ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 LASTOFUS編 作:冴え渡る
冷気の漂う、恐ろしいぐらいに清潔感のする広い部屋。
白い長方形で、人が1人入りそうなくらいの大きさの冷蔵庫のような物が大量に並べられている。
その冷蔵庫のような物には、それぞれにタイマーのような物がありそのタイマーはあと30秒くらいで0になる。……………5……4……3……2……1……
大きなアラーム音と共に機械音声が鳴り響く。
『設定時刻になりました。被験者の全拘束を解除します』
『設定時刻になりました。被験者の全拘束を解除します』
そして全ての冷蔵庫ような物の蓋が開き、中から大量の冷気が放出される。
中には子供達が入っており全員眠っているようだったが1人、また1人と、目を覚ます。
全員で30人近くいるだろう。
冷蔵庫はクラスの席順のように並べられており、一番外側の列には大人達が並べられている。
子供達は囲まれるような形で並べられており、それはまるで子供達を”何かから守るような形”になっていた。
「うっ、……ここは?」
「どこぉ?……ママぁ……」
「なに?何なのここ?」
「俺は……ここで何を………?」
状況がわからず、次第にパニック状態になっていく子供達。
その中で1人、子供と同じ列にいるもいい体格をした日系の男がいた。
「……………ここは」
彼はジョセフ。
この研究所にサラを探しに来たのだが途中で怪しいガスで眠らされてしまい、他の子供達と同じように冷凍保存されてしまったのだ。
「……サラを探さないと」
全員、衣服を身にまとっていないのだが……彼はそんな事も気にせず、サラを探す為に他の子供達が入っている冷蔵庫を確認する。
「サラ!いたら返事をしてくれ!サラッ!」
「おい、お前……ここがどこか知っているのか?」
「ねぇ、ここは何処なの?お家に返してよぉ……」
「なぁ、おい!聞いてるのか?」
周りの子供達は冷静に行動するジョセフを見て、こいつなら何か知っているのかも知れないと思いそれぞれ話しかける。
「やかましい!鬱陶しいぞ!」
今のジョセフにとっては、周りの子供達よりまだ見ぬサラの方が大切だ。
頼られても無視してサラを探すのを優先した。
「……」
「……!サラ!」
少し離れた場所にサラが眠っていた。
サラは最後に会った時より体が少し成長しており、外見は16ぐらいに見えた。
もちろん衣服は身につけておらず少し気恥ずかしいジョセフだったが、そんな事よりも今はサラの目を覚まさせる事の方が重要だった。
「……ここは……ジョセフ?……ジョセフなの⁉︎」
「サラ!逢いたかった!」
2人は2年ぶりに会う事ができた。
実際は保存されていたので、20年ぶりなのだが……。
「おい、そろそろ俺たちにも教えてくれよ!ここは何処なんだ⁉︎」
「ママさん……うううぅ……」
「ジョセフ……ここはあの研究所なの?」
「知っているのか?」
「連れてこられた時、少し質問されて……その後に冷蔵庫に閉じ込められたの」
「質問だって?」
「うん……ジョセフのお兄さんの事よ」
「!にいちゃんはこんな目に合わせた張本人だッ!何故にいちゃんの事を奴らが聞く⁉︎」
「ううん……確かここの1番偉い人間はお兄さんじゃ無かったよ」
「どういう事だ?本当の原因は他にいるって事か……?」
「なぁ、ジョセフだっけか?目覚めたようだな」
「あんたは」
「そういやぁ自己紹介がまだだったな……俺の名前は『ニック』だ……お嬢ちゃんサラ、って言ったな……あの時はすまなかった」
「あの時の軍人ね!」
「待てサラ!こいつは悪人じゃねぇ」
「……どういう事?」
ジョセフはサラに今までの事を説明した。
あの時、世界各地で病気の人間が出てきて世界は崩壊寸前だという事。
サラを連れてきたこの軍人は命令に逆らえずにやむなくサラを連れてきた事。
あの時から2年間、自分とジョエル、トミーはサラを探していて、ジョエルは今もサラを探しているかも知れないという事。
「そんな……これからどうするの?」
「ここにいる子供を全員連れて行くのは無理だ……幸い、ここには少ないが一緒に冷凍保存されていた食料や物資がある……壁も頑丈で簡単には奴らも入ってこれないだろう」
「じゃあここで助けを待つの⁉︎」
「いや、お嬢ちゃん……俺が中から一方的に出る方法を知ってる……」
「どういう手段なんだニック?」
「ここには海底を通り浜辺から少しだけ離れた海に出る通路があるんだ。奴らは海には入ってこれないだろう?だからこちらから出るぶんには問題ないんだ?」
「装備はどうする?俺たちは今、タオルしか持ってないんだぜ?」
