ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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いやー久しいですね!

生きてます!

色々と忙しく2ヵ月も…

これから少しずつ前のペースに戻れるよう努力していきます!

今回は久しぶりなので短め


第二十八話 開幕ーBoB本戦ー

刹那がGGOにログインするとほぼ同時に朝田詩乃、シノンもGGOにログインした。

 

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私がログインして真っ先に視界に入ったのはbattleofbullets 3という真紅の文字が舞っているネオン街だった。

 

街全体がこのあと始まるBoB本戦のせいか活気づいている。街の至るところで勝敗予想などの賭け事が起こっているのもその影響であるのは間違いないだろうけど。

 

その予想をチラッと覗いてみたらあの忌々しい光剣使いのほうが私よりも順位予想が高いのは少しカチンときたわね……

 

まぁ所詮は大会に出る勇気のなかった臆病者と出たけど大した成績も残せず敗退した弱者の予想だからそんなに気にしてないんだけどね

 

その後武器のチェックをしてあとは開幕を待つだけになった。

 

「………………」

 

少し考え事をしながら歩いていると

 

「シノン!」

 

と自分を呼ぶ声がしたので振り返る、そこには見慣れた友人がいた。

 

「もう遅かったじゃないか!心配したよシノン!」

 

「………………」

 

「どうかしたの?」

 

「数時間前まで一緒にいた人とまたこっちでも顔を合わせるなんて変な感じだと思って」

 

さっきあんなこと言われた相手と真正面から向き合って話せるわけないじゃない…それでなくても本戦に集中したいのに……

 

「…ねぇシノン…いや朝田さん!」

 

シュピーゲルがいきなり大声を上げ私を呼んだ。

 

「この…本戦が終わったら…僕のものになってくれるんだよ…ね?」

 

私はそんなこと一言も言った覚えがないんだけど………

 

「ねぇ朝田さん…?」

 

シュピーゲルが私の手を握ってくる。だけどすぐに私はそれを拒んだ。

 

「……ごめん、今は本戦に集中したいの。今回は全力以上の力を出さないと勝ち残れない戦いになると思うから」

 

「…………………うん、わかった。応援してるよ」

 

「ありがとう、あと終わったあとのやけ酒か祝杯かには付き合ってよね」

 

「うん…」

 

私はそう言い彼と別れた。それに彼に言ったことはホントだ。今回の戦いは今まで経験したことのないものになる。ロックオン…彼の狙撃能力は底が見えない。以前相手をしてもらったときは私の最大射程距離よりもずっと遠い場所から狙い撃ちされた。その時はまだ私が始めたばっかりだったというのも多少あると思うけどそれでも実力差は相当ある。それに数いる強敵の中でも一番の曲者が光剣使いの彼。超至近距離で私のへカートの弾を真っ二つにしたやつ…あいつに至っては何を仕掛けて来るのかまったくわからない……………でもあいつと戦えば私も何かが…

 

 

 

 

 

「……ちょっとあんた何してんの…?」

 

そして私は今、その彼と…セツナと1日ぶりの再開をする。

 

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俺は昨日と同じミスをしないため、そしてひとつ大会参加前にやっておくことがあったため今回は余裕のある行動を心がけた。

 

本戦が始まる5時間前にはGGOにログインし、その後射撃訓練を行った。

 

そして、俺はその後ある場所に寄った。

 

そこはアバターの髪を変更できる、現実でいう床屋のような場所だ。

 

俺はそこで昨日までの長い髪をいつものような長さに切っていつもの、そう『あのゲーム』の頃と同じような髪型にしてもらった。

 

そしてその後に軽い食事のようなものを済ませ、会場に余裕を持って向かう。

 

もうこの段階ではどうあがいでも遅刻することはない。たとえ亀のようにのろまに歩いても余裕で間に合ってしまう。

 

……いや余裕があるのはそれはそれでいいことであるのだがな…

 

とくだらないことを考えながら歩いていると見知った顔が見えた。シノンだ。

 

…………昨日の今日で気軽に声をかけていいのかと迷った。それに俺は自分から人に声をかけたことが極端に少ない。こういうときにどういうふうにしたらいいのかなどもさっぱり…

 

と首を傾げながら悩んでいるとシノンが

 

「……ちょっとあんた何してんの…?」

 

と声をかけてきた。

 

「…シノン………昨日はよく眠れたか?」

 

「…はぁ??それよりどうしたのよ、アンタその髪」

 

「……イメージチェンジというやつだ。あまり気にするな」

 

馬鹿だ…何が「昨日はよく眠れたか?」だ、普通に髪型を変えたのだからそれを話題すればよかったんだ…リズや麗奈によく言われてたように積極的に人とコミュニケーションをとっておくべきだった…

