半神ショタと黒い雌豹が出合うのは間違っているだろうか?【更新停止】   作:ベクセルmk. 5

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mk5「え~皆様、たいへん長らくお待たせいたしました。只今小話の解凍が終わりました」
mk5「なお、mk5はこれからも小話や本編に関係ない話を書くと思われます」


小話 デート・ア・オラリオ

この物語は、今から2年ほど前の物語である(当時LV2)

~~~

「ロキ様、デートとはなんですか?」

リュートが【ロキ・ファミリア】に入ってから半年。アイズすら凌ぐ速さのランクアップを果たしたリュートは突然、ロキに対してそんな事を聞いてきた。

「・・・・・・」

ロキはぴしりという音を立てて固まった。これは「未だに恋愛関係の知識が無く、無駄に純粋」なことへの戦慄だった。

「わからないことがあったらロキ様に聞けとギルドの方がおっしゃったので、」

と不安そうな声で言う。

「そういう難しい事はママに聞こう、な?」

「誰がママだ!リュート、デートとはな男と女が遊びに行って親睦を深める事だ」

「なるほど」

リュートの納得したような顔を見て、一同がほっとする。

そもそもリュートが何故こんなことを聞きに来たのか気になったが、訊くような者はいなかった。

~~~

その翌日の出来事。ダンジョンから戻り、換金を終えたリュートはメインストリートでひとりの少女と出逢った。

白いワンピースを着たオレンジ色の髪をした少女だ。顔も無表情だが、整っている。そして何よりも、人間ならざる雰囲気を纏っていた。

超越存在(デウスデア)?でもロキ様とは少し違う)

