英雄伝説~精霊の軌跡~   作:叢雲君

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長い間更新しなくてすみませんでした!


キルシェにて

エレナの風邪騒動から早数日、トリスタの街では今期初の自由行動日の影響で朝から賑わっていた。

 

そしてトリスタの街の中でも人気の【キルシェ】のオープンテラスにはエレナ、エマ、フィーの三人の姿があった。

 

「いいですか、エレナちゃん。この問題はこの式を右の式から左の式に移項して両辺を10倍すれば解けるんですよ。」どうやら今は数学を教えているらしく、エレナの手元にあるノートに何か書き込んでいる。

 

「なるほど。ありがとう委員長。やっとこの問題が分かったよ!」首を縦に振りフムフムと言葉を漏らす。

 

「で、フィーちゃん。この問題ですが、この斜辺の部分の長さを出してそれを利用して三平方の定理を使ったらいいんですよ。」こちらもフィーに数学を教えている。

 

「エレナちゃん、話聞いてますか?」

 

「ふぇ、ふぁふぁふぃひゃんふぉふぃいふぇるふょ。(へ、私ちゃんと聞いてるよ)」

 

「エレナ喋る時はちゃんと口の中のものを飲み込んでから喋りましょうね。」頬をリスのようにふくらませたまましゃべるエレナを注意してから机の上に置いてある自分の注文したコーヒーの一口飲む。

 

「モッキュモッキュ、ゴクン……パクッ、モッキュモッキュ。ふぁいふぁいふぃふぃんひょう、ひゃんふぉふぃふぃふぇるふょ。(はいはい、委員長ちゃんと聞いてるよ。)」

 

―――スパァン!

 

エマの持っているノートがエレナの頭に炸裂!エレナに10のダメージ!

 

「もぅ……なんでエレナちゃんは一度飲み込んだのにもう一度食べるんですか!」少し涙目になりながらエレナに文句路言う。

 

「ぷぅー……いいじゃん委員長、ちょっとした冗談だよぉ……」叩かれた個所を押さえながらエマをキッと睨み付け文句を言う。

 

ぶつぶつと文句を言いながらもエマに言われたことに注意しながらちゃんと問題を解いている辺りエレナの方はまだましである。フィーはエレナが叩かれているわずかの間にその場で熟睡してまった。

 

―――ピシッ

 

寝ているフィーを見た瞬間エマのメガネ全体に亀裂が入り、次の瞬間はじけ飛ぶ。

 

「うわぁ!委員長危ないよ!」はじけ飛んだエマのメガネのつるの部分がエレナの目の前のテーブル部分に突き刺さる。

 

「うふふふふ、フィーちゃん、今日は私の部屋から返しませんよ?……うふふふふ。」だがエマはそんなことなど気にしていないかのように背後からドス黒い蒸気のようなものを吹き出しながらその手でマグカップを握りつぶしている。背後の風景が歪んで見えるのは気のせいだろう

 

「あぁ……ダメだこりゃ。どうしよう……」店側から雑巾を借りてきてエマがこぼしたコーヒーによって汚れた机の上を掃除する。

 

「いいんちょぉ~、そろそろこっちに戻ってきて勉強を教えて。」エマの目の前で手を振ったり指ぱっちんをしたり猫だましをしたりすること5分。さすがのフィーもどんどん強くなるエマの殺気?に気付いて目を覚ます。

 

「委員長、委員長が起こったせいでお客さんが誰もいなくなったよ?」エマのメガネがはじけ飛んだ瞬間、蜘蛛の子を散らすようにして店内にいた10数名の客が一瞬で消え去る。その姿はテロにあった市民を思わせるほどの勢いで、店内には割れた皿やマグカップ、粉々になったガラスのコップが散乱し、机やいすが横倒しになるなど状況を知らない人が見れば何か事件でも起きたのではないかと思うような惨状が出来上がっていた。

 

「うふふふふ……ハッ、私は今まで何を……ってエレナちゃん!なんで店内がこんなに荒れてるんですか!?」まるで先ほどまでの状態が嘘のように店内の惨状を見て急にオドオドしだす。だがエレナはそんなエマを見ても何も言わずただエマの頭をなで続けた。

 

「はぁ……委員長、これ多分サラさんが減俸喰らうと思うから……その時は覚悟しておいた方がいいよ。」最後に何やら不穏な言葉を残してコーヒーがしみこんだ雑巾を返すため厨房の方にエレナは消えて行った




この小説の委員長は筋力がⅦ組で一番ですw
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