決闘オペラミルキィホームズ〜スキマと次元を超えて〜   作:ダットリー

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今回はデュエルしません

今回は最初に前編と書いていましたが新話のプロットが新しい話になっていた為修正しました。


第4話「唯一の手掛かり」

4話「唯一の手掛かり」前編

ネロ「・・・小林、僕たちはもう寮に帰るよ・・・」

エリー「すいません・・・・・・」

小林「・・・二人とも、今日はお疲れ。また明日、頑張ろう。」

ネロ、エリー「・・・」

カズミ「ネロさんとエルキュールさん・・・どうしたんでしょう?」

アリス「私達が来たころにはもうあんな調子でしたけど・・・小林さん、何かあったんですか?」

小林「・・・今回、行方不明になった学園の生徒が、彼女達のクラスメイト、友達なんだ」

アリス「そんな・・・」

カズミ「友達が・・・失踪・・・」

小林「・・・さあ、もう夜も遅い。二人も今日は休むべきだ。よければ、家まで送るよ」

アリス「あ・・・はい。ありがとうございます。でも・・・」

カズミ「アリス、どうせなら今、相談してみようよ!」

小林「?」

 

カズミ「それじゃあ、このことはもうネロさんとエルキュールさんが気付いて、事件が起こるまでこのことを調べていたんですか?」

小林「うん。結果、少なくとも被害者の3分の1はデュエリストだってことがわかってる」

アリス「やっぱり、ミルキィホームズ先輩はすごいなぁ・・・」

小林「いや、二人もこのことに気付けたんだ、十分すごいよ。これは、そのうち二人に追い抜かれちゃうかもね」

アリス「い、いえ!そんなことは・・・」

カズミ「それにしても、まさか小林さんやネロさんたちが遊戯王をやってたなんて」

小林「僕も、趣味でやってただけなんだけど、こんな手がかりがあるなんて、思いもしなかったよ」

アリス「もしかして、今日の被害者の、根津さんも、そうなんですか?」

小林「直接は知らないけど、ネロやエルキュールの話では、そうみたいだよ」

カズミ「そうだ!アリス、今日はここに泊まって、被害者のことを調べていこうよ!」

アリス「カズミちゃん!?・・・そうだね、今は少しでも、ミルキィホームズ先輩達の負担を減らさないと!」

小林「二人とも・・・わかった、もう少し、調査を進めよう!・・・でもその前に、ちゃんと家族に連絡してね」

アリス、カズミ「はい!」

 

シャロ「まさか・・・根津くんが失踪しちゃうなんて・・・」

コーデリア「私達・・・なんで気付けなかったのかしら・・・すぐ近くだったはずなのに・・・」

ネロ「2人はまだいいよ・・・僕なんて、ちょっと前まで一緒にいたのに・・・」

エリー「ネロ・・・みんな・・・」

アリス「ミルキィさん・・・」

全員「・・・」

小林(根津君は彼女たちにとって大切な友達・・・みんなが落ち込むのも無理はない・・・でも・・・)

小林「みんな、聞いてくれ」

シャロ「小林先生?」

小林「根津君が被害にあってしまったことは僕も辛い、それが学園近くで起こったんだから、なおさらだ。でも、ここでくよくよしていたって、彼は戻ってこない。彼を助けるには、一刻も早くこの事件を解決するしかないんだ!幸い、重要なファクターは見つかってる。だからこそ、根津君のためにも、みんなで協力して謎を解き明かそう!」

シャロ「先生・・・!」ネロ「小林・・・」エリー「小林さん・・・」コーデリア「教官・・・」アリス、カズミ「小林さん・・・」

シャロ「・・・小林先生の言うとおりです!落ち込んでたってしかたありません!みんなで事件を解決しましょう!」

ネロ「・・・シャロ・・・・・・そうだね。こんなとこで落ち込んでるのなんて、僕らのガラじゃないよね。それに、こんな状況根津のやつがあの世から見てたらなんて言われたもんか」

