転生した男の自堕落な生活   作:健夜ん

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#9:ハッピーエンドを目指すのはめんどくせぇけどやる時はやる

 

side 乾輝

 

あれから何日か過ぎた。今日がフェイトとなのはの公園での決戦の日だ。

今日、俺は白面として次元犯罪者になると思う。

この日の為に準備もしてきた。忍術は飛雷針の術と影分身とその他簡単なものを覚えておいた。

 

「よし……気合入れるか。」

 

時の庭園に行くタイミングはプレシアさんのところにジュエルシードが揃って管理局部隊が突入してからだ。

 

「…………今だ。」

 

「貴様!?がっ!?」

 

何か言ってきたが通り過ぎる時に全員気絶させた。

 

「あ、あなたは……。」

 

「どうも、俺の目的の為にお疲れ様?」

 

多分、あっちにもこの映像は見えてるはずだ。

 

「も、目的…?騙したの!?」

 

「それは想像に任せる。……時間も押してるからな。お前も寝てろ。」

 

そう言って手刀を首に当てて気絶させた。

そして周りを見てモニターを見つけた。

 

「アースラの諸君見えるか?前も言ったけど俺は白面だ。今回はお前らもジュエルシード探索を手伝ってくれて助かってる。」

 

『どういうことですか?じゃあプレシアがジュエルシードを集めていたのはあなたが命令したと?』

 

「それは違うな、リンディさん。俺はあくまでジュエルシードを使えば娘を生き返らせる事が出来るかもしれない、って言っただけだ。」

 

まあ、嘘だが。この状況だと騙せるか。

 

『そう……。つまりあなたがプレシアを…!!』

 

「いやいや、そんな全部俺が悪いって言われるのは心外だな?彼女の娘を殺したのは管理局なんだからな?」

 

『それは…どういうことかしら?』

 

「プレシア・テスタロッサの娘であるアリシア・テスタロッサの死んだのは次元航行エネルギー駆動炉〈ヒュドラ〉の暴走が原因だ。

あの事故はプレシア・テスタロッサが引き起こしたとしてある。だが、実のところはあの事故は彼女ではなく他の研究者が引き起こしたものだ。むしろ彼女は止めようとした。それでもその研究者の勝手によって事故となり、アリシア・テスタロッサは死んだってことだ。理解したか?」

 

『そんな……。』

 

「言っておくが嘘じゃないぞ?当時の事を調べるとどこかから出てくるんじゃないか?」

 

『そう…そうね。ええ、わかったわ。プレシアの事はわかったとして、あなたの目的は何?』

 

「目的か?アルハザードに行くためだ。あそこに行けば古代の兵器や技術が眠っているはずだろう?それを使う。」

 

『そんな!?そんなの許されないわ!』

 

「許す許されないじゃないんだよ。犯罪者なんて、こんなもんだろ?」

 

『……………。』

 

『あの、ハクメンさん。』

 

「ん?なんだ?」

 

『さっきお母さんの娘って言ってたけど、どういう事?娘は私、1人だけじゃなかったの……?』

 

「ああ、そうだな。1人だけだったな。」

 

『アリシアって人も知らないし、あなたは何か知ってるんじゃないの?』

 

「ああ、知ってるぞ。アリシア・テスタロッサはプレシアさんの娘だ。そしてフェイト、お前のオリジナルだ。」

 

『オリジ…ナル?』

 

「ああ、プレシアさんは娘が死んだことで酷く悲しんだ。そしてある時クローンを作ってそこにアリシア・テスタロッサの記憶を入れればいいという結果には思い至った。だが、結果は違った。結局出来たのは記憶があるだけで人格は違った別の人間が出来たんだ。それがフェイト、お前だ。」

 

『嘘……。』

 

「残念ながらこれが真実だ。」

 

『そんな……。』

 

そして画面の向こうのフェイトは崩れ落ちた。

………やり過ぎたか?嘘は言ってないけどもう少し言い方考えた方が良かったかもしれないな……。

 

『マスター、そろそろ。』

 

「ああ、わかった。それじゃあ、俺はプレシアさんとアリシアを連れてアルハザードに行く、じゃあな。」

 

