GATE×オリ主&オリ国家   作:オシドリ

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第12話

 

 冬晴れとなったこの日、日本の銀座では群衆でごった返していた。

 

「さて、もうすぐ扶桑国使節団がやって来ます! 見て下さい! <門>の前には、一目見ようと集まった方々や沢山の報道陣が詰めかけています!」

 

 一目見ようと集まった人々、またその様子を報道しようとカメラやマイクを構えるマスコミ、警備の為に動員された警察や自衛隊、そして各国の工作員、裏から動静を見守る公安、等々。

 

 ただの使節団なら、まあ、報道ぐらいはされるが、今回来るのは<門>の先、異世界からである。それだけでも注目度が高いというのに、日本人が関わっていた、その国の神様が来る、その上、昨日の参考人招致で出た美形エルフやゴスロリ亜神の事もあって大騒ぎなのである。

 

 そして、時間になり、ドームの扉が開かれる。

 

 自然と声が小さくなっていき、辺りが静まり返る。

 

 そして、<門>の表面が揺らいだ。

 

 まず先に<門>から出てきたのは、扶桑国の国旗を掲げる軍装姿の兵と、走鳥てばさきを駆る騎兵部隊であった。軽く辺りを見渡し、その街並みの威容さに驚きながらもゆっくりと前進を始める。

 次に剣虎兵。軍用に調教した剣歯虎(サーベルタイガー)と付き添いの兵である。そこには女性の姿もあった。腰には大小の刀を帯びていた。やはり銀座の光景に驚きながらも、隊列を乱さず前進をする。

 ある程度進んだところで停止し、両端に移動して隊の中央を開けた。

 

 ここまでは、やはりファンタジー世界らしいものだった。誰もが興奮気味に話し、カメラのシャッターが切られてフラッシュが焚かれる。報道される。歓声と光にてばさきや剣歯虎は驚くが、兵が宥めてどうにか収まっていた。

 

 だが、次に現れたのは少々、いやかなり異端の者だった。

 

 <門>から現れたのは、それぞれが違う色、違う造形をした大柄な鎧武者。

 扶桑国が誇る最強の兵器。劔冑である。これが<門>から出てきた。そのまま<門>の両脇で待機する。

 

 そして、特命全権大使である菊池と二人の補佐官。菊池の傍には鋼鉄の肌を持つ、紫紺の九尾の狐が居た。

 

 ここで、全員が<門>へと顔を向け、それぞれが敬礼を行った。

 

 そんな中、現れたのは守人と飼い猫の不破である。

 守人は身体を覆う白い狩衣に、頭には黒い烏帽子。帯にはイチイの笏を挟み、腰に赤い飾り紐を垂らした刀を差していた。白髪と、琥珀色の瞳。柔らかい笑みを浮かべた顔にはどことなく幼さを感じさせられる為、男女どちらとも受け取れる人物であった。

 不破はしっかりと梳かれた黄金色と黒色の縞模様の毛並みを見せつけながら守人の傍から離れず歩く。

 

 最後に、<門>の表面が大きく揺らいだ。

 出てきたのは、巨大な龍の顔。

 

 龍神・一目連太郎である。前を見たままゆっくりとその四肢で地を歩く。そして全身が<門>から出ると軽く身震いし、ふわり、と真上へ浮き上がる。

 

 使節団が敬礼をやめる。守人が小さく頷く。菊池は周りの武者を連れて真っすぐ歩き出した。

 

 前方で待っていた本位達は初めて見るてばさきや剣歯虎の姿に驚き、そして報告にあった劔冑の威容さに衝撃を受け。菊池や守人らの姿はまあ普通に感じられたが、止めとばかりに現れた龍神の姿には度肝を抜かれてしまった。

 

 誰もがその光景に呆然とし、言葉がなかった。ただ息遣いと、使節団の面々が出す足音と腰の刀から鳴るカチャカチャとした音だけが辺りに響いていた。

 

