主神に恋い焦がれるのは間違っているだろうか   作:sophia

3 / 3
日常系を必死に考えるが思いつかない→参考に他の二次創作を読む→はまる→ゼミの卒研+面白い二次創作で最新話が書けない

絶望的ですわ

元々三話はアドミーラとヴェルフの話にしようと思っていたのですが、半分くらいまでは思いついてもその先が思い浮かばず、先にこっちを描くことにしました。

今回の話は他のダンまち二次創作でもあまりないんじゃないかな?って勝手に妄想しながら書いてます。ヘファイストス・ファミリアだからこそできる話なはずです

二次小説って何文字くらいがちょうどいいのだろうか?
3000?5000?7000?
まぁ自分は書けても恐らく5000文字くらいが最高なのだろうが

待っている方がいるかはわかりませんが投稿がかなり遅れて申し訳ございませんでした。因みにゼミの卒業研究は教授に言われてunityで3Dゲームの制作をしています。

感想をくれた方や評価してくださった方、お気に入り登録してくださった方ありがとうございました

お気に入り500超えてました、本当にありがとうございました



三話

 

 

 

第3話

 

とある一室では怒号が響き渡っていた。怒号を口から発しているのは女性、更にその怒号を受け気まずそうな表情をしているのも女性だ。

 

女性たちは人ではなく神である。彼女たちは親しい間柄であることはファミリアの子供達や彼女たちを知っている神の中ではよく知れたことである。

 

怒っている方は赤髪で右目に眼帯を付けている神、ヘファイストス

怒られている方は女神の中でも背が低く胸が大きい黒髪ツインテの神、ヘスティア

 

部屋の中には彼女たちニ柱(ふたり)だけではない。ヘスティアが怒られているにもかかわらず【我、関せず】といった感じで書類仕事をしている椿とその光景を少し驚きながらコーヒーを椿に渡しているアドミーラがいた。

 

「いい加減にしなさい!いつになったらファミリアに入ってくれる子供たちをみつけにいくの」

 

「それは……フ、フン!子供たちが僕を見る目がないのさ!」

 

怒られているにもかかわらず大きな胸を前に突き出して胸を張るヘスティアにヘファイストスは片手で頭を押さえながらワナワナと震えていた。

ヘスティアはヘファイストスの温情で此処、ヘファイストス・ファミリアに置いてもらっているのだが、日が経つにつれて何もしなくなりただただ毎日をだらけて過ごすだけになっている。ヘファイストスは彼女なりにヘスティアをサポートしたりしていたのだがいい加減我慢の限界となってしまったのだ。

 

「出ていきなさい…」

 

「……へっ?」

 

「もうヘスティアを此処には住まわせないわ」

 

ヘファイストスはこのままではいけないと決断した。ヘスティアの怠惰にいい加減怒ったということもあるが、このままでは何もしないままただの寄生虫となってしまうことをヘファイストスは恐れて出ていくようにヘスティアに言った。ヘファイストスにとってもかなりの決断であることは言わずとも皆わかっていることである。

 

「アド、ヘスティアを連れ出して」

 

「わかりました」

 

ヘスティアはヘファイストスに「出ていけ」などと言われるとは思ってもいなかったせいで思考が混乱した。

ヘスティアはヘファイストスとアドミーラを混乱しながらも交互に見る。混乱した思考のせいで現状がどうなっているのかを把握できていない。

アドミーラはヘスティアの両脇を持って器用に足で部屋のドアを開けるとそのまま出て行った。

 

「ま、待ってくれヘファイストス!話し合おうじゃないか!!ヘファイストス!」

 

部屋を出た(出された)瞬間に自身に置かれた状況を理解し、今の状況が下界に降りてきた中で最もやばいことだと判断したヘスティアは必死にアドミーラを振りほどいてヘファイストスの元へと行こうとするが、アドミーラは鍛冶師とはいえレベル5なのだから簡単に振りほどけるものでもない。神が「離せ」と威厳を放ちながら言えば子供たちは逆らえずにあっさりと従ってしまうのだが、今のヘスティアに威厳があるとは誰も思えないのは当然であろう。

そのまま長い廊下をヘスティアは持ち上げられながらも必死に「下してくれ」とアドミーラにお願いするが、アドミーラは持ち上げている主神よりもヘファイストスのお願いを優先する。彼のヘファイストスへの愛はそんな簡単に折れるものではないので話を一切聞かずに外へと向かって歩き続ける。彼女なりの必死の抵抗もむなしく、何をしても自信を持ち上げている存在に意味を成さなかった。

