魔法少女リリカルなのは~刃の行き着く先~   作:レティウス

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漸くSts始動。何話で終わるかなぁ?


第75話

 はやてに呼び出され、指定の場所へとやってくるとそこにはなのはやフェイトにクロードが一緒に同席していた。

 

「どうした、急に呼び出して」

 

「それは座ったら話すわ」

 

 席を勧めてくるので、言われた通り席につくとはやてはわざとらしい咳を一つし、話し始める。

 

「実はな、私の念願の部隊の発足が承認されてな、それの報告と今後について話し合いたいと思ったんよ」

 

「なるほどな」

 

 部隊を持つというのは、はやての夢だったし、前に誘われているからそれに関してだろう。

 

 あれから数年たったが、漸くということか。

 

「そんで、その部隊ってのはいつぐらいの目安なんだ?」

 

「半年後やけど?」

 

「は?」

 

 ちょっと待て。承認されたからには今から準備じゃないのか?それが、蓋を開けてみれば半年後だと?

 

「いくらなんでも早すぎないか?細かいところは興味ないが、いくらなんでも早くないか?」

 

「だって、承認降りたんは一年くらい前やもん。それから、準備しとったから、そこまで急やないやろ」

 

「初めて聞いたんだが?」

 

「驚かそうと思ったんや!」

 

 いい笑顔でサムズアップしてくるはやての顔がむかついたんで、とりあえずデコピンを放つ。

 

 テーブルに突っ伏し悶絶したが知ったことではない。

 

「だから、言ったんだよ」

 

「はやてが悪いよ」

 

 なのフェイが呆れた顔ではやてに言っているが、聞こえてないだろうな。

 

「んで、俺を呼び出した理由はなんだ?」

 

「ぐぉぉ……まだ頭に響いとる。んで、紅莉君を呼び出した理由は、うちの部隊の構成を伝えておこうと思ってな」

 

「そういや、俺が出向する手はずは整っているのか?」

 

「問題なく通ったで」

 

 聞いてねぇ。どうせ、レジアスのおっさん辺りが一週間前あたりまで言わんでいいかとかのしょうもない理由で伝えてきてないだけなんだろうけど。

 

 俺としても、基本的に戦闘要員としてしか駆り出されてないし、細かい部分は全部オーリスとかおっさん辺りがやっているしなぁ。

 

「んでな、紅莉君は、私の部隊の戦闘指揮官をお願いしたいんよ」

 

「断る!」

 

「なんでや!?」

 

「めんどくさい」

 

 なんで、俺が指揮官をせにゃならんのだ。一介の剣士でしかない俺が指揮官なんて出来るわけないだろうに。

 

「せやけど、そうしないとクロードの下についてもらうことになるで?」

 

「ぐぬぬ……」

 

「なんで、そこまで嫌そうな顔をするんだよ!?」

 

 クロードからツッコミ入るが、嫌なもんは嫌なんだ。

 

「てか、紅莉君の場合、それ以外に仕事が振れんから、お願いしたいんやけど。それに、指揮官ならば、現場判断で動いても問題あらへんし」

 

「それならば……いやしかし……」

 

「すっごい、葛藤やなぁ。けど、それ以外やと内勤になんで?」

 

「いや、誰かの下につければ……」

 

「あかん。それだけは、あかん」

 

 なんでだ。と言おうとしたら、両隣から激しくプレッシャーを感じた。

 

 見てみれば、なのはとフェイトがお互い火花を散らしている。ああ、だから無理なのか。

 

 恐らく、俺が断ることもある程度は想定していたんだろうが、この二人を見るに、やめたんだろうな。

 

「つーわけで、どない?」

 

「分かったよ」

 

 不承不承で頷くと、どこかほっとしたような表情になるはやて。

 

「んで、部隊長が私として、後はデータ送るから目を通して貰ってええか?」

 

「分かった」

 

 送られてきたデータに目を通していくとあることに気がつく。

 

「これ、ほとんどが身内じゃねぇか」

 

「あ、ばれた?」

 

 ばれないでか!

