本SSはNoa猫様が制作したローグライクRPG elonaを題材にしたものです。
elona故、過激な表現があります。
本SSは真面目にふざけながらelonaらしさを書き綴っていくことを目標としております。
Arcadia様にて同時投稿を行っております。
地の文の練習も行っております。
感想をいただける際には技術的なもの、厳しいご意見なども歓迎いたします。
以上を許容できる方に一読していただければ幸いです。
八月の夏、水平線の彼方がうっすらと色付き始めている薄闇の空の下は見渡す限りの海。そんな黎明と呼ぶにもまだ少し早い時分とあっては、雲ひとつ無い満天の夜空に星々が輝いている。
その海域を巡航する一隻の船が月明かりに照らされ、船影を水面に浮かべている。その名は商船クイーン・セドナ号。ノースティリスのポート・カプールへと帰港せんとするところであった。
ここノースティリス西部の海域の波は穏やかで、その水面をたゆたう船は海上の揺りかごとなり船員達に心地よい眠りを提供していることだろう。
高台より海を見渡す哨戒員も水平線の彼方まで静穏な海にすっかり気を許し眠た眼をこすりながら、懐に忍ばせたクリムエールをひっかけている。
そんな穏やかな海面とは裏腹に、慌しく動くものがクイーン・セドナ号の貨物室にあった。
◆
「コルザードさん起きてください。もうすぐポート・カプールに着いちゃいますよ!」
雑多に積み込まれてる貨物、そこの住人は無機物ばかり、本来なら物音が聞こえるはずも無いそこから高く透き通った声が聞こえる。声の主はまだあどけなさの残る少女だった。金色の髪を乱雑に後ろで束ねている。手入れ要らずのその艶やかさは、彼女の若さの証であろう。所々汚れの目立つ麻の服に外套を纏っている彼女はみすぼらしい印象を受けるのだが、そう形容するよりは旅慣れていると言った方がしっくり来る。おそらく、彼女の大きな瞳から境遇に負けない力強い意志を感じさせるからであろう。
そんな愛嬌のある少女が一人の男を揺すり起こそうとしているようだ。
「コルザードさーん。早く起きないとまずいですよ。おーきてーくーだーさーい!」
「ええい、うるさい。あと5分……」
コルザードと呼ばれた男が眠た眼を擦る。
彼もその少女同様にボロを纏った軽装をしているが、その有様は少女に比して幾分覇気がない。寝起きだから仕方ないにせよ、どちらかといえばこちらはみすぼらしいという印象の方が強かった。
そうこうしているうちに少女の揺り起こさんとしている手にも力が入る。
が、しばらく挑戦しても戦果が上がらないので手段を変えることにしたようだ。
「もー……本当にぐっすり眠れてうらやましいですね。あー。私なんか船酔いで気持ち悪くてしょうがないのに……そういえば、なんだか吐きそうです。ゲロゲロいりますか?」
「――っば、馬鹿! やめろ! 起きた。さあ、起きたぞ」
まどろみの中、耳を這う不吉な言葉に意識を覚醒させられたその男は状況を確認するため大きく首を右へ左へと振り動かす。けれど、彼の動揺を体現するかのようにしばたく瞳に映るものは、悪戯に成功した少女の笑みだけであった。その瞳に映し出されているのは狼狽している滑稽な男の姿。必然的に並びの良い白い歯を覗かせる様につり上がっている口角。その満面の笑みがなんとも憎らしい。
コルザードがそんな少女の様子を呆けた表情で見つめていると、おもむろに指を二本立てて宣言する。
「まったくもう、冗談ですよ。乙女がそんなことするわけないじゃないですか」
必死で笑いをかみ殺す少女を見つめながら男はこめかみを揉みつつ柳眉を逆立てた。
「ふん! うるさいぞシュフォン。俺達が密航者だと言うことを忘れたわけではないだろうな。起こすのならもっと静かに起こせ。まったく……」
