IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第四十話~試験稼働だ!対抗戦だ!~

「で、更識さんとのトラブル(?)は解決して、専用機云々の問題も解決しつつある…………て事か?」

「ああ。今日の放課後、試験稼働でアリーナに行く予定だ」

さてさて、何時もの学食で、俺はペパロニとアンチョビに、昨日のことについて話していた。

 

「にしても、専用機のプログラミングやらに没頭し過ぎて学食閉まるまでやるとは……………侮れねえ集中力なあ、兄貴」

「それで、学食が閉まったことに気づいてヤバたん(;つД`)ツラたん・゜・(つД`)・゜・で泣き出したと?意外にも泣き虫さんだな」

「うるへー」

 

からかってくるアンチョビにそう言って、俺はお茶を啜る。

あー、落ち着くなあ~。

 

「あ、其所に居たんだね、黄昏君」

「ん?」

 

急に声を掛けられたので振り向くと、其所には黛先輩が立っていた。

 

「あ、先輩。おはようございます」

「うん、おはよー。ちゃんと挨拶する子は好きだよ♪」

「はいはい。んで、何か用ですか?」

 

そう尋ねると、黛先輩はまたしてもメモ帳とシャーペンを取り出して言った。

 

「いやね?この前、君のクラス代表就任パーティあったでしょ?その時に聞き忘れたことがあってね。それで聞きに来たって訳なのよ」

 

聞き忘れたこと?何だそりゃ?

 

「という訳で、第二回インタビューを行います!」

 

あ、どうやら俺に拒否権はないらしい。もう知らん、どうにでもなりやがれ。

 

「分かりました。んで?聞き忘れたことってのは何ですか?」

「うん。ズバリね…………………黄昏君の好みの女の子のタイプは?」

「………………は?」

「だからぁ!どんな女の子がタイプなのかって聞いてるの!」

 

あー、それか。

にしても参ったなあ………………俺、前世から今日の今までそんなモン考えたことなかったからなあ。前世ではイワンとの喧嘩を楽しみにしまくってたし、今ではまあ、織斑春馬だった頃のゴタゴタで考える暇すらなかったし。

 

「てか、んなこと聞いてどうするんです?別に得な情報でもないでしょうに」

 

俺がそう言うと、黛先輩は笑いながら言った。

 

「チッチッチッ!甘いねえ、黄昏君は!君の好みのタイプは、今や殆どの生徒が知りたがってるんだよ!」

「物好きな連中だぜ………………」

 

黛先輩が言ったことに、俺は溜め息混じりに言った。

つーかマジで、俺の好みなんざ知ってどうすんだって話だよな。

なるべく気づかれないようにしながら学食を見回すと、学食に来ている殆どの生徒が此方を見ている。中には黛先輩のように、メモ帳を持ち出してる生徒も居た。

てか、久し振りに見るが、美鈴や早苗まで興味津々だ。最早逃げ道はないか。

 

「そうですね………………まあ、どちらかと言えば、大人しい感じの子がタイプですかね。まあ、明るい子も好きですけど」

「成る程~」

 

それから暫くの間、俺は質問攻めに遭った。つか、全部色恋沙汰ってどうなんよ?

 

主な質問

1、彼女の有無

2、告ったこと、告られたことの有無

3、この学園に気になる子は居るのか

4、誰かと付き合う予定はあるのか

 

等だ。まあ、全部答えはNO1択だったがな。

さて、そうこうしてる間に飯食い終えたし、さっさと教室行こ。

 

 

 

 

 

そして、授業全部すっ飛ばして、今は放課後。

俺と更識さん、布仏さんの3人で、アリーナのピットに来ていた。

 

「んじゃあ更識さん、ISを展開して、軽く模擬戦でもやるか。稼働データ取れるし、実戦訓練にもなるし、一石二鳥の練習方法だ」

「そ、そうだね」

「二人共頑張れ~」

 