 

「まぁ、出来るだけ身内で固めたんは、動きやすいようにした結果やな」

 

「てか、誰もかれもが一線級の実力者たちばかりじゃねえか」

 

 なのはとフェイトを前線部隊の隊長に置き、その下にヴィータとシグナム。

 

 内勤のスタッフとしてシャマル。

 

 ロングアーチという、部隊指揮の位置にははやてとクロード。そのサポートにリイン母娘。

 

 また、技術室としてアリシアもいるし。

 

 そのほかでも、見覚えのある名前がちらほらといるな。

 

「このシャリオとか言うのって、フェイトの補佐官じゃなかったか?」

 

「うん、そうだよ」

 

 直接会ったことがあるわけじゃないからよく知らんが、よくもまぁ、ここまで集められたものだ。

 

 恐らくはクロノとかカリムあたりにも協力してもらったのかな?はやて一人だけの力じゃ、どう考えても無理だな。

 

 それに、ヴァイスの名前もあるな。ある時を境に、前線から遠のいたのは知っているが、足になっているし。

 

 他にもちょいちょいと知っている名前がある。

 

「う~ん、紅莉君も何だかんだで繋がり多いな」

 

「なんだかんだで、いろんなところに行っているからな。つっても、知り合い程度がほとんどだが」

 

 ついでに言えば、本局の連中とはほとんど面識がない。

 

「つか、エリキャロがライトニングというか、フェイトの部隊の隊員になっているんだが?」

 

「うん……私としても、あまり関わらせたくないんだけど、二人が引かなくて……」

 

 あぁ、あいつらってガキの癖にませているというか、考え方が妙に大人びているというか……出生から、今までのことを考えると仕方ないが。

 

「そんで、エリオはまだ何処にも所属されてへんし、下手なところに回されるならばいっそっていう感じや」

 

「なるほどなぁ。フェイトの部隊に配置したのはそのためか……大丈夫なのか?」

 

 フェイトは執務官として動くこともありそうだから、そこまで面倒を見れんだろうし。フェイトの部隊の副隊長にシグナムがいるが、あれはダメだ。基本的に甘いんだが、それ以上に子育てに向いていない。

 

「よろしくね?」

 

「俺に丸投げかよ」

 

 恐らくそれすらも込で俺を呼んだんだろうなぁ。

 

「まぁ、構わんが。なのはや久遠を育てたのは伊達ではないぞ」

 

「なんで私の名前まで!?」

 

 んなもん、俺らがガキの頃がどうだったかを思い出せ。兄さんですら、俺が面倒をみているのが分っているのか、半分ぐらい丸投げしてきたんだからな。

 

「まぁ、なのはちゃんの恥ずかしい昔話は後で聞くとして、そんでどうや?」

 

「まぁ、いいんじゃないか?ぶっちゃけ俺に部隊運用なんて聞くな。知らん。後は、なのはの部隊がヴィータしかいないが?」

 

「ああ、それは、これからなんよ。丁度、次の週末にその子らがBランク試験を受ける言うていてな、ついでにスカウトをしようと考え中や」

 

「ふーん」

 

 まぁ、身内ばかりで固まるのは構わないだろうが、それでも限りがあるだろうし、これは仕方ないだろうな。

 

「ちなみに、この子らや」

 

「スバティアじゃん」

 

「知ってるん?」

 

 はやての問いに首を縦に振り同意する。誰が来るかと思えば、知り合いであった。

 

「スバルちゃんは俺が防衛隊に所属していたときの同僚の娘だな。ティアナ嬢は、前にふとした切っ掛けで陸士校に行ったときに、スバルちゃんに紹介されたんだよ」

 

 そういや、ここ最近は会ってなかったがどうなってるんだろうな。各々、最初にちょろっとだけ教えた後は全て相手してやっていただけだからなぁ。

 

「そういや、来週末に試験だとか言っていたな。俺も行くかね」

 