憤然とした面持ちで吐き捨てる。不揃いに伸びた黒髪を掻きながら、ため息を付き、無精ヒゲを撫でる。その姿はさながら小悪党のようで、捨てゼリフが一層それを助長させるのだった。
「うるさくしないと起きなかったんですよ! ……本当にもう。起きられないなら仮眠なんてしないでくださいよ」
呆れたように少女は息を付く。冷めた目で睨みながら言葉を続けた。
「――それでコルザードさん? もうすぐポート・カプールに着いちゃいますけど、アテがあるって言ってましたよね? どうするんです?」
機嫌は収まらずさらにシフォンは頬を膨らませて抗議の声を上げたのであった。――しかしそんな抗議もため息一つ分。すぐさま本題へと話を切り替えた。
コルザードもこれには、起き掛けで呆けた顔に活を入れる。ぼさついた黒髪を掻きながら眉間の辺りをしきりにもみながら調子を整えながら答える。
「ああ、そうだな。このままポート・カプールに着くまで貨物室に潜んでいるのはまずい。荷降ろしのときに見つかってしまうからな……」
コルザードはもったいぶって言葉を区切り、シフォンに視線を向ける。彼女が緊迫した空気の中、ゴクリと息を呑んだ。
そんな彼女の様子を見て取りコルザードは満足げに話を進める。
「フフフ、そう、ポート・カプール港が見えてきたら海に飛び込むのだ」
「は?」
シュフォンの目が点になる。
「えーっと。コルザードさん。今なんていいました?」
「ん? どうした。単純明快な作戦じゃないか。何が分からなかったというんだ?」
「いや、単純すぎて言葉に詰まってしまったんですが」
「良い作戦だろ? シンプルイズベストと言うしな」
何が可笑しいのか陽気にコルザードが笑う。
「そうじゃなくて! 私泳げないですよ。知ってますよね? 他の策にしませんか?
例えば、水夫から服を奪ってこっそりと紛れるほうがいいじゃないですか?」
例えばこんな感じに、と言わんばかりにシュフォンが腰の剣へと手を伸ばす。刃に触れるその愛しげな手つきがかえって怖い。
「……おまえは時々過激なことを言うよな。まぁ、考えてみろ。俺の職業は言わずとも分かるだろ?」
コルザードは自らの職業こそがこの船からの脱出の鍵だといわんばかりの自信に満ちたありさまでシュフォンに問う。もちろん共に旅をしてきたシュフォンはコルザードの職業を知っている。だが今回の脱出方法の関連性が見出せないのか、しきりに首をかしげていた。
「――そう、俺はピアニストだ。つまり……わかるな?」
「……いや、分かりませんよ? 確かにコルザードさんは演奏すれば観衆が喝采して石を投げつけるほどの腕前のピアニストだということは知ってますけど…… それと海に飛び込むことと、どういう関連性があるのかさっぱり分かりません」
コルザードはそのシフォンの言葉に異論有り気な様子でいたが口を開こうとしたものの息を飲み込んだ。その決着は後でつけることにしたようである。
「こほん、いいか? つまりだな、脱出には"これ"を使うのだ」
「えっと…… "それ"、ですか?」
「うむ、"これ"だよ」
そういってコルザードは自分の足元を指差す。
「えっと、"グランドピアノ"ですよね? それ」
――コルザードの足元は床ではなくピアノの響板があった。つまりコルザードはグランドピアノの屋根を開けて、そこに潜り込み、たった今まで、寝袋代わりにしていたのだ。
「うむ」
「いや、うむじゃないですよ。それグランドピアノですよね? コルザードさん愛用の。いつも背負って持ち歩いているやつです。今回密航するに当たってこれを貨物として預けて、この中に潜り込んで私達はここにいるわけです。弾いてよし、投げてよし、盾にしてよし、の三拍子が揃っているコルザードさん愛用のピアノですよね?なんで壊れないか不思議ですけど…… それで? 今度はどんな無茶な使い方をしようって言うんですか?」
シュフォンは解を示されてなお、疑問は深まるばかりと言った様子で眉を顰めるのであった。
