アイドルマスターシンデレラガールズ 〜Ifストーリー〜 作:東仙ミカゲ
これも友人のリクエストなんですよねー
――――きっと、私はあの日からこうなることを予想していたんだろう。
それくらい、毎日が楽しかった。
だから…
「しゃあねえ、なら俺がお前を養ってやる!だから、俺から絶対に離れんなよ?」
「養ってくれなくても私はあんたから離れないって。…だって好きだし。」
これは、ぐーたらな私が世話焼きな幼なじみと恋に落ち、幸せになる話。
――――私にとっては、運命の人に出会った大事なお話。
「あーあ…あと一年で卒業かー…働きたくないなぁ…というか学校にも行くのめんどい…」
「あのなぁ…気持ちはわかるけど毎日口にするなよ…てかそこまでの境地に行ってしまったのはなんでだ…」
仕方ないじゃない、楽したいんだもの。
毎日ゲームしてダラダラして過ごしたい。
けど、お金が無いとそんなこともできない。
でも働きたくない。
働かずにお金が欲しい。
そんな答えに行き着くのにも時間はかからなかった。
「はぁ、お前の両親に毎日杏をどうにかしてくれって頼まれる俺の身にもなってくれよ…」
「だが断る!私は楽したいんだ!」
あーあ、誰か私を養ってくれないかなー。
まあ楽はしたいけど毎日ダラダラ過ごせるだけでもいいかなって、最近思う。
できるだけ働きたくないだけだからねー。
…実は、私には、好きな人がいる。
まあ目の前にいるコイツなんだけど。
昔っから私の世話を焼いて貧乏くじばかり引いてるような典型的ないいヤツ。
ただ見た目はいいし勉強も出来てスポーツ万能。
まさしく絵に書いたようなイケメンだ。
そして、なによりよくモテる。
下駄箱にラブレターが大量に入ってるなんてしばしばだ。
…なんで、コイツは私なんかの世話を焼いてるんだろう。
ふと、疑問に思った。
「…ねえ。」
「ん?なんだ、どうした?」
「あんたはなんで、私に構ってるの?」
「うーん…強いて言うなら放っておけないから、かな。目を離したら死んでそうで怖いもん。」
なによそれ…
私は子供かっての!
…そういうところもあるからあまり強くは否定できなくて悲しくなった。
やっぱり、直接言った方がいいかな…
「ねえ、あんたって私のこと好きなの?」
「え?好きだけど。」
「ふーん、そうなんだー…ってはあああああ!?」
え!?好き?コイツが私を?
「あ、likeじゃないぞ、loveだからな?」
「え、え、え、なんでそんなサラッと言えるの?」
「うーん、お前にロマンチックな告白しようとしても無理だなーって思ったからタイミングきたらさらっと言っちゃおうかと。」
う、確かに私にはそういうの似合わないけど!
「こっちにだって心の準備ってもんがあんでしょーに!」
「わかったよ…じゃあ言い直すぞ。」
「よ、よし!バッチ来い!」
ヤバイ、今までよりドキドキしてる…
めちゃくちゃ強いボス戦でもこんな緊張しなかったのに…
「杏、俺はお前のことが好きだ。付き合ってくれ!」
「いい、よ。私も、あんたのことが好きだし…」
「マジか!?よっしゃああああ!」
「ちょ!そんなに喜ぶことなの!?」
私も嬉しいけど!
それに私があいつに好かれるところなんてあったの?
「なんで私のこと好きなの?」
「なんでって…昔、約束したのもあるし、それに…」
「それに…なによ。あと約束って…あんた、律儀だよねぇ。」
「お前が考えなさすぎんの!…初恋だったんだよ。小さい頃からの、な。こんなふうになってビックリしてるけどそれでも、この気持ちは変わらなかったから。」
マジで?
私が?あいつの初恋相手?
…ヤバイ、ニヤニヤが止まらなさそう。
流石にこんな顔見せるわけには…
「今更取り繕おうとしても遅いっての。何年お前のことを見てると思ってんだ。」
「う…。」
そういやそうだった…
まあ、取り繕う必要も無いし、気にしないでいっか。
「ねえ、あんたは私がニートでもお嫁さんとして貰ってくれるの?」
「…しゃあねえから俺がもらってやるよ。他に貰い手なんてそうそういなさそうだしな。ま、俺が養ってやるからさ。その代わり、絶対俺から離れんなよ?」
「大丈夫だって、私があんたから離れるわけないじゃない。…ずっと一緒だかんね。」
すっごくグダグダで、成り行きで決まった恋人関係で婚約者。
けど、私たちらしくてむしろこれでも良いかなって思ってしまう程度には、きっと、私は幸せなのだろう。
――――まったく、相変わらず世話の焼ける。でも、多分そういうところが俺は好きなんだろうな。
――――バカ、そんな事言われたって何も出ないからね!あ、でも飴は出るかもよ?
今はただ、コイツとゆったりとした時間を楽しもう。
そして、もっと深い関係になっていければいいなって、素直にそう思えた。
杏っぽさが出てるといいなぁとか思いながら書いてた。
アイドルマスターのキャラはなかなか難しいですね