ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 LASTOFUS編   作:冴え渡る

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プッチ登場!


神父との邂逅

浜辺にボートが着くとニックが話しかけてくる。

 

 

「ジョセフ、俺たちはとりあえず移動の手段を探すべきだと思うんだが……」

 

「歩きに決まってんだろ?」

 

「冗談はよしてくれ。俺たちは良くても女の子や赤ん坊はどうする?」

 

「女の子だと車で移動ししなきゃいけないなんて決まりはない。それに赤ん坊なんて年齢じゃねぇだろ?母親が恋しい年齢でも歩けないわけじゃない。」

 

「だが」

 

「お前も2年間この世界で生きてきただろ?だったら甘い考えは捨てろ。」

 

「……………」

 

 

この世界では優しさを持った人間から死んでいく。

子供を引率して外を歩くだけでも頭がおかしい奴の行動なのに、その上その子達を甘やかそうなんてジョセフは考えなかった。

 

 

 

 

 

 

ジョセフ達は浜辺を出ると目立たないように山の中を静かに歩いていく。

 

さっきはああ言ったがジョセフはそこまで冷酷になれていない。小さい子を3人背負っていた。

 

「俺も手伝うよ」

 

「お前は銃で辺りを警戒してろ………こいつらは俺が背負ってく」

 

「私も持つよ」

 

「女に持たせられるかよ」

 

「なら俺は問題ねぇよな?」ヒョイ

 

「おい!返せよ!」

 

 

ディエゴがジョセフの後ろの女の子を1人捕まえて自分の背に乗せる。

 

 

「ったく……いいっつってんだろうがよ」

 

「お前だけに良いとこは持ってかせねえよ」

 

「じゃあ俺も背負うよ」

 

「よせよ!お前には警護する役目が……」

 

「私が警護すれば文句ないでしょ?」

 

「ちっ……やりづれえな……」

 

 

大したトラブルもなくジョセフ達は近くの町まで辿り着いた。

その町はそこそこの大きさの教会があり、人が多く集まる有名な町だった。

 

 

「流石に無事、って訳にはいかねぇよな……」

 

「ははは…………ここまで荒れててそれはないと思うよ?」

 

「サラ、とりあえず教会の中を探索してくる」

 

「うん。気をつけてね?」

 

 

ジョセフはニックとマリー達にみんなを任せ、1人で教会の中を探索に行った。

 

正面の扉は閉まっていたので二階にある窓から

教会の中は思いの外清潔で、ここだけ人の手が渡っているように見えた。

よく見ると十字架の前に祈りを捧げている神父のような男が見える。

 

 

「主よ………どうか我々人類をお救いください……」

 

「アンタ、ここに住んでるのか?」

 

「……!感染者か!」

 

 

神父は近くにある鉈を構えこちらに向ける。

 

 

「落ち着け……感染してない。ここがどんなか見に来ただけだ」

 

「ならハンターか?」

 

「ハンター?なんのことだ?」

 

「君はハンターではないのかと聞いているんだ!」

 

「………いかれてるのか?」

 

「………………君はハンターではないようだな」

 

「さっきから何を言ってるのか分からんが……俺はお前の言う『ハンター』ってのではないと思うぞ」

 

「……私はこの教会で神父をやっているプッチと言う」

 

「俺はジョセフってんだ。ここには休めるところがないか探しに来たんだ」

 

「休めるところ?ここなら奴らは入ってこないが……」

 

「俺だけじゃない、あと数人いるんだ」

 

「何人いようと構わない。主は見捨てることだけはしない」

 

「助かる」

 

 

 

 

 

 

プッチは教会の正面入り口の扉を開き中に他のメンバーを招き入れ、全員に簡単な食事をふるった。

 

 

「では君たちはその施設から来たのだね?」

 

「あぁ」

 

「……確かにこの世界で子供たちが生き残るのは簡単なことではない……それでも冷凍保存すると言うのは人道的ではないな」

 

「とにかく俺たちは休めるところを探している」

 

「それならあてがある……隣の町に元々いたんだがある日ハンターが来て追い出されてしまってね、命からがら逃げてきたんだ」

 

「その場所はそんなに安全なのか?」

 

「私は刑務所に勤めていてね……そこで囚人相手に神の教えを説いていたんだよ。」

 

「なるほどな……刑務所ならかなり安全だハンター達がそこに住み着くのも分かる」

 

「ハンターってのはそんなに危険なのかよ?」

 

「ディエゴ……お前は自分が罪を犯しても何も言われない世界だったらどうする?」

 

「……そういう事か」

 

「でもハンター達がいるんでしょ?どうするの?」

 

「確かに……銃も満足にないこの状況で俺達が攻めるのは少し無理がないか?」

 

「ニック君、と言ったかな?」

 

「そうだが……どうかしたか?」

 

「私は神に仕える身だがね?子供達の安全と彼らの自由と、どちらが大切かは分かるよ……僕と君、それとジョセフ君にマリー君で忍び込むんだ」

 

「なるほどな……全員が全員そこらのやつには負けないぐらい強い。それなら忍び込んで奴らを暗殺するぐらいは出来る……………プッチ、お前神父とは思えないぜ?」

 

「神父はもう辞めた。今は子供達の為に人を殺す罪人さ」

 

「気に入った……だがマリーは連れてかない」

 

「なんでさ?私は別にいいけど」

 

「恐らく奴らの中には女はいない…………そこにお前が行ったらどうなるか分かるだろう?」

 

「この子達の為だ………それぐらいはなんてことない」

 

「なら尚更だ。もし俺たちが帰ってこなかったらディエゴとお前がサラ達を守るんだ」

 

「俺もかよ⁉︎」

 

「当たり前だろ?お前が俺の次に一番上なんだ。お前がこいつらを守るんだ」

 

「でもジョセフ、帰ってこなきゃ私死んじゃうかも……?」

 

「冗談でもやめろ。お前をジョエルの所まで連れてくまで死なねーよ」

 

「では今日の夜出発だ。2人とも休んでいてくれ」

 

 




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