「アイチ昨日のことだけど……」
「ごめん、僕からは何も言えない。たぶん放課後にわかると思うよ」
「そうか、分かった」
朝イッセーくんが僕に、昨日のことで聞きに来た。しかし僕はこの世界のことを全て知ってるわけではないので、グレモリー先輩に聞いた方がいいだろう。
昨日はあの後グレモリー先輩が来て僕のことを聞きたがっていたが、イッセーくんの状態が危なくて、よく分からないがイービールピースと呼ばれるもので、悪魔に転生させたらしい。
そして今日の放課後に、使いを出すということで、その場で別れたのだ。
学校が終わり帰りの支度をしていると、教室の入り口から女性たちの喜びの声が聞こえる。
……何だろう?
すると金髪のイケメン……この高校で女子生徒にとても人気で有名な木場祐斗だった。
「イッセーくんに、アイチくんはいるかな」
「えっと、アイチは僕で……」
「くそー、なんの用だイケメン!」
イッセーくん、さすがに失礼だよ……。
道中、木場×アイチ、木場×イッセー、アイチ×イッセーとか聞こえたけど、気のせいだよね、きっと……。
木場くんに連れられて目的地に着くと、そこは普段誰も使わないような旧校舎だった。
「木場くん、目的地ってここ?」
「そうだよ。今開けるから待ってて」
木場くんは扉を開けると、扉の中に入る。僕たちも木場くんに続いて入っていった。
中に入ると、そこは本当にオカルトって感じの部屋で、そういう置物や黒魔術の魔方陣みたいなものも書いてあった。
……すごい部屋だな。
奥の方からはシャワーの音が聞こえてくる。シャワーまであるのか。
僕とイッセーくんは近くのソファーに座る。すると、目の前には一見小学生にも見えそうな学園のマスコットと呼ばれている搭城子猫さんが羊羮を食べていた。
「すげー、ロリッコの子猫ちゃんまで!」
「はは………有名人ばかりだね」
そして奥から恐らく少し濡れているところから、シャワーを浴びていただろうグレモリー先輩と、またまた有名人な姫島朱乃先輩がやって来た。
「二大お姉さまの二人がいるなんて!」
「あらあら、元気ですね。ふふふ」
もう、イッセーくんは興奮度マックスだ。
「さて、全員揃ったわね。アイチくんのことを知りたいところだけど、まず私たちのことを話すわ」
僕のことは後でいいだろう。イッセーくんも混乱してるだろうし。
「単刀直入に言うわ…私たち悪魔なの」
彼女がそういうと僕とイッセーくん以外のみんなの背中に黒いコウモリのような翼が出てきた。
……本当に単刀直入だな。
この後は三大勢力である悪魔、堕天使、天使のこと。そしてその歴史について話した。
そしてさらにイッセーくんの彼女だった堕天使レイナーレについて話し神器の話になるとイッセーくんが竜の籠手とよばれる物を出し向こう側の説明は終わった。
流れ的に次は僕か……。
「さて、アイチくん。あなたは一体何者かしら?」
何者……か。異世界人って言うわけにはいかないし、とりあえず……。
「ただの神器所有者ですよ」
「なら、何の神器を持ってるの?」
「ロイヤルパラディンです」
「ロイヤルパラディン?聞いたことのない神器ね……新種かしら」
「能力は……まぁ、変身能力みたいなものと思ってください」
「……わかったわ」
グレモリー先輩は完全には納得してないようだ。まぁ、僕だってまだこの神器について理解出来てないしな。
そんな中、グレモリー先輩が口を開いた。
「ところでアイチくん私の眷族にならない?」
「眷族ですか?」
正直この質問はブラスターブレードから聞いていて、必ずくると思い前から考えていた。コウリンさんを探すのに莫大な時間を掛けるなら悪魔になった方がいいけど、もちろんそんな時間を掛けるきはない。それに悪魔になって、神器に悪影響がもしも出たりしたらまずいからね。
「今のところはお断りしておきます」
「そう、残念ね……気が変わったら言ってちょうだい」
この後、流れ的にオカルト研究部に入ることになり、少し会話して家に帰った。
僕は根拠はないが、恐らくコーリンさんは裏の世界で関わっていると思ったので、オカルト研究部に入れたのは良かったと思う。
こうして僕は裏の世界へと、一歩踏み込んだ。