 

そしてとうとう廊下が終わりを告げ、外へと出る扉が見えてきた。このあたりでヘスティアは抵抗することをやめて諦めたかのようにしょぼんとしていた。近くにいたヘファイストス・ファミリアの子供達に扉を開けてもらい、外に出て直ぐにアドミーラはヘスティアをゆっくりとその場に下す。ヘスティアは最後のあがきとして涙目になりながらまるで猛獣に襲われて脅えている兎のような表情をアドミーラへと向ける。

ロリ巨乳の神様にこのような表情をされれば大体の者は堕ちてしまうだろう、ヘスティアは内心黒い笑みを浮かべながらアドミーラが堕ちるその時を想像していた。

 

バン――

 

無慈悲に乾いた音がその場に響いた

 

その場にいるのは可愛らしい表情をしているヘスティアただ一柱(ひとり)のみ。

 

ヘスティアの表情を見る前にアドミーラはドアを閉めてさっさとヘファイストスのいる部屋へと向かって歩いていたのだ。

 

「……バカーーーー!」

 

それはアドミーラに言った言葉なのか、ヘファイストスに向けた言葉なのか、それとも残酷な世界を一言で表して叫んでいるのかは本人にしかわからないのだろう。

 

アドミーラは直ぐに部屋に戻ると彼の予想通り窓の外を見つめるヘファイストスにため息を吐いた。

 

「そんな顔をするならヘスティア様を追い出さなければよかったじゃないですか」

 

「……ヘスティアのためだから」

 

追い出したことを少し後悔しながらも自分自身に「しょうがないこと」と言い聞かせるヘファイストス。彼女のファミリアの者や知り合いなら彼女が面倒見がいいことはよく知れたことだろう、だからこそ今回のことは彼女にとってかなりの決断であることはここにいる団長、副団長である椿とアドミーラもよくわかっていることだろう。

 

両手で反対側の肘を抑えて遠くを見つめるその姿はとても美しいとアドミーラは不謹慎にも思ってしまった。

 

マグカップにコーヒーを注いでヘファイストスに渡すとヘファイストスは表情を変えずに「ありがとう」とお礼を言い、外を見つめながらそのコーヒーを口にする。

 

その後少しの間聞こえるのはコーヒーを飲む音と椿が書類仕事をしているときに聞こえるカリカリとした筆の書く音だけである。

 

「はぁ~~」

 

そんな空間を崩したのは一つの大きなため息であった。

その声の主はヘファイストスだった。

 

「そんな後悔をするのならば追い出さなければよかっただろう、主神様よ」

 

「あれは仕方がなかったことなのよ、でもそれよりも食べていけるのかしら」

 

椿が先程アドミーラが言ったことと同じことをヘファイストスに言う。

しかし、今回のヘファイストスのため息の原因は追い出したことへの後悔ではなくその後の生活についてだった。

 

「食べていけるかだけじゃなくて住むところもあるのかしら」

 

結局ヘファイストスは面倒見のいい姉御肌な神であった。

 

「ならば主神様、衣食住がちゃんとできるように手配してあげればよかろう」

 

「そういえばじゃが丸くんを販売しているお店がたしかバイト募集してましたよ?」

 

ヘファイストスは2人の提案を聞いてそうすることにしたが、問題は住むところである。じゃが丸くんを販売しているところに頼み込めば住み込みにさせてもらえるだろう、しかしそれでは将来的に彼女の為にならない。下手すればまた子供たちをファミリアに入れないで怠惰してしまうかもしれない恐れがヘファイストスの中ではあった。必死に考え、どこかいい場所がないか思い出す。

 

「二人もヘスティアが住むいい場所がないか考えてくれない?」

 

そういわれ椿は一旦筆を置き考え、アドミーラも一緒になって考える。しかしこの二人はあくまで人間、神が住まう場所を考えてもそれはかなりいい物件の位置のみであるためにヘスティアが稼いで住めるような場所ではない。

暫く考え、ヘファイストスが結論を出す

 

「確か廃協会の地下室があったはず、あそこならヘスティアも住めるでしょう」

 

いいのかそんな場所で、と子供たちは思う。

 

「廃協会の地下は私が手配しておくとして…アド、じゃが丸くんのお店の方頼めるかしら」

 

