否定者とほぼ無能者も来るそうですよ?《一時凍結かつ作り直し予定》   作:tomlet

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どうもみなさんこんにちわ。

前回の投稿で割と良さげな感想(私はそう思ったのでそういうことにしてください。)をいただいてテンション上がった主です。
ちなみに私のメンタル豆腐以下なので、あんまりにもひどいこと書かれると泣きます。だからなんだと言われたらそれまでですが。

では、本編どうぞ。


2話「二人の問題児」

二人の問題児の拳と拳が風を引き裂きながらお互いに迫る。

「吹っ飛べ!逆廻 十六夜ッ!」

「飛ぶのはテメェだッ!鏡野 零斗ッ!」

二人の拳はおよそ人のものとは思えない速度でぶつかり合い、均衡する。しかしその均衡はすぐに崩れ去る。均衡を破ったのは、逆迴 十六夜の拳だった。

「ハッ、どうした黒髪野郎!随分とデカい口叩いた割に押し負けてんじゃねぇかよッ!」

十六夜は追撃とばかりにもう片方の拳を叩き込む。その拳を零斗は回避しつつ態勢を整える。

(マジかよ、このヘッドホン野郎。パワーで俺の拳を押し切りやがった)

実際、彼は今まで生きてきた18年間、数々の敵と戦っていた。そして、そのことごとくに勝利してきた。

(いや、一人引き分けた奴がいるが、アイツのはパワーじゃねぇしな)

そして考えを巡らせて、零斗は十六夜を今までの人生で一番の強敵に位置付ける。

「ワリィな、十六夜。どうやらチッとボケてたらしい。こっからは多少本気で行かせてもらうぜ」

「ハッ、多少かよ。お前はさっき打ち負けたんだぜ。本気で来ねぇと潰しちまうぜ」

皮肉を込めて返す十六夜に対して零斗は握った拳を開いて構えを取る。

「御託は要らねぇよ。どうした?楽しみたいんだろ?目の前にオモチャがあるぜ、逆廻 十六夜?」

「上等だ、後悔すんなよッ!」

そして再び近づく互いの拳。握りこぶしで迫る十六夜の拳に対し、零斗は掌で迎え撃つ。

(受け止めようってのか?ワリィがその右手、潰させてもらうぜッ!)

十六夜の拳と零斗の拳はそのままぶつかるかのように思われた。

「ッ!?」

しかし、十六夜の拳は零斗の掌とはぶつからず、代わりに十六夜の手首が零斗に掴まれる。そして、零斗はそのまま回し蹴りへと行動を移す。

零斗の蹴りのエネルギーと、十六夜の拳によるエネルギーの一部とが合わさり、十六夜の頭部へと蹴りが放たれる。

「喰らえッ!」

十六夜はすんでのところで左手で蹴りを防ぐが、勢いは殺せず泉の中へと飛んでいく。

「ワリィな、正面からじゃお前に勝てないカスみてぇな身体能力でな。少し搦め手を使わせてもらった」

心にもないことを口にしつつ、零斗は確かに勝ちを確信していた。しかし、事ここにおいても、零斗は逆廻 十六夜のデタラメさを知ることになる。

十六夜が落ちた辺りに巨大な水柱が立ちのぼり、その中から無傷の十六夜が現れた。

「ハハハ、いいぜいいぜいいなオイ!早速こんなおもしれェ奴とヤりあえるなんてな!最高だぜ、鏡野 零斗!」

十六夜は当然のように起き上がり、零斗に対して賛辞を送る。

「あー、そうかい。今のは意表もついて確実に倒したと思ったんだがな。素直にスゲェよお前。俺が戦った中で間違いなく最強だ。ところで、俺の実力査定はもういいか?」

「へぇ、気付いてたのかよ?」

十六夜は好奇心の灯る瞳で零斗に問いかける。

「本気も出さずによく言うぜ。それと、身体能力以外でもまだなんか隠してるんじゃねぇか?」

十六夜は当然といった風に。

「本気じゃ査定にならねぇからな。お前こそまだ上があんだろ?もっとギア入れてこいよ」

十六夜の安い挑発に対し零斗は。

「まいったな。身体能力に関しちゃ、俺はあれで打ち止めだよ。俺にあれ以上の殴り合いは無理だ」

まるで、それ以外はまだまだ手があるというような発言に、十六夜は口角を釣り上げる。

「マジかよ、まだなんか隠してんのかよ?使えよ、んで俺を楽しませろ!」

「残念だけど、そりゃお預けだな。」

零斗はそう言って十六夜の後ろを指す。

そこには自分を無視して勝手に殴り合いを始めた問題児への怒りをあらわにした黒ウサギがいたのだった。

 

