元野球選手が鎮守府に着任しました。   作:ポンセ

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書き忘れていましたが響は左バッターです。
ちなみに私はコンパクト教ではありませんよ。


140キロからはやばいからね

打てる。確信にも似た感覚が響の体を支配していく。

そもそも初めは振る気すらなかった。しかし、打席に入り蒼龍と向かい合うと気分は一変する。

深海棲艦と相対したときのような、海域最深部で人型との最終決戦を迎えた時のような。喉の奥から何かがこみ上げてくるような緊張、高揚、恐怖など様々な感情が入り混じった言い表せない感覚が沸き起こる。その結果、蒼龍が投球モーションに入ったときにはこちらもテイクバックに移行していた。

バットを引きトップの位置まで持っていく。足は自然に上がり前方へ踏み込む。右肩が上がらないように意識すると同時に、腰の回転を利用しスイングスピードを上げていく。投げられた球に対し、バットは大回りにならないようコンパクトに最短距離を意識。

狙いはレフト方向。ボールを懐まで呼び込む。来る球はストレート、コースはど真ん中。球はしっかりと見えている。これなら・・・いける!!

 

ビュンッ! バァンッ!

鋭いスイング。離れていても音に聞こえるほどいいスイングだ。しかしそれが聞こえたということは・・・

投げられた球は乾いた音を立てそのまま霧島のミットへと収まる。

ブルペンに設置されているスピードガンの表示球速は「145キロ」

蒼龍の最高球速は147キロ。そこに迫るスピードが出ているということは

「おいおい。蒼龍も本気じゃないか。」

「やはり振ってきましたね。」霧島がマスクを外しながら響に話しかける。

「響の雰囲気が変わったのを感じましたので、蒼龍に全力のストレートを要求しました。」

メガネをクイッと上げながら誇らしげにする霧島。なるほど、確かにキャッチャーにはバッターの雰囲気やその回の空気感などを的確に読み取ってピッチャーに声をかけに行く、一球外すなどの行動を起こす能力も必要だろう。そう思うと霧島が途端に頭脳派に見えてきた。

「あぁ・・いい判断だね。スパシィーバ。」

霧島への返答もどこか気のない響。悔しそうにバットを見つめている。

(・・・ボールの下を空振りした・・。)

球種がわかっていた。コースがわかっていた。タイミングも合っていた。しかし結果はボールに下お振る空振り。

「司令官。」

どうやら響は今の勝負の内容を知りたいらしい。

「タイミングは合っていた。ただ蒼龍の球の勢いが響のスイングを上回っただけ。単純に力量の差というだけだ。」

「っ・・・!」

普段はクレバーに見えてその実わりと響は負けず嫌いのようだ。

そんな会話をしていると

「いいスイングだったよー!また勝負しようねー!」

マウンドから声をかける蒼龍。

これがプロの試合だったら高確率で乱闘だろうな。負けん気が強い響は・・・

「スパシィーバ。とてもいいストレートだったよ。完敗だ。こんどはもっと腕を磨いておく。その時は今回のようにはいかないよ。」

まぁ変な心配はいらないみたいだ。

「楽しみにしてるよー。」

最後は爽やかに締まってゲームセット。

「一球だけだったけどすごかったわ!」「響ちゃんかっこよかったのです!」

「響も一人前のレディーである私に一歩近づいたわね!」

口々に感想を述べる第六メンバー。まぁ確かに今の勝負は手に汗握るものだった。

改めて艦娘のセンスには脱帽する。響きに至ってはバットを持つのも振るのも今日が初めてだ。・・・いや、本当に艦娘という存在はいろいろおかしいな。

 

蒼龍と霧島が距離を縮めながらキャッチボールをしている。

「今日はこれでおしまいか?」

「結構球数を投げましたからね。今日はこれで終わります。」

「そうか。しっかりケアをして休めよ。」

とはいっても艦娘にケガはあってないようなものだが。

「ハーイ。」「それでは。」

そういうと蒼龍と霧島がブルペンを後にする。

 

「よし。じゃあ今から練習をしてみるか。」

いろいろあったが一通り野球について知ってもらいたい。基礎練習から教えていこうと思う。

「あ、それと響。」

「なんだい?司令官。」

「さっき振るなと言っておいたのにもかかわらず振ったよな。あとで鳳翔の部屋へ行ってもらうから。そのつもりでな。」

響「」

先ほどのほとばしる闘志はどこへやら。見る影もなく、響のテンションは今まさに底を打っていた。

 

 

 




バッティングセンターでも140からは別世界ですね。
あれと毎試合対峙しているプロ選手のことを考えると凡退しても叩けません。(チャンス時見逃し三振は許さない)

いつになったら試合まで行けるのか。文章力を成長させつつ、なんとか早めに辿りつけるよう精進いたします。気長にお待ちください。


今回から出てきたキャラの能力をあとがきで紹介していこうと思います。
「艦娘はプロでも十分通用する」というのがこの作品の前提ですので、それなりに能力も高くなっております。あしからず。

「蒼龍」:右投右打 147キロ コンA82 スタC67 ツーシーム サークルチェンジ3 オリジナル「???」6 スラーブ3 特能 対ピンチ2 打たれ強さ2 一発 キレ4 クイック4 怪物球威 奪三振 リリース○ 打球反応○ 闘志 低め○ 送球4 ムード○
チームプレイ○ テンポ○ 

「霧島」:右投右打 弾道3 ミートC62 パワーA91 走力E42 肩力A85 守備力C61 エラー回避D50 守備位置:捕手C サブ:一E 特能:チャンス4 盗塁2 走塁2 送球4 パワーヒッター プルヒッター 三振
逆境○ ハイボールヒッター ブロック○ ささやき戦術 対エース 積極打法・走塁・盗塁・守備 チームプレイ○ ※下方修正予定あり(キャッチャー2取得)

「響(ヴェールヌイ)」:右投左打 弾道1 ミートC61 パワーE47 走力B75 肩力D54守備力A88 エラー回避A81 守備位置:二塁手A サブ:三・遊A 特能:チャンス・対左投手・走塁・怪我しにくさ4 ストライク送球 流し打ち バント職人 初球○ 伝説のサヨナラ男 逆境○ ハイボールヒッター 対エース 積極打法・走塁・守備 選球眼 チームプレイ○

使用ソフトはパワプロ2013です。
傾向としては「生存艦・武勲艦」はそれ相応に能力が高く赤能力が少ないという感じです。

長々と失礼いたしました。
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