ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 LASTOFUS編   作:冴え渡る

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ひとりめーディエゴー


壊れた世界で
外へ


全員は一度元いた部屋に集まり、それからどうするかを各々決めていた。

 

 

「アンタはどこへ行くのさ?」

 

「ふん!決まってるだろ!米軍の駐屯地さ!そいつが言った事なんて嘘に決まってるだろ!」

 

「呆れた……助けてもらってまだそんな事言ってんだ」

 

「いいぜ別に?駐屯地になら助けてくれる人がいるだろうよ。よかったなー」

 

「ジョセフ……流石に1人で行かせるのは酷いよ?」

 

「サラ……あいつが行くって決めたのなら俺は止めないよ。俺の言う事を嘘だというなら自分を信じて行きたい場所に行けばいいさ。」

 

「えっと……なに君だっけ?」

 

「なんだよ!眼鏡チビ!」

 

「いや、あの……名前を知らなくて……」

 

「うるせぇ!名前なんざどうだっていいだろ!俺はもう行くからな!」

 

「あ、待ってよ!1人で行くのは危険だよ!」

 

「サラ、だっけ?ほっときな。あいつは人の言う事聞くようなたまじゃないでしょ」

 

「マリー……」

 

「それでジョセフ。俺たちはどうするんだ?」

 

「俺のいた家に帰って装備をとってきたい……あそこにはにいちゃんが超頑丈な倉庫を地下に作ってあるんだ。中には車とか銃器もあったはず」

 

「その前に私の服を変えたいんだけど?」

 

「いいじゃねーかその制服。確か日本で採用されてる高校生のだろ?」

 

「私だけなんでこれなのさ……」

 

「仕方ないな。それが最後だったし、他のは君の体型じゃ入らないだろう?」

 

 

男の子を除いたジョセフ達は、海底トンネルを通り出口へと着く。

 

 

「ジョセフさん。此処を出るにはボートに乗る必要があるみたいですよ」

 

「何人いる?」

 

「15人だな……」

 

「二手に分かれる」

 

「どう分けるんだ?」

 

「ニックと俺は戦えるだろ?俺はサラとジョージを連れてく。ニックはマリーと一緒に他の子達を守ってくれ」

 

「確かに……あのマリーとか言う子はかなり銃の腕前が上手かったし、戦闘技術もあるからな……なんとかいけるとは思うが……お前はどうなんだ?2人守るだけだと言っても2人とも直接的な戦闘能力はないだろ?」

 

「最悪、サラをおぶってジョージは抱えて走るさ」

 

「お前なら本当にやりそうだな……」

 

「まぁいい……皆!これから外へ出るぜ!此処から先は俺の言うことに従ってもらう!嫌なら離れて行動してくれても構わない!だがその場合は何があっても俺は知らん!」

 

 

そう言うとジョセフはみんなをボートに乗せ海面まで浮かばせた。

自分と2人をもう一つのボートに乗せようとしたその時、

 

 

「おい待て!俺も乗せろ!」

 

「あれ?お前向こう行ったんじゃねーのか」

 

「扉が開かねーんだよ!俺も乗せろ!」

 

「名前も名乗らんやつは乗せねーよ」

 

「はぁ?何言ってんだ⁉︎早く乗せろ!撃つぞ!」

 

「銃の撃方分かるのか?」

 

「………!」

 

「安全装置がそのままだし構え方もおかしい。そのまま撃ったらお前の顎に当たるぞ?」

 

 

先程からジョセフが銃を向けられても平気でいるのはこれのせいである。

安全装置が作動している銃を向けられてビビるのはマヌケのやる事。

ジョセフは男の子の構えを見て、相手が銃を扱い慣れてない事に気づいたのだ。

 

 

「名前を言え。そうすれば上まで乗せてってやる」

 

「…………ディエゴだ」

 

「ディエゴか……協力する気はあるか?」

 

「…………本当に世界は壊れちまったのか?」

 

「残念ながらな。まだ人間はいると思うが…………マトモな組織はほぼ無いだろう」

 

「アンタはどうするんだ?」

 

「俺はサラを安全な場所に連れて行くだけだ」

 

「………はっ、お前の言う事を聞いてると真面目に考えてる俺がアホらしくなってくる……」

 

「真面目に考えてアレかよ」

 

「うるせぇ!…………お前についてくよ……」

 

「いいぜこいよ」

 

「……ディエゴさん、これに捕まってください」

 

「あ、あぁ。悪いな」

 

 

 

こうして冷蔵庫にいたメンバーは全員、施設の中から出て行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

波の音が聞こえる。

ボートの上の蓋をとると太陽が眩しく輝いていた。

隣にはもう一つのニック達が乗っているボートがある。

少し離れた浜辺に着けばいいだろう。

 

遠くにある橋の上には幾つかの人影が動いて見えた。恐らくランナーだろう。

 

 

 

 

 

 

ここは既に『地獄』の中だった。

 




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