side 乾輝
「ん……。朝か…。」
このベッドは良く寝れるな……。
さてと、昨日から1日経ったが高町 士郎の様態はどうなったことやら。
まあ、なるようになるか。それよりも昨日はあんまり見て回れなかったから今日回るか。
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そう思っていた時期が俺にもありました。
「ほらっ!乾輝君っ。早く早くっ!」
「わかったから、あまり引っ張るなよ……。」
今、俺はなのはに家に連行されている。
家から出て散歩しているとなのはが歩いていてこっちと目が合った瞬間走って来て。
「一緒に来て!」
って、言われた。何故だ……。
『相棒、わかってるだろ?昨日の高町 士郎の事だと思うぞ。』
ああ、わかってる。予想はしてたが本当に治るとは…。しかも家に帰っているとはな。
「ここがなのはのお家だよ!」
ドライグと話している間に高町家に着いたみたいだな。
「ただいまっ!乾輝君連れてきたよ!」
「お邪魔します。」
「あっ、なのは、お疲れ様。乾輝君もおはよう。」
「美由希さん、おはようございます。」
家に入ると美由希さんが出迎えてくれた。他の人達はどうしたんだ?
「乾輝君、あっちに行ってくれる?お父さんが呼んでたのっ!私はお姉ちゃん達のところに行くからねっ。」
そう言って走って行った。
「(高町 士郎が俺に?何の用だ?)」
なのはに言われた方に行ってみると。
「やあ、君が乾輝君かい?俺は高町 士郎だ。よろしく頼むよ。」
「あ、はい。知ってるでしょうが基護 乾輝です。よろしくお願いします。」
「ああ。うちの家族が世話になったようだね。ありがとう。」
そう言って士郎さんは頭を下げてきた。
「いえ、俺が勝手にやった事なので気にしなくても…。」
「いや、それでもさ。君は家族を助けてくれたんだ。礼を言わせて欲しいのだが?」
「しかし…。」
『乾輝、ここは受け取っておけ。お前の嫌いな面倒なことになるぞ?』
アルビオン……。…それもそうだな。
「わかりました。受け取っておきますよ。」
「うん。是非そうしてくれ。それともう一つ、俺の退院祝いをするから乾輝君にも参加して欲しくてね。なのはに探してきてもらったんだよ。」
「それはお断りしておk「今、桃子が料理を作ってくれていてね、とても張り切っていたよ。」是非とも参加させて頂きます……!!」
なぜそれを先に言ってくれなかったのだろうか…!
「……君は相当桃子の料理が気に入ったんだね…。」
「ええ、勿論ですよ!」
シュークリームしか食べては居ないが他の料理も美味いと思う。
「まあ、それは良かった。桃子も喜んでくれると思うよ。」
「そうですかね?」
「ああ、きっとね。」
そんなものなんだろうか……。料理を人に振る舞ったことなんてないからわかんねぇな。
「料理出来たわよ〜。あら、乾輝君。もう来てたのね、おはよう。」
「はい、おはようございます。今日は誘って頂いてありがとうございます。」
「いいのよ。私達の恩人なんだしね?」
「そうですか……。」
何だかむず痒いな…。
まあ…、後回しだ。今は料理だ。
「あっ、乾輝君だ。いらっしゃ〜い。」
「む、よく来たな。」
「はい、お邪魔してます。」
「ねえねえっ、早く食べようよ!」
「もう、その前にする事があるでしょう?」
「そうだよ、なのは?」
「にゃ、にゃはは…。ごめんなさ〜い………。」
?何の話をしてるんだ?
「「「「士郎さん((お)父さん)退院おめでとう!!」」」」
ああ、なるほど。退院祝いって言ってたし、あるか。
「みんな……。ただいま…。」
やはり嬉しいんだろうな。士郎さんも泣いている。
それに釣られてみんなも泣いているな。
家族がまあ、家族の再会を邪魔する訳にもいかないし、部屋の端で黙っておくか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜数分後〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「済まないね。放っておいてしまって。」
「いえ、家族が揃ったんです。気にしなくてもいいんですよ。」
「そう言ってもらえる他と嬉しいな。じゃあ、みんな。ご飯を食べようじゃないか。」
士郎さんのその言葉で全員食べ始めた。
うん、やっぱり桃子さんの料理は美味いな。
そんな事を考えていると隣になのはがやってきて。
「乾輝君、ありがとうなのっ。」
「なのは、士郎さんにも言ったけど気にしなくてもあいんだぞ?」
「ううん。それでも言いたいの、ありがとう!」
やれやれ……士郎さんと同じ事を言うとは、似ているな。
「……まあ、どういたしまして。」
「うんっ!」
「ところで乾輝君、君のご両親はどうしてるんだい?挨拶をしておきたいんだけど。」
あ、やべぇ、俺って親が居ないように頼んでたんだった…。………仕方無い。素直に話そう。
「実は家族居ないんですよ。事故で死んでしまって。今は一人暮らししてますよ。幸い金は残しておいてくれましたし。」
「そうなのかい……?すまないね…そんな事になっているとは…。」
「大丈夫ですよ。一応の家事は一通り出来ますし、困ってはいませんから。」
ここに来て親が居ないことがネックになるとは……。
何か周りが静かだし、暗い雰囲気になってるじゃねぇか……!?どうすんだよ…。
「………なぁ、乾輝君。少し提案なんだけどいいかな?」
「えっ?あっ、はい。いいですよ。なんですか?」
なんか面倒なことになりそうな予感がするぞ……。
「君さえ良かったらなんだけど……、うちの子にならないかい?」
やっぱりじゃねぇか!?
