こんな下らない小説を見てくださる皆さん!本当にありがとうございます!
これからも頑張って執筆していくんで、どうかよろしくお願いします!
今日は修行最終日。オレも最後の日くらいはって事で皆と一緒に特訓している。
要するにオレ個人の練習は三日間だけ。
ホントはこの日も個人練したかったけど、毎日夜に自主練もしたからカバー出来ただろう。
今はイッセーとユウトが最後の模擬戦をしている。この模擬戦が終わったら各自家に帰って体を休め、決戦に備えることになっている。
イッセーも思った以上に強くなっていた。この前オレとやった戦いが役に立ったようでなによりだ。
【Boost!!】
今の音声で十二回。合宿前は二、三回だった事を思うと、かなり成長した事が分かる。
えっと、二の十二乗だから…四千九十六倍か。
…ファ⁉︎何それ⁉︎有り得ない倍数じゃねぇか!
一つ大切な事を言うと、この合宿期間でイッセーの元の戦闘力も最初と比べりゃかなり上がっている筈だ。
あの堕天使風に言うなら、合宿前のイッセーが1とすれば、今のイッセーは5は軽いだろう。
いや、10はあるかもな。
その四千九十六倍…
…今のイッセーのスペック測ってみてぇんだが…。
【EXPLOSION!!】
最後にチャージ終了を知らせる音声が鳴り、イッセーの身体から半端じゃない力を感じる。
「イッセー!魔力の弾を作りなさい!」
「はい!」
部長の指示に答えて、イッセーは手に力を入れる。
すると、米粒くらいの弾が出来上がった。
「撃ちなさい!」
部長の合図とともに、イッセーは手を後ろに下げ
「食らえぇぇぇ!」
と、手を突き出す。
米粒くらいの大きさだったその弾は急に大きさを変え、巨大な弾となってオレの元に飛んでくる。
え?オレの元?
「やべ!シュウ!避けろ!」
イッセーの慌てた声ではっきりした。
やっぱりオレんとこに飛んできてんじゃねぇか!
射撃体に緊急変化して両手を叩き、その弾に向けて突風を起こす。風で弾を相殺してやろうと思ったんだ。
ところが、弾は勢いが弱くなるだけで、確実にオレに近づいてきてる。
オイオイ!相殺できねぇとか嘘だろ⁉︎
仕方ねえ!
「緊急脱出!後ろの山ゴメン!」
風を上に吹かせることで、弾の軌道を変えてオレの後ろにある山に向ける。
弾は真っ直ぐに山へ向かっていき
デデーン☆
山は消し飛びました。
「あらあら…」「山が…」「吹き飛んでしまいました…」「凄い威力です…」
全員が感嘆の声を漏らす。
「シュウ!悪い、大丈夫か⁉︎」
「あぁ、なんとかな。オレの技でも押し返せねぇとは…かなりやべぇなその力。」
「えぇ、そうでしょうね。祐斗?戦ってみてどうだった?」
「はい。正直驚きました。あの威力は上級悪魔の力と大差ありません。」
イッセーの力を証明するように、ユウトが持っていた木刀がボキッと折れた。途中でイッセーが木刀を殴った時だろうな。
「イッセー。貴方の力はこの戦いで重要な切り札になるわ。私たちを、そして自分を信じなさい!」
「皆を…自分を…信じる…。」
「そうよ、貴方をバカにした連中に思い知らせてあげましょう。フェニックスなんて関係ないわ。
私達がどれだけ強くなったか、奴らに思い知らせてやりましょう!」
「「「「「「はい!」」」」」」
こうして修行は終わりを迎える。
残すは夜の決戦のみ!
新たな決意を胸に、オレ達はそれぞれの家へ帰っていった…。
「イッセー、この一件終わったら覚えとけよ?」
「さっきの事根に持ってんじゃねえか!」
ーーーーーーーーーー
夜、オレ達は部室に集まってそれぞれが戦いに向けて用意をしている。
ユウトは剣を磨き、小猫はグローブを締め直す。アーシアとイッセーは落ち着きがない様子でいるのに対し、部長と朱乃先輩は優雅にお茶を飲んでいる。
…対照的すぎるだろ。
すると、足元にグレモリー家の魔法陣が輝き、そこからグレイフィアさんが姿を現せた。
「皆様、準備はよろしいでしょうか?」
「えぇ、いつでもいいわ。」
簡単なやり取りを済ませる部長とグレイフィアさん。
しかし、グレイフィアさんの顔が何となく暗く見えるんだが?
