IS~宿命の砲火~『出来損ないと呼ばれしドイツの帝王』(更新停止中)   作:弐式水戦

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第八十四話~大人の水着の誘惑程怖いものはない~

さて、休憩を終え、再び海で遊ぼうと戻ってきた俺は、俺が戻ってくるのを待っていたというペパロニとアンチョビを交え、海で泳いで競争したりして遊んでいた。

まあ、ペパロニが貸しボートで競争しようと言い出したが、金が無いだろうとアンチョビに突っ込まれ、軽く肩を落としていたのには笑ったな。

当然、1年全員がこの浜辺に遊びに来ている訳だから、織斑ツインズやモップ女の姿も見かけたんだが、どうやらあの3人、先日の学年別トーナメントでの一件や、さらに前のクラス対抗戦での無人機襲撃事件での事もあってか、最近、3人の株は下がり始めているらしく、この海では女子達からはちょこちょこ見られてる程度でしかなかった。

まあ、モップ女に至っては、何かと直ぐ、竹刀や木刀による暴力に訴えるため、かなり怖がられているようだ。一般生徒に危害が及ばなければ良いんだがなあ…………

 

ああ、そう言えば学年別トーナメントで思い出したんだが、ボーデヴィッヒの専用機の暴走もあって、トーナメントは1回戦以外全て中止、優勝もへったくれもなくなったのだが、トーナメントの翌日の放課後、何やら女子達が、『トーナメント………中止』やら、『優勝も交際も消えた』とか、『今夜は昨日と合わせて自棄ジュースだチキショー!!』とか叫んでたんだが、その理由をペパロニに聞いてみたところ、何やら女子達だけの間で、『学年別トーナメントで優勝したら、俺か織斑ツインズの誰かと交際できる』とかいう噂が持ち上がっていたらしい。

オイオイ、それ俺からすれば堪ったモンじゃないんですけど?

等と思いながら苦笑いしたのは記憶に新しいな。

 

 

 

 

 

さてさて、そんな事を思い出しながらも一頻り遊び回り、再び休憩していたのだが、そこへ4人の女子生徒が近づいてきた。

 

「ね、ねえ黄昏君、今って暇?」

 

その4人の中で、久し振りに話す相川さんが声を掛けてきた。

 

「ああ、休憩してるから暇だが…………どうかしたのか?」

「う、うん。あの、良かったら、私達とビーチバレーしない?」

 

ビーチバレーか…………名前とやり方ぐらいなら知ってるが、実際にやったり見たりしたことはないんだよな。

まあ、そういった新しい事をやってみるというのも悪くない。

 

「ああ、良いぜ」

 

そう言って俺は立ち上がり、先に歩き出した4人についていき、既に出来ていたビーチバレーのコートにやって来た。

其処では、既に誘われていた人が居たらしく、ハミルトンさんやペパロニ、アンチョビが居た。

合計8人、偶数だからちょうど良いな。

 

 

 

そうしてチーム分けが発表された。

先ずは俺とハミルトンさん、四十院さんと相川さん、そして相手側は、ペパロニとアンチョビ、鷹槻さんに谷本さんでの試合となった。

 

「ふふふ、見てなさい黄昏君、7月のサマーデビルの実力を見せてあげるわ!」

「何じゃソリャ」

 

谷本さんの言った、意味不明な単語に戸惑いながらも、ビーチバレー試合は始まった。

 

ペパロニの強烈なアタックを、側転しながら俺が弾いたり、逆に遊び半分でオーバーヘッドを繰り出してみたら、ペパロニもノリに乗って、プロのサッカーでのゴールキーパーもビックリなパンチングを見せてくれて、アンチョビから注意されたりと、賑やかに試合は進んでいった。

 

そして、其々のチームの普通組が疲れてブッ倒れたのもあり、休憩を挟んでいた。

再び日陰になってる場所に敷いたブルーシートに座っていると、3人の女性の声が聞こえた。

 

「お、ビーチバレーをしていたのか」

「スイカ割りに続く、海の定番とも呼べるものだな」

「1組の人達が倒れてるのが気になりますけどね…………」

 

その声がした方を向くと、其所には水着姿の上白沢先生と長谷川先生、そして山田先生が居た。

 

「キャーーーーッ!!!先生方、水着姿似合いすぎーーッ!!」

「ちょっと!!山田先生のもそうだけど、長谷川先生の胸大きすぎでしょう!?」

「み、水着………セクシー過ぎる………」

「ま、負けた……完全に………木っ端微塵に……ハハハハ」

「今、歩いた時に揺れた……ぷるるんって………くぅぅ…………揉ませろォォォォ!!」

「ちょ、ちょっと鈴!落ち着きなさいよ!!」

「放せェェェェエエエ!!!巨乳は駆逐したるわァァァァァアアアア!!」

「コイツを止めろォォォォオオオ!!!」

 

ウッワー、物凄いカオスな光景になってる~。つーか鈴、お前さっきハミルトンさんにちょっかい出してたろ。今度は長谷川先生や山田先生にやるつもりか?怒られるぞお前。

 

そう思っていると、俺に気づいた3人が近づいてきた。

 

「やあ黄昏君、休憩か?」

「ええ、さっきまで向こうでビーチバレーしてたんですけど、1組の人達が疲れたらしくブッ倒れたんでね。回復するまで休憩ですよ」

「しないような気がするんだがな……………」

 

そう言って、上白沢先生が苦笑いする。まあ、俺には鷹槻さんと谷本さんが、ペパロニとアンチョビには、ハミルトンさんに相川さん、そして四十院さんが振り回されてたからな。

この5人は最早ヨレヨレ状態だったよ。

因みに俺と暴れまくった2人は、桜花達と一緒に貝殻集めてる。

 

「あ~、ちょっと暴れ過ぎたかもしれませんねぇ~」

 

俺はペパロニ達の方に視線を向けつつ、苦笑いしながらそう答え、立ち上がった。

 

「ん?何処に行くんだ?」

「喉乾いたんで、適当にジュース買いに」

 

そう言って歩き出そうとすると、背中に長谷川先生が抱きついてきた。つーか、柔けえ………とか考えてる場合じゃねえ!!