そこから少し時間はかかったがジュエルシードを全て正常に戻した。

 

「さて、頼むぞ。俺達をアルハザードに連れて行け!」

 

そう言うと全てのジュエルシードが輝いて思わず目を瞑った。

 

 

 

目を開くと周りは図書館と機械が合わさった様な空間だった。

 

「ここがアルハザードか……。」

 

俺は周りの本棚から人体医学の項目を探して人を生き返らせる方法と難病を治療する方法を捜した。だが……。

 

「………ふざけるなよ…。病気を治す方法なら幾つかは見つけた。けど、生き返らせる方法が最悪じゃねぇか!」

 

『マスター……。』

 

「どういうことだよ……機械に脳を埋め込んで活性化させて生き返らせる。人の記憶をブログラムにコンバートしてサイボーグにする。こんなやり方でやれるならプレシアさんはとっくにアリシアを生き返らせていた!おかしいだろ!?」

 

『お、落ち着いてください。』

 

「………悪いな。流石に腹が立った。」

 

『いえ……。』

 

「……そうだ。ジュエルシードを使えば病気の蘇生も出来るんじゃないか?」

 

『マスター、しかしそれは…。』

 

「わかってる。それでもだ、可能性なら充分ある。」

 

『大丈夫なのですか?』

 

「やるしかないだろ?めんどくせぇけど、家族は一緒がいいからな。あんまり寂しい思いはさせたくない。」

 

『…わかりました。気をつけてください。』

 

「おう。さて、ジュエルシード達、まだ協力してもらうぞ?」

 

そう言うと発光した。

 

「じゃあやるぞ。気合入れるぞ。」

 

俺はそう言うと魔力を全て開放した。

 

「まずはプレシアさんからだ。」

 

そのまま魔力をジュエルシードに流し込む。そしてその魔力に比例するように輝きも増していく。

 

「これくらいなら……!!ジュエルシード!プレシア・テスタロッサの病気を完治させろ!」

 

そう言うとジュエルシードが10個浮いてプレシアさんを中心に周って、プレシアさんの体の中に消えていった。

するとプレシアさんの血色の悪かった肌が健康的になり、健康な見た目を取り戻して皺が消えた。……ん?皺が消えた?

 

「若返ったぁぁぁぁ!?!?」

 

さっきまでは40代に見えたのに今はせいぜい30代前半にしか見えない。

 

「……ジュエルシードがおまけでもしてくれたのか…?」

 

まあ、いいか。考えても仕方ない。

 

「次はアリシアの蘇生か…。さっきよりも骨が折れそうだ。」

 

俺は残ったジュエルシードにさっきよりも魔力を多めに入れ始めた。

 

「ぐっ……!?さ、流石にキツイな……!」

 

人を生き返らせるにはどのくらいかかるかわからないがまだまだ魔力が必要なようだ。

 

「……っ!!ま、まだか!!?」

 

するとジュエルシードが一気に輝いた。

 

「今か!ジュエルシード!アリシア・テスタロッサを生き返らせろ!」

 

そう言うとプレシアさんの時と同じように10個ジュエルシードが浮かびアリシアの周りを飛んで体の中に入っていった。

 

「ん……ううん…。」

 

入ってすぐにアリシアが目を覚ました。

 

「……起きたか?」

 

「お兄さん……だれぇ…?」

 

「俺は白面って名前だ。」

 

「む……本名じゃないよね?お面被ってるもん。」

 

仕方ないな…。俺は仮面を外した。

 

「……これでいいか?んで、本名は基護 乾輝だ。」

 

「わっ、イケメンだねっ!」

 

「………ありがとう。」

 

「うんうんっ!それで、ここってどこ?あっ!お母さん居た!」

 

「……自由だな…。ここはアルハザードだ。プレシアさんの病気とお前を生き返らせるために来たんだ。」

 

「お前じゃなくてアリシア!」

 

「はいはい…で、アリシアを生き返らせたんだよ。」

 

「うん、知ってるよ?声は聞こえてたからね!」

 

「そうかい…。」

 

つ、疲れるな…。

 

「ま、まあ、そろそろ帰るぞ。」

 

「あっ!じゃあ肩車して!肩車!」

 