 

「まぁなにはともあれ、今日はよろしく頼む」

 

スタンダードにこれでよかったか…何を生き急いでたんだ、俺は

 

「はぁ?何よよろしく頼むって」

 

………なっ……俺はどうしたらいいんだ…

 

「あのね!私たちは敵なの!私はアンタとよろしくするつもりなんてないから!」

 

「……いやだが俺もお前に聞きたいことが…」

 

「はぁ…?」

 

なんで俺はこうも責められなければならないのだ…俺が何かしたのか…?(A.しました)

 

「ようよう、お2人さん!こんな道のど真ん中で痴話喧嘩か?」

 

俺がシノンに一方的に責められているところにある男が話しかけて来た。身長は180を越えるくらいで長めの茶髪の青年、そう…確かこいつは…

 

「お前は確か…ロックオン…?」

 

「お前は確かセツナっつったか、髪型変えてて一瞬わかんなかったぜ。そういえば見てたぜ予選決勝のあれ。まさかシノンの弾丸をあんな至近距離で真っ二つとはな」

 

「うっ…」

 

ロックオンがシノンのほうをニヤニヤしながら眺めるとシノンはバツの悪そうな顔をした。

 

「本戦で当たるのが楽しみだぜ、じゃあお2人とも痴話喧嘩しすぎて本戦遅刻すんなよ〜」

 

「だから痴話喧嘩じゃないって!!!」

 

ロックオンが去っていくとシノンはわなわなと震えながら拳を強く握っている。

 

「すまないシノン、立て続けに悪いのだが情報交換をしたいのだが」

 

「…あんたこの状況でよくもまぁ…はぁ…いいわ、どうせ私から一方的に言うことになるんでしょうけど」

 

「…すまない」

 

その後シノンとルールの基本的な確認をした。直径10kmのバトルフィールド内にプレイヤー30人がバトルロワイヤル形式で最後の1人になるまで戦う。それは運営から送られてきたメールに書いてあったことだからまぁいい、それより本題は

 

「シノン、これを見てくれ」

 

俺は大会の参加者名簿をシノンに見せた。

 

「何よ今更こんなもの見せて…?」

 

「お前はこのゲームの中でも相当な実力者で古参だ。だから本戦に出るような強者とはだいたいが顔見知りなはず…………この中に知らない名前はいくつある?」

 

シノンは眉を細めて俺を見るが俺の真剣な思いが伝わったのか名簿を見て答えてくれた。

 

「そうね、まったく知らないのはどっかの馬鹿除いて…銃士Xとペイルライダー…とこれは…ステル…いやスティーブン、この3人ね」

 

「そうか、助かる」

 

俺はこの3人の誰かが死銃…SAO内でレッドプレイヤーたちの集まり、ラフコフの生き残りであることに確信があった。

 

その3人の名前を頭の中でオウム返しのように呟いているとシノンがこちらを見て言ってくる。

 

「ちょっとそれがどういうことなのよ、説明しなさいよ」

 

「………」

 

今回のことは説明するべきなのか…彼女の安全のためにも伝えるべきか…なんて?この試合では本当に死人が出るから自分も死にたくなかったら辞退しろと?冗談も休み休み言え、そんなこと言った瞬間シノンにまた馬鹿にするなと怒鳴られて終わりだ。

 

と考えているとシノンは

 

「もしかして昨日あんたの様子が急におかしくなったことと関係あるの…?」

 

「…そうだ、俺とやつは初戦後に待機ドームで再び遭遇した」

 

「友達だったの?」

 

「違う、俺とやつは命をかけて戦った敵同士…だが………くっ……ここでケジメをつけなければ…」

 

命をかけて、シノンはその言葉に反応したようにこう言う。

 

「「もしその銃の弾丸が、現実世界のプレイヤーを本当に殺すとしたら…殺さないと自分や誰か大切な人が殺されるとしたら。その状況で、それでもお前は引き金を引くことが出来るか!?」…」

 

「…!」

 

「これって……いや…もしかしてあんたは…「あのゲーム」の……」

 

「………………」

 

シノンの問いかけに俺は上手く反応することが出来なかった。そしてシノンは俯いて言った。

 

「…変なこと聞いてごめん、それにあんたにも事情があることはわかったから……でも」

 

シノンは顔をズイっと俺のほうに寄せ、こう言った。

 

「それと私との約束は別だから、当たったら全力で戦ってね」

 

「…あぁ、もう昨日のような無様な姿は見せられない…」

 

そしてそろそろ時間だということで俺とシノンは待機ドームに向かった。

 

そして…扉の向こうの薄闇から鉄と硝煙、紛れもない戦いの匂いが俺を包み込む。




あまりに久しぶりすぎてキャラの口調とかが……

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