グリモアと言われた過去の遺産   作:霜月 みゆき

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3枚めの切れ端

「滅びろ、堕ちろ。朽ち果てろ!!ははっは」

 

意識を乗っ取られた俺は破壊の限りを尽くした

 

「おい!ヘイスもう敵はいない!!」

 

「なんだ、お前はうるさいぞ!!」

 

(やめろ、俺は傷つけたくない)

 

「やめて!もう、これ以上無駄な殺しは」

 

(助けてくれ。俺もこんなことしたいわけじゃ!!)

 

すると俺の中にあの少女が現れた

 

(少年情けないね、死神の目を埋め込まれてるね)

 

(助けてくれ!!お願いだ。。。俺は仲間を傷つけたくはない!)

 

(甘えるな少年。君はグリモワだろ?そんな力払えるだろ)

 

(俺はグリモワじゃないただの人間だ!!)

 

(そうか、じゃあそのままその意思に飲み込まれ支配されていくがいいよ)

 

そうして少女は消えていってしまった

 

(くそ!俺は何もできないのか!今度は守ることができないどころか、俺は仲間を殺してしまうのか!!)

 

この間にも俺は街中で暴れていた。

 

「仕方ない!こうなったらリオン!!」

 

「なに!!」

 

「俺らでヘリスを止めるぞ」

 

「何を言ってるのシエル、あいつは今普通じゃない変に近づいたら・・・・」

 

「多分殺されるな」

 

苦笑いしつつ生唾をのみシエルが答えた

 

「俺はあいつを助けたい、あいつはいつも一人で何かを背負って、自分だけで解決できるって勘違いしてて・・・」

 

「そして馬鹿でお人好しで、誰よりも戦争が嫌いで・・・」

 

「「そんなあいつだから私は(俺は)あいつを好きになったんだから」」

 

俺は街中の破壊を終え、市街地へと向かおうとしていた。しかし何かに止められた

 

「おい!お前の敵はこっちだ!!」

 

軍の騎士であろう奴がこちらに向かって魔法を放ってきた

 

俺は瞬時に魔法を解析し解体を始めた

 

「汝の存在、汝の魔力を解析完了。滅びろ朽ちろ」

 

それと同時に目の前にいた兵士が霧のように消えていった

 

それでもなお四方八方から魔法が飛んでくる、俺はどちらの味方でもない。ただ目の前に存在する生物物体を解体し続けるだけの殺戮兵器となっていた。その様子を常にシエルとリオンが観察していたらしい、シエルがあることに気がついた

 

「あいつの目、いつもと違わないか?」

 

「目?あぁ~確かに・・・・なんか心ここにあらずって感じの目ね、それにあの目・・・・」

 

「あの目・・まぁ~つまりあいつは自分の意志でバレているわけでないって事なのかな」

 

「そういうことね。私見たことがあるわ」

 

「何をだ」

 

「あの目はね死神の目って言われて、ある日突然心の中で声がするんだよ、力が欲しくないかって」

 

「それで?」

 

「力が欲しくないかと言われて拒む人間はそういないはずよ、その中でも2つの種類の死神がいて。片方は拒めば出て行く・・・・だけど・・・・」

 

「だけど・・・・」

 

シエルも既にわかっていただろうが確認のためにリオンの話を最後まで聞いた

 

「いくら拒んでも。数日後その死神に心を食われる、そして破壊の限りを尽くす」

 

「死神だろ?自分たちで殺せばいいだろ!!」

 

シエルは怒りを交えて怒鳴った

 

「そうね、けど死神っていうのは生と死を司る神様なの、だから自分の手では殺すことができない」

 

「だからって人間にやらせることは!!」

 

「そうね、だけど昔に比べて人が死ななくなったと思わない?」

 

「それは医療が進んだからだろ。。。。っ!!」

 

「そう、死ぬ人が減って世界の均衡が乱れているの。だから仕方ないことなのよ」

 

リオンは諦めつつあった

 

「だからって諦めるのかよ」

 

「だってあの目になったら最後自分の魔力が尽きて消えるか、消されるかどちらかしかないのよ!!」

 

リオンは泣いていた、救えない以上に何もできないことが悔しいのだろう

 

「俺は諦めないぞ。あいつはこんなことで死ぬ人間じゃない!今回ばかりは俺も殴らなくちゃ気がすまない」

 

「そうね。私も今回は殴らないと気が済まないわ」

 

リオンは涙を拭き取った

 

「今回はって・・・お前はいつも殴ってるだろリオン」

 

「うるさい!あいつは殴らないとわからないのよ!」

 

「で、どうするんだあれ、長期戦すると解読されて消されるみたいだけど」

 

「問題はそこね。けど長期戦をしなければいいって簡単なことじゃないわね」

 

二人は悩んで悩んで悩んだ、そしてひとつの答えに行き着いた

 

「どうにかしてあの目を塞ぐことができれば・・・・」

 

 

「リオン!今なんて言った!!」

 

「目を塞ぐことができればって。。。」

 

「そう!あいつの目を見えないようにすればいい」

 

二人は作戦を実行しはじめた。まず遠くから魔法を放ち特定の位置に連れて行く作戦だ

 

『誇り高き蒼白き炎よ、我その力を求める!!燃え尽きろ紅!!』

 

そうしてあと少しで目標地点につくというところで邪魔が入った

 

「ベルヘルムの兵だかなんだか知らないがな。俺の仲間はお前に殺されたんだ!!」

 

「解析、判断。解体」

 

シエルは威力をよわめて魔法を放ちダリアンの兵にぶつけた

 

「あんたなんてことしてくれるの!!」

 

「お前はベルヘルムの・・・・なぜ助けた」

 

「あいつはな、お人好しで人を殺したくないって望んでるんだよ。お前は死にたいのか?形は残らないが確かにあいつはお前を殺したことになる。だからそんなの俺が嫌なんだよ」

 

「あんたのせいで作戦も台無し。・・・・きゃぁああああああああ」」

 

「どうしたリオン!!」

 

シエルが振り返るとリオンはヘリスに捕まっていた

 

「解析、判断・・・・」

 

「やめてヘリス!!あなたは戦争が嫌いなんでしょ」

 

 

「分析完了」

 

へリスは魔法を詠唱しはじめた

 

『誇り高き蒼白き炎よ、我その力を求める!!燃え尽きろ紅!!』

 

シエルが魔法を唱えへリスの顔めがけて放出した。その攻撃は見事に直撃したが微動だにしなかった

 

「敵、分析位置確認。状況を把握」

 

「ヘリス!!お前の敵はこっちだ!!」

 

(やめてくれ、俺はこれ以上仲間を殺したくない。俺はこれ以上あいつらを傷つけたくない)

 

「うわぁあああああああ」

 

へリスは突然の悲鳴を上げ始めた

 

「何があったの。まさかあの魔法が効いて・・・・」

 

「あの攻撃は何も効いていなかった」

 

「じゃあ。。。なんで?」

 

「あいつが自分の中で葛藤してるんだろう」

 

(俺は。。これ以上殺さない、傷つけたくない!!だから俺は!!)

 

(ほう、あの少年死神の力を押さえ込もうっていうのか。本当に面白い子だよあの少年は)

 

(ここからは俺の戦いだ。今度こそ傷つけない!!これ以上何も失いたくない!!)

 

(おい!そこにいるんだろグリモワ)

 

(そうか。。。ならば力を貸してやろう・・・)

 

(じゃあ行くぜ。。。ここからは俺の戦いだ)

 

 

 




って感じで今回は終わりです、次回どうなってしまうんですかね
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