閣下が生きるハイスクールな世界   作:佐竹 リン

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新しい仮面ライダー、ゴーストの正式発表の動画を先日見たんですが…。(映画見たい!)
今回もまたベルトが面白いですね。目玉て笑。
変身音もかなりうるさい…。これで必殺技も何か喋るとしたらウィザードライバー再臨ですね笑。

アレ何て言ってるんだろう…。『〜〜バッチリミナ〜!』って聞こえるけど…。


三十一話目

【第三者視点】

 

八神らが聖剣計画についての説明を受け、木場がフリードとの戦いを終わらせた時の話だ。

数日前、レイナーレ達堕天使が拠点として使用していた廃れた教会に、二人の人間がいた。

 

一人は白のマントを羽織っており、腕に銀色に輝く紐のような物を結んでいた。

もう一人は同じくマントを羽織り、包帯のような物で包まれた何やら巨大な物を背負っていた。

 

『堕天使達がここを根城にしていたとは聞いていたけど…まさかここまで廃れているとはね。』

 

『それだけじゃないみたいよ?ここら辺を縄張りとしている悪魔と争いがあったって聞いたわ。』

 

二人は共通で話す事が出来る言語…ギリシャ語を用いて会話をする。

 

『それにしても、この町も変わっていないわね〜。あの子達、元気にしているかしら?』

 

『確か、君の幼なじみが住んでいるんだったか?』

 

『そうよ、二人いるわ。変態とヤンキー。』

 

世間話をしながら二人はフードを下ろす。

腕に紐を結んでいるのは、栗色の髪をツインテールにしている少女。巨大な物を背負っているのは、青色の髪に緑のメッシュがかかった少女だ。

 

『会いに行きたいな〜。近くを通った時に行ってもいいでしょ?ゼノヴィア。』

 

『別に構わないが…イリナ、使命を忘れないでくれよ?』

 

青色の髪の少女ーゼノヴィアは、栗色の髪の少女ーイリナに注意を促す。

 

『先ずは、この町を管理しているという悪魔に会いに行かないとね…。』

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

オレは部長から聖剣計画なる非常に腹ただしい計画についての説明を受けた後、自宅へ向かって足を進めていた。

アーシアの事なら大丈夫だろう。イッセーなら、きっとアーシアも部長も満足する様な方法を思いつくはずだ。

 

…ユウトは復讐心に囚われている。確かにアイツの過去を考慮すりゃあ仕方のねぇ話のような気はするが、オレは〝復讐〟というのは良い結果を残さない事を知っている。もし復讐を成功させたとしても、過去の出来事が無くなるわけじゃねぇ上に持ってきて、その心は人を変えちまう。

 

何とかユウトの目を覚まさせてコッチに戻さねぇと、近いうちに大変な事が起こる気がする。

 

 

 

「フゥ〜……」

 

オレは大きな溜息をついた。最近色々ありすぎて、精神的に疲れてきたんだろうな。

出来ることならこれ以上のトラブルにぶち当たりたくねぇんだが…。

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

あれは何だ?オレの位置から少し離れた道路のど真ん中に、なんか真っ黒な物体が落ちてる。ったく、ゴミの不法投棄か?と思ったが、よくよく見てみると全く違うのがわかった。

 

何つーか、しっかりとした形があるんだよ。夜中だからハッキリとは見えねぇけど、ゴミって言うと、グチャッと潰れてたりしてる様なイメージがあるだろ?けど、それにはそういった特徴が見受けられねぇ。

 

 

どっちかと言うと、生き物のような……。

 

 

 

 

だいぶ近づいたから、さっきとは違ってそれの全体の姿がハッキリと見えた。

 

 

全体的に真っ黒な所は変わってねぇが…誰でも確実に見た事があるものだった。画面の向こうの皆様も、人生に一度は見た事があるだろうと思われる。

 

とある宅急便の看板にデッカく載っているあの生物だ。

 

 

 

 

 

 

結論、黒猫。

 

 

 

 

 

 

怪我をしてるとこを見る限り、カラスか何かに襲われたんだろうな。

「弱い奴が消え、強い奴だけが生き残る…当然のルールだ」とか言ってこのまま無視する事だって出来るんだが…生憎、オレは怪我した生き物を見てスルー出来るほどの心は持ち合わせていねぇ。世話してやろう。

 

…決して猫が好きって事じゃ無いんだからな!勘違いすんなよ!

