決闘オペラミルキィホームズ〜スキマと次元を超えて〜   作:ダットリー

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知り合いから意見を貰いながらやっています、今週中に新しい話を出したいと思います。


第3話 新たなる犠牲者

第3話 新たなる犠牲者

 

根津「へへっ、やっりー」

ネロ「くっそー、あとちょっとだったんだけどなー」

店長「でも、いいデュエルだったよ。ネロちゃんがあそこで逆転したのも、根津君がさらにそれを返したのも、予想外だったからね」

エリー「二人とも・・・とても・・・いいデュエル・・・でした・・・」

ネロ「そういや根津、結局あの伏せはなんだったのさ」

根津「お察しのとおり、《奈落》だよ。《パワーボンド》あたりならなんとかなったんだがなー」

ネロ「僕も危なかったよ。あそこで《トラックロイド》か《スチームロイド》が引けなかったら終わりだったからね」

店長「僕もてっきり《ジャンボドリル》かと思ったよ。前のターンに《サブマリンロイド》を守ってたし。」

ネロ「《リミッター解除》があるから、どっちでもよかったんだけど、ダメージ的に《ジャンボドリル》なら勝ってたかな?」

根津「いいや、結局削りきれてないぜ。まあ俺も《真炎の爆発》が引けなきゃ終わってたようなもんだが」

店長「え、《ラヴァル・キャノン》でも大丈夫じゃないかな?《淑女》を特殊召喚して、シンクロすれば・・・」

根津「俺もそうは思ったんだが、あの状況を返せるレベル7シンクロなんていたか?」

店長「うーん・・・確かにいた記憶はあるんだけど・・・なんで思い出せないんだろう・・・」

ネロ「?」

エリー「ネロ・・・ちょっと・・・デッキを・・・見せて・・・」

ネロ「あ、うん。いいよ。ついでに、なんか相性良さそうなカードとかないかな?」

エリー「・・・・・・手札消費と・・・展開力が・・・足りなそう・・・」

ネロ「そうなんだよねー。どうしても融合すると手札を4、5枚使っちゃうからねー。《エクスプレスロイド》である程度は回復できるとはいえ」

エリー「手札の消費を抑えて融合できる《チェーンマテリアル》や・・《超機合体》・・墓地肥やしとドローができて・・《エクスプレスロイド》とも相性のいい《リミット・リバース》にも対応する・・《カードガンナー》・・蘇生による展開ができる《アイアンコール》・・万能のサーチカードになりうる・・《融合準備》・・あとは新弾のロイドの中でも・・手札を増やせる・・《タンクロイド》や《ターボロイド》などは・・どうでしょう・・・」

ネロ「えーっと・・・もう一回全部言って」

エリー「え・・・?・・・あっ・・・」

店長「ははは・・・ちょっと驚いたな。まあ、今、エリーちゃんだったかな、が言ってくれたカードは確かにどれもロイドには相性がいいね。しかも《一族の結束》を使うデッキだってこともしっかり考えてる。付け足すなら、《ターボロイド》を入れるなら、《ストライクロイド》も入れちゃって、《ソリッドロイド》を出せるようにするのも面白いかもしれないね」

ネロ「エリーが言ってた新弾のロイドって・・・これ?」

店長「そうそう、それだよ。買ってくかい?」

ネロ「そのつもりだけど・・・今6時20分かー・・・今日はもう帰って、また今度出直すことにするよ。寮の夕飯に遅れたくないし」

店長「ご飯優先なんだ・・・。じゃあさっきエリーちゃんが言ったカードは探して予約ってことにしておくかい?」

ネロ「うん、そうして。ってさっきからエリーはまた何考えこんでんの?」

エリー「一瞬・・・あの人たちのこと・・・思い出せそうだったから・・・」

店長「あの人たち?」

ネロ「ああ、今世界で起こってる事件の被害者で、気になる名前があったってこと。どうして気になってるかはよくわかんないけど」

店長「どんな名前の人なんだい?」

ネロ「確か不動に九十九に榊だっけ?全員職業も違うのになにが気になるんだか」

根津「不動に九十九に榊だあ!?」

ネロ「何?心当たりでもあんの?」

根津「心当たりも何も・・・俺の見当違いじゃなきゃ不動に九十九に榊つったらそれぞれシンクロ、エクシーズ、ペンデュラム使いで有名なトップクラスのデュエリスト達じゃねーか。伝説級の人たちだぞ」

ネロ、エリー「!!」

エリー「確かに・・・みんな・・・有名な・・・デュエリスト・・・」

ネロ「エリー、他の気になった人もそうなの?」

エリー「はい・・・もしかしたら・・・他の人も・・・」

ネロ「エリー、行こう!店長、カードよろしく!」

店長「行っちゃった・・・。どうしたのかな?」

根津「・・・さあな。それより店長。大会の受け付け頼むぜ」

店長「おっと、悪い悪い」

 

