ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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次話投稿遅くなってすまぬ!!

色々と忙しくて、これからは少し落ち着いて投稿出来ると思います。

SAO再放送始まりましたね、一期も二期もやってそのまま三期フラグですかねぇ!?
映画楽しみだなー
でもなんでキリトくんが行くゲームには問題が発生するのかな、VRMMO界のコナンくんなのかな?

では本編、少し文章力落ちましたがどうぞ!


第三十話 死闘ーその2ー

 

ロックオンside

 

「さて…と」

 

順調に相手を撃破していってもう4人か

 

「そろそろ歯応えのある大物でも狙いたいもんだねぇ」

 

自分の相棒を肩に担ぎ、その場をあとにする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして俺は大きな橋のかかっている場所へと向かい、そこらが一望できる高台に陣取った。

 

ここならば橋を通るやつをひとりずつ狙い撃ちに出来るからと思っての行動だ。

 

ざっと…1000mってとこか

 

ライフルを地面に起き安定させスコープを覗き込む。

 

「…なんだあれは?」

 

スコープ越しに黒いぼろマントが目の前で倒れている相手に向かって銃口を向け十字を切っている姿が目に入った。

 

「見た感じあの倒れているやつはスタン状態ってとこか、あのマントのやつはなに考えてんだ……?」

 

なにか企み、考えがあるのかどうかは知らないが倒すべき相手には変わりない。狙い撃つだけだ。

 

そしてトリガーに指をかける。引き金を引く指に力が篭る瞬間、あるものが目に止まった。

 

そう、あれは

 

シノンと…あれはセツナとかいうやつか

 

なんで一緒に?一時的に協力関係を結んだのだろう。

 

あの位置でいったい何を?狙いは俺と同じぼろマントの男だ。

 

そこまで一瞬。1秒にも満たない僅かな時間。

 

シノンならばあのマントは撃ち抜く。

 

その信頼があったから俺はシノンの後ろの男に狙いを変える。

 

「協力関係のシノンには悪いがこれも戦いなんでね」

 

そう言って俺はその少年に狙いを定めてトリガーを力強く引いた。

 

弾丸はまっすぐその少年に向かって飛ぶ。

 

完璧だ。

 

そう思った。

 

だが

 

その弾丸が少年の頭に当たることはなかった。

 

「……おいおい嘘だろ」

 

スコープ越しに見た。

 

その少年は弾に気付いていなかった。

 

見られていた?俺がここに居たことがわかってたというのか。

 

銃声が聞こえた?ありえない、いくらサイレンサーを付けていないとはいえこの距離だ。

 

「まさかーーーーー」

 

まさか飛んでくる銃弾を見て斬ったというのか

 

予選決勝で見せた、超至近距離でシノンの撃った弾を斬るという離れ業。

 

あれは目線が見えていたと本人は言っていたそうだ。

 

この距離だぞ……?

 

ありえない、予測線もなしに……

 

そうこうしているうちに向こうにも動きがあった。シノンがあのぼろマントに向かって発砲したのだ。

 

俺はスコープよりも視覚の広い双眼鏡を取り出し、その結末を見た。

 

その弾丸をアイツは横に1歩だけ動いてかわしたのだ。

 

「はっ、アイツらはバケモンかよ」

 

思わず笑ってしまうほどの後継だ。スナイパーの腕ならNo1.2がことごとく必殺の一撃をかわされるなんて。

 

だが、だけどアイツのそれはあの少年のそれとは違った。

 

あの少年はギリギリまで気付いていなかった。それを常人離れした反射神経と常人離れした超直感力で反応したのだ。

 

それと対象にあのぼろマントは多分シノンのことを何かしらのタイミングで認知していたのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セツナside

 

「くっ…この正確な射撃は…誰だ」

 

「どうしたの?」

 

シノンは後ろでいきなり抜刀し、思いっきり空を斬った俺に心配の声をかけてきた。

 

少し前まであのぼろマントに気を取られすぎていた。

今の銃弾のおかげもあり少しだけ冷静になれた気もする。

 