「いいか、シュフォン。ピアノは木で出来ている」
コルザードはシュフォンに指を突きつけ、まるで教え子に講義する教師のように言った。
「はあ……。まぁ、概ねそうですね。素材なんて魔法一つで自由に変えられますけど……」
「つまり、浮く」
「は? え? え、ええ。浮きますね」
「だからこれに乗ることも出来るだろう?」
「えーっと……?」
シュフォンの表情がだんだんと曇っていくのもお構いなしに、コルザードは自慢げに説明を続けていった。
「ええい、察しが悪いな。つまりこれをイカダ代わりにするといっているのだ。どうだ、すごいだろう? 褒めてもいいんだぞ? フハッハッハッハー」
密航者という身の上も忘れて高笑いをするコルザード。コルザードは有頂天になると信仰上の理由からこうなるということを嫌と言うほど実感しているシュフォンである。シュフォンはなんとも手馴れたもので、えいっ!と肘で鳩尾を強かに打ちつけ黙らせるのだった。
「コルザードさん。人肉でも食べましたか? そんな狂人みたいなこと言っちゃって。可哀想に……。でも大丈夫です! 私が今コレを持っているのも癒しの女神ジュア様のお導きに違いありません」
彼の様子に呆れながら、そう言ってシュフォンはおもむろにランスのような円錐形の細長い棒を取り出した。
「あー。えっと…… これどうやって使うんでしたっけ」
ユニコーンの角。人の狂気を押さえる神聖な力があると言われている。
「ゲホッ、お、お前な……。おい、ちょっと待て、なぜ尻を狙う。やめろ馬鹿。俺は狂ってなどいないぞ」
少女の腕力とて、的確に打撃されたコルザードが息を詰まらせていたがシュフォンの行動を見て取るやいなやの大慌てであった。
「大丈夫です。痛いのは最初だけって、お母さんが言ってまし――キャッ!」
コルザード、貞操の危機か!? と思われたその時。シュフォンが転倒した。いや、転倒したのはシュフォンだけではない。コルザードも同様であった。その瞬間、船全体が大きく傾いたのだ。
だが、それも一瞬の事。
返す波に揺られながら次第に小さくなっていく振幅。
木造の室内から木が軋む音が残響する。その響きが不安を煽るが、何度目をしばたかせてもそれ以上の変化はなく、一時して揺れは収まった。
「いたたた……お尻ぶつけました」
「一体なんだっていうんだ……。地震か? おい、シュフォン、怪我はないか?」
「はいぃ……、たいじょうぶです」
「それとも高波にでもあおられでもしたか? ちょっと様子を探るとしよう」
涙目で尻を撫でている少女に大した怪我はないと判断し、コルザードが貨物室から聞き耳を立てる。元々演奏家という職業柄ゆえコルザードの耳は悪くなくその耳は甲板の様子さえ拾っているようであった。
「……ん? なにやら騒がしいぞ……」
いままでシュフォンとの会話に夢中になっていたので気付かなかったが、甲板で慌しく鳴り響く足音をコルザードの耳が捉えた。
「どうしましたか? 賊の侵入ですか? それともばれました? 実力行使しますか? 私の自慢の愛剣"闇を砕く長剣『ビューティームーンライト』"の出番ですか?」
そんなコルザードの言葉に危ういものを感じたのかシュフォンが居住まいを正し駆け寄ってくる。いつでも抜剣できるよう手は腰に添えられていた。
「いやまて、様子がおかしい……。あと、賊は俺たちだろ。いや、賊ではないが……」
腰元から長剣を抜いて怪しい笑みを浮かべるシュフォンを手で制し、コルザードは外の慌しさがトラブルによるものだと検討を付けた。少なくとも自分たちによるものではないようだ。
「シュフォン。外に出るぞ。とにかく情報が必要だ」
密航がばれたわけではないにせよ、問題が発生した以上は迅速に行動に移す必要がある。もし、この船が"泥舟"ならば長く留まることはそれだけ身の破滅を招くことになるからだ。