エリー「ね、ネロ・・・待って・・・行くって・・・どこに・・・」

ネロ「どこって・・・事務所に決まってるでしょ」

エリー「え・・・でも・・・まだ・・・小林さんが・・・」

ネロ「むしろ小林がいるからこそだよ。小林もあの名前に聞き覚えがあったってことは、たぶん小林も遊戯王を知ってるってことでしょ」

エリー「あ・・・確かに・・・」

ネロ「そうと決まれば、急ぐよ、エリー」

エリー「はい・・・!」

 

小林「さて・・・そろそろご飯でも食べにいこうかな」

ネロ「小林~!」

小林「ネロ!?それにエルキュールも!どうしたんだい二人とも」

ネロ「被害者の共通点、見つかったかもしれないんだ」

小林「本当かい!?」

エリー「はい・・・まだ・・・可能性・・・ですけど・・・」

小林「・・・それでどんな共通点があったんだい?」

ネロ「これだよ」

小林「遊戯王の・・・カード・・・?もしかして・・・」

エリー「はい・・・少なくとも・・・あの3名の方たちは・・・みんな・・・デュエリスト・・・です・・・」

小林「言われてみれば・・・あの3人は世界のトップデュエリストたち・・・」

ネロ「やっぱり小林も、遊戯王、知ってたんだね」

小林「まあ、少年探偵時代から少しずつ・・・って、そんなことはどうでもいいか。とりあえず、明日、他の人たちもデュエリストであるか、調べてみよう」

ネロ「いいや、今からある程度は調べようよ」

小林「え?」

ネロ「みんなをそっちのけで調査すんのも嫌だけど、この共通点はまだ可能性でしかないんだ。僕たちは遊戯王を知ってるけど、シャロたちは多分知らない。だから、他のみんなが余計なことを考えなくてもいいように、この可能性が勘違いかどうかぐらいははっきりさせておきたいんだ」

小林「ネロ・・・確かに、遊戯王を知らないのにデュエリストを調べろってのは、無茶な話か・・・分かった、今日は公式大会みたいな大きな大会の入賞者なんかを調べてみて、それが今回の事件の被害者になってしまっているか、僕たちだけで調べてみよう!」

ネロ、エリー「了解!」

ネロ「ぐ~(腹の音)・・・・・・えへへ」

小林「・・・その前にどこかで夕飯を食べてこようか」

 

19時50分

エリー「第38回世界大会の入賞者・・・被害者のリストに・・・全員・・・ありました・・・」

ネロ「41回も同じく」

小林「38回の時の代表決定戦のベスト8も全員失踪してる・・・驚いたな、これは」

ネロ「大きな大会の入賞者だけでももう被害者の3分の1・・・これは、確定じゃないの」

小林「ああ、これは重要なファクターだ・・・。ひとまず、この路線で調査してよさそうだ。しかし、二人ともよくこのことに気付いたね」

ネロ「あの3人のことがわかったのは根津のおかげだし、そもそもその3人に気付いたのはエリーだから、僕はなんにもしてないよ」

エリー「そんなこと・・・ないです・・・ネロが・・・ショップに連れて行ってくれなかったら・・・」

小林「すごいのは二人ともだよ。でも、3人のことがわかった根津君って?」

ネロ「ああ、小林は知らないのか。僕たちのクラスメイトで、イヤミなやつさ。ま、なんだかんだ悪いやつじゃないけど」

小林「へぇ、彼も遊戯王を?」

ネロ「うん。しかもかなりの腕。今頃、大会で優勝してやがるんじゃないの?」

 

根津「やっべー!遅れる遅れる!くっそ、大会で優勝したのはいいけど、今日は8時に集合ってアルセーヌ様に呼ばれてんだ!早く学院につかねーと・・・」

根津「・・・お、この壁越えりゃ近道だな、っと」

根津が壁を越え着地したとき、その場所の地面が、突然消失した。

根津「・・・へ?」

辛うじて落下を回避する根津。しかし、その『空間』の周辺に、まるで『空間』に吸い込むような力場が発生する。

根津「くっそ・・・いったい何だってんだよ!こんなとこで・・・死んでたまっか!」

 