エリー「ネロ・・・まだ・・・根津さんは・・・死んでない・・・」

コーデリア「そうね。私達は探偵!謎を解き明かして、人を助けるのが役目よ!そうと決まれば、早く捜査を再開しましょう!」

カズミ「ミルキィさん・・・!」

シャロ「それで、小林さん。見つけた重要なファクターってなんですか?」

小林「被害者の共通点さ」

コーデリア「被害者の共通点がわかったんですか!?流石は教官!それで、その共通点って何なんですか?」

小林「え・・・えっと・・・」

ネロ「そんな難しく考えなくっても、そのまま言っちゃえばいいのに」

小林「あ・・・うん・・・コホン。・・・被害者の共通点、それは・・・」

シャロ、コーデリア「それは・・・?」

小林「・・・デュエリストだってことだ!」

コーデリア「・・・は?」

シャロ「デュエリスト・・・って何ですか?」

ネロ「まあ、こうなるよね~」

小林「ね、ネロ・・・えっと、つまり、被害者の多くが遊戯王ってカードゲームの熟練プレイヤーだってことだよ」

シャロ「ゆうぎおう?」

コーデリア「遊戯王って・・・まあ、聞いたことぐらいはありますけど・・・本当にそんなのが被害者の共通点なんですか?」

小林「ああ。今、ネロとエルキュール、そしてフェザーズが調べてくれただけでも、被害者の半分は遊戯王の有名プレイヤーだった」

コーデリア「そんな・・・って、ネロにエリー、それにフェザーズも、あなた達はもう知ってたの!?」

ネロ「エリーが気になってた名前の人たちについて、ショップで聞いたら、全員デュエリストってことがわかってね。それを小林に話してちょっと調べたら見事にだいたいはデュエリストだったんだ。というか、フェザーズも気付いてたんだ」

カズミ「アリスが気付いたんです!それで、あの事件の後、小林さんに話して・・・」

アリス「ネロさんたちの捜査を引き継いで、泊りがけでまだ調べていない被害者たちのことをいくらか調べていたんです」

コーデリア「驚いたわ・・・っていうか、これじゃあ、私とシャロがダメダメなだけみたいじゃない!」

ネロ「そうなんじゃないの?」

コーデリア「なっ・・・」

エリー「遊戯王を知らないなら・・・仕方ないと・・・思います・・・」

コーデリア「・・・もしかして、あなた達全員、小林さんも含めて、全員その、でゅえりすと?なの?」

小林「あはは・・・そうみたい・・・」

コーデリア「・・・悪夢だわ・・・」

シャロ「とりあえず、被害者さんたちが、そのでゅえりすとかどうか、みんなで捜査しましょう!」

ネロ、エリー、アリス、カズミ「おー!」コーデリア「はぁ・・・」

 

エリー「・・・ここまで・・・多いなんて・・・」

ネロ「というか、ほぼ全員じゃん。根津みたいに地元でちょっと名の知れてる程度のやつなんて、わかりっこないから、上々じゃないの?」

小林「ああ、被害者のうちこれだけ多くの人がデュエリストだってわかれば、犯人はどこの地域でも決まってデュエリストを狙っていると考えていいだろう」

アリス「それじゃあ・・・」

小林「ああ、これからは犯人を見つけ出すために捜査をしていこう」

カズミ「ついに確信に、ってことですね!」

ネロ「でも、どうやって探すの?」

コーデリア「それはもちろん、現場を捜査して・・・あ・・・」

ネロ「そ。一番身近で起きた根津の時すら、手がかりゼロなんだ。なのに、いまさらどうやって捜査すんの」

コーデリア「う・・・」

小林「手がかりはないわけじゃないんだけど・・・犯人には結びつきそうにないんだよね」

エリー「手がかりが・・・あったんですか・・・?」

シャロ「何があったんですか?」

小林「何ってわけでもないけど・・・あの時、根津君の鞄の中を調べたら、確実に持っていたはずの根津君のデッキが消えていたんだ。ただ、根津君自体も失踪してる以上、デッキを盗むのが目的じゃないと思って言ってなかったんだけど」