 

 

オレの気配を感じたのか、猫はゆっくりと身体を起こしてオレの方を見る。オレの姿を見たその猫は、全身の毛を逆立てて警戒心を剥き出しにした。

 

「大丈夫だって。オレはお前を獲って食おうとするつもりはねぇさ。」

 

オレは両手を上に向けることで敵意がない事を表す。

その事を見届けた猫は、フッと力が抜けたように倒れ伏せてしまった。

 

 

オレはそっとその猫を抱き抱え、自分の家へと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

…どうしようかな、コイツの名前。黒猫だから…クロか?いや、ありがちだな…。

いっその事英語にして…ブラックキャットってのはどうだ?いや、色々な所から苦情が来そうだ。

 

 

ん?飼う気?満々ですが何か?

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ったオレは猫の治療を終え、取り敢えず食事を作る事にした。オレ自身腹減ってるのもあるが、この猫にも何か食わしてやったほうがいいだろうって思ったのが主な理由だ。

 

自分用の食事はさっさと出来るから問題は無ぇんだが…猫って普段何食ってんだ?

 

見た目は可愛らしくて好きなんだが、飼ったことが無いから世話の仕方が全く分からん。

えーっと、確か…

 

 

お魚くわえたドラ猫〜 追〜っかけ〜て〜♪

 

 

ってあるから、魚食うのか?

 

いや、自称ネコの狸はドラ焼きが好きだよな。ドラ焼き食うのか?いや、アイツ結果的に何でも食ってるしな。

 

 

 

 

てなると…どれが良いんだ?

 

 

 

 

…いくら考えたところで、猫が一体何を好んで食ってるのか分かったもんじゃねぇな。

 

オレは冷蔵庫の中から色々な食材を取り出して、猫の前に並べた。

 

・マグロ(刺身)

・ツナの缶詰め(皿盛り済み)

・握り飯(米Only)

・ドラ焼き

 

「どれでも好きなもん食うといいさ。足りなきゃ追加してやっから。」

 

猫は暫く迷っているようにウロウロしていたが、ツナの缶詰めを食べ始めた。

近くに水を入れた皿を置き、オレも自分の食事を作って食べた。

 

 

 

次に、家にあったいらない布団を掻き集めた。猫用の布団にするためだ。ガキの頃使っていた布団や客用布団。両親の布団もいらないね、どーせ帰ってこないし。帰って来たら作ればいいし。

 

押入れの奥底に封印されていた布団を引き出して一箇所に集める。両手を叩き、布団に添えると…

 

 

バチン!

 

 

と音がなり、青い雷が走る。

数枚あった布団は形を変えて、一つの猫用の布団になった。これでよし。

チラリと猫の方を見る。どうやら全部食べちまったようだ。よほど腹減ってたんだろうな。

 

猫は身体をクルリと丸めて眠っている。

オレは猫を布団まで運んで寝かし、毛布をかけてやった。

スヤスヤと気持ちよさそうに眠ってるから、今日の所はそのままにさせてやるか。

 

オレも自分の布団に入り、明日に備えて早めの睡眠をとった。

 

ーーーーーーーー

 

「…さて、どうするか。」

 

「ニャ?」

 

翌朝、いつも以上に早く起きちまったオレは、同じく目が覚めた猫と向かい合っている。

世話してもらった事が分かってるのか、猫は昨日の様に警戒心を見せていなかった。

 

オレは真剣に悩んでいた。昨日はノリに身を任せてコイツを飼うことにしたが、今になって考えてみりゃ、オレは学校がある間はコイツの世話をしてやれねぇんだった。

ここに残すって事も考えたが、流石に飼って一日目の猫を家の中に放置しとくってのは酷だろう。コイツ、確実に不安を抱えるぞ。

 

イッセーの親御さんに預けるか?いや、それはダメだ。イッセーに猫を飼った事がバレるわけにゃいかねぇ。

部長やアーシアも同様だし、朱乃先輩は家が分からん。ユウトは頼みにくいし…

 

小猫は…小猫に猫を預けんのか?シュール過ぎるからダメだ。

 

 

「あ〜、どうすっかなぁ〜。」

 

