閣下が生きるハイスクールな世界   作:佐竹 リン

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一度出来上がった文章を消してしまい、また一から同じ内容を書き直しました。テンションダダ下がりでしたよホント。
と言うわけで、二回書く羽目になった今話、お楽しみください!


二十七話目

 

 

 

{俺は破壊のカリスマ、ゴ・ガドル・バだ。}

 

 

 

 

 

 

 

……やめろ……

 

 

 

 

 

 

 

{貴様に教えてやろう…死ぬ一歩手前の身体で味わい続ける痛みの苦しみを!}

 

 

 

 

 

 

 

……やめてくれ……!

 

 

 

 

 

 

 

{貴様が自ら死を選ぶようになるまで痛めつけてやろう!}

 

 

 

 

 

 

 

……オレは、オレは……!

 

 

 

 

 

 

 

{貴様のような奴は!この俺がここで殺して!}

 

 

 

 

 

 

 

アイツらと同じにはなりたくねぇんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「うあぁぁ!! はあっ!はぁ!」

 

オレは叫びながら飛び起きた。

夢を見ていたらしい。あん時の出来事を見直すことになるなんてな……。

オレはジャラジに対する明らかな憎悪の感情の元で戦っていた。

暴力的に何度も斬りつけ、爆破して…オレが嫌う戦い方、そのまんまで…!

 

もし、最後にトドメを刺していれば…オレは……。

 

 

 

 

「……どこだ?ここ……。」

 

改めて周囲を見回したオレの視界に入ったのは、これまで一度たりとも見た事のねぇ部屋だった。

しばらく眠っていたのか、頭がいてぇしボーッとする。

下にはフワフワする布団が敷かれているし、頭があった所には四角く柔らかい枕が置かれている。てことは、ベッドに寝かされているのか。

 

 

…何だってこんな所で寝てたんだ?オレはバトルフィールドにいた筈だよな?

フィールドは見た目も内装もまんまウチの学校だった。そのおかげで有利にゲームを進めていった覚えがある。

けど、こんな部屋は学校には無かったよな?

ベッドがあるのは保健室くれぇなもんだが、この部屋は保健室じゃねぇし、他の部屋でもない…。

 

もし仮に冥界の治療室だってんなら、ここにイッセー達がいねぇのはおかしい。ゲームが終わったんだから、治療を受ける必要はあるだろ。

 

一体何がどうなって…

 

 

困惑するオレの耳に、ガチャっとこの部屋の扉が開く音が聞こえた。

その扉の向こうには一人の男が立っていた。

部長と同じような紅い髪を持ち、かなり整った顔をしている。

 

「目が覚めたようだね、安心したよ。」

 

その男がオレにそう声をかけてきた。

 

多分この人は赤の他人じゃねぇ。

何故なら、紅い髪と顔を見る限り、この人は大方部長と何らかの血縁関係にあると思うんだ。

更に、安心したって言っていたから、さっきのゲームは見ていた可能性が高い。あのゲームを見た悪魔は、グレモリー家か、フェニックス家か。或いは、興味本位の悪魔。

そん中からあのゲームを見て、部長チームのメンバー、ましてや人間を心配するような人はグレモリー家の誰かくらいのもんだろ。

 

「…なぁ、あんたに一つ聞いてもいいか?」

 

「リアス達のことは心配いらない。既に人間界に帰っているよ。本来ならゲームの勝敗が決まったと同時に、治療室にいるメンバーも一緒に人間界に送るつもりだったんだけど、君は例外的に負傷が激しかったからね。」

 

そっか…なら安心した。

ゲームに勝ったことも、ジャラジを倒した事も夢じゃなかったんだな…。

 

「君の目が覚め次第、同じ様に人間界に送る事になってるんだ。丁度これから私も人間界に行って妹にお祝いしようと思っていたんだ。」

 

やっぱり兄妹だったな。予想通りだ。

 

「失礼いたします。魔法陣の用意が終わりました。」

 

するとそこに、グレイフィアさんが入ってきた。

これから魔法陣ジャンプで人間界に入る、ということらしい。

 

「ん?でもオレは魔力が無いからジャンプできないんじゃ…」

 

「多量の魔力を持っている者がいれば、君のように普通の人間に魔力と同じような魔法力を分け与えることでジャンプさせることができるんだ。君がバトルフィールドに入った時も、グレイフィアがいたから可能だったんだ。」

 

「ヘェ〜、それは知らなんだ。」

 

