上条当麻には兄がいる   作:暁 煌

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今回はシスターズがいつもの語尾?をつけてませんが、怪我をしているのでキャラ作り?をする余裕がないということで。





色々と勝てない相手

 

 

 

 

さて、今日はどうしようか。

セブンスミストに行って服を見ても良いし、ゲームセンターに行ってメダルを増やしても良い。

それとも公園に行ってジュースを 徴 収 (自販機蹴り)するのが良いかもしれない。

 

<ドサッ>

 

?? 何かしら今の音……。

こっちの路地裏から聞こえたような―――女の子が倒れてるッ!?

しかもアレはウチの学校の制服じゃない!

 

「だ、大丈夫!?どうしたの……って、私ーーー!!???」

 

な、何で私が!?いや私はここに居るし!じゃあこの子は誰!?まさかドッペルゲンガー!?私死んじゃうの!!?いやいやそんな非科学的なことあるわけない!なら私の偽物!?誰かが私の評判を落とそうとしてる?それともまさかまさかの生き別れの姉妹的な!?いやいやいや、ママからそんな話聞いたこと―――

 

「……お姉さま。」

 

生き別れの妹説キターーー!!?

どうする!?どうすればいの!!?

今までずっと1人っ子だったし、妹とどう接すればいいのかなんて分かんないーーー!!?

 

「助けて、ください……お姉さま。」

「た、助けて?ってアンタ血が出てるじゃない!?きゅ、救急車!!」

 

救急車は119!?110じゃないし、117だっけ!??

それとも先に応急手当!?止血!?止血ってどうするんだっけ!!?

 

「あの人を、助けてください。お願い、します、お姉さま。」

「あの人……?他にも怪我人が居るの!?」

「こ、のままでは、殺され、てしまいます。だからっ―――!」

「殺されっ!?」

 

何なの急に!?今日は何の変哲もない、いつもの毎日だったじゃない!

それがどうしてこんなことになってんのよ!!

突然妹が現れたかと思ったら怪我してるし、今度は殺人ですって!?

私にどうしろってぇのよ!

 

「……って、アンタ―――泣いてるの?」

「お願い、です。御坂では、勝てない、んです。

 早く、しないと……あの人が“ 第 一 位 (アクセラレータ)”に殺されてしまう!」

 

…………ふぅ。

まったく事情も状況も分からないけど―――仕方ないわね。

 

「分かったわ。でも、アンタは病院に行くのよ?

 今から黒子―――風紀委員(ジャッジメント)の子を呼ぶから。」

 

<prr……prr……>

 

「あ、黒子?怪我人1名。場所は携帯を置いて行くから追跡で調べて。

 アンタの『瞬間移動(テレポート)』で大至急病院へ連れて行ってちょうだい。

 ―――私の、妹なの。頼んだわよ。」

『は?え、ちょっ、おねえ―――<ブツッ>

 

そう、これは仕方ないことなの。

決して“第一位”と戦えるからじゃないわ。

順位を上げるチャンスだなんて、全然考えてないんだから!

 

それに―――私を姉と呼ぶ子が泣いて頼んでいるんだもの。

応えてやらなきゃダメでしょ。

 

お姉ちゃんなんだから!

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

あ~ぁ、あっという間にゴーストタウンだよ。

次々ビルを投げつけてくるんだもんなぁ。

あ、ビルすらなくなってるから、ゴーストタウンっていうよりただの瓦礫の山だな。

 

……俺が壊した物なんて一方通行(アクセラレータ)の3分の1もないし、

弁償しろとか言われたらあっちに押し付けよう。

 

「チッ、マジでバケモンかよ。

 ……奥の手を使う羽目になるなンてよォ。」

 

お?何か仕掛けてくるみたいだな。

奥の手とか言っちゃってるし、それを潰せば諦めてくれるかな?

 

…………?

手を挙げてるだけで何もしてこないな?

隙だらけだけど、今ぶん殴ったらダメかな?……ダメだな。

そんなんじゃ、きっと諦めないだろうし。

 

<カラ……カラカラ……>

 

石が、転がってる?

これは―――風か!!

風がどんどん一方通行(アクセラレータ)の手に集まって……て、何か見たことあるなコレ。

 

ん~……あ!そうそうプラズマだ、プラズマ!

一方通行(アクセラレータ)が初めて当麻と戦った時のヤツ!

風を圧縮して作ってるんだったな。

いや~、思い出してスッキリした!……とか言ってる場合じゃねぇ!?

操ってるのは風だから左手じゃプラズマは吸収できないぞ!?

 

狙いを付けられないように動き回るか?

……面倒クセェとか言って範囲攻撃されそうだな。

今から突っ込んだんじゃプラズマに飛び込むようなものだし。

それだと痛そうだしなぁ。

 

 

 

お?誰かこっちに来るな。

アレはみこっちゃん?

 

一方通行(アクセラレータ)!!」

「アァ?人形……いや第 三 位(オリジナル)か。今更ナニしに出てきやがった三下ァ!」

「そんなのアンタをぶっ飛ばしに来たに、決まってんでしょうがぁあああ!!」

 

<ピィン>

 

いきなり超電磁砲(レールガン)!?

てかマズイ!反射される!

