IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第五十五話~何故か模擬戦代理!~

さてさて、落下してきた山田先生を無事に受け止め、列に戻った俺は、ゴールドウィングを解除し、作業着姿に戻った。

そして、オルコットvs山田先生での模擬戦が始まるわけだが、一向に始まる気配がない。

さっさとしやがれよクソアマ。

そう思っていると、クソアマが俺を見て言った。

 

「オルコット、悪いが変更だ、戻れ」

「わ、分かりました」

 

ん?どうするつもりだ?

 

「黄昏、お前がやれ」

「は?」

 

この女、いきなり何ほざきやがる。

そう思いながら睨んでいると、横に上白沢先生がやって来て言った。

 

「黄昏君、悪いがやってくれないか?このままだと話が変に拗れそうだ」

「…………………分かりました」

 

俺はそう答え、列から出ると、ゴールドウィングを展開する。それを見たクソアマは、満足そうに頷くと言った。

 

「では、模擬戦を始める。各自上昇し、指定の位置につき次第に始めろ」

 

その言葉を皮切りに、俺と山田先生は上昇した。

 

 

 

 

 

 

 

 

指定の位置につくと、俺は山田先生に通信を入れた。

 

「では山田先生、今日はよろしくお願いします」

 

そう言うと、山田先生は笑顔で返してきた。

 

『はい♪言っておきますが、入試の時みたいにはなりませんよ?カッコイイ所、見せちゃうんですから!』

 

そう言って、山田先生は気合いを入れる。成る程、あのクソアマは山田先生にリターンマッチをさせたかったのか。んで、それと並行して、ゴールドウィングのデータを取ろうという寸法か。

 

そんなこんなで、模擬戦は始まった。

 

 

 

 

やはりと言うか、山田先生が射撃向きであることは全く変わっていない。基本的にライフルでの牽制射撃をしてくる。

 

「(ライフルとか辺りの弾丸って、案外避けるの簡単なんだよなあ~)………ホラよ」

 

俺はある程度の弾丸を避けると、右手に大口径荷電粒子ライフルを展開し、リロードで隙が出来た山田先生に向かって撃った。

 

「ぐぅっ!?」

 

命中!次弾装填急げ!

 

……………なぁ~んてね!

 

俺は大口径荷電粒子ライフルから、高速切替でSSに持ち替え、さらに左手にDEAD AXEを展開し、振り回しながら突撃する。

 

『狂夜君、それは悪手ですよ!』

 

山田先生はサブマシンガンを展開し、弾幕を張る。恐らく、俺を近づけないつもりだな?だがな、山田先生。アンタの計画は最初から破綻してんだよ。

 

「弾幕張られるなら、ソイツをぶち破りゃ良いだけの話だ!」

 

俺は振り回している二つの武器で、横殴りに雨霰と降り注ぐ弾幕の雨を全て弾いていく。

 

「なっ!?」

 

山田先生が驚き、隙を見せた一瞬の間を狙い、俺はSSで斬りかかる。

だが、その攻撃は読まれており、山田先生はシールドを展開し、防ぐ。

 

「ほう、中々やりますね、先生」

「言ったでしょう?カッコイイ所、見せちゃいますからってね!」

 

山田先生はシールドでSSを弾き、俺がバランスを崩した瞬間に回し蹴りを喰らわせてきた。

俺の戦闘スタイルを真似てきたか。

 

「なら、俺もそれでやってやるか!」

 

俺は今持ってる武器をしまい、山田先生に突撃する。山田先生は近接ブレードを展開し、斬りかかってくるが、俺はブレードを蹴り上げ、脚部に空中でのローキックを喰らわせる。

バランスを崩した瞬間を狙い、回し蹴りを喰らわせ、横向きに吹っ飛ばしたが、山田先生は直ぐ様展開していたサブマシンガンを撃ちまくってくる。

瞬時加速で急上昇して弾幕を避け、そのまま追撃戦(ドッグファイト)に洒落込む。

 

 