くそっ、流石にこの歳で一人暮らしはまずかったか………。
「そうね。私も士郎さんに賛成するわ。」
「い、いえ、今の生活でも大丈夫ですから……。」
「そんなに遠慮しなくてもいいんだよ!悲しいならお姉ちゃんに甘えていいからねっ!」
「あの…。で、ですから…。」
「あまり、気にしなくてもいいんだぞ?」
「そうじゃなくて……。」
「乾輝君も一緒に住むの?やったぁ!」
どうしよう。非常にまずいことになったぞ…。こうなったら………。
「さ……さらばだっ!」
窓を開けてそこから全力で走った。
「何あれ!?3歳児の出せる速さじゃないよ!」
「俺でも追い付けないだと……!?」
「倒れてて本調子では無いとはいえ、ここまで離されるとは…!!これは………。」
「「「剣を教えたらどうなるんだろう!!」」」
アー、キコエナイキコエナイ………。
……………はぁ。
その後家に帰ったらドライグとアルビオンに慰められて寝た。
side out
side なのは
みんなと仲直りした次の日の朝、今日はなんだか物音が聞こえて目が覚めちゃったの。
「何かあったのかな?」って思っていたらお兄ちゃんが突然入ってきて。
「なのはっ!父さんの意識が戻ったらしい!病院に行くから着替えてくれ!」
って言われてまだ眠たかった私の頭がすぐに覚めちゃったの!
「ええっ!?わ、わかったの!」
その後着替えてみんなで病院に行ったの。
病院に向かってる途中は誰も話さなくて、静かだったの。
お父さんの病室の前で止まってお母さんがノックしたら中から。
「どうぞ〜。」
って声が聞こえてドアを開けたら。
「………桃子…!」
「士郎さんっ……!」
お母さんが駆け足でお父さんの所に行ってその後に私達も追い掛けてお父さんの所に行ったの。
お父さんはそんな私たちを見て。
「………恭也に美由希…それに……なのは、か?みんな大きくなったなぁ。」
なんて、言ったの。
私はお父さんに抱き着いてわんわん泣いちゃって、お姉ちゃんも抱きつか無かったけど泣いてた。お兄ちゃんも静かだったけど目が少し濡れてたの。
それで、少しお話してお父さんは検査があったの。
それが終わってからみんなで一緒に今までの事をお話して帰ったの。それで乾輝君の事を喋ったらお父さんが。
「そうなのかい?じゃあその、乾輝君も呼んでおいで?お礼も言いたいからね。」
って言うから探しに行ったの!
それでお父さんのお祝いしてたら乾輝君がお母さんやお父さんが居ないって言って、お父さんが家族になろうって言ったら断られたの。
それで、みんなで説得しようとしてたら。
「さ……さらばだっ!」
って言って窓を開けてものすごい速さで逃げちゃったの。
お父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんが追い掛けたけど乾輝君はそれよりも速く走ってて、驚いちゃったの!
あんなに速く走れたら楽しいんだろうなぁ……。
私は運動が苦手だから、ついそう思っちゃったの。
でもどうして家族になるの嫌だったんだろう?
side out
おまけ
side 乾輝
俺は現在、今日あった事を天照に話している。
「って事があったんだよ。」
『ふむ……。こんなところで親が居ない弊害が現れるとは思いもしませんでしたね。』
「ああ、多分次からも追いかけ回される気がする……。めんどくせぇなぁ。」
憂鬱だ…。しかも身体能力バレたし。
『あっ、では、私を保護者にしてみたらどうですか?これで良いのではないでしょうかっ!』
「いやいや、それは無いだろ?」
『え〜…。なんでですかぁ…?』
そりゃあ、お前。
「天照は保護者と言うよりも妹って言うほうが合ってるだろ?」
『えっ!?な、なんでですか〜!?』
性格とか喋り方の問題だろうな。
俺達はそんな他愛のないが楽しい話を寝るまでしていた。
side out