否定者とほぼ無能者も来るそうですよ?《一時凍結かつ作り直し予定》   作:tomlet

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特に言うこともないので、本編どうぞ!


2話「祭りと演舞」

店を出ると熱い風が頬を撫でた。

高台に移動した”サウザンドアイズ”の支店からは街一帯が見渡せる。

天をつくかとういう程巨大な赤壁の境界壁。

鉱石で彫像されたモニュメント。

ゴシック調の尖塔群のアーチ。

外壁に聳える2つの外門が一体となった巨大な凱旋門。

色彩鮮やかなカットグラスで飾られた歩廊。

昼間にもかかわらず街全体が黄昏時を思わせる色なのは、おそらく朱色の巨大なペンダントランプのせいだろう。

「よし、そろそろ祭りを回るか」

そう零斗がいうと、とんでもない勢いで、問題児たちの近くに何かが落下した。

「見ィつけた______ようやく見つけたのですよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!問題児様方!」

音すら置き去りにして現れた黒ウサギ。その衝撃から桜をまもるように、零斗は身を乗り出す。

「あ、あれ?どうして零斗さん達までここにいるのです?」

「まぁ、成り行きでな。ところで、あれ、つかまえなくていいのk」

指をさす方向には今まさに逃げようとする問題児たち。しかしその1人の耀は黒ウサギに足を掴まれていた。

「あー、黒ウサギ。俺と桜は祭りを楽しんどくな?」

そういって、零斗たちは祭りのために立ったと思われる露店が立ち並ぶ通りへと向かった。

 

 

「桜、何か食べるか?」

祭りを見て歩きながら零斗は桜に尋ねる。ちなみに進行方向は十六夜たちが逃げたのとは逆の方向だ。さすがに桜との時間を十六夜たちに邪魔されるのは嫌だったからだ。

(別に付き合ってるわけでもないから十六夜たちがいてもいい・・・筈なんだけどな?)

”箱庭”に呼び出されてから、零斗は桜といる時はなるだけ十六夜たちがいなさそうなところを見て回るようにしていた。まぁ、あの多趣味で快楽主義者の問題児様はどこにでも現れるのでそれは無理だったわけだが。

「あ、あそこなにかやってる」

桜が人だかりができている方を指差す。十六夜たちかと思ったが、どうやら違うらしかった。

「見に行くか?」

「うん、それじゃあ。その・・・はぐれるといけないから」

「あぁ、手だな」

零斗は桜の手をパシッと掴んで人並みの方へ歩き出す。しかし頭の中では。

(うーん、手を握ってもドキドキするわけでもなし、ていうか15くらいの時に拾われてからずっとそばにいるんだし、今更気にすることもないよな。なんでアイツらがいるところに行くの嫌なんだろ?特に十六夜)

「零斗くん!薙刀による演舞だって!」

「へぇ、こっち側でもそんなのやったりするんだ」

てっきり工業地帯っぽいのでそういうのとは無縁だと思っていた。

「それじゃあ、見てみるか」

「うん!」

といいつつ零斗は演舞を見ながらもずっと頭の中でさっきの考え事を続けていた。

(なーんか、十六夜とこいつが話してるの見るとモヤモヤするんだよな。うーん、本当に訳がわからない。これが原因で十六夜とガチの喧嘩にならなきゃいいけど・・・)

「れ・・・とくん・・・零斗くん?」

「あ、あぁ、悪い。考え事してた。にしても髪は普通だが、僧兵の格好に薙刀なぁ。あれが弁慶だったら面白いのにな」

「ハハハ、流れは組んでるかもしれないね。ほらあの自動の人形、牛若丸みたい」

ストーリー性のある演舞らしく、主人らしき男の周りを飛び回る人形には「牛若」と書いてあった。

「たしかにそうだな、にしても人形を勝たせて自分は弁慶役か、変わったやつだなぁ」

そして、演舞が終わり。男は観客と少しの接客トークをしてその場を後にするためか、零斗たちの方へ歩み寄ってきた。

「あんた、なんで自分が牛若丸の役をやらないんだ?」

「これは驚いた、君はそういうのに詳しい人かい?まぁ、俺が弁慶役をするのはこのタッパのせいだよ」

零斗はどうしても気になったらしく、その男に話しかける。なるほど、たしかに細めではあるがしっかりした筋肉もついており、背はかなり高い、こんな男が大立ち回りをするのはたしかに少し危ないかもしれない。

「あぁ、それもそうか。引き止めて悪かったな。行こうか、桜」

そういって、桜の手を取り別の方向へ歩いていく零斗。演舞をしていた青年はその後ろ姿を見つめ。

「なるほど、彼がか」

とつぶやいた。

 

 

日が暮れるまで祭りを堪能し、”サウンドアイズ”の支店の前行く。どうやら白夜叉が部屋を用意してくれてるらしい。桜を桜の部屋に送り、零斗は白夜叉の部屋を尋ねる。

「それで?俺だけを読んだ理由は何だ?」

「あぁ、それだがの。用件だけ話すぞ。先日”ラプラスの悪魔”から手紙が届いた。それによると、この”火龍誕生祭”に魔王が現れるらしい」

白夜叉の言葉に疑問を覚える零斗。

「ラプラスの悪魔か、それなら予言は絶対だろうな。なら、なおさら十六夜たちも呼んだ方が良くないか?」

「それがの、今日、二枚目の手紙が届いての」

そうして、白夜叉はまだ自分しか見ていない手紙を白夜叉に投げる。

それを受け取った零斗は封を切り、中身を見る。そこには。

 

『火龍誕生祭にて鏡野 零斗を狙う魔王あり、前述の者は単身でその魔王に挑むべし』

 

と、書かれていた。

 

 




次回からオリ展開入れます。具体的にハーメルンのゲームに零斗あんまり絡みません。

ては、この辺で
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