「全然大丈夫ですよ、我が愛する主神の為ならば絶対にその願いをかなえましょう」

 

ヘファイストスはいつも通りのアドミーラの告白を華麗にスルーして部屋を飛び出して行った。アドミーラも目的地は違うが後を追うように部屋を出て行った。

 

その後の交渉はスムーズに終わった。ヘファイストスはギルドにヘスティアの代わりとして訪れて拠点申請を(おこな)い廃協会の地下に住んでもいいようにした。本来なら神本人が来なければならないのだが、ヘファイストス・ファミリアはそれなりにギルドにも顔が利くためになんとか大丈夫だった。

これで廃協会の地下という神が住むにはとてもしょぼい場所ではあるがヘスティアの拠点を入手することができた

 

アドミーラの方も店主に

 

「こんな容姿を持っている神様を一柱(ひとり)働かせてほしい、なんなら()き使ってもいい」

 

と言うと店主は扱き使うようなことはしませんがあの神様が働いてくれるというならこちらとしてもありがたいと言って了解してくれた。ヘスティアはマスコット的な存在として人気があったために一部の人は知っていたのだ。

 

アドミーラは帰りに偶々見つけたヘスティアに今回のことをつげ、廃協会の位置を教えて行くように促すとヘスティアは何か言いたそうな表情をしながらも諦めている感じで廃協会へと向かったのを確認した。ヘスティアは再びアドミーラに話しかけられたことにより若干の淡い期待を抱いていたのだが、その期待はいともたやすく一回の会話で打ち壊された。しかし、住む場所や働く場所を手配してくれている当たりヘファイストスなりの優しさを感じ、自分がダメであったと思いながら廃協会へと向かっていたのだった。その足取りは言うまでもなく重いのであった。

 

 

アドミーラが部屋へと戻ってくると再び落ち込んでいるヘファイストスがいた。

理由は単純、ヘスティアを追い出してしまったがために所在が分からず、どうやって今回見つけてきた働き口や住む場所を教えて上げれるのか、ということであった。実際その件は偶々ヘスティアに合ったアドミーラが解決しているのだが、アドミーラは再びうろたえる愛する主神を見て少し黙っておくことにした。

折角の悩みが解決したと思ったのに再び悩みが自分に襲い掛かってくる。そんなことが起きてしまったヘファイストスは悩んだ顔をしたり、いい案が思い浮かんだ顔をしたかと思えばまたすぐに難しい顔に変わる。普段しない表情のオンパレードにアドミーラは少し楽しくなっていた。

 

10分ほどアドミーラはその光景を楽しそうに見ているとヘファイストスと目が合った。

 

「あなたも考えなさい」

 

そんなに楽しそうなこと考えてるならヘスティアのいそうな場所を考えてくれ、そんな表情をしながらアドミーラに向かって言ってきた。

 

「実はですね…」

 

アドミーラは何の惜しげもなく既にヘスティアにそのことを告げていて今回の件はすでに終了していることを言った。その話をしているときのアドミーラは楽しそうにしていた。

その話を聞いたヘファイストスは最初は恥ずかしくて顔が赤くなったが直ぐに顔色が元に戻って椅子に座った。

 

「アド、私が悩んでいるのを見て楽しんでいたの?」

 

その問いにアドミーラは答えなかったがニコニコとしていた。その表情だけで十分こたえているようなものだった。

 

「暫く部屋に入ってこないで、アド」

 

「そんな!!」

 

今日の怒りの矛先は最終的にアドミーラへと向かい、2週間ほど部屋への立ち入り禁止が言い渡さた。

 

 






最近書いてて気が付いたんだけど俺会話少なすぎて読みずらいんじゃないか?かと言って会話ばかりだと心情とか解りずらいだろうし誰がしゃべっているかの区別がつきにくいだろうしそれはそれでわかりにくいだろうし……あぁ、丁度いい感じに書きたい―――――――

今回はできるだけ会話を増やしてみた回でした。ヘファイストスへの愛のささやきが殆どない回でしたが、ヘファイストスのファンが増えてほしいなぁとか少し思いながら彼女なりの思いやり溢れる回にしてみました。そのため正直主人公出さなくてもいいのでは?という感じの回になってしまったのは内緒である。途中から今回の話の登場人物はヘファイストスとヘスティアだけにしようかと思った。



椿さん今回書類仕事しかしてなくね?まぁ原作でもしてるしいいか

次回はできるだけ愛が囁ける回にしたいと思っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。