「いや、それはちょっと。」

 

「え〜、してくらないの?してよ〜っ!」

 

そう言いながら引っ付いてきた。

 

「あ〜、わかった!わかったから引っ付くな!?」

 

「わ〜いっ!」

 

少し疲れながらも1つ残ったジュエルシードをポケットに入れアリシアを肩車してプレシアさんに触りながら飛雷針の術を使った、目的地はアースラの中だ。

俺の魔力を飛ばしてマーキングしておいた。

 

「んじゃ、飛ぶぞ。後仮面返せ。見られると困る。」

 

「は〜いっ!」

 

返された仮面を被ってアースラに飛んだ。

 

 

 

 

「到着。」

 

「すご〜いっ!」

 

「は、白面さん!?」

 

「ハクメン、とお母さん!」

 

「あっ!フェイトとなのはだ〜!」

 

「ああ、くそ。上で暴れるな!?こら!?」

 

「えいっ!」

 

上でアリシアがジタバタ暴れるのを抑えているとアリシアに仮面を取られた。

 

「………アリシアァ。やってくれたな……。」

 

「えへへっ♪」

 

「褒めてねぇよ……今までの努力がパーだ…。」

 

これ家見張られんじゃねぇの?

 

「か、乾輝君……?」

 

「しまった…。」

 

「乾輝君が白面さん、だったの?」

 

「そうだよ…。アリシア、降りろ。」

 

「うんっ!」

 

さて、と。

 

「じゃあな?」

 

飛雷針の術で家に飛んだ。

 

 

 

着いた瞬間に身支度をして巻物とか服とか金とかその他荷物を黒凪に収納した。

 

「基護 乾輝!!お前はもう囲まれている!観念して捕まれ!」

 

「捕まるかっ!やれるもんならやってみろ!黒凪、セットアップ!」

 

『Yes、マスター!セットアップ!』

 

「総員、攻撃開始!」

 

「ドライグ!アルビオン!」

 

『おうよ!』

 

『二天龍の力見せてやろう!』

 

禁手化はしないけどな。

 

『Boost!』

 

自分の力が上昇するのを感じて両手の刀を握り直した。

 

「さてと……行くぞ!」

 

まずは近くにいるやつからだ。

一気に速度を上げたのに驚いたのか動きが止まった相手の鳩尾に肘を入れて気絶させた。

 

「おらおらどうした!こんなもんか!」

 

そう言って黒凪の収納からマーキングしてある割り箸を投げた。…………クナイとか揃える暇が無かったからな。

 

「なっ、ふざけ「てねぇよ?」ぐっ!?」

 

「がっ!?」

 

「かはっ……。」

 

「飛雷針の術、便利だな。」

 

「き、貴様……何をした!」

 

「教えてやると思うか?」

 

そこから順調に数を減らしていったが…。

 

「乾輝君!」

 

「カワキ……!」

 

「……めんどくせぇ事してくれたな…管理局潰してやろうか。」

 

「え、えっとね、乾輝君がやったことは悪いことだから捕まって欲しい!」

 

「お願い…!」

 

「……リンディさんの指示か。」

 

その瞬間、飛雷針の術を使ってアースラに飛んだ。

 

「なっ、どこから!?」

 

「そんなことはどうでもいいだろ。なぁ、リンディさん。どういうつもりだ?」

 

「……どういうつもりとは?」

 

「なんであの2人をあの場所に行かせた?まだ子供で別に管理局に所属してもないだろ?」

 

「……私も止めたわ。でもあの2人はあなたを止めるって行って聞かなかったの。」

 

「…………そうか。黒凪、地球のどこかに飛べ。」

 

『ですが…。』

 

「いいんだ。」

 

『わかりました…。』

 

そして足元に魔法陣が展開された。

 

「んじゃ、リンディさん。なのはとフェイトもだが、プレシアさんのことも頼んだ。」

 

そう言って転移した……が。

 

「さっむ!?ここどこだよ!?」

 

『えっと……北極ですね。』

 

「寒いに決まってんだろ…。」

 

移動しようとして手をポケットに入れると何かに当たった。

 

「あ、そういえば最後にこいつだけが残ったんだよな…。」

 