ネットで猫を預かってくれる所を探したが、オレが帰ってくるまで、そして猫がオレの家で住む事に慣れるまで預かってくれそうな所は余りねぇな〜。

 

 

すると、とある記事が目に入った。

 

「…放し飼い?」

 

 

 

 

 

放し飼いとは、家畜などを綱でつないだり柵で囲ったりしないで、広い範囲に放って飼うことです。

 

 

 

 

へぇ〜、そんなんもあるんだな。

だが、それ大丈夫なのか?犬は禁止されてるみてぇだが…

あ、猫は法律上でも認められてんだな。じゃあ大丈夫か。

後はカラスやら車やら、外の危険性だな〜。

 

オレは猫の方を見やり、声をかけた。

 

「なぁ、オレが居ない間だけでも外で歩き回ってみるか?」

 

普通なら人語を理解する事はねぇんだろうが、その猫は確かにコクンと頷いた。

 

「よし、そうするか!」

 

オレは(何故か)家にあった首輪を取り出し、猫の首周りにつけた。

 

「じゃ、オレが帰ってくるまで大人しくしてろよ?カラスやら車やら気をつける事、糞は決して人様の敷地にしねぇ事、迷惑かかる事は絶対にしねぇ事。守ってくれよ?」

 

猫がもう一度頷いたのを見たオレは、玄関を開けて猫を外に出す。

猫はシパーッと外へ駆け出していった。

 

 

…帰ってくるんだろうな?アレ。

 

オレは少し不安になりながらも、登校の準備を整えて出かけて行った。

 

ーーーーーーーー

 

【第三者視点】

 

一日はあっという間に過ぎていき、既に日は沈んでいた。

 

木場はしっかりと部活には顔を出してはいるが、その顔から笑みは消えていた。

気まずい空気を感じながらも、部員達は各々の仕事をこなしていく。

 

そうして、今日の所は解散する事となった。

 

八神は兵藤、アーシアと共に帰路についている。リアスは急遽ソーナに呼び出されているため、兵藤達に先に帰ってもらうように頼んだのだ。

 

下らない会話に花を咲かせながら歩いているうちに、兵藤の家の前に辿り着く。

 

「お、じゃあここまでだな。二人とも、また明日な。」

 

八神が曲がり角を曲がる直前で二人に声を掛ける。

 

「あぁ、じゃあな。」「お休みなさい。」

 

二人がそう返事をしようとした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!!!」」

 

その時、二人は兵藤宅から妙な気配を感じた。それも、かなり拒絶したくなるような気配を。

 

兵藤はこの気配に覚えがあった。隣にいるアーシアを、教会まで送り届けたあの時に感じた物と、同じであった。

 

(まさか……教会⁉︎)

 

頭の中に、二人の人物の姿が思い浮かぶ。

悪魔と関わった者を、見境なく斬り殺したフリードの姿。

そして、惨殺されてしまったものの姿。

 

その惨殺死体の姿に、兵藤の母親の姿が重なった。

もしかすると、悪魔になった自分の母親に手を掛けようとしているのかも知れない。いや、既に掛けられたとも考えられる。

 

(母さん!!!)

 

兵藤が自宅に飛び入り、アーシアも続いて飛び込んでいく。

 

 

 

 

 

「……何だってんだよ、一体…。」

 

 

 

 

 

……完全に無視された八神は、ヒクヒクと青筋を立てていた。

 

 

 

 

 

不安や恐怖心の所為なのか、リビングまでの距離が遠く感じる。兵藤らの焦りは、徐々に膨れ上がっていった。不思議と、廊下全体が真っ暗な様にも思え始めた。

 

リビングに続く光が見え始める。

 

 

バンッ!と乱暴にリビングへの扉を開けた。

 

そして、目の前には驚くべき光景が広がっていた。

 

 

 

 

あの時同様、見るに堪えない程に斬り刻まれた兵藤母の遺体が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無かった。

 

 

 

「ほら見て!これは貴女がいなくなってしまった後すぐの写真なの〜。」

 

ただただ、楽しそうに談笑している母の姿を確認した。

母の話し相手になっているのは、腕に何やら紐のような物を巻き、栗色の髪をツインテールにした美少女(兵藤目線)と、包帯に包まれた巨大な物を脇に置いている、青い髪に緑のメッシュがかかった美少女(兵藤目線)であった。

 

「あ、イッセー君!久しぶり!」

 

