臨海咲SS置き場   作:タコピー

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高校編十二話

インターハイ 全国会場

 

 

智葉「……」

 

明華「……」

 

ダヴァン「……」

 

ハオ「……」

 

ザッザッザッザッ

 

霞「……」

 

初美「……」

 

春「……」

 

巴「……」

 

小蒔「……」

 

ザッザッザッザッーーーー

 

小蒔「っ……」ぺこっ

 

 

 

 

ネリー「……いったね」

 

ハオ「今のは……鹿児島永水か」

 

明華「あれが巫女というものですか」

 

ダヴァン「フム……なるほど」

 

智葉「お辞儀していった奴は相当やばい」

 

ネリー「え? あのぽよんぽよんしてた人?」

 

ハオ「かなりの割合でぽよんぽよんしてたけど……あの集団」

 

ネリー「一番ぽよんぽよんしてた人だよ! だから一番強いね。ふんすっ!」

 

ハオ「なんでえばってんの……」

 

ハオ「それとその理屈でいくとネリーはすごく弱いことになるけど」

 

ネリー「……」

 

明華「ぽよんぽよんしてたといえばもう一人の黒髪の方も、ただならぬものを感じましたが……」

 

智葉「石戸霞だな」

 

明華「知っているんですかサトハ?」

 

智葉「ああ……去年決勝まで勝ち上がったのは伊達じゃない」

 

ダヴァン「ってカ、制服着まショウヨ……」

 

ネリー、ハオ、明華「……」

 

智葉「耳が痛いな」

 

ネリー「ネリーたちもやっぱり浮いてみえるかな」

 

ハオ「まあ……今この瞬間も視線を集めてる時点で、お察しというべきか」

 

明華「ですが制服を着ては私たちのアイデンティティが」

 

智葉「我々が視線を集めてるのは強豪校だからだろ」

 

ハオ(ちゃんと制服着ようかな)

 

ダヴァン「マア~、ウチであのミコに文句をツケられるのは私とサキくらいデスね」

 

ネリー「う……サキとお揃いって考えれば……」

 

ネリー「……ってサキは?」

 

一同「あっ」

 

 

 

穏乃「おお~、ここが全国!」

 

憧「こらこら、先走んな」

 

宥「人でいっぱいだね~」

 

玄「強そうな人がいっぱいだよ……」

 

灼「……ついにきた」

 

晴絵「まだ肩の力は抜いておきな、灼」

 

憧「晴絵、控え室ってどこなの?」

 

晴絵「ああ、そこの角を……」

 

和「……」

 

宥「ーーーー」ぶるっ

 

玄「あ……あれ、あっちから歩いてくるのって……っ」

 

憧「……」

 

穏乃「間違いない……和だっ!」

 

和「? 誰か駆けてきて……」

 

和「っーー、あれ、は……」

 

穏乃「和っ、和だよね!」

 

和「高鴨穏乃……さん?」

 

穏乃「あははっ、なんでフルネームなの」

 

和「い、いえ、あまりに唐突だったので」

 

和「皆さん……いるんですね。本当に久しぶりです」

 

玄「和、久しぶりだね」

 

憧「和……久しぶり」

 

和「玄さんに、そっちは……もしかして憧ですか?」

 

憧「あー、わかったみたいでよかった」

 

和「そして……赤土先生ですよね。……先生?」

 

晴絵「あ、ああ……私もこんな早く会えると思わなかったから」

 

晴絵「びっくりしたよ……久しぶり」

 

和「……はい。お久しぶりです」

 

穏乃「ねえねえ、うちの控え室に遊びにきなよ!」

 

憧「この子は……私らもまだ入ってないのに誘う?」

 

玄「まあまあ、いいじゃない」

 

宥「あったかい……」ぶるぶる

 

灼「いや震えてるように見え……」

 

晴絵「和は一人? あまり引き留めちゃ悪いかな」

 

和「いえ……ちょっとした野暮用で。一人ですが」

 

和「チームメイトと競争みたいな話になって……思わず飛び出してきてしまったんです」

 

晴絵「競争?」

 

和「ええ。喧嘩ではないのでご心配なく」

 

和「でもさすがに戻らないといけませんね。また会いましょう」

 

穏乃「ええ……せっかく会えたのに」

 

憧「和だって団体行動してるんだから仕方ない」

 

憧「それに……また会えるわよ」

 

穏乃「……そうだなっ!」

 