山田先生がからの弾幕を、バレルロールやハイGターン、捻り込み等を使って避け、さらには後ろに回り込んだりして、こちらがかなり有利になっていると、突然、上白沢先生からの通信が入った。

 

「先生、どうかしましたか?」

『ああ、黄昏君。お取り込み中すまないな。実は、どうやら今回の模擬戦は、山田先生のためのマッチポンプらしいんだ』

「と、言いますと?」

 

そう聞くと、上白沢先生は、この模擬戦をやる意味を説明してくれた。

 

 

 

入試での模擬戦で、山田先生と戦う前に上白沢先生から聞いた通り、山田先生は、元日本代表候補生で、当時も今も、かなりの実力者なんだが、あのアタフタした性格やドジな一面故に生徒からナメられているため、この際、山田先生の実力を見せつけようと、あのクソアマが画策したんだそうだ。

 

「成る程……………つまりは、山田先生の実力を見せつけるための模擬戦なのに、俺が優勢なのが気に入らないと、織斑先生が思っているという事ですね?」

『まあ、そういうことだ』

 

そんなに山田先生の実力を見せつけたいなら俺じゃなくてオルコットにやらせりゃ良かろうに。彼奴一応、リーリスと同じようにイギリス代表候補生だし。

 

『すまないが、山田先生が有利になるよう、上手く立ち回ってくれないか?』

「それ所謂八百長でしょう?八百長試合は嫌いだからやりたくないんですがねぇ……………」

 

俺がそう渋ると、上白沢先生は苦笑いしながら言った。

 

『君の気持ちも十分に分かる。私だって、そんな試合はさせたくないさ。だが、あのまま君が勝てば、また話がややこしくなってしまうし、山田先生の教師としての実力を示すことが出来なくなる…………………どうか頼めないか?』

「………………分かりましたよ、何とかします」

『すまないな、今度何か奢ろう』

「楽しみにしときます」

 

そうして通信は切れ、俺は山田先生が有利になるよう、手加減してることに気づかれないように気を付けながら、上手く立ち回った。

 

それなりに火力の高い武器で攻めてきたら、避けきれなかったのを装って被弾した。

そして、ある程度SEが削られたところで、クソアマから試合終了の合図が入る。

 

俺は試合中にゴールドウィングの細かなデータをチェックした時、SEは、操縦者の意思で減らすことができ、最小で4000まで減らすことができるということを知ったので、直ぐ様SEを4000まで減らし、試合に挑んだ。

そのため、今の残量は1900に減っていた。因みに山田先生の場合は、ちょうど半分だったらしい。

 

「これで諸君等にも、教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」

 

何偉そうなことほざいてやがんだよ、あのクソアマは。

そう思う俺を他所に、クソアマから次の指令が飛んだ。

 

「次に、グループに分かれて実習を行う。リーダーは、専用機持ちがやること。では分かれろ」

 

その瞬間、俺とフランス君に矢鱈と女子が集まってきた。

 

「た、黄昏君!一緒に頑張ろ!」

「分かんないトコ、教えて?」

「はいはい分かった分かった。取り敢えずは落ち着け」

 

はたまた、フランス君もかなり人気のようだ。

 

「狂夜っ♪来たわよ」

 

何か久し振りに聞くような声が聞こえ、そちらを向くと、其処にはリーリスが立っていた。その横には、ユリエも立っている。

 

「よお二人共。来たのか」

「ええ」

「狂夜のグループに入りたかったので」

 

そんな感じで話していると、他にもぺパロニやアンチョビの姿もあった。

 

「何をしているんだ貴様等!満遍なく散らばれ!1分以内にだ!遅れた者はグラウンド100周させるぞ!」

クソアマの鶴の一声(と書いた脅し)で、生徒は散り散りになった。

ぺパロニやアンチョビは、美鈴や早苗のグループに入った。

 

「さあ、実習を始めるぞ~」

『『『『『はーい!!』』』』』

 

そして、何だかんだで実習が始まった。

 

 

次回に続く(メタ発言するんじゃねぇぇええぇええぇええっ!!!!(頭グリグリ))

 

ギャァァァァァァァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

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