グリモアと言われた過去の遺産   作:霜月 みゆき

1 / 5
さて、今回が初めての投稿となります、よろしくお願いします

主人公:ヘリス・バルロート(男)、人一倍お人好しで誰よりも仲間や人が傷つく事を嫌う


登場人物他:シエル・エスタール(男) 主人公の数少ない親友の一人。へリスのことを誰よりも理解してくれている

リオン・マルノフ(女):主人公の幼馴染で昔からの付き合い。男っぽい名前で男っぽい正確なのも特徴だが、誰よりもヘリスの心配をしてくれている

謎の少女:全てがまだ謎の少女、敵なのか味方なのかもわからない



1枚目の切れ端

「また守れなかった。俺は目の前でまた仲間を失うのか!!」

 

目の前で焼き殺されていく仲間、なぎ倒されていく仲間、俺は選択をまた誤ってしまった

 

それのせいでまた多くの仲間を失った。何故だ!なんで戦争なんか存在する。俺らは何もしてないのに!!

 

なんで殺されなくてはいけない!!一人の仲間が近寄ってきてこういった

 

「お前は・・・・お前は悪くない、逃げてくれ俺たちの分まで生きてくれ、お前は・・・悪くない、弱い俺等が悪かったんだ」

 

その声はとても小さくて消えそうで心に突き刺さった

 

「ハッ!!夢・・・か、またあの夢、悪夢のように・・・」

 

「どうした?ヘリス」

 

「・・・・」

 

外はまだ薄明るかった。時計の針を見ると丁度午前三時くらいを指していた。

 

こいつは昔からの唯一の俺の親友、中学の戦争に出たときに唯一帰ってきた友人の一人だ

 

「あまり深く考えるな、あれは分が悪かった。死んだのはお前のせいじゃない」

 

俺が何を見ていたのか察していたように声をかけてくれた、きっとそういう顔を俺はしていたのだろう

 

「そうは言ってくれるが、俺があそこで判断ミスをしたから」

 

「お前の判断は正しかった。間違っていたら俺もあいつもお前も全員死んでいたはずだ」

 

「お前は優しいな・・・・シエル」

 

本当にコイツは優しい。俺が戦争から帰って鬱状態になった時にシエルはずっと俺のそばにいたあたった時もあった。それでもシエルは俺のそばにいてくれた

 

「まだ朝早い、俺は寝るけど・・・・ヘリス、本当に余りあの時のことは深く考えるなよ」

 

俺は部屋を後にして、外に出た。空気を吸いに寮の外れの湖へと向かった。そこで休憩をしてると遠く方から白髪の幼いであろう女の子がこちらへ来た

 

「どうしたのかな?こんな夜更けに」

 

Доброе утро(おはよう)

 

「ん?何かな?」

 

выя не понимаю?(この言葉理解できない?)

 

「何を言っているんだ・・・」

 

「そう。理解できない、この言葉ならわかるかしら?」

 

「おぉ~それなら理解できる」

 

「今日のところは挨拶に来ただけ、いつか貴方を私のものにする、そしていつか迎えに来るわ。貴方のこと。それじゃあДо свидания(さようなら)

 

「一体何だったんだ。あの子は・・・・普通の子じゃなさそうだったし」

 

俺は湖を後にして部屋に帰った。時計の針はまだ5時を指していたので俺はもう一度眠りにつくことにした

 

「おきろ!!ヘリスそろそろ学校の時間だぞ」

 

「シエル・・・・あと5分だけ寝かせてくれ」

 

「5分という余裕もないぞ、起きて準備しろ~」

 

「今何時なんだ?」

 

「7時30分」

 

「ん?7時・・・・30分?やっべ!!朝食食えなくなっちまう。なんでもっと早く起こしてくれなかったんだ!!」

 

「何度も起こしたさ、けどお前があと5分あと5分っていうから」

 

「そんなもの社交辞令だろ。たたき起こしてくれよ!!」

 

と俺は文句を言いながらも学校に行く身支度を始めた。説明が遅れたがこいつは同じ部屋の寮生のシエル・エスタール。昔からの親友だ

 

「ふぅ~なんとか朝食には間に合ったな」

 

「ギリギリだったけどな」

 

「うっす!お前ら浮かない顔して~」

 

「相変わらず元気だな。リオンは」

 

彼女の名前はリオン・マルノフ名前も男っぽければ性格も男っぽいそのくせしてクラスの男子からは人気がある

 

「聞いてくれよリオンこいつまたあの夢見てしょげてるんだぜ」

 

「また~・・・ヘリスあなたいい加減にあの事を考えるのはやめなさい。私はこうして生きてる!!それだけじゃ不満なの?」

 

「いや。そんなことはないけど・・・・ごめん」

 

「謝るな!ヘリスあなたは何も悪くないの!!」

 

「ごめん」

 

「だから謝るなって言ってるでしょ!!」

 

「ごめ・・・・いやぁ。。。ありがとう」

 

「分かればよろしい!!それじゃあ朝食を済ませて学校へ向かいましょうか」

 

俺たち三人は朝食を済ませて学校へと向かった

 

「なぁ~知ってるかあのシエルって奴今度は一人で喋ったたらしいぜ」

 

「昔、部隊長を任せられたって聞いたけど頭がおかしい奴っていうのは間違いないようだぜ」

 

クラスでは俺の朝方のことが話題になっていた。もともと毛嫌いされていたから仕方ないことだ

 

