アイチ inハイスクールD×D   作:厨二王子

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今日から三日連続投稿で、焼き鳥編終わらせます。では、どうぞ!


合宿

「はあ、はあ……」

 

「大変だね。イッセーくん」

 

「くそ、アイチ。お前も持てよな」

 

「あはは……。僕も一応持ってるよ」

 

 イッセーくんが重い荷物……というか、ありえないほどの荷物を持って僕に文句を言ってくる。僕はその言葉を苦笑いで返した。今僕たちオカルト研究部は山奥に合宿をしに来ていた。それは数日前、突然朱乃先輩から告げられた。

 

『その大きい荷物は?』

 

『今度のレーティングゲームのために、合宿することになったんですよ』

 

『なるほど……』

 

『もちろん、アイチくんも参加ですわ』

 

『……えっ』

 

 上のような流れで、レーティングゲームに参戦しない僕もこの合宿に参加することになったのだ。まぁ、僕も何か力になればとは思っていたからいいんだけど。そして、イッセーくんの課題が身体能力の向上だそうだ。彼の神器である赤龍帝の籠手は山奥持ち主の力を二倍にするから、もともと力が低いと力の倍加がまた変わってくるからね。僕の場合は一応ライドすれば、それに応じて身体能力が上がるけど、やっぱり僕も神器が使えないとき身体能力はあった方がいいと思ったので、今回の合宿ではイッセーくんと同じく身体能力の向上を課題にすることにした。

 それと最近神器の中のブラスターブレード、なにかしらの調整をしているらしくて返事がない。恐らく、グレード2にライドできるようになるための準備だと思うんだけど……。

 

「どうにかなればいいんだけど……」

 

「くっ、重い……」

 

「お先に」

 

 僕が一人考えていると、兵藤くんが苦痛の声を上げ、子猫さんがまたとてつもなく重そうな荷物を持って、僕たちの前を素早く抜けて行く。

 すると、目的地である場所が見えてきた……って。

 

「部長……もしかして、あれが……」

 

「ええ、アイチ。そうよ」

 

 見えてきた建物はただの一軒家というレベルではなく、まさに館……もしくはお城。そのぐらいのレベルの建物がそこにはあった。

 

「すごいですね……」

 

「そう?冥界にある実家はもっと大きいわよ」

 

「あはは……」

 

 僕は部長の話を聞いて、苦笑いが止まらなかった。

 

 

 合宿所……というか館に着いてから、皆がそれぞれ特訓を始めた。イッセーくんは子猫さんに連れられて、アーシアさんは朱乃先輩と一緒に魔力の特訓に行っている。僕は人間なので悪魔の魔法は使えないから、意味はないんだけど。でも、いつかは覚えてたいな……魔法。部長はレーティングゲームの戦術の勉強をしている。そして今日、僕は木場くんと剣の修行をすることになった。

 

「それじゃあ、始めようかアイチくん」

 

「はい」

 

 木場くんが僕に声を掛けると、自身の手元に魔剣を出現させた。僕も……。

 

「ライド」

 

 僕はこの言葉を一言呟くと、その姿は元の自分の姿から変わり、緑のマントをなびかせ、銀色の鎧を纏う騎士へと変わる。

 

『友誼の騎士 ケイ』

 

「なるほど。また強そうな姿に……」

 

「行きます!」

 

 僕は力強い声と共に、木場くんへ斬りかかった。

 

「やるね、アイチくん」

 

「まだまだですよ」

 

 僕は木場くんの剣の動きを見るだけではなく、感じながら避けていく。これはあくまでもユニットの力であり、自身の力ではない。なので、僕はこの感覚を少しずつでも、自身の技術として吸収したい。目標は二つあり、一つは神器なしでも、身を守るくらいてまで強くなること。そして、もう一つが重要で、この神器の力を使いこなせるようにすることだ。

 

「そこ!」

 

「やるね……だが、甘いよ!」

 

 僕は木場くんの懐に切り込むが、木場くんはその剣筋を先読みして、カウンターで返してくる。僕はその一撃をもろに受けて、後ろに倒れてしまった。

 

「くっ」

 

「休憩するかい?」

 

「まだまだ!」

 

 こうして、合宿初日と二日目はこの特訓をして、三日目はイッセーくんとアーシアさんも交えて裏事情の勉強会をおこなった。

 

「かあー、難しい」

 

「あはは、そうだね。しかし、聞けば聞くほどヴァンガードのユニットみたいだ」

 

「ユニット?」

 

「ああ、何でもない」

 

 イッセーくんは僕が思わず呟いた言葉に反応するが、僕は適当にごまかした。

 

 

 

 そして、勉強会を行った三日目以降は部長や兵藤くんと共に、身体能力の強化に臨んでいた。というか、筋トレだけど……。

 

「アイチ……死にそうだ」

 

「後少しだよ、だから……」

 

「はい、後十回よ。頑張って」

 

 今僕たちは重たい荷物を持ちながら、スクワットをしている……それも千回。 正直、イッセーくんじゃないけど辛い。僕はついこないだまで人間だった筈だったんだけど……。

 

『あの~、僕もこのメニューを……?』

 

『もちろん』

 

 僕が恐る恐る聞くと、部長は笑顔でこう答えたのだ。正直、きれいな笑顔だったけど、僕にはこの時悪魔の笑顔に見えたね。……というか、部長は悪魔だったな……。

 こうしてイッセーくんと僕は他の特訓を交えながら、九日目までこの地獄の特訓を乗り切った。




友誼の騎士 ケイ
パワー 7000、シールド5000、☆1
能力は【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、あなたのカード名に「ブラスター」を含むヴァンガードがいるなら、そのバトル中、このユニットのパワー+3000。
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