穏乃「和、試合で会おう!」

 

和「皆さんも出場していたんですね……」

 

和「わかりました。約束です!」

 

穏乃「よしっ」

 

和「それでは私はこのへんで……」

 

穏乃「うん、絶対またーー」

 

咲「ううぅ……ここ、どこぉ……」

 

一同「ーーーー」ゾクゾクッ

 

咲「……こっち?」ゴッ

 

咲「ええっと……あ、あっちかなぁ……」ゴッ

 

咲「っ~……どうしたらいいの……」ゴゴゴゴゴ

 

灼「な、何あれ……」

 

玄「あわわわわ……」

 

宥「……」ぶるぶるぶるぶるぶるぶる

 

穏乃「……」レイプ目

 

憧「ちょっ、シズ大丈夫……?」

 

晴絵「あれは……臨海女子の制服?」

 

和「っ!!? っ!!!?! っっ!!!!!」

 

咲「な、なんだろ……急に寒気が……」

 

咲「あっちから……」

 

咲「?」

 

和「咲さんっ!!!」

 

 

咲「へ?」

 

和「まさか……まさか、本当に会えるなんてっ!」

 

和「咲さん咲さん咲さんっ! お久しぶりですっ!!」

 

穏乃、玄、宥、憧、晴絵「っ」ビクッ

 

咲「え……ええっと……?」

 

和「去年のインターミドル以来ですね。あの日は咲さんが忙しくあまり話せなくてずっと心残りでした」

 

和「せめて連絡先を渡せていれば。長野で進学する事になっていたので当時はこれからいつでも、と勘違いして必死にならなかったのが悔やまれます」

 

和「東京に、いってしまっていたんですね」

 

和「でも過ぎた事を言っても仕方ありません。こうしてまた会えた……それだけで私は……私はっ……」

 

憧(和ガチ泣きしてるんだけど……え? どういう事?)

 

咲「?? あの、人違いじゃ……」

 

和「咲さんっ!」

 

ぎゅっ

 

咲「ひぅっ!?」

 

和「あの子より先に会えた……これはきっと、運命なんですよね……」

 

 

憧「ちょっと、あれ誰よ。さっきまでと違いすぎんだけど」ヒソヒソ

 

玄「さ、さあ……誰なんだろう」ヒソヒソ

 

穏乃(ううっ……私と再会したときより喜んでない……?)ガクッ

 

 

和「咲さん……」

 

咲「……」ガクガクガクガク

 

 

憧「あれちょっとヤバイよね。止めてくる」

 

玄「わ、私もいくよ」

 

穏乃「……」ガクリ

 

 

憧「あ、あのさ和、そろそろ離してあげたら……?」

 

和「え? ああっ、何やら咲さんが苦しそうにっ」

 

ばっ

 

咲「あ……な、なにが……」ふらっ

 

玄「おっと、大丈夫ですか?」

 

咲「あ……ありがとうございます。受けとめてくれて」

 

玄(おもちないなぁ)「いえいえ、気にしないでください」

 

咲「ふう……」

 

和「咲さんっ!!」

 

憧「ちょっとタンマ」和ぐいっ

 

憧「あの子誰なのよ? ただの知り合い……にしては反応がすごいけど」

 

和「一言でいうと私がこの世で最も尊敬する人です。中学時代にみた闘牌に心奪われてしまったんです」

 

憧「尊敬……にしちゃ」

 

憧(てか力強っ、私じゃなきゃ押さえつけられないな)

 

和「はあああ……っ」ジーッ

 

咲「っ……」身構え

 

和「艶々とした茶色い髪、くりくりした瞳、そしてたおやかさの中にも凛々しさを秘めたお顔……」

 

和「はああっ……咲さんを超える生き物はこの地球に存在しません」

 

晴絵(数年ぶりに会った教え子がおかしくなってた)

 

憧(どう収拾つけんのよこれ)

 

憧「あーそっちの咲さん……だっけ? も混乱してるみたいだし、まず挨拶しようよ」

 

憧「私たちにも紹介してほしいし」

 

和「そ、そうですね。興奮のあまり先走ってしまいました」

 

咲「っ……」感謝の視線

 

憧「あたしは新子憧。阿知賀女子の一年。奈良代表ね」

 

咲「あ、あの……宮永咲。臨海女子の一年……東東京代表です」

 

玄「松実玄なのです」

 

宥「松実宥。玄ちゃんの姉だよ」

 