「さよか。まぁ、別にこれといって断る理由もあらんし、ええんちゃう?……二人を説得できたら」

 

「あぁ……」

 

 両隣からのプレッシャーが酷い。どうせまた嫉妬してのことなんだろうが、たまったもんじゃないね。

 

 とりあえず、二人を宥めるのには成功したので、来週末は久方ぶりに二人に会えるかね。

 

 

 

 

 

「へぇ、試験官はリインなのか」

 

「せやで、ガンバっとるやろ?」

 

 なんというか、子供が頑張って背伸びしている感じがして微笑ましいものがある。

 

「そういや、アインスは?」

 

「リインのサポートについとるわ」

 

 なるほど。確か、リインと違ってアインスは管理局に所属という形を取らずに、はやてのデバイスとしてしか登録されていなかったな。

 

 まだまだ、人権やその他諸々の部分ですみわけが甘い管理局だと、ユニゾンデバイスや使い魔などは物扱いされるからなぁ。

 

 かくいうリニスも俺の使い魔ということで、書面上は物扱いである。ただし、地上本部の技術室を牛耳ってはいるが。

 

 周りからも入ればと進められているらしいのだが、本人が頑なに断っているらしい。

 

 なんでも俺の世話が大変だとかなんとか。甚だ失礼な話である。

 

 まぁ、本人が入る気がないというならば、俺からは何にも言うことはないが。

 

「お、始まったで」

 

 色々と考えていたら、はやての言葉に我に返り、モニターを見ると丁度スタートしているところであった。

 

「うーむ、あのスバルの突破力は凄いなぁ。もうちょっと、周りを気にかけてやってくれると嬉しいけど」

 

「災害救助にいたって話だし、そういう意味じゃ仕方ないのかな?緊急時に周りがどうのこうのって言えないよね」

 

 はやてとフェイトの意見はもっともである。幾ら場面が廃ビルばかりの場所とは言え、外壁を破って中に入っていくのはいかがなものかと思わなくもない。

 

 ただ、フェイトの言うとおり、突破力がなく緊急時に一々入り口を探さなければいけないというのもダメだが。

 

「うはっ、あのティアナって言う子の射撃速度早いな」

 

「うん。それに誘導弾も混ぜているから、射撃適正高いのかな?」

 

 逆にティアナ嬢は絶賛されている。まぁ、この試験だとティアナ嬢の弱点は分かり辛いかもしれんな……今のところは。

 

「このまま順調に行けるかな?」

 

「どうだろ?この試験の最難関が待っているしね」

 

「はてさて、どうなるかね?」

 

 全くの他人事であるが、この程度でもたつくならば、その程度ってことだ。甘い部分も多々ある俺だが、戦闘に関しては厳しくさせてもらう。

 

「んで、戦闘指揮官様としては二人はどない?」

 

「んー?」

 

 ボーっと眺めているとはやてに意見を求められる。まぁ、二人の評価を一切口にだしていないから気になったんだろう。

 

「根本的な問題とすれば、余程の物量じゃない限りは一人で行ったほうが効率がいいんだが」

 

「ああうん、意見を求めた私がばかだったわ」

 

 ひでぇ言い草だ。まぁ、否定はせんが。

 

「まぁ、スバルちゃんもティアナ嬢もこれからだろう。流石にちょっと手ほどきしただけじゃ、どれくらいなんて分からん」

 

「せやねぇ。そこは、教導官様しだいやな」

 

「潰さないといいね」

 

 ポロっと最後の最後で爆弾を落とすフェイト。ああうん。そうだねー。なのはの場合、やりがいがあると、やりすぎる傾向があるから注意せんと。

 

 特に、新しい部隊の場合、前線に行く人数が少ない分、濃密にかつ密接に出来るからなぁ。あんまり経験ないだろうし。

 

「ん?なんか、ティアナの様子がおかしくあらへん?」

 

「あ、本当だどうしたんだろ?」

 

「足をくじいているな」

 

 ティアナの重心が左側に傾いている。本人はまだまだいけるという顔をしているが、今回の試験は二人一組のペアという形になっているから、ボス機の性能も上がっているはずだし、ここまでかな?

