僕がこの世界に来てから大体一ヶ月が過ぎた。
この世界に来たとき、僕は前の世界と変わらず自分のベットの上にいた。この状況から恐らく憑依という形でこの世界に来たのだろう…この世界の僕はどうなったのだろうか?いや、こんなこと考えダメだ。
この後また視界が暗くなってあの空間にやって来た。後からブラスターブレードに聞いたが、どうやらこの空間は精神空間らしい。
目の前には今度はロイヤルパラディンの皆とその先頭に代表としてブラスターブレードがいる。
「Myヴァンガード、今からこの世界のことを話す。しっかりと聞いてくれ」
「わかった……」
取り敢えずブラスターブレードの話をまとめて見る。この世界には悪魔、堕天使、天使が三竦みの関係で存在してその他にも妖怪や吸血鬼などの存在もいる世界だそうだ。
……まるでクレイのユニットたちだな。三竦みの関係なのは昔悪魔、堕天使、天使で大きな戦争をしてその影響もあるらしい。すごい世界に来ちゃったな…。
それとその戦争で死んでしまった神が作ったシステムで神器(セイクリットギア)と呼ばれるものがあり、僕のロイヤルパラディンデッキは神器となって僕の中に入ったそうだ。
今の力じゃ神器を使えても精々グレイド1になれるかどうかで、コールもできないらしい。使い方は戦いの時にファイト感覚で叫べばいいらしい。そして肝心のコーリンさんの居場所だが……。
「すまない、Myヴァンガード。彼女がこの世界にいるということはわかったんだが、どこに居るのかまでは分からなかった」
「有り難う、ブラスターブレード。この世界にいるということだけ分かれば十分だよ。絶対コウリンさんに会ってみせる」
「健闘を祈る。もし敵に会ったときは迷わず神器を使ってくれ」
「その時は使わせて貰うよ、ブラスターブレード」
「では……」
こうして、僕はブラスターブレードとの会話を終えると、再び目を覚ました。
最初に目を覚ました時は気か付かなかったが、クローゼットにかけてある制服が宮地学園高等部の制服ではなく、別の学校の制服になっていた。駒王学園…それがこの世界の僕が通っている学校か……。
下に降りると前の世界と同じく、お母さんと妹のエミの姿があった。
「あらアイチ今日は起きるの速いのね。さあ、朝御飯食べましょう」
「嘘!アイチがこんな早起きするなんて…明日は雨かしら」
「ははは…」
この家族はどの世界でも相変わらずだった。
その後は体が覚えている流れで学校に通ってみると、やっぱりカムイくんや櫂くん、岬さんたちはいなかった。学校ではヴァンガードを始める前と同じくボッチ。まぁ下手に交友関係があっても、今の僕じゃ分からなかったから好都合だったけどね。
そして今はコーリンさんの手掛かりがまったくない状況だけど絶対見つけてみせる。
こうして僕の異世界での生活が始まった。