上条当麻には兄がいる   作:暁 煌

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ピコン!
→A,声を掛ける




出会いは衝撃とともに

 

 

 

 

せっかく原作キャラに会ったんだから声を掛けないとね!

―――いくぞみこっちゃん、ツンデレの貯蔵は充分か?なんてw

それではさっそく。

 

「こんにちわ、いい蹴りだね♪」

「ッ!?(後ろを取られた!?)」

 

およ?

明るく爽やかに、それでいて褒め言葉を掛けたというのに警戒されてるぞ?

具体的に言うと、距離を取られた上で前髪がバチバチいってます(汗

急に声を掛けたから驚かせちゃったのかな??

 

「誰―――ってアンタ!

 ここで会ったが百年目!今日こそケリつけてやるわ!!」

 

うぇ!?会って5秒でビリビリですか!!?

ていうか、完全に当麻と間違えてますよね!?

お約束とはいえ痛いのはノーさんきゅーーー!!

ってことで切り札その1!!

 

幻想転換(リインカーネーション)”!!

 

 

 

ぶっちゃけ左手突き出すだけだがな!

 

バチバチッと恐ろしい音を出す電撃が、俺の左手に触れた瞬間消えてしまうのを見て、

目を見開いて驚くみこっちゃん。

 

「!? 左手!!?

 そう!アンタの能力は右手だけじゃなかったってワケね!

 それならそれでヤリようは―――」

「ストップ!ストーップ!!」

「何よ!?また逃げよーたって、そうはいかないんだから!!」

「人違い!人違いだから!!」

「はぁ!?つまんない嘘ついてんじゃないわよ!!

 そんなデタラメ能力がそうホイホイあってたまr―――ツンツン頭じゃ、ない?」

 

そこ!?

みこっちゃんの人識別ってそこが基準なの!!?

いや今は助かるんだけどさぁ!

 

「えー、初めまして。上条当麻の兄で静馬っていいます。よろしくね?」

「兄? そう言えば……(書庫(バンク)でアイツのことを調べた時に書いてあったような)」

 

何か下向いてブツブツ言い出したよ……。

よろしくって言ったのに完全スルーだよ……。

反応が返ってこなくて悲しい(泣

 

そこで!爆弾を!!ぶっこんでみる!!!

 

「えっと、君は当麻の彼女さんなのかな?」

「は?何で私があんなのと?(冷 」

 

うおぉぉぉ!?怖ぇえぇぇぇ!!?

視線が冷たすぎる!?

目だけで殺せるヤツだよコレ!

 

ちょっと当麻さん、フラグは?

まだみこっちゃんにフラグは建ててないのでせうか?

 

……。

 

何とか誤魔化そう!

 

「ああ、違ったんならゴメンね?

 当麻のやつ、ちょっと怪我して入院しちゃってさ。

 もし仲の良い子なら病院を教えようかと思ったんだ。」

「何? アイツどうかしたの?」

 

おっと、話はそらせたものの、これは何処まで話したものか。

ん~、俺へのバトル展開を避けつつ当麻のフラグを建てるには―――コレだ!!

 

「実はアイツ“かなり強い奴ら(ステイルと火織)と戦った”らしいんだ。

 怪我はしちゃったんだけど、しっかり“勝った”んだって。」

 

ふふ、どうだバトルジャンキーよ。

こんな情報を聞かされちゃ、当麻のとこへ突貫せざるを得まい!!

 

「っ!? 私でもまだ一発もいれられてないのに……。

 その強い奴らって誰?レベルは?どこに居るの?」

 

……おや?ちょっと予想と違うなぁ。

まあ興味はステイルたちに移せたから結果おーらい、としておこう。

しかしステイルと火織の情報っていっても、2人とも魔術師だしレベルはない。

居場所も……そろそろ帰ってる頃だしな。

 

「えっと、流石にそこまでは分かんない、かな?」

「ちっ! 使えないわね。」

 

うぉおい!?本人の目の前で「使えない」とか言わないで!?

せめて陰で言ってあげて!主に俺の為に!

 

「そもそもアンタらの能力って何なの?

 どういう原理で私の電撃を無効化してんのよ?」

 

ん~、教えてあげてもいいんだけど、普通に教えてもツマンナイよなぁ。

 

「じゃあさ、あそこのベンチに座ってお話でもしようか。

 俺もジュース飲みたいし。」

「はあ?何で私が―――<ズガンッ>―――は?」

 

おお出た出た。

案外簡単なんだな、自販キック。

さて何が出たかなー。

……へー、ヤシの実サイダーか。

 

「ちょ、ちょっとアンタ!今のどうやって!!?」

「どうやって、ってキミと同じように蹴っただけだよ?」

「バカ言ってんじゃないわよ! 適当に蹴ったって出てくる訳ないでしょ!」

「そりゃーキミと同じ場所を同じ力で蹴ったからね。」

「はあ!?」

 

おー、驚いてる驚いてる。

この反応ひっさしぶりだなぁ。

今じゃ皆(魔術師連中)、俺が何しても『静馬だし』でスルーしちゃうもんなぁ。

 

驚いているみこっちゃんをその場に残し、さっさとベンチに座る。

そしてペチペチと横を叩いて呼びかける。

 

「おーい、キミもこっちに座ったら?」

「っ!? さっきからキミキミ煩いわね!

