否定者とほぼ無能者も来るそうですよ?《一時凍結かつ作り直し予定》 作:tomlet
少しでもみなさんの暇潰しになればなと思います。
プロローグ
全てが終わったその場所にその少年と少女はいた。
おそらく何かの施設があったであろう事を思わせる残骸と生き物であったであろう何かの上で黒髪の少年は色素を失ったように真っ白な少女に問いかける。
「終わっちまったな、俺らの目的も役割もさ。」
その問いに白い少女は首肯して空から落ちる二つの封筒を見て口を開く。
「目的は確かに終わったね・・・でもまだ、役割は終わってないみたい。」
封筒は不思議な力に導かれるように少し離れた位置にいる少年と少女の手元に綺麗に落ちる。
「『鏡野 零斗殿へ』?こんな形で依頼が来るのは初めてかもな、俺みたいのをまだこき使おうってか。ハッ、人間共、あんたらやっぱりクズだわ。で、次は何を否定すればいい?人間社会のゴミか?悪魔か?それもと神様か?」
少年は卑屈に、ただどこまでも少年らしく白い少女、鏡野 桜に問いかける。
「そうでもないかもしれないよ。とりあえず読んでみようよ」
そして、手紙を開けて2人は文を読み始める。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試す事を望むのならば、
己の家族と、友人と、財産と、
世界の全てを捨て、
----我らの”箱庭”に来られたし。』
そして2人を光が包む、三人の問題児と否定者少年、そして無能者の少女の物語が始まろうとしていた。
※
そして、2人は見知らぬ土地の遥か上空から落とされた。
「オイオイ、シャレになんねぇぞ!なんの暗殺だこれ!俺は大丈夫として桜が死んじまったら殺すからな、どこの誰かもわかんねぇ首謀者さんよぉ!!」
零斗は落ちながら周りを見回す。
「俺たちの他に三人と一匹か・・・まぁ、こいつら助ける余裕はねぇわな・・・桜ァ!!」
零斗は桜へと手を伸ばす。
「うん!!」
そしてその手を桜も握り返す、それだけでこの少女はこの高さからの落下という恐怖を忘れられる。
「よっしゃ!!他の奴らは気にすんな、落ちて死んだら墓でも作ってやろうぜ♪」
そしてだんだんと近づく地面と薄い水の膜、どうやらあれで減速する仕組みになっていたらしい、だがそんなものに桜は任せられないとばかりに零斗は桜を抱き寄せ水の膜に落ちるその寸前に自らの力を行使する。
「今の落下による運動エネルギー、まとめて全部『否定する』!」
すると零斗と桜の体は先ほどまでの加速が嘘のように一瞬空中に浮き上がり、湖に落ちるはずになっていた軌道を変えて地面に降り立った。
それと同時に他の三人が水の膜で減速し、湖に落ちる。
「おぅ、なんだよ全員無事っぽいな、なかなか涼しそうだし俺らも飛び込んだほうがよかったか?」
零斗の軽薄な口調に桜は。
「うーん、濡れるのは嫌かなぁ。」
と答えつつ先ほど湖に落ちた三人を助けるため三人が落ちた場所へ近づく。
「そりゃそうだ。」
桜の背中を見ながら零斗は納得したようにそう呟いた。
※
湖に落とされた三人は陸に上がって悪態をつき始めた。
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
と、いかにも戦後のお嬢様といった感じの少女。
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切っだ。」
と、こっちは金髪にヘッドホンの少年。
「・・・。いえ、いえ、石の中に呼び出されてはうごけないでしょう?」
とお嬢様が返し、ヘッドホンの少女が
「俺は問題ない。」
と返す。
「なぁ、桜、こいつら大丈夫か明らかに身勝手そうなやつと、高圧的っぽいお嬢様、それとこんなとこに三毛猫連れてくる無口っ娘・・・こいつらやばくね?」
と、零斗に言われ桜は
「うーん、まぁ、賑やかだしいいんじゃないかな?」
そんなもんか?と桜に返すと、そこで。
「ちょっと、貴方達、自己紹介するからもどってきてくれないかしら?」
とお嬢様に声をかけられ2人は三人の中へと入っていくのだった。
次回より黒ウサギ登場、バトルもあるはずです。
多分、きっと、おそらく