「え? あ、はい。 分かりました」
剣に頬ずりしていたシュフォンを正気に戻し、コルザード達は外の様子を探るべく慎重に行動を開始する。
――――が、二人が貨物室を出ようとしたその矢先。耳を劈く悲鳴のような轟音とともに、船体が大きな音を立てて軋んだ。それは先ほどのものとは比べ物にならなかった。警戒をしていたにも関わらず、為す術なく二人は再び転倒した。
「きゃっ!」
「うわっ!」
その後の顛末は惨状の一言に尽きた。大きな波音とともに船体が傾き、さらに返す波によって船内が攪拌される。まるで、船体が振り子にもでなったかのようだ。もはや、そこは足場など存在しないかのようにコルザードとシュフォンは錐もみ状態になり縦横無尽に貨物室を転げまわる。
「だいじょうぶか!? シュフォン!」
貨物室内では、積み上げられた貨物が崩れ、それが波濤のように二人を翻弄する。もはや右も左も上も下もなく、ただただ、船体は外の大波にもまれ、貨物室にいる二人は貨物の波に全身を強く打ち付ける。それでもコルザードはとっさに掴んだシュフォンを抱きかかえ、荒れ狂う貨物から守らんとするのだった。
「うわあああ、えぇ!? コルザードさん!? は、はい! だ、大丈夫です。でも、一体なんなんですか! これーっ!」
パニックを起こしてはいるがシュフォンの無事に安堵しつつ、コルザードはシュフォンをグランドピアノの中へと引き入れる。
「くそっ! 何がどうなってるんだ!? さっきまでは波も穏やかだったっていうのに」
ピアノの中に入り込み、依然として貨物室を転がりまわっていることには変わりないが体を打ちつける痛みからは解放され、悪態をつく余裕も出てくる。
「ふぁひたたた。コルザードさぁん、こぉれやばくないですかぁ?」
シュフォンはシュフォンで、目を回し、呂律が回っていない。だがそれでも必死にコルザードにしがみついていた。
貨物室の外では危機的状況下でありながら、船内をせわしなく歩き回る乗組員達の足音や、盛んに指示を伝達する怒号が、この状況下でなおも聞こえてくる。さながら戦場といった様子だが、流石は海の男達。このような環境でもお互いが成すべきことをこなしているのだろう。目に見えぬ彼らに、頼もしさを感じずにはいられない。
しかし、もはや疑う余地もない。なにやら重大な事態が起こっているのは確かなようだ。
"――エーテルの風だ!"
そんな中、貨物室の外から発されたであろう狂乱じみた声をコルザードは聡く拾い上げた。それはこの惨劇を演出している犯人の名前だった。
「なにっ! 馬鹿な……エーテルの風だと!? そんな……早すぎる」
エーテルの風――この世界、イルヴァに生きるものにとって大災害の代名詞とも言えるものであり特定の期間に吹き荒れる季節風のようなもの。その風が自らの暴風と共に運ぶエーテルという未知の光り輝く気体、それが人々に深刻な影響を与えるのだ。
まさに悪夢そのものであるそれは、現在この海域に浮かぶクイーン・セドナ号に乗り込んでいる船員にとって、夢ではなく紛れも無い現実として猛威を振るっているのだ。
しかし、コルザードの驚きは、エーテルの風に見舞われていること自体ではなくエーテルの風の法則性を知っているが故である。エーテルの風が吹き荒れるのは3の倍数の月の上旬だというのが世界の常識なのだ。
「えええ! エーテルの風ですかーっ!? 今は8月の頭ですよーっ!?」
「俺にも分からん! だが現実らしい。いいかシュフォン。ピアノの中から出るんじゃないぞ。いいか? 絶対だぞ!?」
「はい? え? なんですか? それってフリってやつですか? 出るべきです? 出たほうが良いんですか?」
「ええい、この危機的状況でボケるな!」
「だって、コルザードさん。そんなキリッとした表情で『ピアノの中から出るんじゃないぞ! 絶対だぞ!』って言われても……