 

十六夜と零斗は黒ウサギにひとしきり説教を受けて街への道を歩いていた。

やることがなくなったからか、それとも最初から聞くつもりだったのか、十六夜が黒ウサギに質問を投げかける

「なぁ、黒ウサギ。お前、俺達に隠し事してねぇか?」

「ギクッ!?な、なんのことでございましょう?」

黒ウサギがあきらかに動揺する。

「答えねぇならそれでいいがな、まぁ、今から話すのは俺の推論だ。多分零斗も感づいてると思うが。黒ウサギ、お前は俺たちにお前のコミュニティがどういう状況かを隠してるな?そしてそのコミュニティの状況は、とんでもなく弱小か、落ちぶれたか、そのどっちかだろう?」

十六夜が確信を持って、言葉を黒ウサギに投げかける。

「ゃ、やだなぁ、十六夜さん。そんなことあるわけ・・・」

その場を濁そうとする黒ウサギに今度は零斗が口を開く。

「その推論に至ったおおまかな根拠、お前にとっては原因か?は3つだ。1つ、わざわざ俺たち5人みたいな扱いずらそうなのが呼び出されても、丁寧に扱い、こんなところまで俺たち二人を迎えに来たこと。2つ、十六夜がコミュニティに入るのを拒否したことに必要以上に取り乱したこと。そして3つ目は、たかだか水源の確保であそこまで喜んだことだ。お前のコミュニティがまともな状態なら最低限、水くらいは確保してるだろ?反論があるなら一応聞いてやるぜ?」

「・・・さすがなのです。グゥの音も出ません・・・」

黒ウサギは観念したようにコミュニティの事情について語り始めた。

要約するとかつては栄えたコミュニティが主力と名前、旗印を失い没落したらしい。そして、残された子供達の食費すら危うい状況だと。

「「有り体に言って崖っぷちだな。」」

「本当ですねー♪」

黒ウサギは自棄っぱちといった風に大げさなアクションを取る。

「それで、そうなった原因はなんだよ?」

「奪われたのです。全てを。・・・箱庭における最大の天災『魔王』に」

「魔王?なにそれスゲェ、超戦いたい。そんなのが居るのか?この世界には」

「YES。魔王は"主催者権限(ホストマスター)"という特権階級を持つ神仏修羅で、彼らにギフトゲームを挑まれたら最後、誰も断れないのです。私達は魔王のギフトゲームに強制参加させられ・・・全て奪われてしまいました」

どうやらそれは比喩でもなんでもなく天災と呼ぶにふさわしい存在のようだ。

「誇りも名前もねぇんなら。新しく作り直せばいいんじゃねぇの?」

先ほどまで黙っていた零斗が黒ウサギに疑問を投げかける。

「そ、それは可能です。ですが改名はコミュニティの完全解散を意味します。しかし・・・しかしそれでは駄目なのです! 私達は何よりも仲間の帰る場所を守りたい・・・!」

それは黒ウサギの本音だった。どうやらよほど大切な思い出の残る場所なのだろう。

「魔王に喧嘩売っていろんなもん取り戻そうってか?いいな、それ。俺は乗るぜ。十六夜はどうする?」

「・・・・HA?」

「HA?じゃねぇだろ黒ウサギ。2人も心強い味方が加わるんだ。もっと喜べよ。ただし、お嬢様や春日部の説得には付き合わないぜ」

「で、でわ・・・」

「「あぁ、やってやろうじゃねぇか。魔王退治をよ」」

その時。ノーネームに二人の精鋭が加わった。

 

 

 

 




次回は白夜叉のとこでギフト鑑定と桜、零斗の過去を少し予定してます。
感想とかどんどんどうぞ(あんまひどいのは書かないでくれると助かります。)。


それでは、この駄文が皆様の暇潰しになりますように。
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