 

 と、普通なら思うだろうが、あの二人のことだ無茶を押し通すだろう。

 

 ふと、横から視線を感じたのでそちらを見てみれば、なにやら驚いた顔をしていた。

 

「なんだ?」

 

「なんで、わかんねん」

 

「改めて人外だね」

 

 フェイト酷いな!?

 

「ん?進展があったみたいだぞ」

 

「どれどれ?……特攻か?スバルならまだ分からんでもないけど、ティアナはあかんやろ」

 

「うん」

 

 まぁ、確かに普通やるならスバルちゃんだな。ただ、ティアナ嬢だと、あのボス機相手には分が悪い。堅い防御を突破して、破壊しなきゃいけない。そうすると、アタッカーは必然的にスバルちゃんになる。

 

「「えっ!?」」

 

 二人の驚きの声が重なる。まぁ、無理もない。ボス機まで一直線に走っていたティアナ嬢は恰好の標的となり、迎撃されるも、攻撃が当たった瞬間に消えてしまったのだから。

 

「これは……幻術か」

 

「当たり」

 

「まぁ、普通はこうだよね。紅莉みたく攻撃が素通りってわけじゃなくて、当たったら消えるんだよね。なんだろう?ちょっとほっとした気持ちになるのは」

 

「あ、それは同感」

 

 どういう意味だ。全く。相も変わらず、俺への評価がとことんまでに酷いな。

 

『一撃必倒!ディバイン・バスター!』

 

 モニターでどうなるかを楽しく見ていると、ティアナ嬢が囮役を行い、スバルちゃんが別方向から一気にボス機に肉薄し倒すというある意味で王道的な倒し方をした。

 

 ただ、俺たちは揃いも揃って苦い顔をしていたが。

 

「いやな、スバルちゃんがなのはに憧れていたのは知っていたんだが」

 

「流石に、なぁ?」

 

「ガクガクブルブル」

 

 フェイトに至っては震えているし。

 

「いやまぁ、スバルちゃんがなのはみたくなるなんて、あり得ないとは思うんだが……」

 

「せやね、そう願おう」

 

「だ、だだだだ大丈夫だよね!?」

 

 とりあえず、フェイトの頭を撫でて落ち着かせる。

 

 しかし、なのはの魔法を独自にアレンジて使うとはなぁ。やるなぁ、スバルちゃん。色々な意味で。

 

「っと、なにやら怪しい雰囲気だな。万が一のため止めてくる」

 

「いや、流石に考えているんとちゃうか?」

 

 スバルちゃんたちが力の限りぶっ飛ばしているのを見て、ヘリのドアを開けて飛び降りようとしているのを、はやてが苦笑い気味に言ってくる。

 

 いやまぁ、あの二人だしなぁ。特にスバルちゃんだしなぁ。色々と不安は尽きん。

 

 その後、ヘリから飛び降りリインの近くまでやってくる。

 

「あ、お父さんです。どうしたですか?」

 

「ん、ちょっとな……あぁ、やっぱり」

 

「へ?……あ、なんかマズイかんじです」

 

 俺の視線を追うリインの先にあるのは、すっ飛ばしてくる二人。しかも、絶対にゴールの後のことまで考えてない感じだ。スバルちゃんの顔が物語っているし。

 

「「うわぁぁぁぁっ!?」」

 

「天地魔闘、灰になれ!」

 

「灰にしちゃダメですよ。クッション展開ですー」

 

 一切スピードを落とさずに悲鳴を上げている二人の前に出て、二人に負担にならないように空へと投げ飛ばすと、リインが気を利かせてクッションを作ってくれたので、そのままキャッチせずにクッションへと落とした。

 

「「げふっ」」

 

 落ちてきて息が吐き出される二人だが、大丈夫だろ。力の大部分は地面に逃がしたし、多少の衝撃が加わったぐらいだろうから。

 

「一体何が」

 

「ふぇ?」

 

