ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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僕は明日から夏休み!
今日の午後に学校へ行ったら休みだ〜!


ここ何話かのセツナやリズの口調が不安だ………

では!本編どうぞ!


第七話 温度-温もり-

昨日、リズベットの素材集めを手伝うと約束をした。

今俺は43層カチャックの転移ゲート前にいる、リズベットとの集合場所がここだからである。

 

遅い……集合時間はもう過ぎている……

と思っていると転移ゲートが光り、中からリズベットが出てくる。

 

「ごめんごめん!準備に手間取っちゃって。」

 

「……気にするな、俺も今さっき来たところだ。時間が惜しい、行くぞ。」

 

「あ、待ってよー!」

 

 

 

俺とリズベットは街を出てフィールドの奥地に来ていた。

今は12月……この層のフィールドも現在は雪が積もっている。

少し寒いな……

 

「リズベット、寒くないか?」

 

「え?あたしは大丈夫だけど。」

 

「そうか、なら良かった。……素材というのはどうやって手に入るんだ?」

 

「たしか大型モンスターからのドロップだったかしら…?ちなみに鉱石よ。」

 

大型モンスターか………昨日リズベットと別れたあとまたフィールドに戻り刀と短剣の熟練度を上げていたらステータス欄に不思議な項目が追加されてた。

それを試すにはいい機会だな。

 

 

 

 

フィールドにある雪山まで来た、リズベットの話によるとその大型モンスターはここに出現するようだ。

 

雪山を登ってしばらくするとモンスターの雄叫びらしき声が聞こえてきた。

 

「そろそろ近いな、戦闘になったらどこかに隠れてろ。」

 

「う、うん」

 

声のしたほうにゆっくりと近づくと声の主の招待が明らかになった。

 

「ドラゴン系の大型モンスター……しかも羽つきか…リズベット、隠れてろ。」

 

「う、うん!セツナ、頑張って!」

 

「……………」

 

リズベットが物陰に隠れたのを確認すると俺はドラゴンに向かって走り出す。

ドラゴンも俺に気付きコチラに身体を向ける、背中に氷山のようなものを背負ってる、近くで見ると圧巻な大きさだ…。

ドラゴンがブレス攻撃をしてくる。

 

「甘いっ!」

俺はGNソードのシールド部分を使ってブレス攻撃を防ぐ。

 

「ここは!俺の距離だっ!」

 

ブレス攻撃が止んだと同時にドラゴンの足元まで距離を詰め片手剣ソードスキル(シャープネイル)を放つ。

 

「すごい……」

 

リズベットが物陰から少し出てくると、ドラゴンが標的を変え、ブレス攻撃の予備動作をとる。

 

「何故出てくる!隠れてろと言っただろ!」

 

「ご、ごめん…」

 

「くそっ!」

 

ドラゴンがブレス攻撃を放つ、ブレス攻撃がリズベットに届く前に俺はリズベットの元に行く。ブレス攻撃から庇うようにして逃げるがブレス攻撃の余波で俺とリズベットは空中に放り出させる。

 

「リズベット!俺に掴まれ!はやく!」

 

「う、うんー!」

 

空中で身動きが上手く取れないがなんとか俺の手を掴む。リズベットをだき寄せ落下時に俺が下になるような体制をとる。

 

 

 

 

 

「う…うぅ……セツナ?」

 

「…………」

 

「セツナ!セツナ!」

 

「………くっ……良かった、お互い生きてたな…これを飲んでおけ」

 

回復ポーションをリズベットに渡す。

 

俺も回復ポーションを飲みながら現状を確認する………どうやら現状は最悪のようだ。

 

俺たちが落ちた場所は大きな縦穴だ、地上までは数十メートルはあるだろう………

 

「セツナ…あの……助けてくれて…ありがとね……?」

 

「礼を言うのはまだはやい…どうやってここから抜け出すか……」

 

「転移すればいいじゃない。テイン、カチャック!」

 

転移結晶が反応しない。

 

「そんな…」

 

「結晶が使えないということは他の脱出方法があるはずだ………」

 

「なんでそんなこと言えるのよ、落ちた人が100%死ぬ縦穴かもしれないじゃない!」

 

「なるほど……」

 

「ちょっと!少しは元気づけなさいよ!」

 

「すまない……俺に1つ提案がある。」

 

「この壁を登って俺が上に行く、それで上からロープを下ろすからそれに捕まって登ってこい。」

 

「この壁、登れるの?」

 

「やってみなければわからない…!」

 

少し助走をつけて壁に向かって走り出し、壁を登り始める。

 

「うっそ〜ん………」

 

1/4くらい登ると足を滑り、下に落ちてしまう。

 

「……やはり無理だったか、いや助走をもっとつければ…」

 

「そんなわけね〜」

 

 

 

 

 

 

 

いろいろ試行錯誤してるともう夜になってしまった。

俺たちはお互いに寝袋に入って寝ることにした。

 

「結局夜になっちゃったわね」

 

「あぁ…」

 

「でもこんな体験、現実じゃありえないわね……昨日会ったばっかりの人と隣で寝るなんて」

 

「そうだな……こんな体験俺も初めてだ」

 

「それに壁とか走っちゃうんだから」

 

「俺も走れるとは思わなかった」

 

「フフフ、何それ………ねぇセツナ、聞きたいことがあるんだけど…?」

 

「なんだ?」

 

「昨日の洞窟でとか、今日とか……なんで私を助けたの?下手したらアンタが死ぬかもしれなかったのに……」

 