 菊池が立ち止まり、言った。

 

「私は、扶桑国特命全権大使、菊池明堯です」

「私は、この日本国、内閣総理大臣、本位慎三です」

 

 我に返った本位が返礼し、互いに握手をがっちりと交わす。そして本位は、ぎこちなさのある笑顔で言った。

 

「菊池大使閣下、ようこそ日本国へいらっしゃいました。我が国はあなた方の来訪を、心から歓迎いたします」

 

 菊池も笑みを零し、大きく何度も頷いた。

 

 そして、先程よりも大きい、割れるような歓声とフラッシュが上がった。

 

 ただ言葉にならない大声で叫ぶ者。「凄い凄い!!」と同じ言葉を繰り返して感動している者。顔を真っ赤にして、マイクを片手にがなり声を上げながら報道する者と様々だった。

 一般人からマスコミまで、手にカメラを持っているものは一斉にシャッターを切り、フラッシュが焚かれたのである。

 

 これにビックリしたのは使節団だった。

 突如沸き起こった歓声と光にてばさきや剣歯虎は慌てふためき、兵も宥めるのに苦労していた。尤も、その兵達もビクッ! と身体を震わせて、眩しそうに辺りをきょろきょろと見渡したりしていた。

 

 普段は冷静な菊池も、歓声と自身に向けられたフラッシュに驚き、思わず本位の手を強く握り締めてしまったぐらいだ。その所為で本位の手から骨が軋む嫌な音と短い悲鳴が起きて、慌てて菊池が謝罪するという珍事も起きてしまった。

 

 表向き変化が無かったのは守人達と、装甲中の武者ぐらいであった。

 ただよく見てみると、武者の方は自身に向けられているカメラに対して戸惑っているようだ。動きが僅かにぎこちなかった。

 あと、正宗が何か絶叫している声がした。気の所為だと思いたい。

 

『いやはや、凄い歓声ですな』

 

 太郎が言った。流石に永く存在していても、このような状況は初めてだった。

 

「結構な人数が集まっているからの。この位は考えられた」

 

 そう言いながら、守人は柔和な笑みを張り付けたまま、にこやかに手を振る。更にフラッシュが焚かれた。不破はフラッシュがうっとおしいのか、唸り声を上げて守人の足に顔を埋める様にして避けていた。

 その頭を優しく撫でてやりながら、守人はゆっくりと辺りを見渡す。

 アルヌスの丘でも、その面影はなんとなくはあった。

 だが、やはり本物は違う。

 

 壁のようにそびえ立つ硝子張りの無個性な建物。色鮮やかな看板と記号。ああ、あれはローマ字というんだった。アスファルトとコンクリートで舗装された道路。遠くから聞こえる人と車による騒がしい物音。吹き付けるビル風から漂う排ガスの臭い。汚れて霞んでいる空。遥か上空には、旅客機が飛んでいる。

 

 そう、都会はこんな感じだった。私の故郷とは違って賑やかで物に溢れていた。

 そうだ、思い出した。

 

 確か、都会は空気は汚れていて緑もなかった。

 確か、日々の匂いはこんな感じだった。

 確か、いつもこんなに騒がしかった。

 確か、いつもみんな忙しそうに動いていた。

 

 思い出した。思い出した!

 ここは日本だ。ここは故国だ!

 同時に、身体の奥底から何かがこみ上げてきた。ただ、それが何なのか、守人にはよくわからなかった。

 

『守人、大丈夫ですか?』

「何がだ?」

『――泣いていますよ』

 

 慌てて袖で顔を拭うと、確かに湿っていた。

 

「―――いや、すまんな。忘れていた昔を思い出したら、な」

 

 やや目が赤いが、柔和な笑みに戻った守人を見て、太郎は小さく頷いただけだった。

 彼には数千年ぶりに故郷へ帰れたことに対する気持ちが想像できなかったし、また何か言うのは不要だと考えていた為だった。

 数瞬して、守人が言った。

 