21個あったジュエルシードはプレシアさんとアリシアのためにこの1個だけになってしまった。

しかもこれ最初に正常に戻したのか。

 

「……お前も一緒に来るか?」

 

そう言うと1回光った。

 

「よし。じゃあ行くか。」

 

神器2つ(2体)とデバイスとロストロギアと規格外か………まあ、楽しくなればいいか。

 

「それと雇ってくれるところも探さねぇと。管理局の悪影響のある高官とかを見つけて依頼してくれる人を見つけれたら一番なんだが…。」

 

見つからなかったら自分でやるしかないからめんどくせぇんだよな。

 

「どうしたもんか………。」

 

『おや?………マスター、通信が来ていますが、どうします?』

 

「何…?どうやって俺の位置を探した。それよりも黒凪に連絡を入れることが出来るとは…。

モニターに出してくれ。」

 

『わかりました。』

 

するとモニターがが出てきて、モニターには年寄りの女性が写っていた。

 

『こんにちは。あなたが基護 乾輝さんですか?』

 

「そうだが、あんたは誰だ?」

 

『私はミゼット・クローベル。役職は本局統幕議長をしています。』

 

「!?……そんなお偉いさんが俺に何の用だ?俺は犯罪者だぞ?」

 

『ええ、事の顛末は部下に調べてもらいましたから知ってますよ。』

 

「情報が早いな。ついさっきの出来事なのに。」

 

『それはそうです。あなたの居たところでロストロギア級、下手すればそれ以上の魔力を感じたのですから。アースラの乗組員にすぐ聞きましたよ。』

 

「そうか。で、さっきも聞いたが何の用があるんだ?」

 

『はい。実は私に雇われてくれませんか?』

 

「なんだと…?どういうことだ?」

 

『それはですね。あなた、犯罪者にはなりましたけど人を助けるためになったでしょう?』

 

「………よくわかったな。」

 

『実際あなたがやればアースラの乗組員を全滅出来ました。それに、話によればプレシア・テスタロッサの病気を治し、その娘を生き返らせたのでしょう?後、彼女達の罪も被りましたね?あなたの言っていたヒュドラ事件についても先程報告で真実であるとわかりましたし。』

 

「すごいな。もうヒュドラ事件の裏付けも取れたのか。」

 

『ええ、言った通りでした。どこでしったのですか?』

 

「まあ、そこは内緒だ。」

 

『……まあ、いいでしょう。

本題に戻りますが、私に雇われませんか?』

 

「それは、何をすればいいんだ?」

 

『管理局の規模がどんどん大きくなっていることはご存知ですか?』

 

「ああ、まあ、一応な。」

 

『そうですか。……今の管理局は規模が大きくなり、内部で階級を使い悪行をする人が出てきたのです。それは私達局員では証拠を見つけることが出来ても階級や役職を使ってその証拠を消されることがあるのです。』

 

「そりゃあ、大変だな。」

 

『ええ、そこで私はあなたに目をつけました。

あなたなら犯罪者という立場を使ってその局員を暗殺して欲しいのです。』

 

「暗殺か…。まあ、確かにそれは言われなくてもやろうとは思っていたからな。その場合情報と、出来れば報酬が貰いたいんだが?」

 

『それはつまり、引き受けてくれると?』

 

「ああ、元々そんな依頼人を探していたところだ。」

 

『では、契約成立ですね。』

 

「ああ。それと、そろそろ敬語外してくれ。あんたくらい歳上の人に敬語使われるのは慣れないからな。」

 

『ふふふっ。わかったわ。これでいいかしら?』

 

「ああ、それじゃあ、情報が入ったらよろしく頼む。」

 

『ええ、もちろん。』

 

そう言うとモニターが閉じた。

 

「これで、懸念事項は解消されたな……。」

 

『ですね。滞在場所はどうします?』

 

「家はもう使えないとして………。まあ、なんとかする。今は日本に帰らないとな。」

 

『ですね。』

 

学校には行けなくなったが。次の闇の書のこともある、しばらくは様子見と依頼が続くかもな。

気合入れてやるか。

そう考えて飛雷針の術で家の近くまで飛んだ。

 

 

 

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