IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第三十九話~打鉄弐式、スピード製作イイ感じー!~

さてさて、大喜びして飛び跳ねてた二人が漸く落ち着いたので、俺は二人と整備室にやって来たのだが……………

 

「なあ、更識さん?このISだけどさ………………」

「な、何?」

 

この放置具合は………………

 

「やっぱ俺、依頼放棄しても良い?初っぱなからやる気無くしたわ」

「だ、ダメッ」

 

こう言ってしまうぐらいに酷かった。

装甲も継ぎ接ぎだらけ、何やらコードみたいな奴が伸びてる。

なんでこんな中途半端な状態で開発止めやがったんよ、このIS造ってた企業は(# ゜Д゜)

「いや、冗談なんだけどな…………………これは流石に酷すぎるわ、中途半端過ぎる。装甲も継ぎ接ぎだらけ、コードみたいな奴が伸びてる。そんな状態で開発止めやがったんか?これ造ってた企業は」

「まあ、大体そんな感じだね~」

 

マジかよ、こんなんじゃ間に合わねえぞ。

何か良い考えは…………………あ、そうだ!

転生する際の特典を忘れてた!確か、『自分でISを造れる程度の頭の良さ』だったな。

 

「なあ、更識さん。ちょいと弄らせてもらうが、良いか?」

 

そう尋ねると、更識さんは暫く考えた後、許可をくれた。

俺は早速椅子に座り、ディスプレイを起動し、操作する。

するとやはり、ISの詳しい状態などが直ぐに分かった。今の状態、改善点などが頭の中に次から次へと飛び込んでくる。

成る程、この特典をアンロックするための条件はコレだったのか!

よっしゃ!何だか間に合わすことが出来そうな気がしてきた!

 

そうして俺は、早速ディスプレイを操作して、今の状態の確認をしてみるのだが…………………

 

やはりと言うか何と言うか、状態は酷いの一言に尽きる。

 

スラスターの推進力の調整が適当すぎるし、武装のプログラミグがダメダメ、しかもマルチロックオンシステムのミサイルのプログラミングなんか最悪だ。

プログラムされてる内容を確認してみたが、殆どが間違いだらけ。これ造ってた企業は能無ししか居ねえのかよ?コレじゃフレンドリーファイアとか、自分に向けての誤射すらやりかねんぞ。相手に命中するのは精々5、6発ぐらいしかないだろうよ。

 

「なあ、更識さん。コイツは結構酷い状態だぜ。少なくとも今の状態じゃあ、クラス対抗戦にコイツで出るのは無理だ。期間が足りねえ」

「そんな………………!」

「何とかならないの~?」

 

二人は不安そうに聞いてくる。まあ、『今の状態で』製作を続けたらの話だけどな。

 

「ああ、まあ何とかするさ。取り敢えず、俺の指示通りに動いてくれ」

「分かった」

「りょーかい~」

 

 

そうして、俺達の『打鉄弐式製作プロジェクト』が始まった。

 

全体的なプログラミングは、更識さんにやらせてみたものの、細かなミスか多数見つかったので、ちょくちょく俺が確認して、改善点を指摘した。

 

「そう言えば、武装のプログラミングどうしよう」

「あ?武装がどうした?」

 

俺が聞くと、更識さんは言った。

 

「打鉄弐式の武装、稼働データが全くないの」

 

うわ~、そりゃ大問題だ。つか、稼働データの用意ぐらいしとけよな。

 

「因みに、どの武装?」

「マルチロックオンシステムのミサイルと、荷電粒子砲がまだ……………」

 

成る程………………やっぱ、俺のゴールドウィングの武装の一部と被ってるな。

 

「(つー訳で、ちょっくら武装の稼働データ使うけど良いか?)」

 

俺は早速、桜花達に声をかけた。

 

『まあ、私は構いませんが、どの武装を?』

「(マルチロックオンシステムのミサイルと、荷電粒子砲だ)」

『へえ、随分と高価な武装のデータを要求してくるじゃない。提供料金でも取っちゃえば?』

 

氷華の奴、相変わらず滅茶苦茶なこと言ってくるよな。これが桜花に移らないことを祈るばかりだぜ。

 

「(いや、流石に金巻き上げるのはマズいだろ。まあ、今回は特別ってことにしておくよ)」

『そう、なら良いけど』

『でも、肝心の稼働データはどうするの?』

 

氷華と話していると、葛城が聞いてくる。

 

「(それなら問題ねえよ。最近使ったし)」

『そう、なら良いんじゃない?私も異論はないわ』

「(と言うより葛城、お前打鉄のコア人格じゃねえか)」

『あら、私としたことが。テヘッ☆』

 

ええい、可愛いなチキショウ!

 

まあ、そんなこんなで我が相棒達からも許可を得たところで、と!

 

「どうしたの?ボーッとして」

「いや、何でもねえよ。まあ、武装の稼働データなら、後で俺の使えば良いさ」

「ええ!?黄昏君のを!?」

 

ん?なんでそんなに驚いてんだ?

 

「いや、だって黄昏君、入学条件で専用機への干渉をほぼ全面的に拒否してるから、日本政府にはおろか、この学園にもデータを殆ど渡してないって聞いてるし…………!」

「あ~、成る程ね」

 

つまり、普段データ提供を拒否しまくってる俺が、あっさりとデータをやるなんて言い出したのが、余程信じられないんだろう。

 

「まあな…………本来なら、武装の稼働データのみならず、コイツ自体のデータの提供すら拒否してるからな、俺」

「じゃあ、なんで……………?」

 

なんで、ねえ………………別に大した理由はないんだが…………まあ、

 

「今回は特別って訳で………………さあ、無駄口叩いてねえで、やれることやるぞ!」

「う、うん!」

 

そうして俺達は、打鉄弐式造りを再開した。

取り敢えず、装甲や機体、武装のプログラミングや、スラスターの推進力の調整を重点的に、作業を進めた。

 

そして、そのままぶっ続けで作業をすること5時間。既に時間は9時になっていた。

 

「よし、終了だ!」

 

打鉄弐式の、武装の最終確認を除いた全てが終わった。

のだが…………………

 

食堂、閉まりました。\(^o^)/オワタ

 

もう駄目だァ…………………おしまいだァ…………orz

 

まさか、食堂閉まるまで製作に没頭しちまうとはァ………特典で調子に乗りすぎたァ………

 

晩飯抜き、空腹状態で明日まで我慢……………うん、無理だ。マジで無理だ。ヤバたん(;つД`)ツラたん・゜・(つД`)・゜・ですよ…………グスン

 

「あの、良かったら私達の部屋で食べない?」

「……………グスッ……………良いのか?」

「う、うん」

「手伝ってくれたお礼は~、しないとだからね~」

 

「………………Daaaaaanke!」

 

「「ふえっ!?」」

「お前ら最高だよ!絶対イイ嫁さんになれるぜ!つーかうちに来ねえか!?って感じだよ!」

「「え?えええええええ!?」」

 

俺は感情任せに、二人に抱きついた。

それから暫く二人に抱きついていた訳だが、その後からずっと、二人の顔は赤いままだった。

何か、悪いことしちまったなあ( ̄▽ ̄;)

まあ、俺のせいなんだけどネ……………

 

取り敢えず、明日は試験稼働ですな、早く寝よ。

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