「二人とも減点行為です!」

 

 漸く状況に追いついてきた二人にリインが詰め寄って、ガミガミと説教を始める。まぁ、危険だったからなぁ。

 

「にゃはは、まぁまぁ、ほどほどにね」

 

 微笑ましくその光景を見ていたら、空からなのはが降りてきた。

 

「お疲れさん」

 

「紅莉君もね。ごめんね、仕事させちゃって」

 

「問題もないさ」

 

 俺的にはお前もほどほどに休めと言いたいんだがな。まぁ、それは今言うべきでもないから問題ないだろ。

 

「とりあえず、試験お疲れ様。ティアナは右足だよね。だして、治療するから」

 

「あ、えっと」

 

「リインがやるですよ、なのはさん」

 

 そういって、ティアナ嬢の治療を始めるリイン。ふむ……

 

「ほいっとな」

 

「きゃぁっ!?」

 

「てぃ、ティア!?って、紅莉さん!?」

 

「今頃気がついたのかよ。なのはに見とれすぎだぞ。とりあえず、リインは治療を続けてくれ。一応針を打ったし、軽い捻挫くらいだからすぐによくなるだろ」

 

「はいですー」

 

「え、スバルってそっちの趣味があったの?悪いけど、私は紅莉君のものだよ?」

 

「えぇぇっ!?ち、違いますよ!って、紅莉さんのもの!?ま、まさか!」

 

「えへへ、うんそうだよ……なにかな、フェイトちゃん」

 

「嘘はよくないよ」

 

 何やら場がカオスになってきたなぁ。あ、フェイトもセットアップして空へと上がっていっちまった。

 

「まぁ、とりあえず移動しよか。あと、紅莉君はやっぱり人外やね。なんで、セットアップせんで飛び降りて平気なん」

 

「え、普通だろ?」

 

「ありえへんから」

 

 いやしかし、兄さんやエガは出来るようになったぞ?美由希にやろうとしたら、泣き顔までされてどうしようか悩んでいるうちに逃げられたが。

 

「おーい、お前ら移動するぞー」

 

「聞こえないんじゃ」

 

「「はーい」」

 

「聞こえてた!?」

 

 空でバトっていた二人だったが、俺が呼びかけるとあっさりと止まり、それに対して二人が大層驚いていた。

 

 

 

 

 

 

「まぁ、まどろっこしい話は抜きにして、二人とも六課にこないか?」

 

「「はぁ?」」

 

「はやて、建前をぬかすのはいいけど、流石にそれじゃわからないよ」

 

 流石にそう言われても分からんだろうなぁ。もともと地上部隊で課の名前が付いているのは一から五まで。

 

 その中でも、色々と細かい振り分けというか担当があるが、基本的には広域捜査はそれらのどれかが担当する。

 

「まぁ、この部隊の主な役割は遺失物捜査が担当やね。まぁ、地上部隊やから、そこそこの出動要請もかかるとは思うけど」

 

「それに、二人にも色々とためになるんじゃないかな?スバルには高町教導官、ティアナは執務官を目指すなら私が色々と教えられるしね」

 

 未だに頭の整理が追いついていない二人は呆けたような顔でフェイトの説明をきいている。

 

「あの、紅莉さんは?」

 

 今まで黙ってリインなんかと一緒に菓子を食っていたら、話が振られた。

 

「ほれ、零すなよ」

 

「リインはそこまで子供じゃないです!」

 

「そういうところがまだまだ子供なのだよ」

 

 リインにクッキーを渡しながらアインスに渡し、改めてスバルちゃんたちに向き直る。

 

「一応は前線部隊の指揮官という扱いだな」

 

「ほへぇ」

 

 何やらスバルちゃんがアホな顔をしている。

 

「それより!紅莉さん、なのはさんと知り合いだったら教えて下さいよ!」

 

「聞かれなかったからな」

 

 アホな顔から一変、一気にまくし立ててくるスバルちゃんを適当にあしらう。

 

