生存報告もかねて短いものを一つ上げさせていただきます
「ぷはぁーっ! 仕事の後の一杯は、やっぱり格別よね!やっぱり旅行に来たらこうじゃなきゃ!」
何を宣っているんだこの教官は、A班の面々から白い目で見られているにもかかわらず、正確には現在この【風見亭】にいる客全体から白い目で見られているにもかかわらず、昼間からビールをグビグビと飲んでいくサラに対してエレナはこれ以外の感想が浮かばなかった。
「なぁ~によあんたら……別に昼から酒飲んで何が悪いのよ。」既に大分出来上がっているサラの右横にはジョッキが数十個積み上げられているさらに、東方人街名産の焼酎と呼ばれる酒用の瓶通称一升瓶が10本横になって転がっている。
「ねぇ、リィン?それかエリオット君?ラウラかアリサでもいいや、誰か教頭先生のARCUSの番号知ってる人いない?ちょっとここに真昼間から酒飲んでるダメ教官がいるから来てもらおうと思うんだけど……あ、来てもらうのはダメですか、そうですか……それじゃあ減俸してもらいますか?それとも解職にしますか?たぶん懲戒免職にしてもらえますよ?あ、じゃあ私のお兄ちゃん呼びますか?一瞬で酔いが醒めますよ。そこに私たちA班も加わるんで実技テストにの補習してもらえませんか?いやぁ~私あの時あんまり実力出し切れてないんですよ。
酒の飲みすぎで絡んできたサラに対して少しお灸をすえてやろうとアイコンタクトをしたエレナが言葉巧みにサラの飲酒をやめさせ、B班に向かわせる。
「さて……どっかの不良教官も消えたことだしそろそろ依頼解決に行こうか!えぇっと、貰った依頼は……」
特別実習・一日目。
実習範囲はケルディック周辺、200セルジュ以内とする。
なお、一日ごとにレポートをまとめて、後日担当教官に提出すること。
実習内容は以下の通り。
◦東ケルディック街道の手配魔獣
◦壊れた街道灯の交換
◦薬の材料調達
「へぇ……依頼というよりなんだかお手伝いみたいだね。でも、この内容昔どこかで見たことがあるんだよね……どこで見たんだっけ?」
「さて、最初は何に行く?やっぱり手配魔獣か……?」ラウラが依頼の中身を見てどれを先にやるか吟味している間にリィンはふと疑問に思ったことを聞いてみる
「なあ、エレナお前さっきサラ教官のことをA級遊撃士って言ってたけど、それ本当なのか?もしそれが本当ならさらっとすごいことを言うなお前は…」エレナがさらっと言ったサラの昔を半信半疑に聞いてくる
それに対してエレナは何のためらいもなく
「うん、そうだよ。サラさんは元A級遊撃士だよ」
そんな一言がこの実習を大きく揺るがすとは知らずに…