IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第十話~怒れ狂夜!『帝王爆誕』!!日本政府を八つ裂きじゃ!~

「オイオイ、まさか二台揃って家に突っ込んだのか?冗談キツいぜ」

 

二台の黒いセダン車を見ながら、俺は苦笑いを浮かべた。

後ろにあるセダンの横には、吹っ飛ばされた門だったものが横たわっている。

事故か何かかと思ったが、もしかしたら、意図的に門を無理矢理突破したんだろうか?

だが、それをする理由がイマイチ分からん。

 

そう考えていると、前のセダンから、黒いスーツを着た、太った男が現れた。

その男は俺達を視界に入れると、一瞬ながら下卑た笑みを浮かべ、そして直ぐに表情を戻し、此方に近づいてくると言った。

 

「黄昏狂夜君だね?私は日本政府の者だ。上層部より、君を研究センターへと連れていくように命令が下った。一緒に来てもらおうか」

 

そう言って、男はまた一歩、俺に近づいてきた。桜花は俺の後ろに隠れ、震え出す。

そうしてるうちに、男が降りてきたセダンや、その後ろのセダンから、ゾロゾロとスーツ姿の男達が降りてきた。俺の前に居る男も合わせると、合計10人か…………自棄に多く差し向けやがったな。

 

「因みにだが、君に拒否権はない。さあ、大人しくついてきたまえ」

 

そう言いながら、男はさらに近寄ってくる。いい加減腹立ってきたぞ。

 

「オイ、さっきから好き勝手ほざいてくれやがってるが、俺だけじゃなくて織斑ツインズのトコにでも行きゃ良いんじゃねえか?」

 

俺がそう言うと、男……………否、デブは嘲笑の笑みを浮かべながら言った。

 

「君には脳が無いのかな?織斑兄弟をつれて行けだと?流石にそれは無理だな。なんたって彼等は、ISの産みの親、篠ノ之束博士の唯一無二の友人、ブリュンヒルデこと、織斑千冬の弟なんだぞ?彼等をつれていくということは、我々日本政府は篠ノ之束博士と織斑千冬の二人を同時に敵に回すことになるからね」

 

詰まる所、後ろ楯が無いヤツを狙ったということか。

 

「さあ、もう質問は十分だろう?小僧。さっさと来い」

 

すると、デブの横に並んだ男が荒々しい口調で言った。それに続くように他の男もギャーギャー言ってくるが、ソレをデブが黙らせ、言った。

 

「私の部下が失礼な真似をしたね。だが、君が来るのは決定事項だ。それと……………」

 

そう言いかけると、デブは俺の後ろに隠れている桜花の方を見て言った。

 

「其所の女の子は、恐らくISだな?念のため持ってきていた小型センサーが反応している」「だったらどうした?」

 

俺が睨みながら言うと、デブはムカつく笑みを浮かべながら言った。

 

「勿論、我々が回収し、研究のために有効活用させてもらうさ。君が男なのにISを動かすことが出来て、ISが人間の姿を持ち、外の世界を出歩くことが出来るメカニズムを知るためにね。まあ、詰まる所君だけでなく、其所の女の子にも、研究センターに来てもらうことになるな」

つくづくウゼエ態度だなあ、このデブは。これがフィクションで良かったぜ。

イラつきながらデブ共を睨み付けていると、デブの横に居たクソ野郎が口を開いた。

 

「まあ、そんな顔をするな。君達は運が良いんだぞ?なんせ、君達二人という、たったそれだけの犠牲で、世界中の男性が助かるのだからな!」

「ふざけんな!大体黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって!基本的人権は何処行きやがった!」

「君達に人権?無いに決まっているじゃないか」

 

 

……………もうキレた。殺す。

 

 

 

「さあ、先ずは小娘!お前からだ!」

「キャッ!?」

 

デブの指図で後ろのセダンから出てきたクソ共が、一斉に桜花に飛び掛かる。

 

 

 

………………人の家族に手ェ出しやがって…………皆殺しにしてやる。

 

 

『ふざけてんじゃねェぞ!!このクソ野郎共がァァァァァアアアアアアッ!!!!!』

「「「「「ッ!!??」」」」」

 

ぶちギレた俺は、最初からのイラつきや、コイツ等が桜花を傷つけようとしやがった怒り、その他諸々をぶちまける。

すると、『将校の気位』とは比べ物にならない程の光と爆音を撒き散らし、俺は金色のオーラを纏う。

 

『将校の気位』の発展バージョン、『帝王爆誕』だ。

俺を怒らせた罪、滅茶苦茶重いぜ?