「ただ、バトルフィールドに向かうのはすぐに出来るんだ。あの空間は、言わば無の空間に作り出した仮のモノだったからね。けど、冥界から人間界に行くとなるとそうもいかない。君には、『世界の狭間』で少し待ってもらうことになる。」

 

「あぁ、そんな事は全く構わねぇさ。帰してくれるってのに、文句を言う筋合いはないからな。」

 

部長の兄とオレが話している横で、ずっと待機してくれていたグレイフィアさんが口を開いた。

 

「サーゼクス様、そろそろ参りましょう。」

 

「うん、そうだな。」

 

サーゼクス…それがこの人の名前か。

サーゼクス・グレモリー、いい名前だな。

 

 

…あれ?でもどっかで聞いたことあるような無いような…。

 

 

 

って、あ!

 

オレはあの合宿の勉強会の光景を思い出した。

 

 

…………………………

 

『じゃあ次に、私達の王である四大魔王の名前を答えてごらんなさい?』

 

『それならバッチリです!ルシファー様 ベルゼブブ様 アスモデウス様!そして憧れの女性魔王であらせられるセラフォルー・レヴィアタン様!』

 

『何で女性魔王だけフルネームなんだよ。他の人はどうなんだ?』

 

『勿論、バッチリだぜ!例えばルシファー様はサーゼクス・ルシファー様だし……』

 

 

…………………………

 

「…嘘だろ…部長の兄さんが…魔王……?」

 

「フフッ、そうだよ。面白い反応だね。」

 

微笑みながらオレの言葉に返すサーゼクスさん、いやサーゼクス様か?

仕方ねぇだろ!部長の兄さんがあろうことか一世界を統べる王の一人だったなんて!驚きだわ!

これに驚かず何を驚けというんですか!

 

「それでは、こちらの魔法陣にお乗りください。」

 

ギャーギャー騒いでいる男二人(正確にはオレだけ)を放置して、淡々と事を進めるグレイフィアさん。

オレ達が指示どおりに魔法陣に乗ると、グレイフィアさんは手に同じ様な魔法陣を展開する。

ジャンプが始まるようだ。

 

「気づいた頃には、真っ白な空間の中にいると思う。そこで暫くの間だけ待っていてくれ。少しすると、人間界に向けて同じ様にジャンプが始まると思うから。」

 

「あ、あぁ。それは分かったんだが…」

 

オレはチラリと足元を見る。

オレの目には、足元から順に光に包まれて消えていくのが見えた。

 

「これ本当に大丈夫なのか?心配なんだけども。

ゲーム前はあんまり気にして無かったけど、絶対無事に帰って来ることが出来るんだよな?」

 

心配な声でサーゼクス様に疑問をぶつける。

帰ってきた答えは、

 

「失敗するかもね♪」

 

と、無慈悲なものであった。

 

「おい!ちょっと待て!なお不安になるだろ!オレは降りるz……!」

 

抗議の声を上げたが、既に光が完全にオレを包んでしまった。

かなり怖いけど、最後にグレイフィアさんがサーゼクス様の頬をつねっているのが目の端に映ったから、アレは多分ジョークだったんだろう。

そうだ、きっとそうなんだよ。うん。

 

ーーーーーーーーーー

【第三者視点】

 

人間界、駒王学園のオカルト研究部室では、部員達が各々休憩を取っていた。

 

紅茶を飲む者、好きな菓子を食べる者、読書をする者…

好きな様に過ごしてはいるが、誰一人として帰る素振りは見せなかった。

あと一人が帰ってくるまで、このまま待つつもりのようだ。

 

そんな部員達の前に、紅い魔法陣が光りだした。

 

その魔法陣から現れたのは、グレイフィアと紅い髪の男であった。

 

その男の姿を確認した木場・小猫・朱乃の三人は跪き、リアスは一気に立ち上がる。この男に見覚えがない兵藤とアーシアは首を傾げている。

 

「お兄様⁉︎何故この様な場所に!」

 

その声を聞いた二人の顔は驚きに満ちたものとなる。

二人は真面目に授業を受けていたため、リアスの兄が魔王の一人であることは知っていたのだ。

 

 

八神よ、真面目に授業を受けているか否かは、こういう形で結果が返ってくるのだ。

 

 

話を戻すが、当のサーゼクスは柔らかい笑みを浮かべたままリアス達に向けて話す。

 

「妹の初勝利を直接祝いたくてね、急に来てしまったよ。改めて、リアス。おめでとう。」

 

「い…いえ、ありがとうございます…。」

 