「…ゲーム開始前に、皆様に重要なお話がございます。」
グレイフィアさんが暗い声で話し始める。オレ達は全員グレイフィアさんの方を見た。
「…ライザー様は、ハンデという形で八神様の出場を認めました。」
「えぇ、覚えてますよ?オレがいたら勝負になるだろうとか余裕ぶっこいてましたし。
まぁ、オレがいたら「勝てるだろう、ですよね?」…はい、そういう事です。」
グレイフィアさんが急にオレの言葉を遮る。思っていたことを代弁されただけだからいいんだけどね?
「…先日、同様の事を考えられた方が、ライザー様の助っ人という形でライザー様側につきました。」
「それじゃハンデにならねぇじゃん。」
「誰が入ったの?貴族悪魔の誰か?」
オレが批判の声を出し、部長はさらなる説明を求めようとした。
「いえ、悪魔ではありません。」
そこでグレイフィアさんが間をあける。
更に言葉を繋げた。
「謎の人物です。彼はたった一人でライザー様達を倒すほどの実力の持ち主です。」
「何だって⁉︎」
「そんな奴が、何でライザー側につくのよ⁉︎」
「申し訳ありませんが、彼の意図は存じておりません。
唯、八神様を目の敵にしているのは間違いないようです。」
「シュウ、何か思い当たる節はあるのか?」
ライザー達を倒すほどの実力派で、オレを目の敵にする奴か…。
「ある。一つだけ、いや一種族だけってのが正しいな。」
オレが言いたい奴らが誰のことなのか分かったらしく、皆がそれぞれの反応を示す。
「グロンギ…!」
「恐らくな。オレが思い当たる節はそれしかねぇ。」
皆の雰囲気が一気に暗くなる。修行を通して、ライザーと辛うじて戦えるようになったと思った矢先に、ライザーより強い者と戦わなければならない。そのような状況で明るく振る舞うってのは無理難題だろうな。
「心配すんな!そいつはオレがなんとかする。互いのハンデ同士が戦うってことは、最初のようにライザーチームとの戦いになっただけじゃねぇか。」
「シュウ…」
「それに、皆ならきっとライザー達にも勝てる。オレはそう信じてるさ。
オレはそのグロンギを倒す。皆はライザー達を倒す。そして全てを終わらせる!それでいいじゃねぇか。」
元気付け、気合付けのためにオレらしくねぇことやってみました。
皆の顔が最初のように、引き締まったものになってくる。
「そうね、悩んでいても仕方ないし、やれる事を精一杯やるだけよね。」
「そういう事!って事で、もう時間だろ?お先に行かせてもらうぜ!」
「あ!おい、シュウ!」
オレは勢いよく魔法陣に飛び込み、バトルフィールドに入っていった。
ーーーーーーーーーー
【第三者視点】
八神が先に魔法陣に入り、グレイフィアは冥界に戻っていったため、部室の中にはグレモリー眷属のメンバーだけが残っていた。
八神はあの様に言ってはいたが、ふと一つの疑問が浮かび上がった。
「あの一本角のグロンギ…だったりするのかしら…」
一本角のグロンギ、ガドルがその敵ならば、八神が負けてしまうかもしれない。彼はそれほどの手練れであることは全員が分かっていた。
部室の空気が重くなる。誰一人として話し声が出なかった。
「大丈夫だと思います。」
その沈黙を破るように、誰かが呟く。
その声を出した人物は朱乃だった。
「もしそのお方がシュウ君の敵であったとしても、シュウ君なら負けることはないと思います。それに…」
「何となくですが、彼からは優しい匂いがします。はっきりとは分からないですが…。
ですから、私達の敵に回るとは考えにくいです…。」
朱乃の言葉を小猫が繋ぐ。
この二人の中には、八神ならどんな敵でも乗り越えるだろう。更に、ガドルはきっと敵ではないだろうという思いがあった。
その思いは二人だけでなく、この部室の中にいるメンバーの全員が同様に思っていたようで、深くうなづいた。
「そうよね、きっと大丈夫。」
リアスは席を立ち、魔法陣を見据える。
「行きましょう、シュウもあっちで待っているし。」
先ずリアスが入り、次に朱乃、木場、小猫、兵藤、アーシアと続いた。
「あ、やっと来た。遅かったっすね〜、何してたんすか?」
「貴方が入るのが早すぎるのよ。」
バトルフィールドに入ったメンバーに、八神の文句が浴びせられ、リアスはそれを綺麗に受け流した。
リアスは部員の一人一人の顔を見る。
全員、迷いがない顔だ。
「行きましょう!奴らに勝って、また皆で学校に通いましょう!」
「「「「「「はい!」」」」」」
リアスの言葉に返す皆。
今ここに、リアスの運命をかけたレーティングゲームが始まった。
よいよ、次回からレーティングゲームです!
果たしてどんな戦いが待ち受けているのか⁉︎