Dance Macabre   作:ネオバレットファイア

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02 What your name?

 

 

 

 

 

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意識を取り戻したのはこれが二回目だ。

体がだるい。多分あの少女が運んでくれたんだろう。フカフカのソファに暖炉の火をみればわかる。

ここが警察署ならもっと扱いは変わってたし、まず警察署にこんな住居みたいな場所があるわけない。

さて、少女には悪いがここは失礼させてもらおう。

扉を開けると勢いよく何かにぶつかった。

 

「いったあああい!」

 

「あっ、すまん」

 

「あうう、それよりもう大丈夫なの?」

 

心配そうに見てくるが、そんな目で見ないでくれ。

 

「あぁ、大丈夫だ。世話になったな。さっきも言ったがこれで失礼する」

 

「3日も寝てたのに?」

 

は?いやいや、まてまて、3日?俺は3日も寝てたのか?あー、なんか具合悪くなってきた。

 

「すまないが、新聞とか取ってるなら見せてくれないか?」

 

「え?あ、うん。」

 

少女から新聞を受け取ると新聞の見出しには

 

『織斑千冬、決勝戦棄権!その訳は!』

 

などと書かれており、内容としては、織斑千冬の弟二人が誘拐され、探しに行ったら棄権となったと書かれている。

 

『織斑秋人として来たのかしら?』

 

アイツの言葉を思い出す。つまり俺は織斑秋人で、織斑千冬の弟であり、探されている対象ということか。

ふむ、ここで、暫く厄介にやるよりは織斑家に転がり込むのが間違いはないな。

 

「ね、ねぇ、君って織斑秋人君?」

 

「なんで知ってる?」

 

だってと言って少女が指を指した先には少年の写真があった。

いや、待て、おかしい。俺はもっと年はいってたはずなんだがな。自分で言うのはなんだが、ダンディって言うのがあってるのか?いや、やめておこう悲しくなるだけだ。

 

「まぁ、この写真と同じ顔のやつが世界に何人もいるなら話は別だがな。」

 

「ふふ、変なの。」

 

少女は少し笑う。その笑顔が満開の花のようで彼女に似ていた。もういない筈なんだがな…

彼女?彼女って誰だ。

 

「あー、世話になった本当に助かった。んと「シャルロット。私の名前はシャルロット」そうかシャルロットありがとうな」

 

「どういたしまして、それにしても君フランス語うまいね。」

 

「あぁ、生きていくのに必要だったからな」

 

何故だろう?俺は日本人の筈、平和とも呼べる国なのに何故生きていくのにフランス語を習得しなければならなかった?

 

「それと、言いにくいんだけどその手はどうしたの?」

 

シャルロットに言われて手を確認する。無我夢中で走ってた時何処かで手錠の鎖を切ったのだろうもはや意味をなさない状態で手錠は俺の手首についていた。

 

「新聞を読まないのか?新聞は読んどけ」

 

そう言ってシャルロットの頭を人差し指で押す

 

「あう!」

 

「じゃあな、本当世話になった。」

 

そしてその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あの後近場の交番に歩いて行って保護されたわけなんだが、何故か…いや、当然記者会見が開かれた。

特に言うことはなかったが、記憶喪失という事にしておくのは成功した。

 

 

 

いや、成功したはずなんだが

 

「おーい秋人!学校に遅刻するぞ!」

 

弟の方がしつこいぐらい絡んでくる。ちなみに姉はドイツに行って教官をやってるらしい。

 

「あーわかった。今行く」

 

しつこいのはここだけではなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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学校に行っても記憶喪失という物珍しさに集まる野次馬で心落ち着く事はなく。

あと、変な視線を感じた。

 

心落ち着く暇もなく今日の全ての課程が終了した。

変な視線がなんなのか確認すべく弟…一夏には先に帰ってもらった。

そして時間を潰すと教室には俺と視線の原因が残った。

 

「さて、朝から俺の事をずっと着けてるみたいだけど何の用?」

 

後ろを振り返ってみると茶髪にツインテールの顔面偏差値高め女子がいた。

 

「秋人なのよね?」

 

「らしいな」

 

「そう…ふふふ、ねぇ、あたしがあんたとどういう関係だとか知りたくない?」

 

そう言って寄ってくるんだが、魅力はほぼ0、絶壁がここまで悲しいものだとは本人は気がついてないのか。

 

「別に、俺は今に満足してるし、昔の関係なんぞどうでもいい。すまんな」

 

今に満足してる?昔の関係なんぞどうでもいい?どの口が言ってるんだか…皮肉だな。

 

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帰宅すると一夏が夕飯の準備をして待っていた。

 

「すまんな、一夏」

 

「大丈夫だよ。それより、今日はなんかあったのか?珍しく学校に残ったりして」

 

「いや、少し絡まれてな」

 

「は?誰に?」

 

「あー、名前聞きそびれたな。特徴は貧乳で、茶髪のツインテールで、お前と良く絡んでるちびっこだ」

 

「あぁ、鈴か。なんかされなかったか?」

 

なんかするのかよ。怖いぞ

 

「なんかってなんだよ。」

 

「知らなくていいんだ。」

 

やけに神妙な面持ちの一夏に押されそれ以上は問うことはできなかった。

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