灼「鷺森灼……よろしく」

 

憧「んで、あっちでがっくりしてるのがシズ……高鴨穏乃」

 

憧「あと監督の……晴絵っ、何ぼさっとしてんの」

 

晴絵「あ、ああ……赤土晴絵。阿智賀女子の監督だ」

 

憧「あたしと穏乃は一年だから敬語はいーよ。よろしく」

 

咲「う、うん……よろしくお願いします」ぺっこりん

 

憧「あはっ、微妙に敬語混じってるよ」

 

和「……」ムスー

 

憧「って、なんでむすっとしてんのよ」

 

和「……いえ。置いてきぼりだったので」

 

憧「あはは、あんたも紹介したら?」

 

和「もう憧、冗談が過ぎ」

 

咲「あの……どなたですか? できたら紹介してもらいたいんですけど……」

 

 

憧「えっ?」

 

玄「和のお友達さん……じゃなかったのですか?」

 

咲「は、はい。その……初対面だと思うんですけど」

 

憧(ええ……和?)

 

和「」

 

憧(あ、死んでる)

 

灼「一応紹介してあげた方がいいと思……」

 

憧「……あー。こっちで土気色の顔してるのは和。原村和ね」

 

憧「あたしが言うのもなんだけど、去年のインターミドルチャンピオンで結構有名人よ」

 

晴絵(インターミドル……宮永咲……はっ!)

 

咲(原村、和……あれ、どこかで……)

 

咲「よ、よろしくお願いし」ぺっこりん

 

和「うっ、うううううっ……!」

 

憧「またガチ泣き!? ……ってまあしゃーないか」

 

和「そ、そんなぁ……何かの冗談ですよね。そんなオカルトありえませんよぉぉぉっ……」

 

和「インターミドルで何度もお会いしましたよね!? いやほとんど私が会いにいったんですが……それでも、それでもっ、覚えてないなんてあんまりですよぉぉ……」

 

咲(インターミドル……ピンクの髪……あっ!)

 

咲「お、思い出しました!」

 

和「っ!!」

 

咲「インターミドルで何度も会いに来てくれましたね……あの、そのときはそっけなくしてしまってごめんなさいっ」頭下げ

 

和「さ、咲さん……」

 

咲「中学のときは麻雀をやめるつもりで……これからも続けそうな相手とは親しくしないようにしてたんです」

 

咲「原村さんはとても上手かった印象があるので……これからも麻雀していくんだろうなって」

 

咲「あの、あんな冷たくして許してもらえないと思いますけど……本当にごめんなさい!」

 

和「……」

 

憧(なるほどねー。そういう事情か)

 

憧(よかったじゃない、和)

 

咲「原村さん?」

 

和「……」

 

咲「……」

 

和「……」

 

咲「……あ、あの……」

 

和「結婚しましょう」

 

咲「えっ!?」

 

他一同「っ!?」

 

和「咲さんのつれない態度にはそんな理由が……嫌われていなくて本当に安心しました。これはもう婚約まったなしですね」

 

咲「え……いやその、昔もなんですけどちょっと怖っ……」

 

和「屠殺場の豚をみるような視線に最初こそ反発しましたが……なるほど。今ではむしろ興奮するくらいなので一向に構わなかったんですけど、ふふ……優しくされるというのもいいものですね。やはり咲さんは女神でした」

 

咲「あ……あのう…………」ガクガクブルブル

 

和「咲さん、結婚しましょうっ!」

 

咲「ひうっ」

 

憧「やめんか」ぽこっ

 

和「あたっ、何するんですか憧、今いいところ」

 

憧「いやいや明らかにドン引かれてるでしょ。気づきなさいよ」

 

和「え……そんな……っ」

 

和「そうなんですか、咲さん……?」

 

咲「えっと、あのっ……もうちょっと落ちついて話しましょう」

 

咲「友達になろうって言われたあのとき……本当は嬉しかったので」

 

咲「これからも仲良く……してください」

 

和「さ、咲さぁん……」ウルウル

 

憧「あんまり甘くするとつけあがるわよ」

 

宥「け、結婚って……」赤面

 

玄「結構アグレッシブだったんだねえ……」

 

咲「あの……原村さん……」

 

和「私の事は和と呼んでください」

 

咲「え、でもまだ……」

 

和「和で」

 

咲「……和ちゃん」

 

和「はい。なんでしょう?」

 