「なんでもない、はやくアイツを撃ってくれ……!」

 

すぐに視線をぼろマントに向けた。

 

ぼろマントは未だカメラに向かって十字を切っていたのでたいした時間ロスにはならなかったようだ。

 

「わかった、撃つわよ」

 

そう言ってシノンはスコープを覗き込み、狙いを定め一撃を放った。

 

彼女の弾丸は男の後頭部を確実に貫くはずだった。

 

だったのだが、ぼろマントは避けたのだ。

 

まるで予めどこに弾丸が飛んでくるのかをわかっていたかのように

 

「んな……」

 

シノンから驚きの声が聞こえる。

 

そしてそのぼろマントはゆっくりと、不気味に、こちらを振り向く。

 

その瞬間、俺は駆け出していた。

 

「セツナっ!?」

 

目の前は崖だが、崖を走るように下り降り、そのぼろマントに向かう。

 

そして俺が崖から降り、ぼろマントに向け剣を抜き走り出す瞬間。

 

It's show time……!

 

無慈悲の銃声とノイズ混じりの不気味な声が木霊する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

場所は変わりALO。

 

キリトやアスナ、リズにネーナといった御馴染みのメンバーがユグドラシルシティの大型モニターがある酒場に集まっていた。

 

目的はそう、GGO決勝に出場するセツナの姿を見るためだ。

 

「うーん…全然セツナ兄ぃ映らないなーもしかして負けちゃったのかな」

 

とソファーにもたれかかりながらセツナの妹であるサラマンダーの少女、ネーナが不満そうに言う。

 

「そんなわけないでしょ、あの戦闘バカは多分今頃カメラに映らないくらい縦横無尽に駆け回ってるわよ」

 

とレプラコーンの少女、SAOで彼と知り合い恋に落ちたリズベットが答える。

 

「あぁそれは有り得ますね、銃世界なのに剣とか使っちゃったりして」

 

とリズの意見に賛同する猫耳を携えた少女シリカ。

 

「うんうん、剣7本揃えて「セブンソード!」とかやってても不思議じゃないよね。どっかの誰かさんと同じで剣大好きだもんねーー?」

 

とウンディーネの少女アスナがカウンターに座っている全身真っ黒な男に言う。

 

「俺はさすがに剣は使わねぇよ!銃だって好きだしよ!」

 

とその男は答える。この男こそセツナと共にあのデスゲームに終幕を下ろした英雄キリトである。

 

と、そこにリーファ、クラインを加えた7人でBoBの中継を見守っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中継からしばらくたって、皆がわちゃわちゃと食事をしながら談笑をしているとカメラにあの男が映される。

 

骸骨のような面を付け、不気味なぼろマントに身を包んだ男が。

 

そして十字を切り、こう言う

 

It's show time

 

と。

 

「「……っっ!?」」

 

その言葉に反応した2人。

 

後ろのカウンターで観覧していたクラインとキリトである。

 

「お、おい!クライン!」

 

「あぁ間違いねぇアイツはそう言った!」

 

2人は目を合わせてそう言う。2人の顔には嫌な汗が溢れ出ていた。

 

「ど、どうしたの2人とも…?」

 

その様子を不思議に思ったアスナが振り向き声をかける。

 

「覚えてないのかアスナ、アイツの今の言葉を…?」

 

「え…?It’s show timeって?」

 

「あぁ、ソイツは…」

 

「『笑う棺桶』ボスのPohの口癖だったんだ……」

 

クラインに続くようにキリトが言う。

 

その言葉、『笑う棺桶』に反応してリズ、シリカも反応する。中層プレイヤーである彼女らもその名はよく知っている。あのデスゲームの中で殺人を愉しんでいた連中。殺人集団……と

 

「そ、そんなはずは……だってPohはリボンズ団長が倒したはずじゃ…」

 

「あぁ、そうだ。たしかにあの大規模討伐作戦によってPohはリボンズさんに倒され死んだ。だがーーーーー」

 