「そうだよ、……っていうかジョセフ達こっち見ないで!」
「おっと、悪かったなお嬢ちゃん……」
「今更すぎるだろ……」
サラは体を隠すように後ろを向きながらジョセフ達に聞く。
「服!服を持ってきて!それと食べ物!」
「やれやれだな……ニック、案内できるか?」
「大丈夫だと思うが……この部屋の外は危険だと思うぞ?」
「お前軍人だろ?俺も喧嘩には自信がある……大丈夫だ。問題ない」
2人は部屋を出て、危険が待つ廊下へ出て行ったのだった。
「それにしてもあれだな……男2人で裸で歩き回っていると」
「それ以上言うな」
「……変態みたいだな」
「…………言うなって」
「!おい……何かいるぞ」
「あれは………ランナーだ……一人しかいない。何か武器になるものはあるか?」
「そこら辺に空き瓶があるだろ?」
「はっ、軍人は武器が無いと空き瓶を武器にするのかよ?」
「素手よりマシだ……いくぞ……」
2人はランナーに気づかれない程度の速度で近づいてく。ニックは瓶を持っていたが、ジョセフは何も持っていなかった。
「グギャ⁉︎アァァダァァァァァ!」
「くそっ⁉︎気づかれた!」
「はいだらぁぁぁぁあ!」
「グイッ⁉︎」
ジョセフは走りながら近づいてくるランナーの腹にドロップキックをお見舞いした。
走りながら来る相手に走りながらドロップキックを当てたら普通、無事では済まないだろう。
「……お前いくつだっけ?」
「18だが?」
「それでその体格にさっきの運動神経か……軍隊入れよ」
「今も残ってたら考えとくよ……おっ、こっちの部屋に服があるぞ!」
2人は自分の服を選んだ後にサラと他の奴らの分もまとめて服を持って行った。
ニックは当時自分が来ていた軍服と武器以外の装備を、ジョセフはジーパンと丈夫なシャツに黒くて白いラインの入ったフード付きの上着を、サラの分はそこはかとなく清潔感のある丈夫な服に灰色の大きめな上着を。
後は手当り次第に持って行った。
「サラ、服を持ってきたぞ……ってなにしてやがるクソガキぃ⁉︎」
「もう、ジョセフ?静かにっ」
「これはこれは……」
サラは小さい子供をあやしていたのだろう、裸同然の状態で小さい男の子を抱きかかえていた。
「いや、でもお前……それは」
「なに?嫉妬なの?彼氏でも無いのに?」
「そうなのかジョセフ?俺はてっきりもう既に……」
「…………俺は武器になるものを探してくる!」
「あーあ、行っちゃった……」
「ちっとからかい過ぎたかな?あ、これはお嬢ちゃんの分の服だ」
「あ、ありがとうごさいます」
その頃、ジョセフは武器を探していた。
「おっ、俺の刀じゃねーか!こっちにはAKもある!弾薬もそこそこあるし……砥石!スナイプライフルや治療きっとまで!」
「おーい、ジョセフ。武器は見つかったか?」
「あぁ。それも大量にな……最初はスコップとかあればなんとか戦えるかと思ったんだが……まさか銃や刃物がこんなにあるとはな……」
「俺はAKとこのナイフを持ってく」
「俺は自分の刀と砥石、後はこのメリケンを」
「メリケン?そんなもの役に立つのか?」
「ゲーセンの機械ならしょっちゅう壊してた」
「なら安心だ」
「サラには武器を持たせたくないな……」
「あれから何年も経ったんだぞ?きっと奴らも格段に増えてる……それに他の生存者が襲ってこ無いとも限らない。自衛の為の銃はもたせておくべきだ」
「…………ならこのライフルを持たせよう」
「体が反動で吹き飛ばされるぞ?」
「サラはああ見えて運動神経がいいんだ。銃の扱いは俺以上に上手いかもしれん」
「お前は銃を持たないのか?」
「ハンドガンとかボウガンなら行けるんだが……両手で持つのはあんまりな……」
「じゃあこのボウガンを持ってけよ。これは矢が金属製だからかなり使えるぞ」
「そうだな……じゃあライフルとそれをサラに持たせよう」
「それがいい」
「で、俺はこのリボルバーと……」
「それはかなり反動がでかいぞ?」
「慣れるさ……エアガンなら何度かある」
「そうだな、そのうち教えるよ……」
2人は武器庫を後にしサラの元へ向かった。
ニックの外見は岸辺露伴は動かない、に出てくるトウモロコシを作っていたあの悪霊に取り憑かれた男に似ています。
彼は最後まで生き残らせるつもり。
サラにボウガンとスナイパーライフルを持たせたのには理由があります。
彼女自身はボウガンしか使いませんが、ライフルの方は途中で出てくるキャラに持たせようかと……ぶっちゃけると途中で出てくるキャラは性格は違いますがプッチ神父です。
スナイパー神父ってなんかっこよくないですか?
少し下世話な話になりますが……サラの外見はかなりいいプロモーションって事で。
胸はDちょい上ぐらいの設定で。身長は170cmで。