英雄伝説~精霊の軌跡~   作:叢雲君

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エレナの悲劇

エレナとエリオットが夜のトリスタの街で会った日の翌日

 

――スパァンッ

 

「痛ッ!教官?!なんで叩くんですか!」心地いい音と共にエレナの頭が出席簿のような本で引っ叩かれる。叩かれた当の本人は自分が何をして叩かれたのか分かっていないのだろう、教官を、キリッ、っと睨み付ける。

 

「はぁ……エレナちゃんもフィーちゃんも授業中寝ちゃダメでしょ。」隣に座っていたエマに注意され、自分が『軍事学』の授業中に寝てしまっていたことを思い出した。そして自分の後ろの席を見ると同じくナイトハルト教官にひっぱたかれたフィーの姿があった。

 

「あはは……そのぉ……すみません……」頭の後ろに手を当てその場で、ペコリ、と頭を下げて謝る。

 

「はぁ……クラウゼル、お前これで何度目だ……」これに対してナイトハルト教官は額に手を当て深いため息をつく。

 

「えぇっと……1回目?」何かを誤魔化すように言うが

 

「阿呆、今日だけで他の授業合わせて5回目だ……」目つきが睨むだけで人を殺せるほど鋭くなってエレナをにらみつける

 

 

「はぁ……お前と話していたら授業が終わったじゃないか……」さらに深いため息をつき今日の授業は終了だ、と告げる。

 

ナイトハルト教官がそう告げた瞬間エレナとフィーはその場でまた眠りに入る。

 

「はぁ……」本日2度目の溜息をつき教室から出ていく。

 

~~☆~☆~~

 

翌日、エレナは簀巻きにされて廊下に吊るされた状態で目が覚めた。

 

「ちょっえぇ!なんで私簀巻きにされてるの?!……フィー助けて~」廊下からイ○ムシのように床を這い

ながら自室の前に来て叫ぶ。そうすると自室の扉が勢いよく開かれた。

 

 

――スパァァァァンッッッ

 

ナイトハルト教官に叩かれた時とは比べ物にならないほど大きな音が建物全体に響き渡る。

 

「うぎゃぁ!」それと同時にエレナの叫び声が建物に木霊する。突然ものすごい勢いで開いた扉に全身を壁との間に挟まれる。

 

「ん、何の音……?」犯人のフィーは辺りを見回し、何もいないことを辺りを見回して確かめると扉を一度締めるそしてもう一度勢いよく扉を開いた。

 

「うにゃぁぁぁ!」

 

「虫がウザったい……」どうやら部屋の中に入ってきた虫を部屋から追い出すため扉を開いたようだ。そして今度は扉に挟まれたエレナを発見した。

 

「ん、どうしたのレナ、壁と扉に挟まれて。もしかしてドMなの?」何もわかっていないフィーはエレナが自分でこの状況に陥ったと思っている。

 

「キュウゥゥゥゥ……」ショックで目を回しフィーとまともに会話ができない。

 

そうこうしているうちに先ほどの大きな音で目を覚ました人たちが次々に扉を開けて出てくる。

 

「どうしたんの?エレナの悲鳴が聞こえた気がしたんだけど……ってなんでエレナが倒れてるの?」階段を上がってきたサラが倒れているエレナとフィーを交互に見て溜息をつく。

 

「ん……うぅ……」そうこうしているうちにエレナが目を覚ます。

 

「はぁ……フィーなんでこんな状態なのか私にもエレナにもわかりやすいよう簡潔に説明しなさい。」何が起きているのかわからずエレナが起きたことで二人にわかるように説明しろ、と言う。

 

「ん、レナが私を抱き枕にしようとしたから私が自衛のためにレナを簀巻きにして廊下に放置した。そしたらレナが扉と壁の間に勝手に挟まれた。……私は何も悪くない。」何も悪くないのに責められたと思ったのだろう、プイッ、とそっぽを向いてしまう。

 

――バァンッ!

 

「はぁ……えぇっと、エマ、あなた起きてるわよね。ちょっとエレナにティアをかけてあげて。たぶん脳震盪を起こしてるだろうから。」仕方ない、と言ってからエマの部屋の扉を蹴破り(・・・)エマを無理やり起こしてからエレナにティアをかけるよう告げる。

 

「教官、部屋の扉を蹴破っておいていきなり命令は……、はぁ、わかりました、わかりましたからその目つきをやめてください。」サラに文句を言おうとしたがサラに睨まれたため仕方なくエレナにティアをかけに行く。

 

「はぁ……大丈夫ですか?エレナちゃん。」いまだに弱っているエレナにティアをかけてから、扉が無くなった自室に戻る。

 

「ねぇ、フィー?まだフラフラするんだけど……」ジト目でフィーを睨み、部屋に戻る。

 

「ん、それは……レナが悪い……」下を向き逆にエレナに文句を言う。

 

「いやっ!どう考えてもフィーが悪いよね!私むしろ被害者だよ!」自分のベットに座ってフィーに文句を言う。

 

「ん、私は悪くない、悪いのはレナ。これでいいね?」なんの悪びれもなくむしろエレナが悪いとまで言い出す。

 

「いやっ、だから悪いのは私じゃなくてフィーだよね?」それに対してエレナも反論する。

 

「いや悪いのはレナ、私は悪くない。いいね。」エレナに自分の方が悪いといわれて頭に来たのだろう。物言わせぬ力を持った声でエレナに言う。

 

「いや、だからわるいの」「悪いのはレナ、いいね?」「だからわる」「レナが悪い」「はぃぃ……すみません、悪いのは私です・・・・・・」こんなやり取りをしてついに根負けしたエレナは自分が悪いこと言わされ、もうあきらめたのだろう、自室から出て下のホールのような場所に行った後そこのソファーで寝ることにした。

 




最近思うんですよね、投稿ペースが速すぎて中身がスッカスカになってるんじゃないかって。

活動報告に書いておくのでそこに読者様の思うことを書いてもらえば幸いです
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