 

「バカがッ!ンなモン効くかよォオ!!」

「ウソっ!?」

 

発射された軌跡そのままに跳ね返ってくる超電磁砲(レールガン)の前に飛び込む。

これはみこっちゃんの能力だから大丈夫!のはず。

突き出した左手で接触、そして無事吸収。

 

「……ふぅ。みこっちゃん、大丈夫?」

「あ、アンタは確か……上条静馬?どうしてここに居るのよ?」

「その辺は全部後でね。それよりも手を貸して欲しい。

 あのプラズマさえなければ、一方通行(アクセラレータ)は俺が何とかできる。」

「―――私にプラズマをどうにかして欲しいってこと?」

「Exactly。」

「……分かった。その代わり、アンタもしくじるんじゃないわよ!」

 

ダッと一方通行(アクセラレータ)に向かって走り出すみこっちゃん。

俺も合わせて少し後ろを走る。

 

「ハッ!2人まとめて消し炭にしてやンよォ!!」

 

一方通行(アクセラレータ)が手を掲げ、頭上に作り上げた直径10mを超えるプラズマ。

それが俺たちに向かって落ちてくる。

 

「プラズマなんてぇのは、所詮陽イオンと電子の塊でしょうが!!」

 

バチッと前髪から電撃を迸らせながら、

みこっちゃんは走る勢いそのままにプラズマに飛び込んでいく。

プラズマに当たる直前、みこっちゃんの体から電磁波のような波が発生し、

その波に触れた途端、プラズマが揺らぎ、形を無くしていく。

 

「ほら!道は作ってあげたわよ!」

「ナイスアシスト!」

 

開かれた目の前を、みこっちゃんを置き去りにするスピードで駆け抜け一方通行(アクセラレータ)に向かう。

 

「くっそがぁアアアア!!」

 

怒りに叫び声をあげ、一方通行(アクセラレータ)も俺へと突っ込んでくる。

俺の体に直接触れて、血を逆流させるつもりだろう。

ベクトル操作による爆発的な加速は中々速い。

 

だが、所詮は“人”の速さだ。

一瞬だけ超音速を出し、一方通行(アクセラレータ)の横に移動し、ぎゅっと左の拳を固める。

 

「往くぞ。」

「ッ!?」

 

ゴッとあごにめり込んだ拳が一方通行(アクセラレータ)を吹き飛ばす。

一方通行(アクセラレータ)は2~3mほど転がり、動きを止めた。

首がもげたりしないようには手加減したが、モヤシの一方通行(アクセラレータ)には効いたのだろう。

起き上がってくる気配はない。

 

「やったの?」

「バッチリ。」

 

近寄ってきたみこっちゃんに笑って答える。

ついでに片手を挙げてみれば、パシンと軽い音を立てて叩き返してくれた。

 

「―――それで、全部説明してくれるんでしょうね?」

「おっけ。あっちの一方通行(アクセラレータ)への説明と一緒に話すよ。」

「……は? はぁあああ!?

 アンタ何言ってんの!?さっきまでドンパチやってた相手よ!!?」

「ん~、まあそうなんだけど……。

 『―――殴って全てが解決するなんてことは、世の中あまりないんだよ?』」

「っ、わ、分かったわよ。

 (どうして勝ったアンタが辛そうなのよ。―――昔、何かあったのかしら?)」

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

―――あごが痛ぇ。

ジンジンと痛むあごの熱を感じながら、ぼんやりと空を見上げる。

 

―――俺ァ負けたのか。

殺すつもりなど欠片もない瞳と、握りしめられた拳を思い出す。

 

―――くそっ、思いっきり殴りやがって。

近くで第三位と話す声が聞こえていた。

 

「よお、死んでないよな?」

「……くそったれ。あごが痛ぇ。動けねェ。最悪だ。」

「ははは、それだけ悪態がつければ上等だ。」

 

見下ろしてンじゃねェよクソが。

何なんだよテメェは。

何なんだよその力は。

―――何で俺に笑いかける。

 

「どうして負けたのか不思議か?」

「……うるせェ。」

 

見透かしたように言いやがって。

とっとと行けよ。

話しかけてくンな。

―――俺に近づくな。

 

「俺が勝ったのは、お前の知らない力が使えるからさ。

 学園都市じゃ研究してない力―――魔術って呼ばれてる力だ。」

 

そう言った瞬間、奴の手に火が出やがった。

 

「「多重能力(デュアルスキル)!?」」

「魔術だって。超能力とは違う力だ。

 これのベクトルを操作できるようになったら―――レベル6になれるかもな。」

「ッ!」

「知りたきゃ着いてこいよ。

 みこっちゃんと一緒に色々説明してやるよ。」

「誰がみこっちゃんよ!」

 

何なんだコイツは。

何なんだあの力は。

―――何で俺の知らない 力 (ベクトル)がありやがる。

 

「……くそ。」

 

今だけだ。

今だけ、このバカどもに着いていく。

 

 

 

 

 





静馬「当麻!トモダチを紹介するよ!!」
アクセラ「誰がいつトモダチになった。」
美琴「そーよ!百歩譲ってアンタは認めてもコイツ(アクセラレータ)は嫌よ!」
アクセラ「アァ!?こっちだって願い下げだ!!」

当麻「何なのこのカオス……不幸だ。」
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