「儂らも、そろそろ彼らに挨拶せんとな。あともう移動せんと収拾がつかんぞ」

 

 未だ歓声は止まず、眩いままだった。流石にうんざりしてきたのだ。

 

 守人たちは順に本位首相へと挨拶し、日本が用意した車に乗って一路、赤坂迎賓館へと向かった。

 

 

 この赤坂迎賓館は、明治期に東宮御所として宮廷建築家の片山東熊によって建てられた。それから改修され、現在は国賓を迎え入れた際の宿泊などの接遇を行う場所となった。

 使節団を持て成すにはこれ以上ない場所であり、太郎を着陸させても問題が無い場所が此処しかなかったのである。

 

 迎賓館の彩鸞の間にて、本位首相と菊池大使がマスコミ関係者の前で挨拶を行い、そして<友好交流協定>という名で協定の調印と、その後の握手を行った。

 条約ではないのは、まだお互いをよく知らない為、後々に結びましょうということになった為だ。ただこれで日本国と扶桑国との間で国交が樹立したことになった。

 

 お互いに握手を交わし、笑顔で記者団に向いた際には再びフラッシュと万雷の拍手が巻き起こった。また日本各地でその様子を映像で眺めていた人々からも拍手と万歳三唱が起きた。

 各国関係者はそれを面白くなさそうに見ていたが、どうすることも出来なかった。米国はどうにか利益を引き出せないか算段し、ロシアは未だ沈黙を保ったまま。中国は、友好を表に出しつつ工作を始めていた。

 

 そして共同記者会見も終えると、今度は庭で待機していた守人達の番だった。

 

「――日本国の皆様、初めまして」

 

 いつもと違う、凛とした態度と、実に柔らかい声色だった。

 

「儂は扶桑国の守人。こちらは不破。そして、」

『私は姓は一目連、名は太郎と申します』

 

 突如、記者達は頭の中に響く声に驚く。騒めき、そして目の前の龍のものと気付くまで少し時間がかかった。「どうしたんですか?」と、怪訝な表情で見つめるスタジオの面々。マイクには声が入らない為、太郎が喋っているのが分からないのだ。

 それに気付いた守人が代わりに告げる。

 

「こちらは姓は一目連、名は太郎と言います。天龍と呼ばれる種族であり、発声器官が人とは違う為、念話と呼ばれる手段で相手の頭に語りかけます。ですので、マイク、でしたか? 音が入らないのでしょう」

 

 守人は語る。

 かつて、己が扶桑国の原型を造り上げた際、神隠しでやって来た者達から日本という国について聞かされていたこと。

 彼らは当初は混乱していたものの、扶桑国に協力してくれて文化や技術を伝えてくれたこと。

 彼らは、もし、いつか日本に行くことがあったら遺品を故郷へ届けて欲しいと願っていたこと。

 そして、自分自身も日本訪問を願っていたこと。

 そして今回、<門>が日本へ繋がったことを知り、彼らとの約束を果たす為にやって来たということ。

 アルヌスの丘に急にやって来た我々に対し、自衛隊の方々には大変世話になったということ。

 また炎龍の襲撃の際には、太郎から多大な功績を挙げたと聞いていること。

 そして今回、念願だった日本訪問ができ、また友好関係を結べて嬉しく思っていること。

 

「――やっと、彼らとの約束を果たせそうで、嬉しく思っています。今でも、日本からやって来た方々によって、何度も助けられたことを覚えています。もう、それは歴史の一幕となり当時の事を知らない世代へと変わっていますが、今後も、日本から受けた恩を忘れずに、永く語り継いでいこうと思います」

 

 こう締めくくり、守人の演説が終わる。

 そして、質疑応答へと移った。日本の新聞各社やTV局、外国プレスなどから質問が飛び交う。

 

