半神ショタと黒い雌豹が出合うのは間違っているだろうか?【更新停止】 作:ベクセルmk. 5
「これをシルさんに?」
エリーゼがベルと一緒に大通りを歩いていると、豊穣の女主人で働いているエルフのリューと、
曰く、今日の祭りを満喫しに行ったシルが、うっかり財布を忘れたので、それをベルに届けに行ってほしいらしい。
「ベル、ひとりでお願いしますね?」
「ええッ!こんなに広い場所をひとりでさがすの!?」
広さもそうだが、人も多い。しかしエリーゼはベルの抗議に一切耳を貸さず、やけに禍々しい笑顔でこう続けた。
「いいですか、ベル。女性は困っている時は男性に助けてもらいたいものです。そして、実際に助けられたときは助けてくれた男性にかっこいいと言う印象を抱きます。この先は言わなくてもわかりますね?・・・・・・ではひとりでお願いしますね、ベル?」
ベルの背中を押す。ベルはそのまま駆けていく。
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「ロキ様、オラリオでは『はい、あーん』なるものが流行ってるのですか?」
真面目な表情でリュート・シヴァが自分のファミリアの主神である女神、ロキに尋ねる。リュートは祭りでテンションが上がっているのか、年相応・・・・・・見た目相応の無邪気振る舞いをしている。
「ん?これはな、好きな男女に対してのみすることなんやで?」
「そうなんですか」
真後ろでじゃが丸くんを食べさし合っている白髪の少年と少し赤みを帯びた黒髪の少女を見た。白髪の少年はわかる。アイズとリュートがダンジョンで助け、ベートが謗った兎だ。しかし、もうひとりの少女は見たことがなかった。
(女豹の娘どこだろう)
そう思いながら立ち上がると、
「きゃっ!」
「おっと、だいじょ・・・うぶですか?」
目の前に現れた。流れるような黒髪、キラキラと輝く金色の瞳、スラリと長い脚、ティオネや、リュートの母の神友の女神パールヴァティーにも匹敵する豊満な胸、腰までスリットの入った扇情的な、しかし決していやらしく見えない服を着ていた。後ろには少女が使うには向かない、60cm程の分厚い片刃の片手剣が鞘に収まった状態で背負っていた。
「・・・・・・」
「え?・・・あぁ・・・ごめんなさい!」
思わず見惚れていると、瞳に涙を滲ませながら立ち上がり、脱兎の如く去っていった。
「なんやリュート、ふられてもうたんか!」
「フラれる・・・・・・意中の異性に逃げられる事ですか。そういえば、団長はよくティオネさんから逃げてますね」
後でティオネさんにフラれたあとの対応を聞いておきましょう。と、間違った方向で前向きになるリュート・シヴァ16歳(見た目は10歳)だった。
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時は少し遡る。
「ふんふんふ~ん♪」
三葉は上機嫌で街を歩いていた。屋台で売られている食べ物を食べながら歩く。これで、隣に男でもいれば最高だ。
「うわっ!」
「おっと、大丈夫かい少年」
ひとりの少年とぶつかりそうになる。瞬時に少年を避け、急な出来事に対応が遅れたのか転んでしまう。
「本当に大丈夫かい少年?」
「いっつつ。あ、はい!大丈夫です。ありがとうございます!」
白髪赤目の兎を連想させる無邪気な少年だ。
「うむ、怪我はないようだな。ところで少年、そんなに急いでどうしたんだ?」
「えっと、ちょっと人を探していて」
「そうか、では私も手伝おう。二人で探したほうが効率がいいからな。・・・おっと、先ずは自己紹介か。はじめましてだ少年。【タケミカズチファミリア】所属冒険者、葵三葉だ。ミツバで構わんぞ、少年」
「初めまして、三葉さん。ベル・クラネルです」
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・成長が遅滞する
・戦闘において、不幸や災難に見舞われる
・困難に立ち向かうたびにステイタスが上昇する
・戦うことを放棄しない限りこのスキルは消えない
ふむ、こんな感じかな?
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