転生した男の自堕落な生活   作:健夜ん

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#8:女の気持ちってのはわかんねぇ上にめんどくせぇ

 

side 乾輝

 

 

日が飛んで土曜日。何故か敵同士なのにフェイトとなのはが一緒に俺の家に泊まる日だ。めんどくせぇ、けど、たまにはいいか。

 

「黒凪〜、今日ってどこのスーパーが安い?」

 

『そうですね………今日は商店街をおすすめします。きっとオマケも付けてくれると思いますよ?』

 

「んじゃ、それで。」

 

2人が泊まりに来るなら食材買わないとな。

料理の味とか感想聞きたかったし、丁度良かったな。これから物語も佳境だったはずだし。

 

「あっ、おっちゃん。鶏もも肉くれ。」

 

「おう、乾輝の坊主じゃねぇか!んじゃ、オマケで牛肉も付けとくぜ、しっかり食ってでかくなんねぇとなっ!」

 

「この歳で考えたらもう結構身長高いけど、サンキュー!」

 

この商店街の人達はこういうサービスしてくれるのが嬉しいな。スーパーだとこんなことはまずない。

 

「こんなもんでいいか……。」

 

『肉に野菜に魚に……。マスター、普通こんな量は子供は持てませんよ?』

 

『気にすんな。俺がハイスペックなの知ってんだろ?』

 

『それもそうですね。』

 

さて、帰るか。あ、飲み物買ってねぇや。

「後はジュースとお茶か。」

 

『道案内なら任せてください。』

 

『ああ、頼む。』

 

女の子なら紅茶とかの方がいいか…?

そう思ったが最終的にはボトルの紅茶とジュースを数本買って帰った。

 

 

 

 

それから俺は家に帰ってからなのは達が来るのを待ってる間にどうもてなせばいいかを考えていた。

今まで友達が家に泊まりに来ることがなかったからどうすればいいのか…。

 

『マスター、そわそわし過ぎです。』

 

そんなに落ち着きがなかったのか…。

 

『ボッチだった訳でもないだろ。いつも通りでいいんじゃないか?』

 

『なんなら天照にでも相談したらどうなんだ?』

 

ボッチは余計だ。一応世界に友達居るんだからな。一応。

だが、アルビオン、天照に相談するのはいいな。

 

「んじゃ、相談してみるか。」

 

天照なら何かお泊まり会みたいなのやってそうだしな。

早速勾玉を握って天照に連絡を取ることにした。

 

「天照、俺だ。今大丈夫か?」

 

『……むにゃむにゃ…お母さんを頼ってもいいんですよぉ…』

 

……寝てるな。丁度頼ろうとしてた所なんだが…。

 

「天照?あまてら〜す!」

 

『ふふふっ……乾輝さんは可愛いですね〜…』

 

男が可愛いとか言われても喜べねぇよ…。

仕方ない……。

 

「お、お母さ〜ん!」

 

『んにゃっ!?今お母さんって言いましたか!言いましたよね!?なんですか!お母さんに任せてくださいっ!』

 

……流石にこえぇよ…。

 

「あ〜、んんっ!家になのはとフェイトが泊まりに来るんだ、でも人を家に泊めたことなんてなかったからどうしたらいいかわからなくてな。どうしたらいい?」

 

『はい?そんなことでいいんですか?』

 

「そんなことって…それがわかんねぇから聞いたんだよ。」

 

『少し不満ですが……いいですよ!

いいですか?友達が家に泊まると言っても別にいつもと変わったことをしろ、という訳ではないのですよ。いつもと同じように接してあげればいいのです。』

 

「なるほど……。いつもの自分を見せればいいんだな?」

 

『その通りです。ちなみに乾輝さん、家ではどんな服を来てるんですか?』

 

「ん?そうだな。家が武家屋敷、と言うほどじゃないけど和風だからな。俺も家に合わせて和服だな。好きってのもあるし」

 

『ふむふむ、では彼女達が来る時も和服で居てくださいね?』

 

「なんでだ?いつもの外出用の服でもいいんじゃないのか?」

 

『いえいえ、そんなことはありませんよ?

それはそれで新鮮な感じがするでしょうし。』

 

「そうか……わかった。ありがとな、天照。」

 

『どういたしまして。では、頑張ってくださいね?…………色々と。』

 

「あ?ああ、わかった。またな。」

 

そう言って連絡を切ったが……最後のはなんだったんだ?