カズミ「確かに、デッキを盗むだけなら、わざわざその持ち主をさらったりする必要ないですからね・・・」

アリス「被害者とのデュエルが目的・・・とか・・・」

ネロ「だったらその場で挑めばいいだけなのに、わざわざさらう必要ないと思うよ」

アリス「そうですよね・・・」

コーデリア「それじゃあ、どうやって犯人を捜すって言うの?」

小林「そこが問題なんだ・・・どうしたものか・・・」

シャロ「・・・犯人さんは、犯行のときだけは絶対に姿を現すんじゃないんですか?」

ネロ「それは、まあ、そうだけど」

シャロ「じゃあ、犯行をする瞬間なら、犯人さんを捕まえられます!」

コーデリア「無理よ。学園の近くで根津君が襲われたときだって、誰も犯人を見てないのよ!」

シャロ「うぐ・・・なら、私達の誰かが狙われるようにすればいいと思います!」

シャロ以外全員「!!」

アリス「つまり・・・」

エリー「おとり・・・捜査・・・?」

小林「ダメだ!そんな危険なことを君達にさせるわけには・・・」

ネロ「でもぶっちゃけ、それくらいしか手段はないよね」

小林「それは・・・そうだけど・・・」

ネロ「じゃ、決まりだね。時期的にもちょうどいいんじゃない?」

コーデリア「ネロ!教官も危険といっているでしょう!いくらなんでも無茶よ!」

ネロ「それじゃあコーデリアは、また学園の生徒が襲われてもいいっていうの?」

コーデリア「それは・・・。!そうよ!そのデュエリストってのを護衛すれば、犯人の方から尻尾を出すわ!」

ネロ「じゃあ、いったい誰を護衛するってのさ。この世界にデュエリストなんて塵の数ほどいるってのに、その中で誰が狙われるかなんて、わかると思ってんの?」

コーデリア「・・・でも、世界大会で優勝するような人のところには、ほぼ確実にくるんじゃ・・・」

ネロ「そりゃあ可能性は高いだろうけど、そんな人のところに僕らみたいなのが『次はあなたが狙われるかもしれないから護衛させてください』なんて言える?それに世界で優勝するような人に僕らが会いにいけるとでも?しかも、現時点でも歴代優勝者は3分の2ぐらいしか失踪してない、それどころかその人より先に根津みたいな地方の大会の上位常連みたいなのが被害にあってる。これじゃあ、次に被害にあうのが誰かなんて、わかったもんじゃない。それこそ、次は僕らである可能性だってあるんだ」

カズミ「でも、私達、ショップ大会ですら、参加したことないですよ?」

ネロ「だから囮捜査をするなら今なんだ。ちょうど2週間後に、ヨコハマで全国大会の地方予選っていうか、特別予選ってのをやるみたいなんだ。これで優勝すれば、犯人の矛先が僕たちに向く可能性は十分にある」

コーデリア「・・・でも、優勝したって、犯人が私達を狙うかもわからないじゃない!それじゃあ意味がないわ!」

ネロ「・・・そりゃあそうだけどさ、だからって何もしない訳にはいかないでしょ」

コーデリア「だからって、みんなを危険に晒すわけにはいかないでしょう!」

ネロ「小林はどう思う?」コーデリア「教官!」

小林「え、えっと・・・・・・僕も、みんなを危険に晒したくはない。でも、ネロの言うことはもっともだ、このままじゃ捜査が進まない」

エリー「それじゃあ・・・どうするんですか・・・?」

小林「・・・ひとまず、その大会にみんなで参加してみるのがいいと思う」

コーデリア「教官!?」

小林「大会で優勝すれば、そのときは危険だけど、囮捜査として捜査を進めればいい。負けてしまっても、優勝者を尾行したりして、捜査が可能だ。それに、ヨコハマの人なら事情を説明して護衛を頼むのにわだかまりも少ないだろうし」

