遊戯王 ARC-Vs 儀式次元追加版   作:崖っぷち

23 / 64
ビリビリまでは終わってる。クソ長い


最高のエンターテインメント

「よし、いくぞデュエル開始だっ!柚子~、アクションフィールドのことは頼んだぞ!」

 

彼はそう娘に話すと、おれに向かい合った。

 

 

《《アクションフィールドセット、『焔の荒野』》

 

 

無機質な床は、砂埃の舞う荒れ地へと姿を変えた。周囲には、所々に炎が点在しており触れたら本当に火傷しそうだ。この場所、おれと塾長は戦いあうのだ。

 

そう言えば、あのセリフを言えるだろうか。ぶっつけ本場だが、やるしかないと思う。

 

『いくぞ、戦いの殿堂に集いしデュエリスト達がっ!』

 

『もっモンスターとともに地をけり、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る』

 

『見よ!これぞデュエルの最強進化形、アクショォォーーーーン!!』

 

 

『『デュエル』』

 

 

修造vsスイゴ

LP4000/LP4000

 

「先行は、もらった!俺は手札から『ガッツマスター・ファイヤー』を召喚!」

 

導火線が人形を取ったようなモンスターが現れる。火で引火しないのが不思議だ。

 

「さらに、ガッツマスター・ファイヤーの効果で俺は手札から『ガッツマスター・ヒート』を特殊召喚ッ!」

 

ラグビー選手を思わせるモンスターが現れた。さっきから、どこかスポーツチックなモンスターが多い。

 

「俺はカードを一枚伏せっ、ターンエンドだ!さあ来い、スイゴくん!」

 

 

 

《二体とも、攻撃表示で召喚されている。攻撃力はそれ程、高くないな》

 

「おれのターン、ドロー。おれは手札から、無名の傭兵を攻撃表示で召喚」

 

名無しの剣士がフィールドに出現する。

 

「バトルだ、おれは無名の傭兵でガッツマスター・ファイヤーを攻撃」

 

 

《これで、塾長のモンスターは破壊っ》

 

 

「永続罠カード『ガッツ・プロテクト』発動!」

 

ガッツ・プロテクト

 

永続罠

 

一ターンに一度、自分フィールド上の『ガッツマスター』と名のつくモンスターに、相手モンスターが攻撃宣言を行った時に発動できる。攻撃された自分のモンスター一体は破壊されない。

 

「罠カードだとっ!?」

「ふんッ!!」

 

修造

LP3900

 

「ガッツマスター・ヒートのモンスター効果発動!一ターンに一度、攻撃表示のガッツマスターがバトルしたとき相手モンスターを破壊できるっ」

「はあっ!?」

 

暑苦しいモンスターのタックルを受け、おれのモンスターが消滅した。警戒しなかったのは、おれのミスだ。

 

「くっ、……おれはカードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

バトルの主導権は、間違いなく塾長に傾いた。塾長は、おれがターンを終了すると同時にいきなり走り出した。

 

 

 

「まだまだ、そんなんじゃっ、熱さが足りないぞっ!俺が熱血指導してやる!!」

「遠慮します」

「遠慮は、いらないっ!ドローーッ!」

 

あの男は炎のフィールドの中を走り回って、暑くはないのだろうか。そう思えるほど、修造は元気にフィールド内を駆け巡る。すると、炎の中にカードを見つけたようだ。

 

「よっし!俺は手札から、アクショントラップ『弾ける火花』発動!」

 

弾ける火花

 

このカードを発動したプレイヤーは、500ポイントのダメージを受ける。

 

「ん」

「ん?」

 

おれ達は、同時に頭の中に疑問符が出る。

カードから、放たれた小さな火花が、塾長を襲った。

 

「うおお~~ッ!」

 

修造

LP3400

 

“塾長……”

“カッコ悪~い”

“全然、痺れられないぜ~”

 

応援が聞こえないフィールドで、なぜかそんな声が聞こえた気がした。

 

「まだまだっ、俺は手札から速攻魔法『完全燃焼』発動!」

 

完全燃焼

 

速攻魔法

 

自分フィールド上の炎属性モンスターの攻撃力は、このターンの間1000ポイントづつアップする。このターンのエンドフェイズ時に、自分フィールド上のモンスターは全て守備表示になり、その守備力は0になる。

 

「ウソだろっ!?」

 