 守人は内心辟易しながらも、笑みを張り付けて対応していく。

 政治について聞かれたら「人の国は人が治めるべき。それに、政治と宗教は分けるべきだと考えている」と答え。

 外国プレス記者からは「日本以外の国を訪問することはありませんか?」という質問に対し、「やって来たのは、あくまで約束を守る為です」と答えた。

 少し困ったのが、次の質問だった。

 

「年齢?」守人が訊ね返した。

「はい。昨日、特地からやって来たロゥリィ・マーキュリーさん、テュカ・ルナ・マルソーさんが長命だとお聞きしました。守人様達もお幾つなのか、お聞かせ頂けますか?」

 

 守人は困ったような表情を浮かべ、一旦壇上から離れて太郎に小声で訊ねながら確認する。

 再びマイクの前へ立つ。

 

「分からん」守人は素直に言った。

「はい?」

「正確な歳が幾つか、分からんのじゃよ。寿命がなく、数えたことが無いからの。扶桑国が成立したのが約三千年前じゃから、これは確実だの」

 

 この言葉に絶句する面々。最低でも三千歳。なのにその若々しい顔。

 昨日の参考人招致でもゾッとするようなことだったというのに、文字通り桁が違うことに恐ろしくなったのだ。

 

 シン……、と静まり返ったところで、時間が押していたのもあり、進行係が「これで会見を終わります」と宣言した。

 

 マスコミ関係者が全てシャットアウトされると、ようやく一息吐くことができた。

 

 武者達も装甲を一旦解き、使節団員は案内された部屋にて休憩。てばさきや剣歯虎達も、急遽設けられた厩舎にて預かられることになった。

 

 昼になると、赤坂御苑に移動し、ここで協定締結の祝宴が開かれることになった。

 これはかなり異例なことだった。

 本来なら迎賓館で国賓を持て成す為には晩餐会を行うのだが、太郎は建物の中に入れない。太郎は「気にしなくてよい」と言っていたが、一度は関係者全員でやっておきたいとなり、昼間に庭園での祝宴となったのだ。

 

 会場となった庭園には毛氈と傘で飾られており、各所に卓と椅子が置かれていた。今は冬なので彩りが少ないが、見事な庭園であることには変わりがなかった。

 

 守人達は、庭園の隅で景色を眺めながら静かに酒を飲んでいた。口調も元に戻っていた。

 先程まで、日本の本位首相ら閣僚達に特地に関わる官僚、そしてやんごとなき御方との会談を行っていたのだ。守人や不破も相当だったが、やはりというか、天龍である太郎の存在はかなり驚くらしい。見た目と、会話方法が念話であるから仕方ないとも言える。

 

 守人は酒とつまみをちびちびと飲みながらのんびりと。

 太郎は酒好きと聞きつけたらしく、日本各地の酒を四斗樽で用意されていた。それを喜びながら、太郎は蜷局を巻いた状態で次々と樽を開けていく。今は<寒中梅>と書かれた酒を飲んでいた。

 不破は用意されていた馬肉に齧り付き、今は満足して守人の足元で寝そべっていた。

 

『見事な庭園ですね。ここまで素晴らしいのは扶桑国でも見られませんよ』

「うむ、今度は春や秋ごろに見てみたいの」

 

 扶桑国にも似たような庭園はあるにはあるのだが、かつての度重なる戦火とそれに伴う出費で庭園の維持が難しくなり、殆どが農地や工廠となっていた。残っている庭園も小さく、少し荒れている部分があった。

 

「えー、守人様、色々と手配して頂き、有難うございます」

 

 守人に話しかけたのは、伊丹達だった。落ち着きがない表情だった。

 

「なに、儂が勝手にやったことじゃ。気にするな」

 

 手をひらひらと振りながら守人は言った。

 

 元々、彼らは箱根の温泉宿に泊まる予定だった。

 