彼女は精霊である。しかし、彼女が精霊一般人から見ても彼女が精霊だとわかるほど力を有してはいなかった。

「あの、すみません」

「応答。なんでしょうか」

声をかけてみる。とても特徴的な喋り方だ。

「デート、しませんか?」

「嘲笑。随分とマセた子ですね」

突然何言ってるんだ?という顔で答える少女。しかしリュートは、

「いえいえ、初めてこの街に来てお困りかと思ったのですが。案内をさせてもらってもよろしいでしょうか?」

「困惑。最初からそういえばよろしかったのでは?」

「あ・・・そうだった」

突っ込まれて落ち込む。しかし少女はそんなリュートが可笑しかったのか、うっすらと笑みを浮かべていた。

「承諾。あなたに案内してもらいます」

「ありがとうございます。え~と、貴方は?」

二人共、今の今までお互いの名前を知らずに会話をしていた。

「紹介。八舞夕弦です。貴方は?」

「改めて、リュート・シヴァです。よろしくお願いします、夕弦さん」

~~~

「驚愕。中々美味しいですね」

二人はジャガ丸くんを売っている屋台にいた。普通のジャガ丸くんと、小豆とクリームのどっさり乗ったジャガ丸くん『ジャガ丸くん小豆クリーム味』だ。

「ジャガ丸くんの通な食べ方は小豆クリームなんです」

そう言って、小豆クリーム味のジャガ丸くんを差し出す。

「挑戦。いただきます」

一口食べる。何度か噛み、飲み込む。二口、三口と食べ、最後の一口を食べると、

「感動。素晴らしいものを食べました!」

「お、おう。喜んでもらえて何よりだ」

その後、ジャガ丸くんを幾つか食べてから屋台を離れる。

オラリオには大衆向けの娯楽が少ないとリュートは考える。冒険者ならば、バベル内にある【ヘファイストス・ファミリア】や都市内の服屋で、武器や防具を買う『冒険者向けショッピングデート』ができただろうが、彼女の場合は冒険者ではないため出来ない。

むしろ夕弦はこの世界の住民ではなかった。

夕弦曰く、「夕弦は別の世界から来た精霊である」らしい。リュートはそれが俄かに信じられなかったが、この世界のことを考えてみれば信じれた。

(力が使えなくとも神がいるんだから、異世界から精霊が来ても可笑しくはないよな)

「ついたぁ!ここが、オラリオが一望出来る高台です」

「驚嘆。これはすごいですね」

夕方時。オラリオを一望できる高台へと上り、景色を眺める。夕弦も素直に喜ぶ。その笑顔は自分が知っている中で最も美しかった。

リュート、貴方は笑いなさい。どんな時でも

やっぱり、リュー君の笑顔はいいなあ。あたしも、そんな風に笑いたいよ

ねえ、また笑って。君みたいな美少年の笑顔を最後に見て死ねるなら、幸せだと思わない?

お前は生きろ!何があっても生きろ!俺たちの分まで生き続けろ!

声が聞こえる。過去からの声だ。自分の出した犠牲と(カルマ)を忘れて、(ばつ)から逃げて、のうのうと生きている自分(リュート)を戒める声が聞こえる。

その声を聞いて、これから自分のするべきことを再確認する。

「夕弦さん、あの塔見えますか?」

そう言ってバベルを指差す。

「確認。見えます」

「あそこには、オラリオ最強の冒険者が所属するファミリアの主神が住んでるんですよ」

バベルの頂上、フレイヤがいる場所を指差す。

「僕が、・・・・・・僕たちのファミリアがオラリオ一になったら、あの場所でもう一度僕に会いに来てくれませんか?」

それは、高見へと至る事。まだ顔の知らない、父の目指した頂点へと至ることが、リュート・シヴァが冒険者になった理由だった。

「肯定。夕弦がまた会いに来るときは、オラリオ一高い場所で、出会いましょう」

そう言って、目を閉じた夕弦の唇がリュートの唇に触れた。

「・・・・・・!っえ!!」

柔らかい感触を感じ、数秒経ったあと離す。瞬きをしている間に、夕弦は消えてしまった。

「元の世界に、帰ったのかな?」

~~~

「お帰りリュート!遅かったなぁ~ってなんや?そんな惚けてまって?」

「あ、ロキ様。ただ今戻りました」

黄昏の館へと戻ると、いつも通りニヤニヤと笑っている糸目の女神がいた。

「あの、ロキ様。異世界ってあるんですか?」

「なんや突然?」

「いえ、ただ興味があったので・・・」

消え入りそうな声でいうリュート。それに、ロキが答える。

「あるかもしれへん。けど、神であっても証明はできへん」

と断言した。

神の力(アルカナム)を使えばできるかもしれへんが、異世界に行く前に天界へ強制送還されてまうから、異世界の証明ができへんのや」

「そう、ですか」

しょんぼりと落ち込むが、夕弦のことを思い出して、立ち直る。

夕弦が最終的にどこえいったのかわからないが、恐らく元の世界に帰ったのだろう。

(ありがとうございます、夕弦さん。おかげで目指すべき場所を思い出しました)

どこかで夕弦が笑っていることを信じるリュートだった。

~~~

「失敗。食感が違います」

夕弦はジャガ丸くんによく似た、しかし全く形状の違う食べ物を食べながら溜息を吐いた。

隣にいる少年は、夕弦に尋ねる。

「な、なあ夕弦。コロッケに何を求めているんだ?」

「否定。コロッケではありません。ジャガ丸くんです。通な人はここに小豆とクリームを載せます」

そう言って、ジャガ丸くんモドキにクリームと小豆を載せていく。

「夕弦、あんた随分と機嫌がいいわね?」

黒いリボンで赤い髪を二つに括っている少女が聞く。

「肯定。凄く優しくて、情熱的な人物と出会いましたから」

次はいつ出会うかわからない。しかし必ずもう一度あってみせると夕弦は決心した。

 

 

 

 

 

 




mk5「悲しいかな、mk5にはラブコメは早すぎたみたいだ」
mk5は倒れた。
何とかかけました。かなりキャラ崩壊した挙句、長くなってしまった。おまけに夕弦がチョロインになっちゃったし
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