魔法少年ブレイブマサキ(更新凍結)   作:白花 頼羅

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お久しぶり、もしくははじめまして。白花 頼羅です。
前作から大分時間が空いてしまいましたが、お待たせしました!ハーメルン連載2作目、"魔法少年ブレイブマサキ"、スタートです!




第1話「それは偶然?」

 

 

 

それは、偶然で、突然だった。

 

 

 

 

爆発音が鳴り響き続け、

有害物質を含んだ煙が研究所内に広がる。

 

その中を、二人の幼い少年たちが駆けていた。

「けほっ・・・あれ?アリシア姉は?!」

茶色い髪で、何ともいえないくせっ毛の少年が言う。

「あれ?どこに・・・!」

水色の髪の少年が後ろを振り返ると、金髪の少女が倒れていた。

おそらく、彼女が「アリシア」なのであろう。

アリシアはピクリとも動かない。

・・・有害物質にやられ、死んでしまったのだろう。

「・・・。天馬くん、走って。」

"死"がなんなのか分かっていた水色の髪の少年はもう一人の少年・・・天馬に言う。

「え?なに言ってるのマサキ?アリシア姉はどうするの?」

死がなんなのか分かっていない天馬は水色の髪の少年・・・マサキに問う。

「とにかく、早くっ!」

マサキの鋭い金色の目が天馬を睨む。

「・・・。わかったよ。

でも、走るより、“飛ぶ”方が速いね。ペガサス!」

天馬の首にかかっていたペンダントが光を放つ。

光は集まって、人の形になる。

光が止んだとき、そこには、

「お呼びですか天馬くん?」

赤髪で、白の服を着た青年が現れた。

青年の背には、髪の色と同じ赤い翼がある。

「ペガサス!オレたちをここから逃がして!」

青年の名はペガサスと言うらしい。

「んー・・・。

マサキくん、天井をぶち抜いてもらえます?」

さらっと物騒なことを言うペガサス。

ふつうの子供にできる芸当では無いのだが、

「わかった。

ガウェイン、ガンナーフォーム。」

マサキはパーカーのポケットから金属でできたカードを取り出す。

カードは、白い縁取りで黒のベース、黄色のひし形の宝石がついている。

『Gunner form.』

カード・・・ガウェインは機械音声でそう言った後、すぐに二丁の白い銃身に、カードと同じモチーフを持つ拳銃に変わる。

「ブレイブシューター・・・。」

マサキの足元に、円の中に正方形が二重に重なっている魔法陣が、青の光で描かれる。

その直後、16個ほどの青い光の球がマサキの周りに出現する。

「シュートっ!」

マサキが言うと同時に光の球は天井に突き刺さり、

粉々にする。

「・・・オッケー。完璧。」

カードの状態に戻したガウェインをパーカーのポケットにしまうマサキ。

「じゃ、しかっり掴まっててください!」

ペガサスは天馬とマサキを抱えて、

飛び上がった。

こうして二人の少年は危機から脱した。

 

・・・その先に誰か居るとは思わずに。

 

 

 

 

 

「えっと・・・このあたりですよね?

生体反応あったの。」

茶色の髪をツインテールにして、少しばかり鋭い紫の瞳で、

足元の建物を見つめる女性がいた。

・・・女性は空を飛んでいた。

その時突然、建物の屋根が吹っ飛び、青い粉塵が舞う。

そして、赤髪の青年が子供を二人抱えて飛び出して来た。

「えっ?!なんなんですか?!」

『マスター、話を聞きましょう。

それがいいです。』

機械音声が女性の持っている双剣から響く。

「そうですね・・・。こちら、時空管理局航空教導隊所属、円堂零奈です!