アリス「・・・」

カズミ「どうしたの、アリス。帰る前からなんかおかしいよ?」

アリス「あ、うん、ちょっと考え事してて」

カズミ「考え事?もしかして、アリスもあの名前が気になるとか?」

アリス「うん・・・それで今まで考えてたんだけど、あの3人の共通点って、もしかしてこれじゃないかな」

カズミ「遊戯王?つまりあの3人がデュエリストってこと?」

アリス「うん。少し調べてみたけど、やっぱり不動さんとか、九十九さんとか、有名なデュエリストだった」

カズミ「すごいじゃん、アリス!」

アリス「でも・・・流石に信じてもらえないかな、って」

カズミ「まあ、突然『被害者はみんなデュエリストの可能性があります!』って言ったってダメだよね・・・それでも、少なくとも小林さんには相談してみようよ!せっかくわかったことを伝えないなんて、もったいないし!」

アリス「カズミちゃん・・・わかった。明日、小林さんに相談してみるよ。ありがとう、カズミちゃん」

その時、遠くから、爆音が聞こえる。

アリス「今のは・・・爆発音!?」

カズミ「しかも・・・学園のほうから聞こえた・・・」

アリス「カズミちゃん!」

カズミ「うん!行こう、アリス!」

 

根津「いつつ・・・へへ、爆弾にはこんな使い道もあるって訳よ」

爆発による衝撃を利用して『空間』に吸い込まれないところまで吹っ飛んだ根津。しかし、そんな根津を捉えるように、『空間』は根津のいる場所まで伸びた。

根津「嘘・・・だろ・・・」

根津は吹っ飛んだ後のため、もう抵抗はできない。

根津「くっそ・・・・・・あ、アンリエット様ーーーーーー!!!!」

根津は、『空間』に吸い込まれ、『失踪』した。

 

石流「根津のやつ・・・遅いな・・・」

二十里「ん~、美しいアンリエット様の収集に遅刻とは・・・美しくない」

アンリエット「・・・」

爆発音

石流、二十里、アンリエット「!?」

石流「今の爆発は・・・根津か・・・?」

二十里「根津が揉め事でも起こしたのか・・・もしくは・・・」

根津「アンリエット様ーーーーーー!!!!」

石流、二十里、アンリエット「!!」

石流「根津の悲鳴・・・!」

二十里「どうも、根津が襲われたみたいだね」

アンリエット「根津さん・・・?」

石流「行くぞ、二十里」

二十里「モチのロン!」

アンリエット(まさか・・・)

 

エリー「今の・・・爆発音・・・?」

小林「おそらくは。しかも、結構近いところだ」

ネロ「爆発っていうと・・・怪盗帝国・・・?」

エリー「怪盗・・・事件・・・?」

小林「わからない。だけど、何かあったのは確かだろう」

ネロ「・・・嫌な予感がするよ。」

小林「ああ。ひとまず爆発のあったところへ・・・」

根津「アンリエット様ーーーーーー!!!!」

ネロ、エリー、小林「!!」

エリー「今の・・・もしかして・・・」

ネロ「・・・っ!」

小林「ネロ!・・・エルキュール、僕たちも行こう!」

エリー「はい・・・!」

 

ネロ「確かこの辺り・・・!!嘘・・・あれ・・・」

小林「鞄・・・これは・・・根津君のものみたいだ・・・でも、何かが落ちたみたいだけど・・・」

石流「根津ー!」

エリー「石流・・・先生・・・?」

石流「ミルキィホームズ・・・ちょうどいい、根津を見なかったか?」

小林「・・・ここに彼の鞄が落ちていたけど・・・彼の姿は・・・」

エリー「これまでの事件と・・・同じ・・・状況・・・」

ネロ「ふざけんなよ・・・根津ー!いるんだろ!返事しろよ!根津ー!・・・くっそ!」

小林「ネロ・・・」

二十里「何者かにさらわれたとしたら、まだ犯人は近くにいるだろう」

小林「・・・先生達は周辺に誰かいないか探してください。僕たちは何か犯人の手がかりがないか探してみます」

石流「承知した」

 

小林「ダメだ・・・何一つ手がかりがない・・・エルキュール、そっちはどうだい?」

エリー「こちらも同じく・・・」

ネロ「・・・」

アリス、カズミ「小林さん!」

小林「二人とも!二人も爆音を聞いて駆けつけたのかい?」

アリス「ええ、一体何があったんですか?」

小林「また・・・失踪事件が起こってしまったみたいなんだ・・・それも被害者は・・・学園の生徒だ」

アリス、カズミ「!!」

カズミ「そんな・・・学園の生徒が・・・なんで・・・?」

小林「それは・・・」

二十里「ミスター小林」

小林「先生。どうでした?」

石流「我々以外には猫一匹いませんでした」

カズミ「それじゃあ・・・」

ネロ「ちくしょう・・・なんで・・・なんで根津が・・・」

J月F日、午後8時、ホームズ探偵学園所属、根津次郎、失踪




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