あ、因みに布仏さんは専用機持ちではないため、ピットにあるモニターで見学である。

 

そして、俺達は各々ISを展開して、アリーナへと飛び出した。

 

 

 

 

 

 

「さあて、やるか」

「うん、そうだね」

 

さて、アリーナへと飛び出した俺達は、試合形式に則り、指定の位置とされている場所にて対峙していた。

 

「(そういや、更識さんって日本代表候補生だったな。何れ程の腕前か、拝見するとしよう)」

 

そうして、俺達は模擬戦を開始した。

 

 

そこから、IS戦というより、戦闘機の空中戦と言った方が適切な模擬戦が始まった。

更識さんはあまりISを動かしていないようなので、なるべくペースを彼女に合わせて模擬戦をしていた。

もちろん、データ提供のためにマルチロックオンシステム搭載型ミサイルや荷電粒子砲の使用も忘れてはいけない。

それから、模擬戦は約30分も続いた。

 

 

 

 

「うし、後はコイツのデータをそっちに送りゃ解決だな」

「そ…………そう…………だね…………」

 

体力がないのか、更識さんは既にヨレヨレモードだ。

コレじゃ、まともにIS飛ばしてピットに戻るのは無理だな。

 

「更識さん、ちょいと失礼」

「え………………キャッ!?」

 

埒が明かんので、俺は更識さんを抱き抱え、ピットに戻った。

 

 

 

 

「さて、とうちゃーく」

 

ピットに戻った俺は、また何時ものように、着陸する戦闘機のように脚部からタイヤを出し、カタパルトを逆向きに進み、布仏さんの前で止まり、更識さんを下ろした。

其所までは良かったのだが………………

 

「むう~っ」

何故か布仏さんがスゲエ膨れっ面してるんですよ。

なんで?打鉄弐式は完成間近なんですよ?喜ばしいことではありませんかねえ布仏さん?

 

「かんちゃんばっかズルい~。私にもして~」

 

……………何を?

 

「だ、だから~………………あー……………うー」

 

……………あ、成る程。高い高いされたいのか。意外とガキだな、口悪いけど。

 

「はいはい、じゃあやってやるからおいで」

「ホント?わーい!」

 

嬉しそうに言うと、布仏さんはパタパタと走ってくる。

キラキラした目で見てくる布仏さんが、マジでちっさい子供に見えるが、それをなるべく悟られないように気を付けながら、俺は布仏さんの両脇に手を通し、抱えあげた。

 

「ほれ、コレで良いか?」

「……………………(プイッ)」

 

なんでだよ…………………( ̄▽ ̄;)

 

 

 

 

 

 

まあ、そんなこともあり、俺達は一旦整備室に戻り、打鉄弐式に先程の模擬戦で得た稼働データを送り込んだ。

それから再びアリーナへと行き、武装の試運転を行った。

1回目にアリーナに来た時は、模擬戦をしつつ、主に駆動系をチェックしていたので、2回目が武装の試運転となった。

 

打鉄弐式が本格的に完成した時には、更識さんも布仏さんも大喜び。ペパロニやアンチョビにも試しに伝えてみたが、電話切ってから僅か数秒で整備室まで飛んできて、打鉄弐式の完成を喜んでいた。コイツ、何も手伝ってないけどな。

んで、そのニュースは瞬く間に4組へと知れ渡り、4組の生徒全員と4組の担任が詰め掛けてきた。

その後、4組の生徒と担任に礼を言われ、そのままペパロニやアンチョビ、布仏さんもろとも4組の教室に連れていかれ、軽くパーティが開かれた。

驚くべきことに、4組にも八雲重工のパイロットが居た。

 

えーと確か、鈴仙 優曇華院 イナバ(れいせん・うどんげいん・イナバ)さん(名前長すぎって思った俺は悪くない筈)と、魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)さんだったな。

 

まあ、そんなこんなで色々あり、俺達は遂に、クラス対抗戦当日を迎えた。

 

 

 

 

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