咲「ええっと……実は私迷子になってて……」

 

咲「だから、早いうちに戻らないといけなくて」

 

憧「そういや会ったときなんか途方に暮れてたわね」

 

宥「迷子……あったかくないよぉ……」

 

玄「ふむふむっ、ここは、名探偵玄ちゃんの出番」

 

和「大変じゃないですかっ!」

 

和「携帯でチームメイトに連絡はとれないんですか?」

 

咲「きのう充電し忘れたから電池が切れちゃってて……」

 

和「番号は覚えてませんか?」

 

咲「番号……? あっ、電話番号の事だね」

 

咲「番号は……えっと」

 

和「……」

 

咲「……覚えてない」

 

憧「そうすると連絡とるのは難しそうね」

 

憧「晴絵、臨海女子の監督と知り合いだったりしないの?」

 

晴絵「いや……臨海女子に知り合いはいないな」

 

灼「八方塞が……」

 

穏乃「じゃあさ、控え室の場所は?」ピョコッ

 

憧「あっ、復活した」

 

咲「控え室……わからないです」

 

穏乃「だめかぁ……」

 

晴絵「無闇に探し回るよりいっそ抽選会で探した方がいいかもしれないね」

 

憧「どうする?」

 

咲「……抽選会で探します」

 

憧「んじゃ決まり。それまで一緒にいよっか」

 

咲「ありがとうございます……っ」

 

憧「あはは、そんなかしこまらなくていーよ」

 

咲「心細かったので……それにさっきは和ちゃんとの間に入ってくれて助かりました」

 

咲「新子さんがとりもってくれなかったら……」

 

咲「……」ブルブル

 

憧「うわ震えてる……まあ災難だったね」

 

咲「あの……憧さんとお呼びしてもいいですか?」

 

憧「え? ああ、もちろんいいけ……」

 

和<●><●>

 

憧「ど……ってうわっ!」

 

憧「……なに和?」

 

和「いえ? 憧はずいぶん慕われたみたいだなーと」

 

憧「……どうしろってのよ」ハァ

 

和「まあさっきは私も助けられました。なのでとやかく言えませんね」

 

和「あくまでっ、正妻の座は渡しませんが!」

 

憧「狙ってないんだけど」

 

憧(そもそも、あたしが好きなのは……)ちらっ

 

穏乃「?」

 

憧(シズの鈍感っ、何か言いなさいよっ)

 

玄「話についてけないよ……名探偵玄ちゃんの出番……」

 

宥「玄ちゃん、元気だして」

 

玄「うわーん、おねーちゃーん」だきっ

 

宥「よしよし」

 

灼「賑やかすぎ……」

 

晴絵「あはは、人数的には二人増えただけなんだけどねえ」

 

憧「ねえ晴絵、とりあえず控え室にいってから抽選会にいくの?」

 

晴絵「ん、そうなるかな。じゃあいこう……」

 

はやり「ーー」テクテク

 

晴絵「か……」

 

はやり「? ーーあっ!」

 

ダダダダッ

 

はやり「赤土晴絵さん? 赤土晴絵さんだよね?」

 

晴絵「み、瑞原プロ……」

 

憧、和、玄、宥、穏乃「プロっ!?」

 

灼「……」

 

はやり「いやあ久しぶりだね☆ 元気にしてた?」

 

晴絵「は、はあ……まあ」

 

はやり「しかも咲ちゃんまでいるっ☆」

 

咲「は、はやりさん……」

 

はやり「やっほー☆ なんだかびっくり箱みたいなメンバーだねっ☆」

 

憧「ねえあれって牌のおねえさんの人よね」ヒソヒソ

 

宥「う、うん、テレビでみたことある」ヒソヒソ

 

玄「おもちおっきいのです」ヒソヒソ

 

灼「あのプロきつ……」ヒソヒソ

 

はやり「はやりはインターハイで解説求められるらしいから下見にきたんだ☆ みんなは今から抽選会?」

 

晴絵「え、ええ……控え室にいったら向かう予定です」

 

はやり「ん~? なんだか固いなあ☆ 久しぶりだからしょうがないっか。それじゃ特定の出場校とあんまり話しちゃいけないらしいから、はやりはそろそろいくね☆」

 

はやり「またね晴絵ちゃん、咲ちゃんっ☆」

 

はやり「はやや~☆」手振り振り

 

晴絵「はは……嵐みたいな人だ」

 

咲「……ふふ」

 