 

 

『絶対に許さねェぞ虫けら共!俺だけでなく桜花にまで手ェ出しやがって!!貴様等は全員、この場で肉片にしてやる!一人たりとも五体満足では帰らせねェぞ覚悟しろォ!!!!!』

 

俺は腹の底から怒鳴りつける。ゴールドウィングに積んだマイバッハエンジンの爆音をも上回る音量での声は、衝撃波のように硬直していたクズ共を吹き飛ばす。

 

「な、何だその姿は!?只のガキだと聞いていたのに!」

 

吹き飛ばされず、地面に尻餅をつくだけで済んだデブは、俺を指差して叫ぶ。

たかが何も出来ないゴミ風情が人様に指を指すなんて…………少しばかり"教育"が必要だな。

 

俺は瞬間移動を使ってデブの前に立ち、デブの頭を掴んで無理矢理立たせる。

 

「な、何をするつもりだ!こんなことをして、ただで済むとおm『黙れ、貴様の意見など聞いていない』ゲブラァッ!?」

 

俺は手に流れるオーラを強くし、デブの腹を思い切り殴る。

イワンとの喧嘩で身に付けた技の1つ、『帝王拳』だ。コイツを初めてイワンに食らわせた日には、アイツはスゲー驚いてたのを今でも覚えている。

 

俺がぶん殴ったデブは、そのまま後方へと吹っ飛んでいき、セダンの一台に激突した。そのセダンはサイドからベキャリとひん曲がり、最早まともに走るのは無理だな。

 

「こ、このガキ!」

「やっちまえ!小娘ごとボコして無理矢理にでもつれていくぞ!」

 

オイ、今さっき不愉快極まりない台詞が聞こえたんだけど?桜花をボコす?それはつまり、俺に『殺してくれ』と言ってるようなモンだぜ?

そう思ってる間にも、クソ共は襲い掛かってくる。桜花は怯えて地面にしゃがみ込み、泣いている。

マジで人の家族傷つけやがったな?上等だ、最低でもあのデブ吹っ飛ばすだけで済ませてやろうと思っていたが……………全員ぶち殺して大阪湾に沈めてやる。

 

『そこまでして死にてえなら、お望み通り殺してやらァ!!!!』

 

俺は勢いよく飛び出し、先ずは一人の頭部に帝王拳を食らわせ、横向きに吹っ飛ばす。すると、ソイツは他五人を巻き込み、解体所の硬いコンクリートの壁に激突する。

 

 

次に、さっきデブを叩きつけて大破させたセダンのボンネットを抉じ開け、中からエンジンを引き摺り出す。そしてそのエンジンを、俺が居ない隙に桜花を襲おうとしていた野郎に投げつける。

ソイツはエンジンの激突で変な声を出し、そのままスクラップの山へと突っ込んだ。コレでゴミをデブ含めて8人始末したな。

 

俺はその隙に、桜花を抱き上げ、家の中につれていく。居間に寝かせてから外に戻ると、俺は残った二人を睨んだ。

 

『さあ、最後はテメエ等だァ!!!』

 

俺は残った二人を睨み付け、怒鳴る。

その二人は土下座して許しを乞ってきやがるが、聞く耳持たんわ!

 

俺は二人の頭を掴み、互いの頭部をぶつける。頭を抑えて地面でのたうち回る二人を見下ろし、俺はひしゃげたセダンを持ってくると、それを大型バットみたいに振りかぶり、二人を思い切りかっ飛ばした。ソイツ等二人は、スクラップの山へと突っ込み、あろうことか突き破ると、向かい側の壁に激突した。

最後に俺は、全滅させたデブ以外の9人それぞれの元に瞬間移動で転移し、無理矢理立たせ、最初に奴等が来た場所に歩かせる。あ、因みに一回コケる度に腰辺りを踏み抜いた。

 

そして座らせ、残ったデブの元に歩く。デブは、地面を這いつくばる程度に回復したのか、這って逃げようとしているが、俺がその手に、さっきのセダンを叩きつける。

 

「アグァァァアアアアァァァアアッ!!手が!俺の手がアアアアッ!!!」

『ウルセエんだよゴミが』

手を抑え、泣き喚くデブの腹を、9人が居る方へと蹴り飛ばす。デブは、そのまま吹っ飛んでいき、9人にぶつかる手前で地面を転がる。

俺は再び、瞬間移動で奴等の前へと転移し、未だに片手で持ち上げているセダンを地面にドンドンとぶつけながら言った。

 

『さあて、最後はどうやって処刑してやろうかなァ…………このセダンで貴様等全員が死ぬまで頭を殴り続けるか?それとも、まだエンジンが動くあのセダンのエンジンかけて、その中に一人の頭をぶちこむか?はたまた、全員鎖で縛ってゴールドウィングにくくりつけて、市中引き摺り回しの刑にしてやろうか?なんなら、俺が直々に、貴様等の心臓を肋骨ごと粉々に粉砕してやろうか?』

「た、助けてくれえ………」

「許してくれえ……………」

「か、金ならいくらでも出すからあ……………」

「い、命ばかりはお助けを…………」

 

全員涙と鼻水垂らして許しを乞ってきやがる。キメエ~、&だっせえ~

まあ、この場には居ないとは言え、桜花が近くに居るのに人殺すってのも、やっぱ止めといた方が良いな。既に3人ぐらいあの世行きにしてるし。

 

俺は一人ずつ蹴りながら外へ追いやり、『次来たらマジで殺す』とだけ言って、結局無事だったセダン一台を、奴等の真ん前に乱暴に置いた。

 

それから主任さんに門を壊されたと電話を掛けて呼び出し、10人にタップリと路上説教をしてもらった。

 

その後、主任さんから聞いたんだが、今回の件についてのありとあらゆる弁償費用を、奴等の保険金や給料から出させると共に、裁判に訴えて社会的に潰してやるとまで言ったらしい。ある意味死刑判決より怖いな、主任さんは。

 

そして、俺はスッキリした気分で家に入り、桜花を慰めていた。

 

ヤレヤレ、今日はマジで疲れる一日だったぜ。

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