だがその思想を継いで、再びVRMMO世界を闇に落とそうとする者がいる。

 

「リズ、たしかセツナは菊岡からの依頼って言ったんだよな?」

 

「え、うん…そうよ。菊岡さんから頼まれたって言ってたわ」

 

キリトがリズに確認を取ると、ログアウトして直接確認してくる。と言ってログアウトしていった。

 

キリトのいないその空間に沈黙が続き、その空気に耐えられなくなったネーナがリーファとクラインやアスナたちに問いかける。

 

「ねぇ、私たちそのラフコフ?『笑う棺桶』ってのよくわかんないんだけどさ。そんなにヤバい人たちなの?」

 

「うん……そうだね、私たちがSAOにいた頃ーー」

 

とアスナは2人に説明を始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「っっっ……!!」

 

間に合わなかった。

 

ただ俺はその事実に奥歯を噛み締め崖から降りおりそれでもあのボロマント、死銃に向かって走り出した。

 

また1人…犠牲が……!俺がもっと早くにシノンに指示を出していれば……!もっと早くに俺が!アイツを倒()していれば……!!

 

そういった後悔に苛まれながら剣を強く握りしめ死銃への距離を詰めていく。

 

そして、死銃の真後ろ。あと数歩で届くという距離まで走り、死銃の首を刎ねるためだけに剣を振り上げる。

 

ーーー捉えたッ!!

 

剣を死銃の首元に振り下ろした瞬間。剣を持った右腕にダメージエフェクトが現れ、剣を放してしまう。

 

「っ……!?」

 

咄嗟に手放した剣を拾い上げ死銃と距離を取る。

 

「はぁ…はぁ……(死銃が何かをしたのか…?いや、だがこれはもっとーー)」

 

そうしていると次々に予測線が見え、俺の頭を正確に狙ってくる射撃が吹き荒れる。

 

見えているのならば簡単だ!

 

反応出来るものは極力避けた。理由は2つ。まずは剣で銃弾を打ち落としているとどうしても隙が大きくなり死銃に狙われやすい。ならまだ避け続けたほうがヤツの攻撃にも反応しやすい。そしてこのスナイパーは恐らく俺の剣の動きのパターンから無意識に苦手なところに撃ち込んでくるほどの腕はある。

この大会にそんな芸当が出来るやつは1人しかいない……

 

「ロックオンか……」

 

目に見える予測線をすべて避けスナイパーのいるほうに睨みを効かせる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おいおい、いくら予測線が見えてるからってすべて避けきるのかよ」

 

苦笑いの表情でセツナを見る。

 

「まぁたしかにヤツは銃弾を剣で斬る変態だからな」

 

マガジンの半分を使ってしまったか…

 

「これ以上は無駄撃ちってことか」

 

よっこらしょっとと溜め息まじりに相棒を担ぎ上げ、その場を離れる。

 

「…………Sterbenねぇ…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

立ち去ったか…問題は…………

 

横目でボロマントのほうを見るとボロマントはまっすぐとこちらを見ていた。まるで品定めをしていたかのように

 

「『雪崩』、ロックオン、シノン…お前らは、まだ、はやい……」

 

ヤツは不気味にそう言い姿を消した。

 

「待てっ!!貴様は何者だ!何を求めてここに来た!答えろおおおおおおお!」

 

血液が沸騰するほどの怒りを混じえた俺の叫びに返答はなく虚しく大橋に響いただけであった。




キリト「最近俺が解説キャラになってる……」

刹那「仕方ないな、ALOでは主人公を譲ってやったんだ。これは俺の物語だ、ここからは俺の距離だ!」

キリト「わけわかんないんですけど!?」

SAO世界の人のゲームに対する価値観すごいよね
でもでもそんなキリトくんたち大好きです!

刹那に最後の言葉を言わせたいだけの回だった←←

では次回も期待して待ってて下さい!
※誤字報告、指摘、アドバイス、感想待ってます!いっぱい来ると嬉しいな!アンチもお客様!

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