穏乃「はあ……びっくりした」

 

憧「心臓に悪いわよ」

 

和「ふむ……あの服装、趣味が合いそうです」

 

晴絵「まあとにかく控え室に……ってか和、戻らなくていいのか」

 

和「咲さんがここにいるのならば話は別です。帰るのは延期です!」

 

憧「それでいいのか清澄……」

 

和「ふふふふ……抽選会で戻れば大丈夫です。これで暫く一緒ですね咲さん♪」

 

咲「う、うん」

 

穏乃「和といられるけどなんか複雑……」

 

憧「あれに対抗しても馬鹿らしいわよ」

 

和「咲さん手を繋ぎましょう」

 

咲「えっ? えっと……うん、わかった」

 

和「っ!!」ぱぁぁっ

 

憧「まあ思ったより無害よね」

 

 

抽選会 会場道中

 

 

和「え……咲さん、クラスメイトさんはご存じで?」

 

咲「うん。ご存じ……っていうか三年同じ中学で麻雀部だったし」

 

咲「クラスメイトちゃんの事……知ってるの?」

 

和「ーーーー」

 

灼(和って人の表情、筆舌に尽くしがた……)

 

和「う……意識が飛びかけました。これが敗北の味、ですか」

 

咲「敗北?」

 

和「い、いえ、ですが私は倒れませんっ、咲さんの心を射止めるまでは!」

 

咲「え……ええっと……?」

 

憧「適当に流しときなって。やばくなったら止めたげるし」

 

 

 

抽選会 会場付近

 

憧「おわ、人だかり」

 

玄「ここは密集具合が段違いだね……」

 

宥「あったかい……かも」

 

晴絵「灼、人込みに飲み込まれないようにしろよ」

 

灼「心配しすぎだと思……」

 

和「あああっ……ついに着いてしまいました」

 

咲「また会えるよ」

 

和「そうですよね! 私たちは赤い糸で結ばれてますから!」

 

……キー……  サ……  サキー……

 

和「あれなんでしょう?」

 

咲「この声……もしかして」

 

ネリー「サキーっ!!」

 

咲「うわわっ」

 

だきっ

 

和「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

咲「ネ、ネリーちゃん……いつも言ってるけどいきなり抱きつくのは」

 

ネリー「えへへっ、ごめんごめん」

 

和「いつも!? いつもって言いました今!?」

 

智葉「やれやれ、こんなところにいたか」

 

ダヴァン「サキの迷子癖にも困ったものデス……ハフッハフッ」

 

ハオ「メガンのそれのが百倍迷惑なんだけど……」

 

明華「とにかく見つかってよかった。咲さん、ご無事でしたか?」

 

穏乃「あ、あわわわわわっ」

 

玄「が、外人さんがいっぱいなのです」

 

宥「あったか~い」

 

灼「制服着てない人多……」

 

晴絵(これが留学生軍団、臨海女子……世界ランカーに去年の個人三位。文句なしの強豪)

 

和「そんなにひっついて! 離れなさいっ、馴れ馴れしいですよ!」

 

ネリー「サキ、何このピンクおっぱい?」

 

咲「原村和ちゃん。中学のときの……えっと知り合い。さっき会って一緒にいたんだ」

 

ネリー「ふーん」

 

和「咲さんなんなんですか、このちびっこは!」

 

咲「同じ臨海女子で留学生のネリーちゃん。友達だよ」

 

和「なっ」

 

ネリー「ふふん、なるほどね。よろしく『知り合い』のノドカ」

 

和「くううっ……」

 

憧「まあーた火種か」

 

智葉「とにかく抽選が始まる前に見つかってよかった。携帯も通じないから肝を冷やしたぞ」

 

咲「うう……ごめんなさい……」

 

明華「まあ結果よければ、ですよ。次から気をつけましょう」

 

咲「はい……」

 

和「咲さんの隣に座るのは私ですっ!」

 

ネリー「ノドカは永水の席に座った方がいいんじゃない?」

 

咲「の、和ちゃん……自分の学校のとこ戻らないとまずいよ」

 

和「くっ、この場は預けます。でも勘違いしないようにっ」

 

和「咲さん、また会いましょうっ! というか会いにいきます!」

 

ダダダダッ

 

ーー只今より、インターハイ本選、組合わせ抽選会を行いますーー

 

ネリー「おかえりっ、サキ」

 

咲「ただいま」

 

 

 

 

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