そこの青年!止まりなさい!」

女性・・・零奈はそう言ってペガサスたちの方に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・。つまり、自力で脱出しようとして、天井にシューターをぶっ放し、ペガサスさんが天馬くんとマサキくんを抱えてきたと・・・。」

4人は救助隊本部にて事情聴取をしていた。

「別にさん付けじゃなくていいですよ教導官さん。

僕、人間じゃなくてデバイスの管制人格なんで。」

「・・・は?」

思わず間抜けな声を出してしまう零奈。

「・・・で、この2人の親は?」

ペガサスが2人の保護者だと思っていた零奈は聞いた。

「・・・いるわけないじゃん。」

今まで黙っていたマサキが口を開く。

「オレたち、違法研究施設で作られた人造魔導士だもん。」

マサキは自嘲するような声でそう言った。

「・・・。オレたち、研究施設から逃げ出してあちこち転々としてきたんだ。」

天馬が続ける。

「やっと落ち着けると思ったらこの事故だし。

・・・ほんと、オレたちツイてないよ。」

ため息をつくマサキ。

「しかもアリシアが・・・。」

「そうだ!アリシア姉!早くいかないと・・・!」

マサキの言葉で思い出した天馬。

「アリシア・・・?

その子の名前ってアリシア・テスタロッサですか?」

「「そうです!」」

マサキと天馬はそう言った。

「・・・。チンクエディア、たしかその子って・・・。」

『ついさっき死者名簿に更新がありました。

・・・アリシア・テスタロッサ、該当者ありです。』

「そっか・・・。ありがとうございます。」

マサキは“ああ、やっぱり。”という顔でいった。

しかし、その目元には、

「マサキ、なんで泣いてるの・・・?」

「え?」

天馬の言葉でマサキは気づいた。

自分が泣いていることに。

「・・・大事な人だったんですね。」

「・・・当たり前だ。はじめての、天馬くん以外の友だちだったんだ・・・!」

マサキは泣きじゃぐり始めた。

オロオロする天馬、ペガサス、零奈。

「零奈ちゃん事情聴取終わっ・・・ってこの子どうしたの?!」

零奈の親友にして、新人執務官の吹雪 或がやってきた。

「大事なお友達が事故で亡くなったそうです。・・・で、

どうはげませば良いのやら・・・。」

困り果てている零奈。

「あー・・・。

うん、わかった。私がどうにかするよ。」

そう言って或はマサキの前にしゃがむ。

「・・・ひっぐ・・・。えぐ・・・。」

「どうしたのかな?」

「っ!」

ビクッとするマサキ。

いつの間にか増えた人物に警戒する。

「おねーさんに言ってごらん?」

ニコニコしてマサキに接する或。

「・・・。」

じっと或を見るマサキ。

そして、悪い人じゃないことを確認した。

「・・・。友だちが、死んじゃったんだ。」

「そっか。」

「悲しいけど、泣いちゃだめなんだ。」

「どうして?」

「オレがしっかりしなきゃ、天馬くんを守れない。」

「どうして天馬くんをキミ一人で守らなきゃいけないのかな?」

「・・・きまってるだろ。大人はみんな敵なんだ。」

「じゃ、私や零奈ちゃんも敵?」

或がそう言うと、マサキは考え込んだ。

「・・・わかんない。

・・・でも、悪い人じゃないと思う。」

「そっかー。おねーさん嬉しいなー!」

ぎゅっとマサキを抱きしめる或。

「?!」

暴れ出すマサキ。

「大丈夫だよ。何もしない。

・・・キミはまだ小さな子供。だから、誰かに甘えたって良いんだよ?」

マサキは暴れるのをやめた。

そして、

「うわあああああああん!」

或にしがみつき声を上げて泣き始めた。

「よしよし・・・。よくがんばったね。」

そんなマサキを優しくあやす或。

「・・・零奈さん。」

「なんですか天馬くん?」

「しんじゃうって、悲しいことなの?」

「そうですね・・・。とても、悲しくて、寂しいことです。」

零奈はそう答えた。

「でも、悲しいことを乗り越えて人は強くなるんです。

涙は人を強くするんです。」

「そうなんだ・・・。

えぐ・・・っ。アリシア姉ぇ~っ!」

天馬も泣き始めた。

「・・・。」

零奈はうろたえつつも、天馬を優しく抱きしめた。

 

二人の少年は、少女の死を、涙を流すことによって乗り越えた。

 

 

