東方懐夏想 ~妖夢の現代入り~   作:こたつ@ミカン

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このような文章形態が約三話ほど続きます。


事実

さて、悪いけど俺の話から始まる。

 

アイツが思った以上に話さなかったみたいだから最低限はな。まぁ区切り良く終わらせるにはそれがちょうどいいのか。

 

それで幼かった俺は次の年の春に小学二年生として入学した。休みの間に漢字やら計算やらをみっちり叩き込まれ、寧ろ自分から勉強したお陰か小学四年生の基礎くらいまで出来る様になった。どれくらい凄いのかって?……まぁ周りより二年間のアドバンテージ、つまり差が開いたという事だ。そのせいだったと思うが、俺は周りと変わり過ぎていて友達を作ろうにも作れなかった。

 

 

 

 

 

それでも全くいなかった訳じゃなかった。学年が違えど花穂は同じ学校だったからだった。アイツは空き時間を見つけては俺の所にまでやってきて、俺と話をした。そういやはあんまり気にしてなかったがそのせいもあって友達が出来なかったんだな。

 

それは今となってはどうでもいいか。

 

 

 

 

 

ある日、花穂はある男を連れてきた。伯父さん、伯母さんも幼稚園の頃から知っている仲らしい。俺と同級生だった。ん?あぁ、幼稚園というの小学校の一つ前での学舎の事だ。そいつは大人しく俺に礼をし、三人で話をするようになった。小学二年生の頃は大した話も出来なく、俺と花穂が殆ど話していた。そいつは空気を読んでかあまり話しに参加せずに見ていたというのが的確だったろう。俺はそいつを見て、何を考えてるのか分からない。少し不気味な奴だと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが俺のアイツに対する……中村純に対する第一印象だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大人しい……ですか?」

 

「あぁ、今じゃ見る影が無い様にも見えるが昔はあんなんじゃなかったんだ。」

 

私は彼の話を聞いて早くも驚きを覚えていました。今とは全く異なる、対極と言ってもいい程の性格だったからです。

 

「そう言えば、前に中村さんの家に行った時に見せてもらった写真には……。」

 

「それは多分、今話してる頃の三年後ぐらいの写真だったな。」

 

「確かにあの写真とは印象は異なってましたが……。」

 

言われてみれば髪の毛を下ろし、眼鏡をかけていましたからね。大人しいというより真面目に見えました。

 

「さてこれからは俺とアイツが関わりあっていく話だ。」

 

九十九さんは少し頬を緩ませてながら話を再開させ始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はアイツが気持ち悪いと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故そんな事言うかって?

 

 

 

 

 

 

 

 

だって俺達の話を聞いた後、決まってそのまま帰っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傍から見れば何が面白いのか全く分からない物だった。

 

 

 

少し奴の事が知りたくなり話し掛けてみた。するとこんな言葉を返された。

 

 

 

 

 

「無理しないでいいから。」

 

 

 

 

奴は俺に一言そう言うと早歩きで去っていった。

 

 

 

 

俺は奴が何を求めてるのか分からないまま帰り、考え続けた。

 

 

 

そうして小学二年生から四年生まで似た様な日々を繰り返していた。

 

 

そして五年生になってある問題が起きた。

 

 

 

花穂の事が好きな奴ができたという事だ。別にそれが問題だという訳じゃない。

 

 

 

 

その後だ

 

 

 

 

 

雨がよく降る季節にそいつは花穂に告白をした。そこそこ仲のよく接していた幼稚園来の知り合いだったという。

 

 

花穂はその告白にスパッと断り、何も悪びれる事は無かったらしい。

 

 

俺はその事も知らず偶然にもそこを通りかかり花穂に声を掛けた。すると花穂はニコニコとしながら近づいてきてそのまま一緒に帰った。

 

 

 

次の日、俺が学校に行くとその事が噂されていたみたいだった。その噂を耳にしてから嫌な予感を感じ取り、俺は花穂のクラスへと向かった。

 

俺がつく頃にはもう彼女を複数人の女子が囲んでいた。話を聞くにどうやら振った男は学年でも結構モテていたみたいで何で振ったのかーとかありえないだーとか軽く嫌がらせみたいな物が発生していた。俺は少し嫌な気持ちになり、その取り囲んでいる女子に何か言ってやった後に教室から逃げ出してその日は帰ることにした。

