ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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タイトル考えるのが一番時間を使う……

こんな面倒くさい感じにしなきゃよかった……


第十八話 戦闘-キリト-

俺たちは今、ルグルーに向かう道を急いでいた。

なぜ急いでいるかというとサラマンダーの部隊に追われてるからである。

 

「走って!」

 

リーファの指示で俺たちは走る。

 

 

もう少しで目的地のルグルーだ。

中立国、街の中ではやつらも襲ってこれないはず。

 

すると俺たちの頭上を越えて何かが通る。

 

越えたものが地面に落下すると地面から土の壁のようなものが出てくる。

 

「てぇぇええ!」

 

キリトが剣で壁を破壊しようとする

 

「うおっ!」

 

……が壁は破壊できなかった。

 

「無駄よ」

 

「もっとはやく言ってくれよ…」

 

「君がせっかちすぎるんだよ」

 

「魔法だから剣などの攻撃では破れないのではないのか?」

 

「セツナくんの言う通りよ」

 

「戦うしかないってことか…」

 

キリトは剣を構える。

 

「でも結構やばいかもよ、サラマンダーがこんな高位の土魔法を使えるなんて…よっぽどレベルの高いメイジがいるんだわ…」

 

サラマンダーの部隊が来るとリーファは剣を構える。

 

「リーファ、君の剣の腕を信用してないわけじゃないんだけどここは俺の後ろで回復役に徹してくれないか?」

 

キリトは言う

 

「俺もそのほうが嬉しい。」

 

「え?セツナも戦うのか?」

 

「ダメなのか?ここしばらく戦ってないんだが……」

 

「今回は譲ってくれよ、次は必ずお前に戦わせるからさ、頼む!」

 

「……………仕方ない、俺は一切手出ししないからな」

 

「あぁ」

 

俺はリーファの後ろに下がる

 

「うぉぉぉぉ!」

 

キリトが走り出すとサラマンダーの盾持ちが3人前に出てきた。

 

キリトは剣を横に振る、だが盾持ちに防がれてしまう。

 

しかも盾持ちの減った体力は後ろのメイジ隊に回復されてしまう。

 

それに加え、盾攻撃でひるんだ隙に後ろの部隊が魔法で攻撃してくる。

 

これは……キリト対策か……

 

キリトとサラマンダー部隊は同じことを何回も繰り返していた。

 

「セツナくん!助けてあげて、このままじゃキリトくんが……」

 

「俺はキリトと約束した。手は出さないと、助けるのはお前の役割じゃないのか?」

 

「…〜〜〜〜〜〜!」

 

リーファはキリトの回復を続ける

 

 

キリトが攻撃する、防がれる、相手側の回復、相手側の攻撃、キリトにダメージ、リーファがキリトを回復、この流れが何度か続いた。

 

「キリトくん!もう諦めようよ!またスイルベーンからだけど何時間か飛べばいい話じゃない!?」

 

「それだけは嫌だ!!俺が生きてる間、誰もパーティーメンバーを殺させはしない!」

 

キリト………

 

「うぉぉぉぉおおおおおおお!!!」

 

キリトが叫び突進する、盾持ちの盾の隙間に剣と手を入れ無理矢理突破しようとする

 

が後ろの攻撃部隊が魔法攻撃の準備をしている。

 

「リーファさん、残ったマナを全部使って次の攻撃を防いで下さい!勝つにはそれしかありません!」

 

「………わかったわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」

 

キリトも向こうが攻撃してくることに気付いて盾持ちから離れる

 

「〜〜〜〜〜〜〜!」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 

リーファのほうが少し早く終わりキリトの周りに青いとりのようなものが集まる。

 

集まった次の瞬間、キリトに相手からの攻撃が来る。

 

「くぅぅ〜〜!」

 

「〜〜〜〜〜〜…」

 

リーファが攻撃を防いでいるとキリトが詠唱を始める

 

「〜〜〜!」

 

キリトの詠唱が終わる。すると周りの炎を巻き込んでキリトの姿が巨大なモンスターに変わる。

 

「ふぇぇ……疲れた……」

 

「リーファさん、お疲れ様です。」

 

「あれがキリトか……74層のボスモンスターに似てるな……」

 

「グォォォォォォオオオオ!」

 

キリトは盾持ちに突っ込み盾持ちどもをその爪で切り裂き、噛み付き……そこから先の勝負は一方的なものだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サラマンダーの部隊は1人を残して壊滅した。

 

「いててて……」

 