修造のフィールドに2500のモンスターが二体並ぶ。この直接攻撃を通せば、おれの敗けだ。

 

「バトルだっ!俺はガッツマスター・ファイヤーでダイレクトアタックっ!!」

「そう簡単にやらせてたまるかよっ、おれは伏せカード『見返りなき緊急要請』を発動ッ」

 

見返りなき緊急要請

 

カウンター罠

 

自分フィールド上にモンスターが、一体も存在せず相手モンスターが攻撃宣言を行った時に発動できる。自分はデッキから、『無名』と名のつくレベル5以下のモンスター一体を特殊召喚できる。

 

「おれは、デッキから無名の医師を守備で特殊召喚する」

 

名もなき医者は、モンスターの一撃を受けなす術なく破壊された。

 

「だが、まだガッツマスター・ヒートの攻撃が残っている!」

「墓地の無名の医師の効果発動。このカードをゲームから除外し、俺は無名の傭兵を手札に戻す。さらにっ、相手の攻撃を止めることが出来る!」

 

修造

LP4650

 

「中々、熱い見せ方してくれるじゃないか!俺はこれでターンエンドだっ!」

 

修造はまたもフィールドを走り出す。恐らく、アクションカードを再び探しに行ったのかもしれない。おれは慌てて、彼を追いかける。

 

 

 

とはいえ、あのコンボも守備表示ならなんとかなる。おれはデッキから、カードを引いた。

 

「よしっ。おれは手札から無名の傭兵を攻撃表示で召喚ッ」

 

再び彼のフィールドにモンスターが出現する。

 

「さらに魔法カード『増援』を発動。よって、この効果でおれはデッキから『無名の盗賊』を手札に加える」

 

無名の盗賊

 

レベル4

 

戦士族/効果

 

このカードがデッキから、手札に加わった時に発動できる。自分フィールド上に『無名』と名のつくモンスターがいるとき、このモンスターを特殊召喚する。このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に、発動できる。自分はデッキから、カードを一枚ドローできる。

AT1500/DF500

 

「あんま使いたくないカードなんだが……おれは手札から無名の盗賊を特殊召喚!」

 

白髪の少年の姿をしたモンスターが、また一体。その手にはナイフが握られている。

 

「バトルだ。おれは無名の傭兵でガッツマスター・ファイヤーを攻撃」

「ガッツ・プロテクトの効果。一ターンに一度、ガッツモンスターは破壊されない」

「なら、無名の傭兵でもう一度攻撃だ」

 

塾長は足元にある。アクションカードを見つけ、二回目の発動をした。

 

「おれはアクショントラップ『燃える足場』を発動っ!」

 

燃える足場

 

このカードを発動したプレイヤーは、400ポイントのダメージを受ける

 

 

《またかよっ!》

 

 

「うおおぉぉ~」

 

修造

LP4250

 

一回目は敵の厚い筋肉の盾に防がれた攻撃も、二回直撃することで通った。修造のガッツマスター・ファイヤーが破壊される。

 

「あーデッキから、カードを一枚ドローする。大丈夫っすか」

「まだまだ、こんなもんじゃ俺の足を、エンタメデュエルを止めることはできないっ!」

 

エンタメとは、いったい…………。おれは心の底から、わけがわからくなった。

 

「カードを一枚セット。とりあえず、これでターンエンドです」

 

修造は宣言通り、再三アクションカードをさがしに走った。まだ懲りないのか、あのオッサンは。

 

 

 

「ドローーーッ!!!」

 

修造は手札を一瞬見て、スイゴのほうを向いた。

 

 

「スイゴくん、君は確かアクションデュエルをやるのは初めてだと聞いたよ」

「ええ、おれがいた場所ではアクションカードを使うデュエルは見る機会がなかったですし」

「それはもったいない、アクションデュエルはとても楽しいぞ!自分と、相手と、観客の全てが一体となって繰り出される最高のエンターテインメントだッ!!」

 

彼はおれにそう熱く語る。そう言われると、おれもアクションデュエルに興味がわいてくる。

 

「そうなると、君はまだアクションデュエルの奥深さを知らないっ!俺がそれを披露してみせよう!」

 

なら、見せてくれっ!おれもアクションデュエルがもっと知りたい。

 

 

スイゴと修造のデュエルは、さらに激しさを増していく。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。