珍しく、リアスの動きがしどろもどろとなっていた。

因みに、リアスはサーゼクスのことを、決して苦手でもなく、嫌いなわけでもない。そこの所は間違わないでいただきたい。

 

「今回の縁談の破棄は、私達もフェニックス家も異議なしだったようだ。父上も、フェニックス卿も、更にはライザーも反省していたよ。これもみんな、君たちのお陰だよ。本当にありがとう。」

 

そう言うと、サーゼクスは頭を下げた。

その様子を見たリアス達は動揺の声を漏らす。

 

「お止めくださいお兄様!魔王の立場であらせられる貴方が、こんな所で頭を下げるなど!」

 

「リアス、私はここに、兄として来ているんだ。兄が妹の仲間達に礼をする事が何かおかしいかな?」

 

そう言われたリアスは、諦めたように溜息をこぼす。部員達も、その光景を微笑ましく見守っていた。

 

すると、魔法陣が再び光を放ち始めた。

 

「おや、来たようだね。思ったよりも早かったみたいだ。」

 

サーゼクスの言葉を聞いたリアス達の顔が、晴れやかなものとなっていく。

 

光が収まり、魔法陣があった場所には八神が凛々しく立っていた…

 

 

ーーーーーーーーーー

 

とでも思っていたのか?

 

八神は全くと言っていいほど凛々しく立ってはおらず、逆に痛々しく倒れていた。

 

その様子を見る部員達の顔は、正に「あれ?」という感じであり、サーゼクス達も苦笑している。

 

「…どうやら、狭間にいる魔獣達が近寄らないようにする結界を張る役目の新人悪魔が間違えたようだ。」

 

サーゼクスがボソッと漏らした言葉に、ピクリと八神の耳が反応する。

 

「間違えたようだ…じゃねぇよ!」

 

そう叫んだ八神は、グァッと勢いよく飛び起きた。

 

「何で送られた狭間で『モンスターが現れた』って事が起きるんだよ!しかも超巨大なドラゴンだったし!見た目強くなさそうだけど、オレはドラゴンなんか見るのも嫌になったんだよ!そんなトコに送るとか、お前はあれか!鬼か!」

 

「いやぁ、申し訳ない。しっかり指導しておくよ。」

 

「そんな軽い問題かよ!コッチは死にかけたんだぞ!」

 

ギャーギャーと騒ぐ二人(八神だけ)を横目に、他の者達は対応に困っているようだ。それも当然である。

グレイフィアはフゥっと息を吐くと、コツコツとサーゼクスと八神に近寄っていく。

 

二人の真横についたグレイフィアは

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

っと、サーゼクスにチョップをかます。

 

「痛い‼︎何をするのさ、グレイフィア〜。」

 

「当然の報いです。申し訳ありません。後ほど、担当の者とサーゼクス様にはきつく言い聞かせておきますので。」

 

「え!わたしも⁉︎」

 

「あ〜、それならありがてぇわ。」

 

三人の流れる様な会話に入る事が出来ないでいる部員達。

それもそうだ。こんな会話には付いていけないであろう。

 

「それでは、私達はこれで失礼致します。それでは皆様、御機嫌よう。」

 

グレイフィアがスカートの端を摘み、綺麗なお辞儀をする。そのままサーゼクスを引っ張りながら、魔法陣の中に消えていった。

 

 

嵐が過ぎ去ったような空気が走る。

 

先にこの沈黙を破るように口を開いたのは、八神であった。

クルリと部員達に振り返る。

 

 

 

「We are winner!!っだな。」

 

 

 

部員達の顔が一気に明るくなる。

 

「シュウ〜!!」

 

兵藤が皆の心を代表するように八神に飛びかかり、八神は華麗に兵藤を殴り飛ばす。

 

ここに、ようやく平穏が戻ってきた…。




雑談ショー☆with兵藤

兵「何だよこの変なコーナー。」

八「何でも、後書きのスペースを有効活用したいがために急遽作られた新コーナーらしい。今回の話の纏めか次回予告、或いは関係ない雑談でも構わねぇらしいけどな。作者があるアニメを見た影響らしい。」

兵「そうか〜。んじゃ、次回からは第三章がスタートです!これからも俺たちの活躍、見てくれよ!…こんな感じか?」

八「良いんじゃないかな?因みに、キャストは基本オレともう一人の誰かって感じだろうから、そこんとこよろしくな。」








兵「それじゃ、今日はコレで終わr「待てよイッセー」…何だよ?」

八「忘れたとは言わせねぇぞ?合宿での不意打ち…」

兵「あ…覚えていらっしゃいましたか……」
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