リーファはその男に剣を向けた。

 

「さぁ、誰の命令なのか教えてもらいましょうか……?」

 

「く…殺すなら殺しやがれ!」

 

「この……」

 

「いや〜暴れた暴れた…」

 

キリトはサラマンダーの男の元にやってくる

 

「よっ、ナイスファイト」

 

「……は?」

 

「いや〜いい作戦だったよ、俺ひとりだったら速攻やられてたな。」

 

「…キリト、お前何を…?」

 

「まぁまぁ……」

 

キリトはサラマンダーの男と肩を組み、ウィンドウを出した。

 

「そこでものは相談なんだが君ぃ…これはさっきの戦いで手に入れたユルドとアイテムなんだがね、質問に答えてくれるならこれ全部君にあげちゃおっかな〜な〜んて?」

 

「え……あ……まじ…?」

 

「まじまじ」

 

「「えへへへへ……」」

 

「男って…」

 

「なんか身も蓋もないですね…」

 

「一緒にするな……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「今日の午後だったかな…?ジータクスさん…あっさっきのメイジ隊のリーダーなんだけど、急にケータイメールで呼び出しがあってさ。入ってみたらさ、たった2人を十数人で狩るっていうじゃん?イジメかよって思ったけどネーナ様の部隊を壊滅させたっていうからなるほどなって。」

 

「「ネーナ?」」

 

「(先輩ってサラマンダーの中では有名人なんだ……)その人はキリトくんたち来る前に飽きて帰っちゃったんだよ。まぁいいや、それでジータクスさんって人はなんで私たちを狙ったの?」

 

「もっと上の命令だったみたいだぜ、なんか作戦の邪魔になるとか」

 

「作戦?」

 

「俺みたいな下っ端には教えてもらえないけどよ、相当デカいこと狙ってるみたいだぜ。今日入った時ものすごい数の軍隊が北に向かってくのを見たぜ。」

 

「北……まさか世界樹攻略に向かう気なの?」

 

「まさか、最低でも全軍にエンシェント級の武器が必要だって、金を集めてるところだぜ?」

 

「世界樹攻略ではないとすると……他種族を大勢で狩りに行くのでは……?」

 

「う〜ん……」

 

「俺が知ってるのはここまでだ………さっきの話、ホントだろうな…?」

 

「あぁ、取引で嘘はつかないさ」

 

後ろでリーファがなんともいえない顔をしていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

キリトは約束通りアイテム、ユルドを全て彼に渡した。

 

「さっきの悪魔みたいなモンスターってキリトくんだよね?」

 

「多分な〜」

 

「多分?」

 

「俺たまにあるんだよな………戦闘中にぶち切れて記憶が飛ぶこと…」

 

「…怖」

 

「でもさっきのはなんとなく覚えてるよ、ユイに言われるがままに魔法を使ったらなんか自分がえらい大きくなってさ。剣もなくなるし、仕方ないから手掴みで」

 

「ボリボリかじったりもしてましたよ?」

 

「あぁ、確かに…モンスター体験が味わえてなかなか楽しかったぜ」

 

「その……味とかしたの……?」

 

「こげかけの焼肉の歯ごたえと風味が」

 

「あぁ…やっぱいいい…言わないで」

 

リーファが手を振って拒絶する

 

「ふっ…」

 

キリトはその手を掴み口にくわれる

 

「いやぁぁぁああ!」

 

「へぶっ!?」

 

リーファはキリトを平手打ちする。

 

……当然だな…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺たちは中立国のルグルーに入った。

 

「へぇー、ここがルグルーか〜」

 

「イテテ……」

 

「さっきのはどう考えてもお前が悪いぞ、嫁さんに怒られるぞ?」

 

「お前だって内緒で入って来てるじゃねぇか……」

 

「リーファお前、サラマンダーたちに襲われる前にメッセージが来てたんではなかったのか?」

 

「あ、忘れてた」

 

リーファはフレンド画面でログイン中か確認する。

 

「何よレコン寝ちゃったのかしら…」

 

「向こうで確認してきたら?」

 

「…そうね、じゃあ少し落ちてくるからキリトたちは待ってて。じゃあ私の体よろしくね、ユイちゃん、セツナくん」

 

「え?」

 

「……なぜ?」

 

「キリトくんが私にいたずらしないように監視しといて」

 

「了解です!」

 

「そういうことなら承知した」

 

「……あのなぁ…」

 

リーファはそう言ってベンチに座りログアウトした。

 