「ヘリス、ごめんな、俺お前のこと友達としてもう見れなそうだわ」

 

「ごめんなさい、ヘリス私もう・・・・もう・・・・」

 

「何だお前らいきなり!!そんないきなり!!」

 

「一人で喋ってるような奴が友達だなんて思われたくないんだよ俺」

 

「私もそんな特殊性癖を持っていたなんて・・・・何もあなたのことわかってなかったわ。いい精神科があるわ一緒に行きましょう」

 

「おい、やめてくれよ、俺を一人に!!」

 

とそんな茶番をいつものようにやっているとチャイムが鳴り響いた。しかしいつもよりなるのが早い気がした。そのチャイムは鳴り止まない。いつもより遠く重低音が鳴り響く。それは空襲の音だった

 

敵が攻めてきたのである。クラスに魔法陣が展開された

 

「伏せろ!!」

 

俺は思わず叫んだ。刹那クラスが爆発した。数人が犠牲になったのだろう、肉の焼ける匂いがした

 

「何が起きてるって言うのよ!!」リオンが叫んだ

 

「わからない!だけど敵が攻めてきたことは事実だ」

 

「とりあえず外へ向かうぞ!!みんな」

 

シエルの指示で俺たちは外へ出た。そこには敵軍であるダリアン国の兵がいた

 

「貴様ら!ベルヘルム国の人間だな」

 

「だったらどうするって言うんだ!!」

 

俺はその兵士に向かって尋ねた

 

「悪いが死んでもらう」

 

「そうはさせねーよ!!」

 

「蒼炎を求めし、誇り高き野獣よ!!噛み殺せ烈牙!!」

俺は魔法を唱えた

 

「そんなものかベルヘルムの生徒!!我この血の名のもとに契約せし者なりこの場に力を示せ烈空!!」

 

魔法同士が衝突し爆発し煙が広まった

 

「今だ!!」

 

俺の合図でクラスみんなが詠唱を唱え始めた

 

そして敵兵に向かって一斉に魔法が襲った

 

「くっそ!ダリアンの人間め、なぜ戦争なんて事を!!」

 

「ふふふ、攻めたのは俺たちからじゃないお前たちから・・・・」

 

そこでダリアンの兵は息を引き取った。校内からぞろぞろと生徒や教師が出てきた

 

「みんなは無事か!!」

 

俺はみんなに尋ねた

 

「まだ数人校舎の中に!!」と今出てきた生徒が答えた

 

「今度こそ守ってみせる」

 

俺は燃える校舎に向かって走り出した

 

燃える校舎に人影が見えた。そこには数人の生徒とダリアンの兵と思われる人が見えた。

 

「俺たちが何をしたって言うんだ!!」

 

「ひゃははは、俺らが何をした?笑わせるぜ。俺たち国にせめて来ておいて」」

 

ダリアンの兵と思われる男が高笑いをして見たこともない魔法を唱えた。それも無詠唱で

 

「討ち滅ぼせ。アイパルーヴィク」

 

その瞬間に校舎の一部が消し飛んだ。あたり一面に赤い血の雨が降り肉片が散らばった

 

「くっそ!また俺は守れないっていうのか。こんな力じゃ!!」

 

「おっとまだ生き残りがいたか。俺と遊ぼうぜ」

 

「くっそ!力の差がありすぎる勝てるわけが」

 

(力が欲しいか・・・)

 

今朝見た少女の姿が目の前にはあった

 

(お前はほかのみんなを守りたいか)

 

「守りたい、生きている、俺を信頼してくれる仲間を、同じ学校の生徒を国の人を守りたい!!」

 

(ならば、叫べ、答えろ欲望を解き放て!!)

 

「殺してやる!!ダリアンの兵なんて一人残らず俺が殺して・・・・」

 

そこで俺の意識が飛んだ、そして別の意志が俺のなかに何かが入ってきた

 

「久々だなこの体も」

 

「ひゃははは、お前もグリモワ持ちの人間だったのかよ。これは連れて帰らねーとな」

 

「少しうるさいぞお前、そんなに死に急ぎたいのか」

 

「ぎゃああああああああ」

 

ダリアンの兵の片腕が切り落ちた、

 

「貴様!!何をした!!」

 

「うるさいといったのがわからないのか小僧」

 

「くっ!!」

 

「そう、それでいいんだ。お前はなぜこのモノを殺そうとした、私の獲物を」

 

「何言ってるんだ、先に襲ってきたのはそいつら国の方だ」

 

「こいつらは関係ないだろ、お前本当のことを言わないと今すぐにでも殺すぞ」

 

「話す!話すから!!ちょっと待ってくれ!!」

 

「ほう、ならば話せ!!」

 

「それはな。。。。って話すと思ったか!!うそだよ、「討ち滅ぼせ。アイパルー・・・・」

 

「救えないやつだな貴様は、もう用済みだ死んでくれ、そして死んだあとも夢の中で苦しみ続けるがいい」

 

「ぎゃああああああ」

 

ダリアンの兵は悲鳴を上げながら燃え尽きて死んでいった。

 

「これは頂いていくわ。さようなら、じゃあまた逢いましょう。出来損ないの切れ端さん」

 

俺の中からその意識は消えていった、そして俺はそこで気を失ってしまった

 




どうですかね、楽しんでいただけましたか?これからも大体一日1話にペースで挙げられたらと思います。またの機会にお会いしましょう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。