 それが立ち消えになったのは、扶桑国側からの提案であった。

 現在、日本を取り巻く状況は良くない。アメリカ、EU、ロシア、中国、これらの国がちょっかいを出してきている。

 扶桑国はそれを事前会談や情報収集によって知った。同時に、今回の件で何か仕掛けてくると予想していた。

 

 使節団として調印式に行く面々は問題ないだろう。大使である菊池含め全員が戦える。早々遅れは取らない。最悪の場合、劒冑(つるぎ)を装甲して<門>へ逃げ込めば良い。

 

 だが、参考人招致と同じ日に行われる日本側と、<帝国>との仲介役であるピニャとボーゼス達との極秘会談。

 これが拙い。

 彼らにとっては初めてとなる<帝国>の関係者、しかも皇女だ。何が何でも身柄を確保しようと動くだろう。極秘なので何かあっても日本からは文句は言えない。そして二人と仲良くなり、特地への通行権を手に入れようと考える。

 

 扶桑国からして見れば、現状の目的は日本との協定を結ぶことなのでそれ以外の国に茶々を入れられたくない。ここで何かあったら全てご破算になる可能性もある。

 

 そこで、合流させてしまえという提案が出た。

 

 一日目は如何にかしてもらうことにして、二日目、三日目は使節団と同じ場所に宿泊すれば警備し易く問題ないという考えだった。

 

 これに日本側も食いついた。

 使節団に用意した場所は赤坂の迎賓館と帝国ホテル。ここなら敵も手出しが出来ない場所である。勿論、自衛隊の特殊作戦群が念の為、配置されているが、もしここに手を出せばどうなるか、各国も重々承知している為だった。

 誰だって、普段は及び腰である日本の、最大の逆鱗には触れたくはないのである。

 

 そして彼らは守人達正神にお願いし、ロゥリィ達を友人、自衛官達はその随行員とした。公式ではそういう事になっている。

 

 ただ、それが良かったのかは分からない。

 伊丹と富田、栗林の三人は周りに居るのがお偉いさんとやんごとなき方々なので、ガチガチに緊張していた。

 

 ロゥリィ、テュカは昨日の参考人招致の事もあり、長命でありながら若く見える為、女性陣に詰め寄られていた。

 これに戸惑ってはいるが、進められた料理や酒を楽しんでいるようだった。

 

 ピニャとボーゼスは施設の豪華絢爛さ、祝宴での質の高さに呆然としながらも、用意されたお菓子を摘まんだり、昨日、会談した白百合と菅原とレレイによる通訳を介しながら雑談をしている。そして時折、守人のことを妙な視線で見つめていた。

 

「えーと、その、なんで私もここに居るの……?」

 

 そう呟いたのは、黒髪の、眼鏡をかけた女性だった。梨紗と言った。顔は不摂生しているのか、やや青白くやつれていた。

 

「……このお嬢さんは? 初めて見る顔じゃが」

「おッ、おじょッ!?」

 

 梨紗は瞬時に顔を真っ赤にした。二十九にもなってお嬢さんと呼ばれるとは思わなかったのだ。

 

「えー、私の元嫁さんです。ハイ」

 

 苦笑しながら伊丹が言った。そして一日目の詳しい事情を説明すると、守人も納得することができた。

 

「なんじゃ、そうなのか。まあここに居るという事は大丈夫なんじゃろ。後で儂からも頼んでおこう」

「すみません、助かります」

 

「ああ、そうじゃ」守人は言った。「お主等も今夜の晩餐会には出席じゃからな」

「え˝ッ」

「嫌かもしれんが、良い経験だと思って我慢するんじゃな」

「いや、礼服とかマナーとか分かりませんよッ!?」

「儂の方で用意しておいた。丈もピッタリのをな。作法は、まあ、そこまで五月蠅く言われんじゃろ。そちらのお嬢さんのも、手配しておくよ」

「お嬢さん……」

 

 顔を青ざめたり、赤くしたり。その様子を見て笑ったり。

 

 そんなことで、扶桑国使節団の日本訪問、その初日が終わったのである。

 


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