「とりあえず、なのはが来たから、そのあとにするか」

 

 そういって、横を見ればスタンバっているなのはが苦笑いしながらやってきたので、席を譲り、親子で仲良くしているリインのところにやってきた。

 

「あ、お父さん。もういいんですか?」

 

「部隊としては、俺自身はただの一隊員にすぎんからな。重要な部分ははやてなり、クロードなりに押しつければ問題ない」

 

「問題だらけではないか?」

 

「それをなんとかするのが部隊長だ。てか、俺のような奴を正規隊員に持ってくる時点で色々と苦労するだろうな」

 

 三課の部隊長が言っていたんだが、特務隊員として迎えるのは大歓迎だが、正規隊員としては嫌だとか、本人を目の前に言ってきたからなぁ。

 

 まぁ、俺も思わなくはない。だがしかし、かつての首都防衛隊に所属していたころはそんな面倒な仕事はふられなかったし、レジアスのおっさんの下に着いた時もたいして変わってなかったんだよねぇ。

 

「てか、アインスは武装局員の資格は取らんでいいのか?色々と動きづらくないか?」

 

「それもそうだが、私はいいんだ。そもそもが、私まで取ってしまったら、流石に六課のメンバーの誰かしらを削らなければならん」

 

「そういや、ギリギリだったか?」

 

「あと、一人くらいまでならなんとかなるかもしれんが、な」

 

 まぁ、出力制限かけるとしても、オーバーSやニアSが6人以上いるのが現状だしなぁ。アインス自身もたしかSランクだったか?流石にそれだと色々と大変そうだ。

 

「うう、いつになったらお母さんに追いつくんでしょうか?」

 

「まぁ、いくらデバイスがパワーアップするといってもなぁ、アインスほどまでいくのはないんじゃないか?」

 

「でもですよ?お母さんの実力はなのはさんたちにも負けないですし、お母さんの後を継いだリインとしても、はやてちゃんの助けになりたいんです」

 

「よくよく考えたら、俺ってはやてとアインスがユニゾンしたのなんて2、3度しか見たことないきがする」

 

「まぁ、なるような場面もないからな」

 

「リイン的には、お母さんとお父さんがユニゾンしたのを見たことないです」

 

「それこそ、なるような場面がないからな」

 

 そもそもが、ユニゾンしてもこれといって戦闘をしたことすらないし。

 

「それじゃ、色よい返事をまっているで」

 

 そのあとも、リインを弄りながら待っていたら、話は終わったみたいだ。

 

 二人とも何やら考えているようだが、恐らく来るだろうな。

 

「お疲れさん」

 

「そう思うなら、こっちで一緒に説明ぐらいしてや」

 

「メンドイ」

 

 ため息を吐くはやてだが、俺にそんなのを求めるほうが間違っている。徹底的にふざけるのならば混ざるがな。

 

「さてと、この後は予定なかったな。飯でも食いに行くか」

 

「ゴチになります」

 

「おめえのほうが上官だろうが」

 

「まぁ、ええやん」

 

「しょうがねえな。なのはやフェイトも来るだろ?」

 

「いいの?」

 

「かまわんさ。さて、リインは何が食いたい?」

 

「ハンバーグが食べたいです!」

 

 リインの希望を聞き、首都まで戻った俺らはそのまま飯を食べて解散した。

 

 六課ねぇ、どうなることやら。今後のことを考え、色々と不安になった。




†久遠放送局†

久遠「ようやく、Stsに入ったよ。てか、リニスが物扱いだった」

リニス「それがなにか?」

久遠「そうすると、久遠も物?」

リニス「書面上はそうですね。ただ、紅莉の前で言うと怒られます」

久遠「ふ~ん。さて、色々と考えているらしい作者だけど、どうなるかな」

リニス「作者曰く『やべ、オリジナルのほうが書きやすいかも』とか、意味の分からないことを言っています」

久遠「まぁ、空白期があんだけ長かったからね」

リニス「作者も予想外だったそうですがね」

久遠「では、次回もお楽しみに」
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