すると、栗毛の少女が兵藤の姿を見るなり嬉しそうな声を上げる。

しかし、兵藤の記憶にはこの少女は残っていない。見覚えが無いのだ。

 

「あれ?覚えてないかな。私だよ私。」

 

「え、えっと〜…」

 

必死に頭の中から彼女に関する事を思い出そうとするも、やはりこの少女の事は知らないという事が裏付けられるだけであった。

 

するとそこに…

 

 

 

 

後ろから拳骨が飛んできた。

 

 

「痛え!!何すんだよ!」

 

「何すんだってのはコッチの台詞だ!あんな綺麗な無視の仕方しやがって!あと五、六発は殴らせろ!」

 

「あ、あの、やめてくださ〜い!」

 

突然の乱入者、八神によってその場は更に面倒な事になった。

 

ギャーギャーと喚き、喧嘩を始める男二人と、それを抑えようとするアーシア。

 

 

青髪の少女はポカンとしてるが、兵藤母は慣れているように無視をしており、栗毛の少女はまたもや嬉しそうな顔をする。

 

「ねぇ、貴方シュウでしょ?」

 

栗毛の少女が上げた声に反応し、喧嘩を止めた男二人。

 

「ん?」

 

自身の名前を呼ばれ、八神は声の主である栗毛の少女の方を見た。

 

 

「お前…イリナじゃねぇか!」

 

 

どうやら八神は覚えていたようだ。

 

 

仕方なく、兵藤は即座に自分の知り合いの中で、イリナという名前がついた人物を詮索した。

 

思い浮かんだのは一人。木場がおかしくなった原因の写真に写っていたあの子である。かなり活発で、八神の滅茶苦茶な遊びにも付いて行ってた。

稀に見る、かなり元気な男の子だなと思っていた。

 

 

 

…………

 

 

 

「ウソォォォォォ!?イリナ、女の子だったのぉぉぉぉ!?」

 

最悪の事態である。女の子を男の子だと勘違いしていたというのは、男として…いや、人間として恥ずかしい事であった。

 

「お前…いくら何でもそりゃねぇだろ、要所要所で女らしいとこあったろうが。」

 

「まあ仕方ないよ。あの時の私は男の子みたいに元気だったから。」

 

八神から呆れられた視線を向けられ、イリナからフォローを入れられた。

 

「あの…お二人とそのお方はお知り合いなのですか?」

 

この場で唯一イリナの事を知らないアーシアが尋ねた。

 

「昔よく一緒に遊んでいた二人目の幼なじみだ。親の仕事の関係で外国に行ったって聞いてたんだが、帰ってきてたとはな。」

 

「ついさっきこの街に着いたの。私もこの街に仕事で来たんだけど、折角だからイッセー君達に会いたかったから。」

 

 

 

 

 

そのまま八神とイリナは談笑し続ける。しかし兵藤は、イリナともう一人の少女から感じる〝聖〟の気配に警戒心を剥き出しにしていた。

アーシアは、兵藤が無理矢理の用事を言いつけて自室に避難させたため、今はこの場にいない。

 

三十分ほど話し続け、二人は帰って行き、少し時間が経ったタイミングでリアスが血相を変えて飛び込んできた。

 

リアスは兵藤、アーシア、八神の姿を確認するなり、三人を抱き抱えた。

 

「よかった…無事で…!もし貴方達が彼女達に攻撃されたらと思って、心配だった…!」

 

あの二人の正体に、何となく感づいていた兵藤とアーシアは、リアスのぬくもりを感じ取っていた。

 

 

 

「ちょ!ちょっと待て!近い!近すぎ!てか攻撃されたらってどういうことっすか!取り敢えず離れて!」

 

…約一名、何が何やら分からないでいる様子ではあったが。

 

 




雑談ショー☆with朱乃

八「イリナと一緒にいたアイツ…何者っすかね?」

朱「じつはお二人共、とある共通点があるんですの。イッセー君とアーシアちゃんは気付いておられたみたいですが。」

八「あの二人が気付いてオレが気付かないとなると…、一体何っすか?」

朱「うふふ、それは次回までの秘密ですわ。楽しみに待っていてください。」

八「ん〜…。あ!分かった!あの二人h「楽しみに待っていてください♪(黒笑)」……はい。分かりました。」

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