まあいい。和服でいいんだったら楽だな。

さてと、菓子くらいは準備しておくかな。

 

 

 

 

ピンポーン!

 

ん?来たか。

 

「「こんにちは〜!」」

 

「ああ、いらっしゃい。」

 

「今日はよろしくね?これ、お土産だよっ!」

 

「私も持って来たよ。」

 

「ん、別によかったんだぞ?まあ、ありがとな。

立ち話もあれだし、入るか?」

 

「あ、うんっ。」

 

「うん、わかった。」

 

そして居間に言った。

 

「飲み物取ってくるから、適当に座って待っててくれ。」

 

そう言って台所に買っておいたジュースとついでに菓子を持って戻った。

戻って来た部屋では……。

 

「「………………………。」」

 

「(く、空気が重い……。)ほら、とりあえずジュースでも飲んで落ち着け。」

 

「わかったの。」

 

「うん。」

 

空気が和んだのを感じて部屋のソファに座ると2人が両側に座った。そして腕に抱きつかれた。……なんでだ?

 

「むむむむむむっ…!」

 

「ううううううっ…!」

 

2人共対立してるけど文字数とか三点リーダーの数が同じだな。

 

『メタいですよ?』

 

『現実逃避くらいさせてくれよ。』

 

この後1時間程続いた。何でだよ……。

 

 

 

 

「あー…疲れた……。」

 

『それでも良かったじゃないですか。美少女2人に挟まれるなんてまず無いですよ?』

 

「それでも限度があるだろ?」

 

今は昼飯の用意をしている。

あの2人はあの後よくわからないがここにいる間は敵対しないという事で落ち着いたらしい。仲良くテレビを見ている。

 

「昼飯は薄味にして晩飯を濃いめにするか。」

 

『栄養バランスも考えてくださいね?』

 

「わかってる。お前にも天照にも言われたからな…。」

 

『なら、良いのです。』

 

「親かよ。」

 

『叔母のようなものですかね。納得いきませんが。』

 

「年齢なんて決まってないしな。」

 

『せめて、お姉さんと言ったところですか。』

 

「まあ、そうだな。」

 

『…………あ、そうです、マスター。あの2人を見ていて思ったのですが、身体能力や体術はばっちりですが、遠距離攻撃ってあるんですか?』

 

「あるだろ。赤龍帝の篭手での気の発射と刀に気を纏わせて斬撃で飛ばすのが。」

 

『いや、少な過ぎですよ。もっと、こう、2人のような発射後も動かせたり、転移だったり、もっと広範囲に攻撃出来る魔法だったりあるじゃないですか。』

 

「ん〜……でもなぁ。」

 

まあ、確かに遠距離攻撃って言われても気での攻撃なんて単調になるし………。

 

「そうだ。前世で読んだ本の技とか再現出来るかもな。」

 

『例えばどのような?』

 

「ドラゴン○ールは普通にやれるだろうし、そうだ、NA◯UTOとか。ほら、チャクラと気ってほぼ同じだろ?」

 

『確かに、体内エネルギーという点では合ってますね。』

 

「だろ?だからさ、気合とか入れたら出来るんじゃねぇか?」

 

『試すだけの価値はありますね。』

 

「んじゃ、また今度特訓だな。」

 

『ですね。』

 

修行するのが楽しみになってきたな。

 

 

 

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「ん、よしっ。出来たぞー!」

 

あれから30分くらい経って料理が完成した。

献立は、前から漬けてたきゅうりと鯖のカルパッチョに白米だ。

カルパッチョは世界を旅してる時に作ったから、大丈夫だと思う。

 

「わぁっ!美味しそうだね、フェイトちゃんっ!」

 

「うん、美味しそう……!」

 

「口に合うかわかんねぇけどな。」

 

「大丈夫だと思うよ?前に食べたのも美味しかったから。」

 

「まあ、それでも人によって味の好みは違うからな?」

 

「そっか、そうだね。」

 

「うんうん、ところでフェイトちゃん。前って何なの?」

 

「え?前にカワキの料理食べたことがあることだけど…?」

 

「む……羨ましいのっ!」

 

長引きそうだな…。

 

「その話しは後でいいから、飯食うぞ。」

 

「むう……いただきますっ!」

 

「うん。いただきます。」

 

2人が同時に食べ始めたが……どうだ…?