「いいですか?二人は本局の施設で暮らすんです。」

事故から一週間。

管理局本局に零奈、或、マサキ、天馬はいた。

「大丈夫!ここの施設の人はまともだから。」

零奈と或はそう言った。

「・・・或さんたち、どこ行くの?」

「あー、うん・・・。

ここでお別れ、かな?」

「えーっ!やだやだー!オレ、もっと零奈姉とサッカーしたいーっ!」

だだをこねる天馬。

・・・ミッドチルダにはサッカーが存在しないが、天馬とマサキは一度地球に来たことがあって、天馬が木材に挟まれて動けなくなった子犬(今天馬の足元にいる。名前はサスケ。)を助けようとして、木材が倒れてきたところを、“炎をまとった”サッカーボールが飛んできて、木材をぶっ飛ばして助けられ、それ以来天馬はサッカーが大好きになった。

 

「・・・。」

マサキは今にも泣き出しそうな顔で或を見上げる。

「えっと・・・。」

罪悪感が沸いてきた或。

「やーだーっ!零奈姉といっしょがいいーっ!」

「くぅうん・・・。」

じたばたする天馬。

悲しそうな声で鳴くサスケ。

「・・・もう、泣いていいですかね?」

両手で顔を覆う零奈。

「・・・・・・方法、ないわけじゃないわよ。」

零奈と或の後ろから女性の声が聞こえた。

「「リンディ・ハラオウン提督!」」

零奈と或は敬礼した。

「あらあら、どうしたのかしらあなたたち?」

リンディはマサキたちに尋ねる。

「「だって、零奈姉(或さん)が・・・。」」

「お別れしたくないのね?」

マサキたちはコクコクと頷く。

「ならいい方法を教えてあげる。

二人が零奈さん、或さんの子供になればいいのよ!」

「「ちょっと、リンディさああああああん?!」」

ぱあああっと明るい表情になるマサキと天馬。

「大丈夫よ♪後見人になってあげるから、ね?」

リンディの笑顔には有無を言わせない迫力があった。

こうして、零奈は天馬の、

或はマサキの保護責任者となった。

 

そして始まる。

少年たちの“普通”の日常が。

 




設定
狩屋 マサキ
イナズマイレブンGOの狩屋。
第1話で5歳。
まだツンデレではない。
言葉づかいこそ荒いが、逃亡生活中、天馬の兄貴分としてがんばっていた。
1人で悩みを抱え込む節がある。
本シリーズの主人公。
デバイス:ガウェイン
ミッドチルダ式インテリジェンスデバイス(AIに機能制限がかかっていて、あまりしゃべらない。)
待機形態はカード。
二丁拳銃の“ガンナーフォーム”、銃口の先から魔力刃を伸ばした“ダガーフォーム”の2形態になる。

松風 天馬
イナズマイレブンGOの主人公。
本シリーズ無印編時点ではメインキャラという名の脇役。
第1話時点で5歳。
原作同様、天真爛漫なサッカー大好き少年。
これからどんどんチートになっていく。
デバイス:ペガサス
近代ベルカ式インテリジェンスデバイス。
待機形態はペンダント。
管制人格が人型で実体化できる。
原理は不明。
“ガントレットフォルム”、“エクスカリバーフォルム”の二つに変化するが、“エクスカリバーフォルム”は天馬の戦闘スタイル上、練習の時しか使われたことがない。

円堂 零奈
オリキャラ。←重要
DAYS OF DESTINY、とある転生者の奮闘シリーズの主人公。
イナズマイレブンの円堂 守の妹。
茶髪ツインテ、紫の瞳(つり目)。
教導官になりたて。
第1話時点で16歳。
胸は人並みよりちょっとあるぐらい。←零奈にとって重要。
冷静沈着、常に敬語。
たまに壊れる。
天馬の保護責任者となった。
デバイス:チンクエディア
近代ベルカ式インテリジェンスデバイス。
待機形態はペンダント。
ナイフフォルム、デバイスフォルム、ザンバーフォルムの3つに変化する。

吹雪 或
オリキャラ←重要
とある転生者の奮闘シリーズのメインキャラ。
イナズマイレブンの吹雪 士郎の妹。
零奈の親友。
執務官になりたて。
第1話時点で16歳。
金髪ストレート、灰色の瞳、巨乳。そして眼鏡(伊達)。
のほほんとしている天然さんだが、思考回路は冷静。
怒らせると大魔王が君臨する。
マサキの保護責任者となった。
デバイス:ガラドヴォルグ
ミッドチルダ式インテリジェンスデバイス。
グローブフォームとライフルフォームに変化する。


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