ネロ「なるほど、大会に出るだけ出て、結果でその後の捜査を変える、と。」

カズミ「いいですね!それなら大会が終わり次第、大会がどんな結果になろうと捜査ができる!それでいきましょう!」

コーデリア「確かに、結果を残せなければ危険はないだろうけど・・・」

小林「それに、優勝だけを目指して、気負いすぎるのも嫌だしね。大会はみんなで楽しんで、その後は結果次第で捜査をしたい、っていうのが、僕の考えかな」

コーデリア「・・・わかりました。それが一番合法的な方法ですしね」

アリス「それじゃあ、大会までの間は・・・」

小林「まあ、一応優勝を目指して特訓、ってとこかな」

エリー「特訓・・・」

ネロ「へへへ、面白くなってきだじゃん。じゃあ、コーデリアとシャロはとりあえずルール覚えてデッキ組まないとね」

コーデリア「そうね・・・こんな真面目にゲームをやるのも久しぶりね・・・」

シャロ「・・・エリーさん、エリーさん」

エリー「なあに、シャロ・・・?」

シャロ「・・・遊戯王って、なんです?」

ネロ「って、そこからかよっ!」

 

ネロ「・・・もう一回言うよ。遊戯王ってのは、今、世界で一番注目を集めてるカードゲーム。お互いのライフを削りあって先に相手のライフを0にした方が勝ち。カードの種類はモンスター、魔法、罠。例外はあるけど、魔法は手札から発動して効果を発動するカード。罠は場に伏せて、相手の行動に対して発動するカード。モンスターには何種類かあって、メインデッキに入るのは効果のない通常モンスターと、効果を持つ効果モンスター、あとはペンデュラムモンスターってのと儀式モンスターってのがいるけど、これはちょっと特殊だから後々、使うなら教えるよ。で、エクストラデッキのモンスターは、融合魔法で複数のモンスターを融合して召喚する融合モンスター、チ ューナーとそれ以外のモンスターでレベルを足し合わせて召喚するシンクロモンスター、場の同じレベルのモンスター複数体をオーバーレイユニットとして召喚するエクシーズモンスターの、全部で7種類。最初の手札は5枚で、先行はドローできない。伏せた罠や速攻魔法は伏せたターンには使えない。こんなところかな、わかった?二人とも」

コーデリア「大体は把握したわ」シャロ「な・・・なんとか・・・」

ネロ「OK。じゃあ二人とも、デッキを組もうか」

コーデリア「でも、私達カードは持ってないわよ?」

ネロ「そのぐらい、僕たちの持ってるカードを貸すよ。作りたいテーマを決めて、そのテーマに合うカードでデッキを組むといいよ。小林を二人につけて、見守ってもらうから、なんかあったら小林に聞いて」

小林「え、僕?」

シャロ「よろしくお願いします!先生!」コーデリア「よろしくお願いします!教官!」

小林「あ、ああ」

カズミ「私達はどうしましょう?」

エリー「デッキを見せ合って・・・お互いのデッキを強化したり・・・とか・・・?」

ネロ「ま、それが一番だろうけど・・・それじゃつまんないし、どうせならエリーのデュエルも見てみたいな」

エリー「えっ・・・」

ネロ「エリーはまだ他の人とデュエルしたことないんでしょ?だったら、慣れておかなきゃ、大会以前の問題だよ」

エリー「あうぅ・・・」

ネロ「相手は・・・そうだな・・・じゃあ、アリス、お願い」

アリス「わ、私ですか!?」

ネロ「アリスも大会とか苦手そうだし、ちょうどいいんじゃない?」

アリス「え・・・えっと・・・」

カズミ「やっちゃいなよ、アリス!ミルキィさんとデュエルなんて、夢にもみたようなことだよ!」

アリス「カズミちゃん・・・」

ネロ「じゃ、決まりだね。二人とも、準備して」

アリス「えっと・・・よろしくお願いします・・・」

エリー「こ、こちらこそ・・・よ、よろしく・・・」

ネロ「こんなんで大丈夫かなあ。それじゃ、デュエル開始!」




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