 私には御坂美琴って名前があんのよ!!」

「そっか。じゃあ、みこっちゃんだね!」

「誰がみこっちゃんだぁあああ!!」

「あはは、ごめんごめん。まずは座って落ち着きなよ、美琴ちゃん。」

「ふん!」

 

どかっと腰を下ろした美琴ちゃんは、ぐびーっとジュースを一気飲みしていく。

と思えば、ぷはーっと飲み切ってしまったらしい。

……早いなぁ。

 

「で? アンタいったい何者なの?」

「何者ってのは、また漠然とした質問だねぇ。

 う~ん……じゃあこうしよう!

 美琴ちゃんは自己紹介してくれる?内容は俺について知りたい項目で!」

「―――つまり私が名前を言えば、アンタも名前を答えるってことね?」

「そうそう! give&takeでいこう!」

 

これなら面倒な質問や、変な質問はしてこないだろう。

能力なんかバトルにおいては生命線だし、切り札や奥の手は隠しておけるはず!

 

「いいわ。私は御坂美琴。常盤台の超電磁砲(レールガン)。レベル5よ。」

「俺は上条静馬。学校には行ってない。幻想転換(リインカーネーション)って能力名で、レベルはなし。」

「は?レベルがない?―――いえ、『学校に行ってない』。つまり能力開発を受けてない?

 てことはアンタ『原石』なの?」

 

神のようなモノに力をぶち込まれることを開発って言うなら、開発されたんだけども……。

まあ生まれた時からある訳だし、『原石』ってことでいいよね。

でも明言は避けておこう、念のために。

ってことでパチパチと拍手する。

 

「ふーん、なるほどね。第7位といいアンタといい『原石』ってのは変なのばっかりね。

 続けるわよ。私の能力は発電の最高位。

 さっきみたいに電撃を飛ばしたり、雷だって落とせるわ。

 それに名前の通りレールガンを撃つことも出来る。」

「俺の能力は転換、というか変更というか……。

 さっきは電撃を俺の体力になるように換えたんだ。

 だいたいは異能を身体能力に換えることが多いかな。

 必殺技的なやつは……あえて言うならカウンターかな。」

 

うむ。嘘は言ってない。

パターン的には相手の異能を消して、その分威力を上げた『聖人』パンチで戦うし。

身体能力アップ以外に治癒力アップとかできるけど、そこまでは言わない。

みこっちゃんだって砂鉄の剣とか言ってないし。いいよね?

 

―――んん?空間が揺らいでる??

ということはテレポーターちゃんですね、分かります。

 

「ぅお姉様ぁあああぁぁぁん!!」

「黒子!!?」

「―――ほいっ。」

 

空中から現れてみこっちゃんに飛び付こうとしているオセロを、2人がぶつからないように捕獲。

できるだけ乱暴にならないように、空中で一回転させてお姫様抱っこした。

 

「……あら?お姉様が殿方に変わってしまいましたわ??」

「変わるかぁ!!」

 

べしっとオセロをはたくみこっちゃん。

2人の漫才に笑いながら、こっちに飛び火してくる前にオセロを降ろす。

 

「怪我は無い?」

「あ、はい。大丈夫ですわ?」

 

何で疑問系?

まだ驚きから戻らないのかな?

 

でもちょうどいいか。

これ以上根掘り葉掘り聞かれる前に、この隙に帰っちゃうとしよう。

 

「お友達も来たみたいだし、俺は帰るとするよ。

 じゃあね、美琴ちゃん。」

 

ぷらぷらと手を振りながら公園の出口へと向かう。

後ろから美琴ちゃんも挨拶を「こら、待ちなさい!」返してくれる。

いや~、結構仲良くなれたんじゃない「今度会ったら勝負しなさいよ!」……かな。

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

「こら、待ちなさい!今度会ったら勝負しなさいよ!」

 

お姉様が怒鳴りつける殿方の後姿を、(わたくし)も目で追いかける。

先ほどまで優しく笑いかけてくださいましたのに、今は振り向きもなされないんですのね。

 

殿方に抱き上げられたのは、初めてでしたわね。

 

そっと肩に手を触れると、まだ温もりが残っているかのよう。

 

「……殿方の手って、大きいんですのね。」

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

インデックスと兄ちゃんのことを話し合ってると、

いつの間にか窓から夕日が差し込んでいた。

そして今までの楽しい気持ちから一転して、重苦しい気分になる。

 

「はぁ~……。兄ちゃんが無事だったのは良かったけど、また捜索からかぁ。」

 

兄ちゃんが今まで海外に居たことは聞けた。

魔術師なんて連中と関わってたことも。

そして俺を助けてくれたように、ずっと人助けをしていたことも。

 

その兄ちゃんが俺のピンチに助けに来てくれた。

いつだって助けてくれた、優しくて頼りになる兄ちゃん。

嬉しくて、誇らしい。

これが俺の兄ちゃんなんだって皆に自慢したい。

 

また兄ちゃんに助けられてしまった。

いつだって足手まといになる、馬鹿で弱い俺。

悲しくて、悔しい。

ごめんと兄ちゃんの目を見て謝りたい。

 

だから、また探さないと!

今度はヒントもある!

大丈夫、すぐ会えるさ!

 

「当麻? 静馬に会いたいんなら電話すればいいんだよ?」

 

ぴらり、と目の前にメモを差し出す幼女。

3、4、4の桁数で分けられた数字の羅列。

携帯の番号ですね、分かります。

 

「ってぇえええええええ!!?

 これ兄ちゃんの携帯

 ―――ていうか起きたら電話してくれって書いてあんじゃねぇかテメェ!!」

「と、当麻がすぐに起きないから忘れてたんだよ!

 私は悪くないもん!」

 

 

 

 

 

 

 

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