 

「美味しいのっ!」

 

「うん、前よりも美味しいよっ!」

 

「………よしっ…。」

 

やはり練習したかいがあったな。「美味しい」の一言についガッツポースをしてしまった。

これで、後は18くらいに免許とか取れば完璧だな。それまでまだまだ練習しなければ。

 

「ねぇ、カワキはなんで料理の勉強してるの?」

 

「ん?ああ、いつか困った時に料理屋でも開いてみようかって考えてんだよ。世界回ってた時に色んな料理知ったしな。」

 

「そっか、出来たらいいね。」

 

「金に困ってたらの話だけどな。」

 

「んっ!?んん〜っ!?」

 

「ああ、なのは。そんなに急いで食べるからだぞ。ほら、お茶飲め。」

 

「んっんっ……ぷはっ!ありがとなのっ!」

 

「そんなに急がなくても誰も取ったりしないから、ゆっくり食べるんだぞ?」

 

「は〜いっ!」

 

「………カワキって父親みたい。」

 

「ごふっ……。」

 

精神年齢だとまだ20代だぞ……。なぜだ…。

 

「あれ?どうしたの、カワキ?」

 

「い、いや、少し喉に詰まっただけだ……。」

 

「?そっか。」

 

天然娘め…。

そこからはフェイトが不思議な顔をし、なのはが美味しそうにし、俺が顔を青くしながらご飯を食べるという奇妙な食事風景が続いた。

 

 

 

 

更に時間が飛んで晩飯も食い終わって、そろそろ風呂に入るくらいの時間になった。

間の時間?昼と同じだったぜ…。

 

「2人共、風呂入れたから入って来たらどうだ?」

 

「あ、ううん。乾輝君が先で良いの。」

 

「うん、私達は後で良いよ?」

 

「いや、そうは言ってもな。」

 

「「良いの!!」」

 

「お、おう…。そう言うなら……。」

 

女の子なら先に入ると思って聞いたが……余計なお世話だったみたいだな。

折角一番風呂貰ったんだから早く入ろうと思って浴衣を用意した。

風呂場に入って体を流して頭を洗い湯船に浸かる。今日は人が家に居るからかいつもよりも疲れたような気がした。

 

「ふぅ…いい湯だ。疲れが取れるな。」

 

などと落ち着いていると風呂場のドアが開いた。

嫌な予感がしてそちらに顔を向けるとやはりか、なのはとフェイトがいた。

 

「……なんでだ。」

 

「お、お邪魔します……///」

 

「………………///」

 

いや、なんと言うか……。

 

「さ、最近の子は進んでるんだな?」

 

「う、ううぅ…///」

 

「だ、だからやめようって言ったのに…///」

 

「………恥ずかしいんだろ?まあ、俺はもう上がるからゆっくりするといい。」

 

「え、えっと…。」

 

「そ、それは…。」

 

「どうしたんだよ?」

 

「そ、その……私達が乾輝君の背中を流すの!」

 

「が、頑張るよ!」

 

「…………は?いや、そう言われてもな…。もう体も髪も流したし。」

 

「え!?そ、そっか、それなら仕方ないね……。」

 

「うん……ごめんね、カワキ…。」

 

…………やれやれ…。

 

「あ〜、うん、やっぱり頼もうかな?折角だし、頼むな?」

 

そう言うと凄い笑顔になった。

単純なのか、1つのことに気がいきやすいのか…。

 

「わかったの!」

 

「任せて…!」

 

その後背中を流してもらったが、転生してからはこんなことなかったから新鮮だった。

余談だが、背中を流した後は2人に流してとせがまれた。

 

 

 

 

結局あれからは心休まる時間は無かったが、それでも楽しかった。今まで家には自分以外は居た事がなかったからだろうな。

2人は別の部屋で寝てもらった。丁度天照にチャクラについての指導を教えてくれるような人が居ないか聞こうと思ってたしな。

 

「と言う事なんだけど、居るか?」

 

『はい!もちろんですよ!私を何だと思ってるんですか?』

 

「神様?」

 

『それもありますが!お母さんですよ!?お母さんには何でも出来ちゃうんです!』

 

「お母さんってすげぇ………。」

 

『まあ、チャクラについてですよね?任せてください!明日なのはさんとフェイトさんが帰った後に送りますよ!』

 

「ああ、ありがとな。じゃあ、お休み。」

 