 

「まあ待て、黄昏。お前はやるべき事をやっていないぞ?」

 

長谷川先生が、誘惑するかのように耳元で囁く。

 

「ヴェッ?な、何かありましたっけ?」

「言わなくても分かるだろう?」

 

そう言って、長谷川先生はさらに抱きつく力を強くする。オイ待て止めろ、離れろマジで!色々とマズイ事になりそうだから!

 

そう思っていると、長谷川先生は一旦俺から離れて言った。

それから少し顔を赤くしている2人の間に入ると、艶っぽい笑みを浮かべながら言った。

 

「私達の水着はどうだ?」

「…………え、水着の感想だけ?」

 

何を言われるのかと身構えていたが、予想よりも普通な事に、俺は拍子抜けした声を出した。

 

「『だけ』とは何だ、『だけ』とは…………もう一度抱きついてやろうか?今度は前から、だがな♪」

「結構です」

 

頬を染めながら聞いてくる長谷川先生に、俺は即行で答えた。流石に前からは色々と、特に精神がキツい。

 

「と、取り敢えず、先生方の水着の感想を言えば良いんですよね?」

「ああ」

「りょーかいです」

俺はそう答え、改めて先生達を見つめる。

 

「あうぅ………恥ずかしいです」

 

山田先生がそう言いつつ、体を抱く。

 

山田先生のは、黄色で真ん中にリボンが付いたビキニ、上白沢先生のは、普段着ているドレスのような服のように青色の単調なビキニ。ここまでは良かったんだが、問題は長谷川先生だ。

水着が際ど過ぎる。

 

見た感じで言えば、女子用ISスーツを真ん中から、残る生地がVの字になるように加工したような感じだ。おまけに背中全開と来たモンだ。絶対普通に海行ったらナンパされるぞ。

セクハラされても知らねえからな、とさえ思ってしまう。

 

「そ、そうですねぇ…………3人共、良く似合ってると思いますよ?」

「ほう?何処がどういう風にだ?」

 

長谷川先生、アンタ絶対楽しんでやがるな?今度覚えとけよ!!

等と心の中で叫びつつ、俺は其々の水着の感想を言うことにした。

 

「えー、先ずは山田先生」

「ひゃ、ひゃい!?」

 

あ、咬みよった。

 

「えー、そうですね………色も先生の雰囲気と合ってますし、胸のリボンとか、可愛いと思いますよ?」

「あ、ありがとうございます………(カァァアアッ)」

 

あ~あ、顔真っ赤にしちまった。

 

「さて、次に上白沢先生」

「あ、ああ…………ど、どうだ?」

 

そう言って、上白沢先生は顔を赤くしつつも感想を求めてくる。

 

「そうですね………山田先生もそうですが、やはり色ですね。先生が何時も着ている服と同じですから違和感も感じないし、『海』らしい色もしていますから、結構ポイントは高いですね」

「そ、そうか…………君に褒められると嬉しいよ………」

 

そう言って、上白沢先生も顔を真っ赤にする。

 

「さて、最後に長谷川先生なのですが………」

「ああ、どうだ?」

 

長谷川先生はそう言って、ポーズをとる。大人っぽくて良いと思うのだが…………

 

「先ずは、これが臨海学校であるという事を理解してください」

「何だ?上白沢先生や山田先生にはまともな感想を言って、私には無しか?差別は感心しないな」

 

そう言って、長谷川先生は真っ正面から抱きついてくる。

 

「ホラ、気持ち良いだろ?水着の面積が少ない分、お前と直接触れ合う面積が増える…………んっ………あぁ………あんっ」

 

ぎゃーーーっ!!?何か話が妙な方向に向かってる~!!!

つーか長谷川先生!?頬赤く染めるな変な声出すな体擦り付けるなァァァァァアアアア!!

 

「ね、ねえ見てアレ!」

「ウワッ!長谷川先生、大胆~」

「くぅぅ、私もあんなヤラシイ体つきだったら良かったのに……ッ!」

「だ、抱きついてる姿がエロい………声も………」

「そ、それもそうだけど…………た、黄昏君って、結構筋肉質で…………抱かれたい」

「あの初心っぷり…………襲いたい………じゅるり」

 

ちょォォォオオオオい!!?道行く生徒が皆顔真っ赤にしながら此方見てるんですけどォォォオオオオ!!?

つーか最後!舌舐めずりすんな!無茶苦茶怖ぇーわ!

 

それから俺は、まともな感想を言うまで抱きつかれたままで、漸く解放されて疲れきってたら、今度は美鈴や早苗、鈴仙、桜花達から尋問を受け、そこから海で遊ぶのは無理だったという事を付け加えさせていただこう。

 

 

取り敢えず、大人の水着って滅茶苦茶怖い。それで長谷川先生みたいに誘惑されたら堪ったモンじゃねえぜマジで………………((((;゜Д゜)))ガクブルデスヨマジデ

 

 

そして自由時間は終わり、俺達は宿舎へと戻っていった。

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