 

 

 

 

 

それがいけなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺達が学校に行くと噂はかなり広がって俺のクラスにまで余波が来ていた。面倒な事に噂を広めた奴が馬鹿だったのか、目立ちたかったのか……まぁ後者だろうがほとんど嘘の内容、身に覚えのない内容までも広まっていたという事だった。その日が終わった後、俺達は話し合い、暫くの間は無視をする事にして困ったら手を打とうという事になった。

 

 

 

 

 

 

その日からうだうだと面倒なちょっかいをされたり、物を取られたりした。俺は何度かそれによって授業中に笑われたがそれ程気にはならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休みが近づくある日の事、俺は放課後に呼び出しをくらう事になった。勿論先生では無く学校の生徒達であった。面倒だから帰りたかったがランドセルを盗られてしまったので仕方無く行く事になった。

 

俺がそいつらと行くといつもは見ない大きめの男子が大きな声で笑いながら話をしていた。そしてこっちに気がつくとその笑い顔を変えずにこちらに歩み寄ってきた。

 

 

 

お前がか

 

奴がそう言うとその周りの奴らは俺を囲んできた。俺は呼ばれた理由は理解したつもりだったが知らない奴らに囲まれるのはよく理解ができていなかった。唯一理解出来た事があるとすれば、こいつらは自分よりも上の学年、つまり六年生であることをだけであった。

 

 

俺は取り敢えず警戒をしつついざとなったらやるしかないと思いながら周りをちらちら見ていた。すると一人の男が俺の顔を殴ってきた。とっさに俺も反応し殴られながらも殴り返した。すると力を入れ過ぎた為か肩だか腕の付け根に当たった俺の拳で奴は転び、腕をすりむき、暫くするとシクシクと泣き始めた。その様子をみた奴らは何だかよく分からないが殴られた奴を連れて校内へと入って行った。俺は状況をよく分からないままランドセルを背負って帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、放課後にまた同じ様に呼ばれた。

 

 

 

今度は先生にだ。

 

 

 

 

 

話の内容は昨日の事だった。

 

 

実は俺の殴った奴の親がPTAの重役についていたらしい。PTAっていうのはparent teacher associationの略で要は学校側と保護者との会談する組織だ。この際それはどうでもよくて、端的にまとめると殴っちゃいけない奴を殴っちゃったという訳だった。理不尽だって?この世の中はそういうもんだ。しかもその親が面倒臭い親でウチの子が怪我したから学校辞めろだとか、親の来歴を教えろだとか先生は色々と質問攻めされたそうだ。それで次の休日に親御さんと誤りに行きなさいと言われ、仕方無く伯父、伯母に事情を告げて行く事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、今度は前に絡まれた連中に放課後、教室にやって来た。俺がそいつらに気がついた時は奴らは教壇に立ちこちらを指さしていた。すると大きな声で言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつは他人を平気で殴る最低な奴なんだぜ!こないだなんてこいつが殴られたし。

 

 

 

 

そこで教室がざわつき始めた。その後、俺が殴ったであろう奴が包帯を巻いていた。いや、手の怪我は絆創膏で治ってるなら問題無いだろと思いながら更に続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかもこいつの親がそいつの親に文句言おうとしたらいないんだってよ。

 

 

 

 

 

俺は心の底からの舌打ちが無意識に出た。それを聞いて恐れたのか近くにいた女子達が少し後ずさった。おい、魂魄。落ち着け。もう過ぎた事だ。その後散々馬鹿にした挙句、花穂の事もあーだこーだ後に笑いながら去っていった。俺は死ぬ程悔しくなってぶん殴ってやろうと思ったから外に出た。そこはギャラリーがいたせいか人が多くいた。それに紛れてバタバタと逃げて行ったのも見えた。俺は奴らを追いかけようとしてある男に引き留められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは僕に任せろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイツは俺にそれだけ告げると眼鏡を持ち上げてにやりと笑い、その場から立ち去った。




今週中にもう一つ投稿している小説が出せない恐れがあります。出来るだけ頑張るつもりですがご了承ください。
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