「……また俺の目の前で人が死ぬくらいなら俺が死んだほうがずっといい……それがリズベットみたいな女の子なら尚更だ……」

 

「馬鹿だね……普通そんな理由でこんなことしないわよ……」

 

 

 

 

「ねぇセツナ……手、握ってくれる?」

 

「…………」

 

リズベットが出してきた手を俺は握った。リズベットの手は少し震えていたが俺が握ると震えが収まっていった。

 

「…セツナの手、暖かい……私もセツナも、仮想世界のデータなのに…」

 

「リズベット…」

 

リズベットは優しく微笑むとそのまま目を瞑る。

………よくわからないがこの時俺はこの笑顔を守ってやりたい。そう思った…………

 

 

 

次の日の朝、俺はリズベットより先に起きた。

そういえば縦穴に落ちたんだったな。

周りを見る………アレは?穴の中に何か光るものが…

俺は近づく。それが目的のものと気付くのに時間はかからなかった。

 

 

 

 

「ん〜………セツナ……?」

リズベットが起きる、何故か俺のほうを見て顔が赤くなっていたな。

 

 

 

「なにしてるの?」

 

「………これだ。」

 

「これって……」

 

持っていた鉱石をリズベットに見せるとリズベットは鉱石に触り確認した。

 

「あぁ、俺たちの目的のものだ。」

 

「でもモンスターからのドロップじゃ………」

 

「……ある意味ドロップだったというわけだな。」

 

「ある意味?」

 

「簡単にいうと糞だ。」

 

「えぇ!?なんでドラゴンのふ……そんなものがここに?」

 

「それはここが…………」

 

 

 

グォォォオオ!

俺が言い切る前に上からドラゴンが急降下してくる。

 

「………ドラゴンの巣だからだ。」

 

 

刀を右で持ち、左でリズベットを担ぐ。

 

「ちょっ!セツナ!?」

 

「しっかりと捕まってろ。」

 

ドラゴンは俺たちに気付き、足で攻撃してこようとしていた。

俺はリズベットを担いだまんま壁を走り、ドラゴンの背中に降り、刀をドラゴンの背中にさす。

 

 

ドラゴンは痛みによって急上昇し、やっと穴から抜けられたと思ったら今度は空か………

そう思ったのは束の間、空中に放り出される。

 

「きゃあああああ!」

 

「くっ!」

 

俺とリズベットは空中でなんとか整える。

 

「リズベット………」

 

何故こんなことをしたのか自分でもよくわからない。気付いたらリズベットに向かって手を伸ばしていたのであった。

それをリズベットは握り

 

「ねぇ!セツナー!私ねー!セツナのこと好きーー!」

 

「すまない!よく聞こえない!何と言った?」

 

「えへへへ!なんでもなーい!あははははは!」

 

リズベットが急に抱きついて来た、俺は一瞬困惑したがすぐに現実に戻る。

このままでは2人とも地面に叩きつけられる!

 

俺は転移結晶を取り出し

 

「テイン!カチャック!」

 

 

 

俺とリズベットは光に包まれ、気付いたら街まで戻っていた。

 

 

 

 

数日後、俺はリズベットが仮拠点としている層に呼ばれたのでリズベットの部屋の前まで来ていた。

 

「リズベット、入るぞ?」

 

「どうぞ〜!」

 

「今日はどうした?また素材集めか?」

 

「違うわよ!あの……その…おかげさまで業物以上の片手剣、2本出来たのよ……それでお礼として渡したいものが………」

 

何か顔を赤くしてもじもじしてたが大丈夫だろうか?

 

「お礼?」

 

「うん……アンタ前に片手剣があと2本必要って言ってたでしょ?だからこれ!」

 

そう言ってリズベットがオブジェクト化したのは2本の片手剣、お互いに刀身の長さが違うのが特徴だろう。

 

「……すまない、ありがたく使わせて貰う。」

 

リズベットから剣を受け取る

 

「名前はそのままなんだけどロングブレイドとショートブレイドっていうの………あと、これ!」

 

リズベットが手に持っていたのは剣なんかではなく、赤いマフラーであった。

それは決して良い出来とは言えない、だが彼女が一生懸命編んだということはわかる。

 

「アンタって寒がりじゃない?だからこれ!……あたし……裁縫スキルは全然上げてなかったから……上手に出来なかったけど………」

 

「………ありがとう。嬉しいよ…」

 

手に持っていた剣を腰に付け、マフラーを首に巻く。

 

「あったかい……本当にありがとう」

俺は笑顔で答えるとリズベットは顔を真っ赤にしていた。

 

「あと、最後にお願いがあるんだけど…?」

 

「なんだ?」

 

 

「これから毎日、あたしにセツナの剣の手入れをさせて!」

 

「………俺は別に構わないが、お前はいいのか?7本もあるんだぞ?」

 

「いいの!私がやりたいからお願いしてるの!だから大丈夫!」

 

「………それならよろしく頼む。」

 

「うん!!」




やっと投稿に慣れてきました………

リズベットとのやりとりはキリトとのやり取りを配役変えただけです!

え?キリトのダークリパルサーはどうするかって?

リズベット武具店で普通に購入したということにしときますか

まぁそこもいずれやるつもりです。



やっとセツナの装備が揃いました!
次の話はセツナの7本の剣の使い道、つまりセツナのユニークスキルについてです!

セツナのマフラーのイメージは00一期の刹那が私服のとき付けてたマフラーです!


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