元野球選手が鎮守府に着任しました。   作:ポンセ

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岬ビックナインズ VS  鶴翼ウィングス 第一回戦 (13)

「打ったー!2番叢雲、外角低めのストレートを捕らえ左中間へのツーベースヒット!」

 

「置きに行ったストレートを弾き返されたな。一球目は無理に打ちにいかず見逃すという打者が比較的多いためストライクがとりやすい。というのが定番になっているが、定番になっている以上そこを狙ってくる者ももちろんいる。叢雲は確かにうまく打ったが、それ以上に長門は安易にストライクを取りに行き過ぎたな。」

 

「置きに行ったストレート・・・。よく聞く言葉なんですが普通のストレートとはどう違うんですか?」

 

「ん~・・・・。感覚で使う言葉だから違いを説明するのはちょっと難しいのだが、プロのピッチャーというのはストライクゾーンに投げることだけなら案外簡単にできるものなんだ。この時の球が『置きに行った』というもの。私はこんな感じの意味で使っている。コントロールだけに力の比重を使っているためストライクゾーンに入るは入るがボールに威力がないため実戦ではバッターをアウトにするために投げる球に比べ簡単に弾き返されてしまうんだ。」

 

「なるほど。」

 

「さっきのストレートは振ってこないと踏んでの球だったようだがなんでも定石通りというわけではない。バッテリーもいい経験になっただろうな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・初球ならコースに決まれば置きにいっても打たれることはほとんどなかった。ましてや叢雲はパワーがあまりない。・・・甘く見た私の失策ね。)

マウンド上でひとり思案する加賀。

 

(こういうところが被弾の多さにつながってくるというのに・・・。理解はしていても中々その時になると気を付けるのは難しいわね。)

 

(長門・・・。心配そうにしてるけど大丈夫。点さえ入らなければいくら打たれたところで関係ないわ。)

 

(次は愛宕。気を引き締めて・・・。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウィングスは3番「愛宕」。提督、愛宕ちゃんはどんなバッターなんですか。」

 

「ああ。.282 22本 80打点 得点圏打率は.455 これが愛宕の最新のシーズン記録だ。比較的打率が高くホームランも大体20本前後を期待できる。チャンスにも強い中距離バッターといったところかな。ただ三振が多いのは少し気がかりだ。特に気のない三振はあまりよろしくない。バッターは凡退しても爪痕は残せる。しっかりとスイングをするべきだ。」

 

「あんまし集中力がないですからねぇ。この打席はいいや。とか思っちゃうんでしょうかね。」

 

「チャンス時のバッティングなんかを見ているととても才能のある選手なんだが・・・まあらしいと言えばらしいのだろうか。」

 

「いつもニコニコしていて・・・何考えてるかわからない感じが天才っぽさが出てますよ。」

 

「確かに雰囲気は醸し出しているな。」

基本彼女は表情が穏やかだ。それに比例して気質も穏やか。そのため勘違いしがちだが・・・。

 

(普段の印象が頭にあると確実に点を失うことになる。得点圏打率はオカルトという者もいるがそれでもシーズンで4割を残すものが恐ろしくないなんてことはない。バッテリーはどう攻めるのか・・・。8シーズン分の経験を見せてほしいな。)




なんとか更新していくつもりです。
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