否定者とほぼ無能者も来るそうですよ?《一時凍結かつ作り直し予定》 作:tomlet
では、本編どうぞ。
零斗は呪いの布を羽にして空をかけ、ハーメルンの町並みを疾走する。
”サウザンドアイズ”の支店近くまで戻って、その場の異様さに気がついた。
「呪いが満ちてる・・・それに・・・」
十六夜たちが初日に見たというシュトロムという悪魔、それが10や20じゃきかない数で”サウザンドアイズ”の支店に迫っていた。
「悪い、十六夜。少し遅れる」
行方が分からないという飛鳥のこともきになるが、今はそれどころではない。
零斗は後ろにある”サウザンドアイズ”の支店を、桜を守るようにシュトロムの群れに立ち塞がる。
(あれだけの戦力があるなら、ペストが相手でも多分大丈夫だよな?)
「頼む、皆、死ぬな」
零斗は極大の呪いを持って、シュトロムの群れに踏み込んだ。
※
ハーメルンのゲームは確実に終わりに近づいていた。
十六夜はヴェーザーと、飛鳥はラッテンとの勝負を終え、ペストの元へ集っていた。
ペストはヴェーザーとラッテンが破れたことを知ると、その霊格を膨張させる。
「時間稼ぎは終わり。白夜叉だけを手に入れて____皆殺しよ」
黒い風の呪いとしての格が変わった。
空気が腐敗し 呪いに触れる全てが命を落とす、そんな死の奔流。
「先程の余興とは違うわ 触れただけでその命に死を運ぶ風よ・・・!」
圧倒的な力が黒ウサギとサンドラの視界を埋める。
死の風は二人の退路を奪い、二人を取り殺そうとする。
「ハッ、しゃらくせぇ!」
しかし、二人を包む風は十六夜の拳一つで崩れ去った。
それでも砕ききれない風が街へ溢れ、逃げ遅れた者へと猛威を振るう。その瞬間。
「DEEEEEEeeeeeeEEEEEEEN!!」
巨大な紅い鉄の巨人が、呪いの風の進行を止める。
「飛鳥さん!よくぞご無事で!これなら作戦通り、皆さんまとめて月までご招待できます♪」
黒ウサギの恩恵によって月へと飛ばされる一同。そんな中十六夜は。
(早く来ねぇと見せ場が消えるぜ、零斗?)
そんなことを考えていた。
一方、ペストたちから少し離れた所にて、シュトロムをレティシアと協力して倒しきっていた零斗は黒ウサギ達が月へ上ったのをさとる。
「なぁ、レティシア」
「なんだ」
「いや、俺もちょっと
は?と、レティシアが言うまでもなく、零斗の姿はそこから消えていた
一瞬ののち、月の神殿に、”黒死斑の魔王”、ペストと”ノーネーム”、”サラマンドラ”の主力はそのことごとくが招かれた。
「チャ、”
驚愕の声を上げるペスト。
「YES! このギフトこそ我々月の兎が招かれた神殿、月界神殿でございます!!」
呪いをばら撒き、この場での一網打尽を図ろうとするペスト、しかし月の環境では呪いの効力も下がり、十六夜に全て砕かれる。そして何よりも。
「悪いな、黒死の呪い。お前の呪いは王の前に平伏すだけだ」
黒ウサギたちとの距離を『否定して』、そのばに現れた零斗によって、ペストの希望は砕かれる。
「飛鳥!俺の呪いは支配できるだけで、呪いを
そして、後方に目をやるペスト。そこには、黒ウサギから託された帝釈天の槍を構える紅の巨人の姿があった。
「撃ちなさい ディーン!!」
「DEEEEEEEEEEEEEN!!」
千の雷を押し返そうとするペスト。
「こ、この…程度なんか…で」
「無駄でございますよ その槍は正真正銘勝利の加護を持つ槍なのですから」
勝利を確信する黒ウサギ、実際もうペストになすすべはなかった。
「さようなら。_____”黒死斑の魔王」
飛鳥の言葉とともに、天雷がその力を増し、魔王が爆ぜる。
その瞬間、魔王のゲームは終わりを告げた。
次回で二巻の内容をしめます。
では、今回はこの辺で。