『はいは〜いっ!気合入れちゃいますよぉ!』

 

まあ、来るとしてもスサノオだろ。気の使い方とか教えてくれたし。

 

 

 

 

「ん……んん…?」

 

なんか…暖かいな……。

そう思って横を見た。

 

「んにゃ……すぅ…すぅ………。」

 

そこにはなのはが居た。

…………落ち着け、落ち着くんだ。冷静になれ。そうだ、逆を向いてゆっくり考えよう。

そして振り向くと。

 

「すー…すー……。」

 

「…………なんでだ。」

 

そっちにはフェイトが居た。

いや、朝から眼福ではあるんだ。2人も美少女を見れたから!でもな、心臓に悪過ぎるだろ!?何処の主人公だ!全く……。

動こうにも腕を掴まれ、足も絡まれて居るが、まだ手はある……!

 

「…………寝よう。」

 

寝て起きた時には2人も起きてるだろうと希望的観測を考えて目を瞑った。

 

「これで問題n「「んんっ……。」」なに……?」

 

急いで寝る振りをした。

まさか……ここで起きるのか!?

 

「………ふわぁぁ……あふ…。」

 

「ん………んん〜っ…ふぅ。」

 

耳に息が吹き掛かるが我慢だ。俺は今は石だ。石像だ。

 

「あ、おはよう…。フェイトちゃん。」

 

「うん…。なのはもおはよう…。」

 

ところで何で俺だけ呼ばれる時の発音が少し違うんだ。あれか、まだ難しいのか。

 

「乾輝君、まだ寝てるね。」

 

「うん。よく寝てる…。」

 

一応バレてないな。危ない危ない…。

 

「…………少しくらい、いいかな?」

 

「だ、ダメだよ。起きちゃうんじゃないかな?」

 

「でもよく寝てるし……少しだけなら大丈夫だと思うの。」

 

「う〜ん……。す、少しだけなら…ね?」

 

うん?何の話だ?……………!?

そう思ってると腕や胸のところを触られた。

何がしたいんだ?

 

「ふわあぁぁ……。すごいの…。」

 

「うん……。何時から鍛えてるんだろ。」

 

筋肉か、まあ、流石に特典とはいえ外見にも出てくるか。もやしとか嫌だし。規格外だから細マッチョみたいな外見でトラックとか片手で持てるんだけどさ。

それにしても何時まで触ってんだろ……。

何て疑問を持っていたら。

 

「………えいっ!」

 

「あ!じゃあ私も!」

 

抱き着いてきた。

……これは流石にそろそろ起きるか…。

 

「………お前らは何をしているんだ…。」

 

「にゃっ!?え、えっと、こ、これはね……。」

 

「そ、その、何というか……。」

 

「……まあ、いい。朝飯食うぞ。」

 

「わ、わかったの。」

 

「う、うん。」

 

それから飯食って、2人共謝ってきて、許してって感じで進んで帰る時間になった。

 

「それじゃあ、またね。」

 

「楽しかったの!また来てもいい?」

 

「ああ、いいぞ。」

 

「あ!えっと、じゃあ、私もいい?」

 

「おう、いいぞ。」

 

「じゃあ、ばいば〜い!」

 

「またね!」

 

「ああ、じゃあな。」

 

2人の姿が見えなくなるまで手を振り続けてから家の中に戻った。

 

ピンポーン

 

「お届け物でーす!」

 

「あ、はーい!」

 

何か注文してたっけ?

ドアを開けると目の前には『お届け!!』と書いてあるシャツに鉢巻を着けた筋肉隆々の男が立っていた。

………両肩に馬鹿でかいダンボール担いで。

 

「ここにサインをお願いします。」

 

「あ、は、はい…。」

 

「ありがとうございました。」

 

そう言って去って行った……。

 

「なんだったんだ?後この配達物も……。」

 

不思議に思ってダンボールを開けると中は大量の巻物と1枚の手紙が入っていた。

 

[乾輝さんへ

 

お母さん、頑張ってチャクラと忍術について基礎から応用まで必要なところだけをまとめて送って見ました!

これを読んで修行に励んでくださいねっ!

 

お母さんより]

 

「……………これは、張り切り過ぎかな……。まあ、後でお礼言っとくか。」

 

まあ、今日は他にもやることあるし、何も無い日にでも頑張りますか。

 

 

 

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