「キリト、いたずらするなよ。アスナに言いつけるからな。」

 

「お前の中の俺のイメージもそんなんなのかよ!?」

 

「あぁ、いきなり女性の指に噛み付くやつだからな」

 

「ったく!」

 

「そんなことより次戦闘になりそうだったら俺に譲れよ。たとえそれが1対100でもだ。」

 

「わかってるよ、って1対100は大袈裟だろ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あー……」

 

「っ!行かなきゃ!」

 

「うわっ!」

 

キリトが食事をしているとリーファがいきなり大声をあげ立ち上がった。

 

「お、お帰りリーファ」

 

「お帰りなさい。」

 

「キリトくん、セツナくん…ごめんなさい。私急いで行かなきゃ行けない用事が出来ちゃった…説明してる時間もなさそうなの多分、ここにも帰ってこれないかもしれない……」

 

「じゃあ移動しながら話してくれ」

 

「そうそう、どっちにしろここから足を使って出なきゃ行けないんだろ」

 

「……わかった。」

 

俺たちは走りながら街を出る。

 

「それで40分後にシルフとケットシーの会談があるの!」

 

「質問いいか?」

 

「どうぞ」

 

「その2種族を襲うことでサラマンダーに出る利益はどんなものが?」

 

「まず、同盟の邪魔が出来るよね、シルフ側から漏れた情報で領主が討たれたらケットシー側は黙ってないでしょ?」

 

「そうだな」

 

「下手したらその種族間で戦争になるかもしれない、それと領主を討つと領主間に蓄積されてる資源を3割手に入れることができて10日間街を占領して税金を自由にかけられる。」

 

「そんなことが……」

 

「だからね、キリトくん、セツナくん…これはシルフ族の問題だからこれ以上君たちが付き合ってくれる必要はないよ…多分会談場に行ったら生きて帰れないから、またスイルベーンから出直しだろうしね……ううん、もっといえば……世界樹の上に行きたいなら君たちはサラマンダーに協力するのが最前かもしれない…」

 

リーファの足が止まる。

 

「ん?…」

 

「サラマンダーがこの作戦に成功すれば万全の状態で世界樹攻略に向かえる、君たちの強さなら傭兵として雇ってもらえるかも…だからここで私を切っても文句は言わないわ…」

 

「……所詮、ゲームだからなんでもありだ。殺したかったら殺すし、奪いたければ奪う。そんなこという奴らに嫌ってほど出くわした。一面ではそれも事実だ。俺も昔はそう思っていた。でもそうじゃないんだ、仮想世界だからこそ守らなきゃいけないものがある。俺はそれを大切な人に教わった。この世界で欲望のまま行動すればそれは現実の人格へと戻ってくる、プレイヤーとキャラクターは一体なんだ。…俺、リーファのこと好きだよ。友達になりたいと思う。たとえどんなことでも自分の利益のためにそんな人を切ることは……俺は絶対しない。」

 

「…キリトくん…ありがとう…」

 

「ごめん、偉そうなこと言って悪い癖なんだ……」

 

「ううん…嬉しかった…」

 

「なるほど……キリトはそうやって女を口説くのか…覚えておこう…」

 

俺はキリトの肩に手を回す。

 

「セツナ…」

 

「リーファ、俺はキリトみたいに気の利いたセリフは言えない。だがこれだけは言わせてもらう。お前は1人じゃない、もう俺たちは仲間だ。だからお前は俺たちを頼ってくれていい。」

 

「セツナくん」

 

「それと俺も一応ケットシーだ、サラマンダーの介入を止めに行く理由にはこれだけでも充分なはずだ。」

 

「うん……!」

 

「……よし、話もまとまったし行くか!ユイ、走るからナビよろしく!」

 

「はい!」

 

「じゃあリーファ、お手を拝借。セツナはついてこいよ!」

 

「うぇ…?」

 

「わかってる」

 

するとキリトは力いっぱい走り出した。

するとあっという間に出口が見えてくる。

途中モンスターともすれちがったがこのスピードだ、問題はなかった。

 

「出口だ、飛ぶぞ!」

 

「了解!」

 

キリトと俺は出口から飛び出た。

リーファもなんとか飛んだようだ。

 

「よし、リーファ。会談の場所まで案内頼む。」

 

「うん、じゃあ飛ばすわよ!」

 

俺たちは会談の場所まで全速力で飛んだ。




次はセツナの戦闘!

戦闘描写上手くなりたい……


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