アカメ達と過ごす日々   作:raiya

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数日経ってしまいましたが、なんとか次の投稿にたどり着けました。

アカメたちがアジトへ戻ってからの出来事を書いています。
※今回の話では漫画の内容としての進行はしていません。



第二話「喪失」

街から走らされ、引きずられながら約1時間ほどで目的の場所に着いた。

 

 

「ここが俺たちのアジトだ」

 

着いたアジトとやらは、暗殺者のアジトらしく山の絶壁に作られていた。中はかなり

広い作りで数十人でも過ごせそうな空間だった。

 

「とりあえずボスに会ってもらって、今後の事を話そうか。」

タツミがキョロキョロと見回しているオレに向かって、そう話しかける。

 

「ボス?」そう聞いてフードを被った陰気な男や、ゴツイ体をした大男を想像した。

 

「そこでお前を今後どうするかも決める。覚悟は決めておけ。」

 

アカメにそう言われて、宿で殺された男の姿を自分に変えた状態が思い浮かんだ。寒気

がしてきた。

 

 

「ここだ」

 

連れてこられたところには大きな扉、それが開かれ中に入る。広めの部屋の先にシンボ

ルらしき旗が掲げられ下に一人用のソファーがある。

そこの前には一人の女性が立っていた。

 

見回す限り中には想像したボスらしい人がいない。あの女性はメンバーの一人か?

 

「ボスというのはどちらに?」

 

「目の前にいるだろう。」

 

どうやらこの女性が暗殺結社ナイトレイドのボスらしい。

 

「ただいま戻りました。」

 

「任務ご苦労、アカメ、タツミ。で、そいつは誰だ?」

指をオレに指しながら、ジッと見られる。

 

「こいつは・・・そういえば名前訊いて無かったな。お前名前なんていうの?」

今さらかい!

 

「オレは・・・・・・・・・」あれ?

オレの名前ってなんだっけ?自分が元々いた家の事とかは思い出せるのに何故か

自分の名前だけ思い出せない。

 

「どうしたんだ?」

黙っているオレをタツミが心配そうに見る。

 

「・・・・・・名前が、思い出せない・・・。」

正直にオレは答えた。

 

「じゃあ何処に住んでいた?」

 

「住んでいたのは○○県の××市で・・・」

 

ボスは少し考えてアカメとタツミを見るが、2人とも首を振る。

 

「そんな地名は聞いたことがないな。」

 

「素性も分からない奴を置いておくのもな。こちらの素性を知られたからにはここで

働いてもらうか、死んでもらうしかないが・・・。」

 

死んでもらう!?

「あの、オレもなんでここに来たのか分からないんです。とりあえず名前は適当に呼

んでくれていいので、ここで働かせてください。」

 

「ボス、俺からもお願いだ。こいつは俺のせいで巻き込まれただけなんだ。」

 

「私も出来たら殺さないでほしい。」

 

「ふむ、アカメとタツミがそこまで言うなら・・・。けど、使えるのか?」

 

「・・・」

二人して黙らないで!オレの命運がかかってるんだから!!

 

タツミが思いついたように言った。

「あぁ、そうだ。こいつはアカメの村雨で刺しても死なない上に、傷がすぐに治る

特殊体質なんだ。」

 

「なんだって!?間違いないのか、アカメ?」

 

「うん、確かに刺した感触はあったし直後にうっすらと血は見えたから間違いなく

呪毒が流れているはず。」

 

ボスが近づいてきてオレの体を見まわす。

 

「ふむ、確かに呪毒が聞かない上に傷がすぐ治るのは珍しい、が、それだけだと村

雨や武器の整備としてしか使えないが・・・。」

 

「あの、出来ることがあれば何でもします!殺し、は出来るか分からないですけど

。」

 

「と言っているが、殺しの素質は?」

 

「実戦するための体力が足りないし、動きも悪い。」

アカメが率直な意見を言った。

 

「鍛えれば体力とか動きは改善されていくだろう。」

タツミはフォローしてくれている。

 

 

「けど実際に標的を目の前にしてどうなるかが問題だな。」

タツミが付け足すように言う。

 

確かに今まで暗殺、いわゆる人殺しなどは自分とは無縁だった。何でもするとは言

ったが、それを出来るかと言われると不安になってきた。

 

それからしばらく3人であーでもない、こーでもないと話し合っていた。

 

 

 

しばらく話し合ってみたが結論が出ず

「アカメもタツミも任務明けで疲れてるだろうし、こいつの使い道は一旦保留だ。

明日改めて処遇を決めよう。」

 

とボスが締めくくろうとしたが

 

「おっと、忘れてた。こいつの呼び名だけは今のうちに決めておこう。いつまでも

こいつでは面倒だし。」

全員が忘れていた案件を持ちだした。

 

「忘れてた。何にする?」

タツミはオレを見ながら聞いてくる。

 

「「「う~~ん」」」

オレ以外の3人が唸りながら、考える。さすがに自分の名前を自分で付けるのは変

かなと思い、3人に任せる。

 

ボスやアカメの口から「ポチ」や「タマ」という言葉が聞こえてくる。お願いだか

ら人の名前らしいのを名づけて欲しい。

 

 

「名前がない・・・名前ない・・・名無し。ナナシとかどうだろう?」

アカメがそう言って、全員で頷く。

 

「悪くないんじゃないか。」

「オレもそれで良いよ。」

一時的な名前にしては十分な名前をつけてもらった。正直、ポチやタマにならなくて

良かったとホッとする。

 

「よし、じゃあ今日からお前の名はナナシだ。以上、解散。」

ボスがそう言って、部屋を出て行く。

 

今夜はアジトの一部屋を貸してもらえるそうなので、タツミに案内してもらう。

 

部屋へ案内してもらう途中で、他のメンバーについて聞いてみると他のメンバーは今

夜は遅くまで任務で出ているらしい。

 

おそらく明日全員集まってオレの処遇を決めることになるようだ。

 

タツミに部屋に案内された部屋は机とベッドがあるだけの質素な部屋だけど、寝るに

は困らないし十分だ。

 

タツミにお礼を言って、自分の部屋へ戻っていくのを見送ってから、ベッドに横にな

る。

 

横になると少し安心したのか、急激な眠気に襲われる。よく考えれば寝る直前だった

のに殺されかけたり、走らされたりで体力が限界だったようだ。

 

 

うとうとしながら、ふと明日のことを考える。

 

明日、オレが今後どうするかを決める。さっきは何でもするとは言ったけど、自分が

殺しする姿は正直想像できない。

 

とりあえず、自分が殺されない事だけを願っていると意識がおちる。

 




初投稿は一日に沢山の方に読んでいただき、貴重なご意見まで送ってもらえて嬉しい限りです。

主人公の名前ですが、適当な名前が思いつかず、ついつい思いつきの名前をつけてしまいました。申し訳ありません。


次回のお話で残りのメンバー登場、そして漫画の内容を少しでも進行できるように作成したいと思っています。

今回の内容について、感想、ご意見などございましたらお気軽に。


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