笑うところしかないじゃないですか!? それってどんな状況ですか! ブフォッ! プクククク」
どうやら笑いのツボにハマってしまったのか、自分で言ったことにも関わらず腹を抑え、笑いを堪えている。
「まったく、お前の楽天的思考は見習いたいところだが、頼むから時と場合を弁えてくれ……」
「だって。コルザードさんが、そんな、こと……ククク……言うから……きゃっ!」
そんな二人の漫才も御気に召さないようで、船の損壊は指数関数的に大きくなっていく。甲板からは乗組員の悲鳴じみたものまで聞こえてくるようになった。
「いい加減にしないか! 全くお前は頼もしいんだかどうなんだか……ん?」
繋いだシュフォンの手が震えているのは、笑いを堪えているという理由からではないことにコルザードは気付く。
生憎、これまで安全な日々を送っていたとはお世辞にも言えない二人ではあるが、それでも今回のように生還が絶望的な状況に陥るのは初めてだ。ましてやシュフォンはまだあどけなさの残る少女である。いかに明るく振舞おうと恐怖を感じずにはいられないのであろう。コルザードはシュフォンの手を強く握り返すことで彼女の震える手を押さえ込んだ。
しかし、無情にもにも船体を揺らす波はより一層強くなり、その大海に浮かぶちっぽけな存在を破壊せんとする。船内では木材が裂け、折れる音が響き渡り、コルザードには船が悲鳴を上げているかのように聞こえた。船体そのものが圧迫され、コルザード達がいる貨物室も大きく穴が空き、歪み、もはや部屋としての機能を果たしていない。
二人のいる場所は船底に近い貨物室のはずである。だが頭上には星々が見えた。エーテル流が風に乗りキラキラと輝き、まるで天の川のように美しい。しかし、美しいものにトゲがあるのが世の常であり、今の状況ではゆっくりと鑑賞しようなどという気持ちは微塵も湧いて来ない。
船が船としての機能を失い。至る所から浸水している。既に船員達の声は聞こえない。事ここに至っては、彼らには祈りをささげる時間すらなかっただろう。コルザード達にも為す術は無く、せめて繋いだ手だけは離すまい、とより一層強くシュフォンの手を握り締める。シュフォンの方もどうやら同じ思いなのか、コルザードは手に強く握り返してくる。
「――――――!!」
「―――!!―――!?」
ついにその瞬間は訪れる。音という音が、より大きな音にかき消され、言葉による意思疎通など許されない。最後の頼みの綱は、繋いだ手と手だけであった。シュフォンの小さな手からは変わらない力強さを感じるのだから、こんな少女が頑張っているのだからと、コルザードは、せめてこの手だけは離すまいと必死に力を込める。
だが、力はより強い力によって制される。矮小なる人の身では、天災の猛威に相対してはどのようにして抗えば良いのだろうか。
――コルザード達の奮闘も空しく遂にその瞬間が訪れる。
「コ、コルザードさーん!」
「シュフォーン!」
最後の瞬間だけ、二人は互いの声を聞いた。だが、決死の努力の甲斐も無く、エーテルの風は牙をむいた。
その努力を嘲笑わんが如き所業は風を司る女神の嗜虐さゆえだろうか。運命に抗おうとする力も大いなる自然の前には余りにも無力だ。
かくして一人の男と一人の少女とが繋いだ手は引き裂かれ。その身を大海へと放り込まれることになった。
彼らの運命は神のみぞ知る。
こうして、クイーン・セドナ号はポート・カプール近海にて大破。海の藻屑となった。
引き離されてしまった手が再び繋がることがあるのだろうか。
答えてくれるものは誰もいない。
Arcadia様にて同時投稿させていただいている旨を書きましたが
ハーメルン様においては改訂版をあげてきたいと考えています。
時間の都合にもよりますが最終的にはもちろん、一致する内容にするつもりですが
初見の方はこちらで見てくれればと思います。