IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第十四話~どういう訳か、模擬戦することになりました~

「模擬戦、ですか?」

「ああ、IS学園で行われている実技試験で、筆記試験に合格した生徒が受ける試験なんだ」

さてさて、主任さんを取っ捕まえて、少しばかりO☆HA☆NA☆SHI☆した俺達は、家に戻って入学についての説明を聞いていたんだが、その説明が終わった後、上白沢先生に『一応実技試験として、模擬戦をしてもらうことになっているから、明日、学園に行こう』と言われたのだ。

 

「まあ構いませんが、その模擬戦の相手は誰なんですか?」

「すまないが、それは秘密だ。後、その際には、学園の訓練用ISを使ってもらうことになるが、構わないか?」

「良いですよ」

 

俺がそう答えると、上白沢先生は立ち上がって言った。

 

「では、私達は一旦帰るよ。明日の朝10時頃に迎えに来るから、それまでに出掛ける用意をしておいてくれ。ああ、別に持参するものはないから安心して良いぞ」

「では狂夜君、また明日」

「はい、また明日」

 

俺は二人を見送り、居間へと戻った。

 

 

 

 

「模擬戦なんて、面倒なことする羽目になっちゃったわねえ、主」

 

居間に戻ると、相変わらずテレビを見ている氷華が他人事のように言ってきた。

番組は……………成る程、新○劇か。

テレビには、爺さんが何か芝居しよう的なことを言ってる場面が映し出されている。

それにしても、バイクとしてのゴールドウィングの魂兼ISの支援型AIが新○劇見てるなんて、何とも言えない感じだなあ。

 

「マスター、勝算はあるのですか?」

「さあな、それについては何とも言えん。だが、そう簡単に負けるつもりはねえよ」

 

不安そうな表情を浮かべ、勝算はあるのかと聞いてくる桜花に、俺はそう答えた。

ゴールドウィングには、約6年分の稼働時間があるとは言え、本格的にISとして動かしたことはないんだよなあ。大概ツーリングしてたぐらいだし、そもそも、どんな武装積んでるのかすらも知らんし。

つか、今更だが明日やるとか、鬼畜だよな。自分でオッケーしといてなんだが。

 

「マスター、ISについては私が詳しく教えますから、頑張りましょう」

「何故俺が考えていたことが読めたのかはこの際ほっとくとして、じゃあ、よろしく頼むぜ、桜花」

「はい!」

「な、なら私も教えるわよ!」

「氷華もか?そりゃ助かるぜ」

 

こうして、俺は二人から、ISに関する知識をイヤと言う程に詰め込まれた。

やれ『PIC《パッシブ・イナーシャル・キャンセラー》』やら『絶対防御』やら、『SE《シールドエネルギー》』やら、『AIC《アクティブ・イナーシャル・キャンセラー》』、もう頭がパンクしそうだった。

 

はたまた、基本的知識だけならず、『瞬時加速《イグニッションブースト》』、『高速切替《ラビットスイッチ》』とかの格闘戦における知識も詰め込まれた。

それから、桜花がIS学園が保有する訓練用ISを見せてくれた。

 

先ずは、俺が検査で動かしちまった、日本の第二世代型IS、打鉄《うちがね》。そして、フランスの第二世代型IS、ラファール・リヴァイヴだそうだ。

 

打鉄は、防御力に長けた近接型のISで、武装は日本刀に似た近接ブレードとアサルトライフル。何やらパッケージがあり、遠距離射撃用の武装も積めるらしいが、恐らく使えねえだろうな。

ラファール・リヴァイヴは、装備次第で様々な状況に対応できるらしく、一応基本装備として、ライフルとサブマシンガン、ブレードがあるそうだ。後は、パイルバンカーとかミサイルとかも積めるんだとか。

 

 

 

 

そして、勉強開始から晩飯含めて8時間後……………

 

「ふい~っ!終わった~!」

「お疲れ様でした、マスター」

「勉強開始から合計6時間。それで1年生の前期の予習を終わらせてしまうとは、私としても計算外ね。取り敢えずは、お疲れ様」

「おう」

 

俺はそう返し、大きく欠伸をする。今は12時だ。まさか、こんな時間までやることになるとはな。

 

「まあ、何はともあれだ。ありがとよ、二人共」

「い、いえ………」

「礼には及ばないわよ」

 

二人に礼を言うと、二人は顔を赤くして顔を背けてしまった。どんだけ感謝されることに慣れてないんだよ。

 

「まあ、さっさと寝ようぜ。何時も通りに起きるとしても8時間は寝れるからな」

 

俺はそう言って、二人を連れて2階に上がり、さっさと布団に潜り込むと、そのまま眠りについた。

 

 

 

「……………で、なんで二人は大概抱きついたまま寝てるんだろうな」

 

朝起きた俺は、自分の両腕に抱きついて眠る二人を見ながら呟いた。

それから二人を起こし、着替え、朝飯にする。

食べ終わり、皿洗いを終えた俺達は、居間でのんびりと寛ぎつつ、昨日の復習をしていた。

そして10時、上白沢先生と山田先生がやって来て、俺達はIS学園へと向かった。

 

誰が相手なのかは分からんが、取り敢えず惨敗なんて結果だけにはならんようにしないとな。夜遅くまで見てくれた二人に申し訳が立たねえし、何より、俺のプライドが許さん。

 

え、プライドなんてあったのかって?失礼な、それぐらいあるっつーの。

 

そうこうしてるうちに、俺達は駅に着き、其所からモノレールに乗って学園へと向かう。

まあ、態々モノレール使わなくても行けるんだがな。

 

そして俺達は、IS学園のゲートを潜り、敷地内へと足を踏み入れた。

 

そうして俺は、まだ見ぬ俺の模擬戦相手への闘志を燃やしながら、二人の後へと続いた。

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